2023/08/24 クロスライド1Gを追加しました。
2020/10/23 【お知らせ】大変長らくお待たせいたしました。【後編】をアップしました。
2020/4/26 ライトショアジギングタックル紹介記事をアップしました。
(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
最近シマノやダイワのロッドについて書きましたが、今回はメジャークラフトについて書こうと思います。
最近はシマノもダイワもロッドの種類が増えてきたのでメジャークラフトのロッドの多さに違和感を感じなくなったかもしれませんが、それでも数が多すぎて「どれを選べばよいのかわからない!」って方がいるんじゃないかな?
今回は前編としてメジャークラフトに聞いた話とそれを踏まえつつ僕の経験を含めてライトショアジギングロッドをメインに書こうと思います。
記事の前半はメーカーから聞いた話がメインなのであまり間違ったことは書かないと思いますが僕の文章力の未熟さが原因で誤解を招いたり、そもそも僕自身が間違った解釈や誤解をしている可能性も無いとは言えないので毎度のことで申し訳ありませんが、一つの参考程度として読んでください。
また、ロッドの選び方、パーツの選び方的な話もありますが、最終判断はあくまでも自己責任でお願いします。
- LSJの中で一番パワーがあるのはどれ?
- 順位の結果について感想
- 各モデルの特徴とクロスフォースについて
- 各モデルの自重(重さ、重量)を量ってみた!
- ロッドの長さはどれがよい?
- メジャークラフトのLSJと相性の良いリールは?
- メジャークラフトとシマノとダイワの違い
- 後編の記事について
LSJの中で一番パワーがあるのはどれ?
まず、現行モデルのライトショアジギングロッドを価格順に見てみると、
①クロスライド(2012年)---30,700円 ※生産終了
②クロスライド5G(2021年)---24,000円
③N-ONE(エヌワン)(2016年)---23,500円 ※生産終了
④2代目トリプルクロス(2017年)---19,800円
⑤クロスライド1G(2023年)---17,600円 NEW
⑥3代目クロステージ(2016年)---14,500円 ※生産終了予定
⑦2代目ソルパラ(2018年)---9,900円
⑧ファーストキャスト(2020年)---OPEN(6600円くらい)
※価格順。( )カッコ内はおおよその発売時期。価格は10フィートLSJの定価(税抜)。ファーストキャストのみ9.6フィート。
以上8種類。 (≡ΦωΦ≡;)オオイ...
この中で一番パワーがあるのはどれか?
8位から順番に発表します。
第8位
ファーストキャスト
【メーカーの話】
パワーは現行のLSJの中で一番低い。
ブランクの設計自体は同モデルのシーバスロッドと同じ。
LSJとして必要なパワーを出すためにシーバスロッドよりもブランク径を太くした。
クロスフォースのような補強はしていないが粘りがありタメが効く設計のため破断強度自体は他のモデルとそれほど変わらない。
HPではソルパラ(LSJ)のルアー表記は40±20g(実質20~60g)だが、ファーストキャストはロッドがしなやかなため使いやすいウエイトという意味で15-50g(ややライトな表記)になっている。
破断強度的には60gもキャスト可能。
※ただし60gフルキャストは不可能という印象を受けました。
ガイドはティップが富士工業のFガイド。
それ以外は富士工業LNガイド。
ガイドリングは全てオーリング。
※個人的にバットガイドのみMNガイドのようにも見える。
第7位
2代目ソルパラ
【メーカーの話】
2代目ソルパラはレジン(樹脂)の比率が多く、クロスフォースなどの補強をしていないので張りやパワーが出しにくかった。
それを補うためカーボンの巻き数を増やし肉厚にした。
その結果、LSJとしてのパワーは出せたが重量も増した。
ブランクを肉厚にすると初期の曲がりにくさ(硬さ)が出るためそれをパワー感と錯覚するかもしれないが実際のパワーは現行モデル5機種のうち5位となる
第6位
クロスライド(生産終了)
【メーカーの話】
ロッドのメイン素材はカーボンとレジン(樹脂)だが、現行モデルで一番カーボン比率が高いのはクロスライド。
