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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

コルトスナイパーXRへの期待と注意点。旧モデルのインプレ、19コルトスナイパー エクスチューンとの比較

■2021/02/02 NEWコルトスナイパーBBの速報記事をアップしました。

necoaniken9.hatenablog.jp

 

■2020/12/28 コルトスナイパーSS S100MH、BB S1000MHの硬さを測定しました。

necoaniken9.hatenablog.jp

 

■2020/09/23 コルトスナイパーXRのMH、H、XHの3本の硬さを測定しました。
necoaniken9.hatenablog.jp

 

■2020/06/02 地磯用のタックル紹介記事をアップしました。 

necoaniken9.hatenablog.jp

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 (≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。

 

 最近釣りに行っていないので最近気になるロッドについて書こうと思います。

 

 文章力、語彙力の無い僕がダラダラと

 そして延々と書きます (≡ΦωΦ≡)

 

 僕の考え方や価値観に基づいた話なので間違ったことや、失礼なことを書くかもしれませんが誹謗中傷にはならないよう気を付けますのでご興味あればどなたか読んでください。

 ※後半はメーカーに問い合わせた話が中心。

 

 また、「ハイパワーX」とか「スパイラルX」などのロッドテクノロジーについて特別詳しい知識は持っていないのでそういった技術的な話は抜きで、「実際見たり触ったりした結果、自分にとってどうだったか?」的な話が中心となります。

 予めご了承ください。

 

 

 

 

 前置きが長くなりましたが、

 今一番気になっているのは

 もうすぐ店頭に並ぶであろうシマノのコルトスナイパーXR。

 

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出典:シマノ

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出典:シマノ



 ライトなモデル(M、ML)は自分が狙っているターゲットと合わないこと、プラッギングモデル(PS)については仕舞寸法の関係上検討枠から外れるので話の中心はショアジギングのド定番モデル(10ftモデル)です。

 

 ただ、XRについて語る前に昨年発売された19コルトスナイパーエクスチューンやそれ以前のモデルについても触れておかなければなりません。

  

 

僕にとってサブロッドにもならなかった初代モデル

 

 僕が初めてコルトスナイパーを買ったのは7年くらい前で、無印の初期モデルです。

 

それはあまりに柔らかすぎた

 長さは9~10フィート、パワーはM~Hまでを代わる代わる4、5本購入しました。

 

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 画像はS906MH

 

 当時、僕の記憶としてはブランク外周をカーボンテープでX状に締め上げて補強する技術をいろんなメーカーがアピールしていました。

 元々はシマノが始めた技術と聞いたような...

 

 しかし実際にコルトスナイパーを触った感想は「柔らかすぎ」でした。

 カーボンテープで補強するより元のブランクを見直してほしい。

 ネジレの抑制の前にもっと張りを出して欲しいって感じでした。

 

 なので巻きの釣りはともかくジグをしゃくったときのフィーリングは僕にとってはストレスでした。

 ジグに限定すればティップに張りのあるメジャークラフトのKGエボリューションに軍配があがると思います。

 

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画像はKGS-1003MH


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 当時はシマノコルトスナイパー、ダイワジグキャスター、メジャクラKGエボリューションの三つ巴だったような気がします。

 

 

コルトスナイパー無印とは対照的なエクスチューン

 

 コルトスナイパーエクスチューンは予算的に手の届かない高嶺の花でした。

 しかしあるとき、タックルベリーで3万円代で見つけた

 

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 コルトスナイパーエクスチューン 106H/PS(中古)

 

 猫的衝動で

 (≡ΦωΦ≡) カッチッタ


 感想を簡単に言うと

 「中古でも値段が高く、全体的に硬く、重い」

 

 なぜ同じメーカーの同じパワーH(ヘビー)なのにここまで違う竿が生まれるのか不思議でなりませんでした。

 

 堤防メインで中型青物すらまともに掛けたことの無い当時の僕にとってエクスチューンはパワーがありすぎて使いこなせず、まともな釣果もなく、1年経たずに(無印含め)全て手放しました。

 まともな釣果が無かったのはロッドのせいではなく僕の未熟さが原因ですけどね。

 

 ともあれ、シマノのロッドは僕には合わないなと思いました。

 

 

 

フィールド次第でメインロッドになりうる15コルトスナイパー

 

 それから数年後(2015年)、コルトスナイパーがモデルチェンジしたことに気付いたのはたまたま立ち寄った上州屋に展示してあったからです。

 

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画像は15-S1000M

 

 触った感触は明らかに旧モデルより張りがありました。

 S1000Mを購入し使ってみたところ、予想通りシャキッとしたブランクです。

 ただし、同じハイパワーX、スパイラルXを導入しているエクスチューンと比べればはるかにしなやかなロッドでした。

 ヤフー知○袋を見ても高評価の回答が多く見られました。

 

 初期モデルと比べ15コルトスナイパーはライバルのダイワジグキャスターMXに近い特性だったのでロッドを新調する度にシマノとダイワのどちらを購入するか迷いました。(あ、メジャクラもね)

 

 結局両方買って検証しましたが、実際のパワー感は15コルトスナイパーのHはジグキャスターのMHが近く、コルトスナイパーのMHはジグキャスターのMが近い感じです。

 どちらを選ぶかはグリップ形状やリールシート位置などデザインの好みでも分かれるかもしれません。

 ジグキャスターMXはコルトスナイパーに比べ細いグリップで、リールシート位置が高いです。

 

 いずれにしてもジグキャスター、15コルトスナイパー共に堤防やテトラ帯で使用するのあれば十分メインロッドになりうると思います。

 

 では、地磯はどうなのか?

 

 

16コルトスナイパーは3ピース。エクストラヘビー(XH)登場

 

 翌年2016年、コルトスナイパーに2ピースモデルが3本、3ピースモデルが3本の計6本が追加されました。通称16コルトスナイパーです。

 

 特に興味を持ったのは無印コルトスナイパーとしては始めてのXHであるS1000XH-3

 

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 逆並継が主流の中で3ピースモデルは3本とも並継。

 (元来シマノの3ピースは並継が多いですね)

 

 バットガイドは本気で地磯に持込めそうな印象のオーシャンガイド(MNガイド)。

 ジグウエイトはMAX120g。

 主な移動手段が収容力の低い小さな車とバイクである僕にとってベストマッチだと思いました。

 

これは無印の宿命?

 

 しかし、使った印象はあくまでも無印コルスナHモデルの1歩上であり、決してエクスチューンに迫るものではありませんでした。

 あくまでも僕基準の物差しですが、仮にダイワロッドに換算するとすればジグキャスターのH相当です。

 

 またエクスチューンと比べた場合、ブランクのパワーだけでなくガイドの大きさにも差があります。

 

 エクスチューンのトップガイドは10mmなのに対してS1000XH-3は8mm。

 しかも2ピースモデルよりガイド数が1個少ない7個。

 ガイド数によるロッド特性の違いについて詳細は割愛しますが、ガイド数が少ないことの大きな問題点を1つあげると「ライントラブルが増える」

 特に僕の地元で冬青物の好ポイントは北風を真正面から受けるのですが、キャストの度にラインが暴れてトップルアーを何個もロストしました。昨年冬にティンバーファット(5000円のポッパー)をロストしたときはへこんだなぁ...

 Σ(;≡ΦωΦ)c/~     ~~゚   プチッ!!

 

 バットガイドはエクスチューンが40mm、S1000XH-3は30mm。

 ライバルのダイワジグキャスターMXのHはトップが12mm、メジャークラフトのHは10mm(バットはいずれも30mm)なのでライバルと比べてもティップセクションのガイド径が小さい。

 それは実釣でも感じることができ、決してライン抜けがよいとは言えませんでした。個人的にはPE2号、リーダー80Lbくらいまでならなんとか使える感じ。

 これはブリであればメーターでもなんとか大丈夫だと思います。

 しかし地磯でヒラマサやカンパチを狙うにはロッドのパワー以前にガイドの小ささ(太いラインが使い辛いこと)がネックになると思います。

 

 竿尻がラバーではなく耐摩耗性に劣るEVAであることも少々残念なところでした。

 

 ちょっとマイナスな話が続きましたが、それは比較的難易度の高いフィールドやターゲットをメインとした場合であり、3ピースモデルを含む15、16コルトスナイパーの評価は高いと思います。

 

 堤防やテトラ帯で15コルトスナイパーのHモデル以上を使っていれば捕れない獲物はほぼ無いでしょう。

 

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買う?それとも静観!? 19コルトスナイパーエクスチューン

 

 2019年エクスチューンがついにモデルチェンジしましたね。

 

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出典:シマノ

 

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出典:シマノ

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出典:シマノ

 

 ええ、そりゃもちろん気になりました。

 カタログを読み、HPの説明を読み、釣具屋にもせっせと足を運びました。

 中でも気になるのはS100XHとS98XXH。

 

 

 

 買うか?様子を見るか?

 結論から言いますと、

 

 「様子を見ます」

 (ΦωΦ≡)プイッ ┃

 

 実際に19コルトスナイパーエクスチューンを店頭で触ってみた感想を言います。

 

 

 【良いところ】

 ①ゼナックのパクリか?と思わせる形状のフロントグリップ。

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出典:シマノ

 これはゼナックのヘキサゴングリップが(見た目はともかく)パワーファイト中に非常に握り易いことを知っている僕からすればたとえパクリっぽくても良しとする部分です。19エクスチューンのグリップも実際に握って見ましたが非常に良かったです。

 

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ゼナック ヘキサゴングリップ

 

 ↓ヘキサゴングリップの説明

https://zenaq.com/rod_zenaq/rod_big/mut/handle.html



 グリップの加工は意外とコストがかかるという話をどこかで聞いたような...。もしそうだとすれば特異な形状のグリップは製造コスト的には思い切った決断があったのかもしれません。

 

 ②大きくなったティップ部のガイド。

 旧エクスチューンが全モデル10mmなのに対して19エクスチューンのXHは12mm(HとMHは10mm、Mは8mm)。

 しかもH、MH、Mに装着されるKガイドのリングがすべてSタイプ(SiC-S)となっており、従来のJタイプ(SiC-J)と比べて外径が同じでも内径は大きくなっています。またSタイプはJタイプに比べラインへの攻撃性が低くなっています。

 ※XH、XXHはKガイドではなくMNガイド(SiC-J)

 

 余談ですがアピアのグランデージXDやアブガルシアの比較的新しいモデルもKガイドはSタイプのリングになっています。

 

 ダイワのショアジギングロッドはジグキャスターしかわかりませんが、ジグキャスターMXが途中からSタイプのリングを採用しています。

 ジグキャスターMXの特に中古品を買う時はどちらのリングが付いているか確認したほうがよいですね。

 

 メジャークラフトのショアジギングロッドはトリプルクロスがSタイプになっていますが、兄貴分のNワン(N-ONE)は販売時期が早かったせいかJタイプです。

 フラッグシップのクロスライドもJタイプですが、これは確実に販売時期の問題でしょう。

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 ※2020/04/16 メジャークラフトのロッド(前編はLSJ)について記事アップしたよ↓

necoaniken9.hatenablog.jp

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同じリングサイズのSiC-SとSiC-J


 

 

 ③旧モデルよりマイルドになった

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出典:シマノ

 

 全モデルマイルドになってしまったら困るというアングラーがいるかもしれませんが、新たにXXHモデルが追加されたので問題ないのだと思います。

 

 

 

 【良くないところ】

 ①デザインは良いけど中途半端な長さのフロントグリップ。

 体力ギリギリのファイトをした経験のある方なら分かると思いますが、フロントグリップはロッドの重量バランスが崩れない範囲でなるべく長いほうが楽。

 その点ゼナックのヘキサゴングリップは十分過ぎる長さがあります。

 

 ②竿尻がラバーではなくEVAになった。

 これは特に岩がゴツゴツしている地磯で気を付けないとあっというまに削れてしまうと思います。

 シマノに理由を尋ねたのですが「手元に資料が無く回答不可」ということでした。

 

 ③3ピースモデルが無い

 地磯めぐりをする僕にとって3ピースは必須です。

 

 ④バットのRVガイド(チタンフレーム)だけが豪華でその他のガイドはステンレスフレーム。

 

 ⑤ガイドの数が平凡。

 様々なメーカーの同価格帯フラッグシップモデルのガイドがチタンフレームだったり、ライントラブル軽減、パワー伝達の効率化のためガイド数が9個以上と増えつつあるのに対して19エクスチューンは従来と変わらず8個。

 

 さすがにガイド数までゼナックの真似をしろとは言いませんけどね。

 ↓ゼナックのガイドシステム

RG Guide System - JPN | ZENAQ Official WebSite

 

 

 RVガイド自体が高額(XHの40mm径だと税抜12250円)なためコスト面で足を引っ張ったか?

 ※旧エクスチューンのバットはステンレスフレームオーシャンガイド(MNガイド、40mm径)で税抜2200円

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出典:富士工業 (RVガイド)

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出典:富士工業 (MNガイド)



 

 

 【使って見ないとわからない点】

 スクリューロックジョイントについては興味があるもののシマノのロッドであまりジョイントが抜けることが無かった(特に並継モデル)ので大きなメリットかどうかはわかりません。でもマイナス点にはならないでしょうね。

 

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出典:シマノ

 

 【結論】

 以上のことから、僕の中では良い部分とそうでない部分が拮抗しており、高額な買い物であるためしばらく様子見となりました。

 ぶっちゃけこの価格だとオールチタンガイドのミュートス(Kガイドモデル)が普通に買えちゃう。

 

 根っからのコルトスナイパー好きで、何がなんでもシマノじゃなきゃダメ!というわけではない僕にとって際立ったメリットが見つからない。

 

 とはいえ実釣で初めて見えてくる部分もあると思うので現時点では暫定とし、誰かが19エクスチューンの詳しい比較インプレや動画をアップされるのを待つことにします。

 

 

 

シマノへコルトスナイパーXRの立ち位置を聞いた!

 

 

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出典:シマノ



 さあ、やっと本題に入りますw

 ここまで飛ばさず読んだ方はすごいと思う(僕が言うのもなんですがw)。

 

 過去の話を簡単にまとめると

 

 無印(初代および15、16)コルトスナイパー旧エクスチューンは同じパワー表記でも全く別物。

 

 

 

 

 しかしシマノの電話相談窓口で聞いた話によればコルトスナイパーXRは今までと違うらしい!

  

 なぜかというと

 

 19エクスチューン旧エクスチューンの同じパワー表記と比べてマイルドな(曲がる)特性

 

 逆に

 

 XRは同じパワー表記の15、16コルトスナイパーと比べ大幅にパワーアップ

 

 

 その結果、

 

 XR19エクスチューンの間に従来のような大きな差が無くなった

 らしい。

 

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出典:シマノ

 

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出典:シマノ

 

 19エクスチューンとコルトスナイパーXRをパワーのある方から順に挙げると以下のようになるらしい。

 

 ***********************************

【19エクスチューンとXRのパワー比較】

 

【パワーが高い】

 19エクスチューンXXH

 ↑

 19エクスチューンXH

 ↑

 コルトスナイパーXR XH

 ↑

 19エクスチューンH

 ↑

 コルトスナイパーXR H

 ↑

 19エクスチューンMH

 ↑

 コルトスナイパーXR MH

 【パワーが低い】 

 

***********************************

 

 

 めっちゃわかりやすい!

 てか、最初からそうして欲しかったのだが...

 (≡ΦωΦ≡)デスヨネ-

 

 これを知らずにどれだけコルトスナイパーを買い換えたことか...

 まぁ、過ぎた事ですから忘れましょ。

 

 

 でも、ここでふと疑問が湧く。

 19エクスチューンの方が上回るとはいえ両者のスペックが近づいたということは、(19エクスチューンXXHとXHは別として)それ以外のモデルは定価で2万円以上高い19エクスチューンを買うメリットがあるのか?

 

 

 

 もしかしたら、こんなことがありえないだろうか?

 ・コルトスナイパーBB、SS、無印、エクスチューンと種類が増え、BBとSSはまだ新しいのでエクスチューンと無印をモデルチェンジしたい。

 ・ただ、無印はSSと明確に差別化するためパワーを上げたい。

 ・パワーを上げたら今度はエクスチューンと被ってしまい価格の高いエクスチューンが売りにくい。

 ・かといってフラッグシップモデルをずっと放置するわけにもいかないから先にエクスチューンをモデルチェンジしよう。

 ・その後で無印をモデルチェンジ(=パワーアップ)しよう。

 ・あとは無印(=XR)をメイン商材で行こう...

 

 

 ってこれはあまりにエクスチューンに失礼な予想でした。

 (≡ΦωΦ≡;)スミマセン

 

 まぁ、これはブランクのパワーだけに焦点を当てた場合の話なのでそれ以外の部分(例えばガイド大きさや数などの設定)がどうなっているのかも見ないといけないけどね。

 

 とはいえ、現在YouTubeにアップされている大阪フィッシングショーの動画を見ているとXR(おそらくHかXH)のバットガイドはオーシャンガイド(40mm)のように見えるし、その1つ上のガイドもそこそこ大きく見える。

 

 また、16コルトスナイパーの3ピースモデルは2ピースモデルよりガイドが1つ少ない計7個だったのだが、XRの3ピースモデルは8個ついているように見える。

 ※見間違いだったらすみません

 

 地磯でガチな釣りをしたいアングラーにとってもコルトスナイパーXRは十分なスペックを持っているのかもしれない。

 

 

 

 

コルトスナイパーXRの主なスペック

 

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フロントグリップ長、リール取付位置の説明

 

コルトスナイパーXR S100MH-3

 全長:10ft

 自重:310g

 継数:3

 適合ルアー(MAX):ジグ90g/プラグ70g

 最大ドラグ:5kg/45°

 適合ライン(MAX):#4

 ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30

 フロントグリップ長:約18cm

 リール取付位置:約48cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.2cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.5mm→ベリー11.2mm→バット16.6mm

 

 

 

コルトスナイパーXR S100H(2ピース)

 全長:10ft

 自重:330g

 継数:2

 適合ルアー(MAX):ジグ120g/プラグ100g

 最大ドラグ:7kg/45°

 適合ライン(MAX):#5

 ガイドサイズ:10-10-10-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:約20.3cm

 リール取付位置:約48.4cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.3cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.5mm→ベリー13.4mm→バット16.8mm

 

 

 

コルトスナイパーXR S100H-3 

 全長:10ft

 自重:317g

 継数:3

 適合ルアー(MAX):ジグ120g/プラグ100g

 最大ドラグ:7kg/45°

 適合ライン(MAX):#5

 ガイドサイズ:10-10-10-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:-

 リール取付位置:-

 重量バランス:-

 ブランク径(実測値):-

 

 

 

コルトスナイパーXR S100XH-3

 全長:10ft

 自重:335g

 継数:3

 適合ルアー(MAX):ジグ150g/プラグ120g

 最大ドラグ:9kg/45°

 適合ライン(MAX):#6

 ガイドサイズ:12-12-12-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:約20.3cm

 リール取付位置:約49.1cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約39.4cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.7mm→ベリー14.9mm→バット18.4mm

 

 

 

 

2ピースモデルと3ピースモデルは何が違う?

 

 3ピースがコンパクトなのは当たり前として、

 それ以外に違いはないのかシマノさん(電話相談窓口)に聞いてみたらこのような回答があった。

 

 「3ピースモデルは並継のためバットが太く、上のセクションほど細くなる」

 「対して2ピースモデルは逆並継のためジョイント部分に限って言えば上のセクションのほうが太くなる」

 「なので、3ピースはオールマイティ、2ピースはジョイント部分の影響でやや張りが出る」

 

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出典:シマノ (画像は並継)

 とのことでした。

 ということは先調子のプラッギングモデル(S106H/PSなど)は逆並継ぎになっている可能性が高そう。

 (バットセクションを逆並継、ティップセクションを並継ってのも面白そうだけど...)

 

 これはあくまでXRについてなので、同じことが15、16コルトスナイパーにも当てはまるかわかりません。ロッドの張りはテーパーや径だけでなくカーボンの種類や肉厚によっても変えられますからね。

 

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2020/03/30更新(コルトスナイパーXR各モデルの継ぎ方について詳細は下の記事を見てください)

https://necoaniken9.hatenablog.jp/entry/2020/03/28/031524#330%E6%9B%B4%E6%96%B0

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15、16コルトスナイパーからXRへ買い換えるときの注意点

 

 19エクスチューンとXRとのパワーバランスはわかったので、15、16コルトスナイパーとの違いも聞いてみた。

 

 ***********************************

【(15、16)コルスナとコルスナXRのパワー比較】

 

 【パワーが高い】

 コルトスナイパーXR XH

 ↑

 コルトスナイパーXR H

 ↑

 16コルスナXH(但しXRのMHよりはH寄り)

 ↑

 コルトスナイパーXR MH

 15,16コルスナH

  ↑

 15,16コルスナMH

【パワーが低い】 

 

***********************************

 

 

 

 このように(少なくとも上に上げたモデルは)従来の同じパワーと比べて実質1段階以上パワーアップする。

 

 例えば16コルスナのMHを使っている方がXRへ新調するにあたり「1段階パワーを上げたい」と思ったときHを選択するとオーバーパワーになってしまうかもしれないので事前に店頭で確かめたほうがよいと思います。

 

 今回シマノへ問い合わせたときも「コルトスナイパーXRの特にXHを買う場合は(本当にそのパワーが必要か?)慎重に考えた方がよい」と何度も念を押されました。

 

 

MH(ミディアムヘビー)でも地磯メーターヒラマサと勝負可能!

 

 

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出典:シマノ

 上の表はシマノのHP(コルトスナイパーXR)に掲載されているものですが、

 例えばMHを見た場合、ターゲットサイズの10kg~の所が"○=可"、フィールドはサーフ以外は地磯も含めて"=最適"となっています。

 

 僕の経験上、従来モデルであればコルトスナイパーのMHで地磯で10kg前後がヒットしたら

 「ガイドの大きさから使用できるラインを想定すれば10kgは無理」

 「足元でのカウンター回避や取りまわしなども含めるとロッドのパワー的に無理」

 だと思います。

 

 しかしシマノの担当者曰く

 「パワーアップしたコルトスナイパーXRでもさすがにMHだと少々苦労するかもしれないが、強度的には地磯で10kgのヒラマサを捕る事が可能」

 とのこと。

 

 これが本当であればすごい事だと思いませんか?

 最初はシマノの言う青物とは「ブリのことでしょ?」と思っていたけれどヒラマサ換算らしい。

 ※決してブリを馬鹿にしているわけではなく、青物御三家(ブリ、ヒラマサ、カンパチ)の中での強さの基準としてどうか?という話です。

 

 なので今回の相談で地磯から70~90cmのカンパチがターゲットと伝えたところ

 「MHがおススメです」

 と言われました。

 しかも3人の担当者から全く同じことを即答で言われました。

 

 ただし僕の使用ルアーが60~120g、ドラグが6~8kg、難易度高めの地磯であることを伝えたらMHではなくHがよいということになりましたけどね。

 

 

 でもね、コルトスナイパーXR MHの最大ドラグってロッドの角度45°の状態で5kg。

 地磯でメーターヒラマサをドラグ5kgで迎え撃つのって無謀じゃないかな?

 一応ロッドの強度は余裕を持たせているのでドラグが6kgくらいになっても問題は無いらしいけど、マージンは感じないなぁ。

 

 パワーに余裕を持たせる意味でXHではダメなの?

 ってしつこく聞いたら別の回答が聞けないかなぁ...と思ったのだけど、

 

 「XHのメインターゲットはメーターオーバー、もしくは10kgオーバーなので(僕のターゲット)70~90cmであればおすすめしない」とのこと。

 (;≡ΦωΦ≡) シツコクテ ゴメナサイ

 

f:id:necoaniki:20200308002819j:plain

出典:シマノ (コルトスナイパーXRスペック表)

 

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2020/03/28更新(詳細は下の記事を見てください)

コルトスナイパーXRの自重公開。全体的に重量アップ - 野良猫アニキの自由研究

 それにしても、これで旧モデル手放せないアングラー増えたんじゃないかなぁ?

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 うーん、ダメだと言われると余計に手を出したいという野良猫的衝動が...

 ...(≡ΦωΦ)c ╿XH╿

 

 

 

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3/13 追記

 シマノのHPに最大ドラグ値が記載されているんだけど、これってロッドの角度を45°立てた状態での数値らしいです。

 

 Σ(≡ΦωΦ≡) トユーコトハ!!

 

 そう!ロッドを立てたらドラグ値って増えますよね!?

 原因はPEラインとガイドリングの摩擦抵抗が加わるためだと思いますが、僕の経験上ラインをガイドに通さない状態でドラグ5kg前後だったらガイドに通してロッドを立てることで+1kg~1.5kgくらい増えると思う。

 

 (≡ΦωΦ)c━---------------------■5kg

 (≡ΦωΦ)c---------------------■5kg+1~1.5kg

 

 ということは、仮にコルトスナイパーのMH(5kg/45°)の場合、ロッドを立てずにドラグ設定するとしたら4kgくらい(少し低め)にしておかなければいけないってことになる。

 ドラグ設定の際は注意してくださいね。

 ※ただ、シマノさん曰く「ロッドの強度に余裕を持たせてあるので間違った使い方をしなければドラグ+1kgくらいはオーバーしても問題ない」とのこと

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15、16コルトスナイパーは生産終了。S1000MH-3の重要性

 

 他に気になるのは16コルトスナイパーS1000MH-3の今後の重要性。

 

 15、16コルトスナイパーは既に生産終了しているらしいので新品は店舗在庫かヤフオクなどでたまたま出品される未使用品しか無い。

 

 16コルトスナイパーS1000MH-3(3ピース)からXRの3ピースに買換えた(=パワーを上げた)後、何らかの理由で元のパワーに戻したいと思った場合、全体的にパワーアップしたXRの3ピースモデルの中では選択肢がありません。

 

 苦肉の策?として2ピースモデルのMにするか、どうしても3ピースが良い場合は(調子が異なるけれど)ボーダレス並継モデル(305H6など)にするか、中古で16コルトスナイパーS1000MH-3を買いなおす必要が出てくる。

 

 

 

 

 

 なので元に戻す可能性がある場合は念のため元の竿(S1000MH-3)も残して置くほうが無難だと思う。 

 

 

(おまけ)AR-C type  XXのMHと同等のパワーを持つのはどれ?

 

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画像はAR-C type XX S904MH


 

 あまりいないかもしれないけれど、既に廃盤となったAR-C typeXX のMHと同じようなパワーを持つコルトスナイパーXRが欲しいという場合

 

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【AR-C typeXXとのパワー比較】

 

 コルトスナイパーXR M

 AR-C type XX S1000MH

 

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 Mなんだってさ (≡ΦωΦ≡)

 残念ながらコルトスナイパーXRの3ピースには妥当な選択肢が無いみたい。

 まぁ、S1000MH-3の問題と同じですね。

 

 AR-C type XX S1000MH、S904MHはどちらも3ピースでコンパクト。

 ティップがすごくしなやかでバットは15コルトスナイパーのMHくらいあり、ルアーウェイトもシーバス用ルアーがキャストできるのでお気に入りのロッドだったんですけどね。惜しまれつつも生産終了しました。

 現行モデルとしてはボーダレス並継モデルがあるけれど、AR-C type XX MHの方がグリップ形状やリール取り付け位置がしっくりきて使いやすかったなぁ。

 

 

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今後の記事について

 

  予想以上にダラダラと書いてしまった今回の記事。

 ここまで読んでくれる方はそうそういないと思いますが、もし読んでくれた方がいたらありがとうございます。

 

 新たに分かったことや間違いに気付いた場合は予告無く修正や追記をするかもしれませんがご了承ください。

 

 読者の方が過去の僕のように何度もロッドを買いなおすという失敗を少しでも防げたらこの記事を書いた甲斐があったと思います。

 逆に迷わせてしまったら申し訳ないですが。

 

 今後も時間があればこういった記事を書こうと思います。

 次回はリールの話にしようかなぁ...それとも他のロッドの話にしようかぁ...

 あるいは野良猫アニキ的ポイント選びとか...

 

 今日はここまで。

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