またバットをクロスフォースプラスで補強したことと軽量なチタンガイド搭載のため先重りが少なく5機種の中で一番シャープに感じやすい。
第4位
3代目クロステージ
【メーカーの話】
3代目クロステージは通常のクロスフォースでの補強だが、他のモデルよりブランクの径を太くすることでパワーを追加した。その結果4位。
同率第4位は
クロスライド1G NEW
【メーカーの話】
クロスライド1Gの発売により3代目クロステージの全てのカテゴリーが順次生産終了します。
パワー、ロッド自重は3代目クロステージとほぼ同じ。
クロスフォースは非搭載となりましたがブランクの肉厚などを調整しロッドの特性は若干シャープになっています。
第3位
2代目トリプルクロス
【メーカーの話】
2代目トリプルクロスはブランク径をやや細くし振り抜きやすいロッドに仕上げた。
細くなってもパワーが落ちないようバットの手元に近い方を4軸カーボン、その上をクロスフォースで補強した。
パワー的には3代目クロステージとほぼ同じかややトリプルクロスが上なので3位。
そして、必然的にネタバレ感満載ですが、
第1位
ヽ(ΦωΦヽノΦωΦ)ノ♪ ナンダロナ~
N-ONE(生産終了)
【メーカーの話】
7機種の中で一番パワーがあるのはN-ONE。
トリプルクロス同様、径の細いブランクで外層の補強は通常のクロスフォースだが、大元のブランクにナノアロイカーボンを使用したことの恩恵が大きい。
キャストフィールなどの使用感についてはクロスライドのカーボンよりトン数のやや低い(負荷に対して伸びやすい)ものを使用したためパワーの割にマイルドで使いやすい。
ちなみに、「ショアジギングロッドもライトショアジギングロッドも機種ごとのパワー関係は基本的に同じ」。
同率第1位は
クロスライド5G
【メーカーの話】
実はクロスライドの後継機種では無く、全く新しいモデルのためX-RIDEではなくCROSRIDE 5G。
※でも品番のイニシャルはCR5ではなくXR5なんだよねw
東レのナノアロイ技術を使ったT1100Gというカーボンを使用。フィーリングはN-ONEに近く、パワーもほぼ同じ。ただしガイドリングは従来より内径の大きいSiC-Sに変更した。
※気になる点はガイドフレームの材質。これはチタンフレームではなくステンレスフレームとのこと。価格を見れば当たり前かw
メーカーから聞いたことを踏まえた速報記事を書いたので詳しくはそちらを見てください。
以上1位から7位までの順位発表およびメーカーさんから聞いた話でした。
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順位の結果について感想
今回6位だった2代目ソルパラ。
僕の中では意外な結果だった。
なぜかというと1つは適合ルアーの重さ。
・ソルパラ(SPX-1002LSJ)
40±20
(ようするに20~60gってことかな?)
・N-ONE(NSS-1002LSJ)
40(30-50)g
パワー1位のN-ONEと比べてもMAX重量はソルパラのほうが上。
にも関わらず今回の結果ということは単に記載方法のスタイルが変わっただけってことかな?
まぁ、他のロッドメーカーにもそういうことあるからね。
とはいえ前回の釣行でも1mのサワラ相手にソルパラはパワー不足を感じなかったことからやはりこの順位は予想外でした。
ロッドの検証中にまさかのヒット!堤防から ソルパラ SPX-1002LSJ で1m 4.7kgのサワラ - 野良猫アニキの自由研究
各モデルの特徴とクロスフォースについて
さぁ、ここから後半に入ります。
ここから先は僕の知っていること、実際のロッドを見て使って感じたことが中心なのでダラダラと長い話になります。
繰り返しになりますが、素人なので間違ったこと書くかもしれません。話半分で聞いてください。
ただ、今回の記事の主要な部分(メーカーさんの話)は前半に詰め込んだのでここで読むのをやめたとしても大丈夫と言えば大丈夫。
お時間のある方はこの先も是非読んでください。
ナノアロイってなに?
ナノアロイとは東レという会社が提供している技術なんだけど、簡単に言うとカーボンを接着するレジン(樹脂)に着目。
※クロスライド5Gに使われているT1100Gも東レのナノアロイカーボンの1つ
レジンの元となる複数の素材の分子を細かくそして均一の状態に整列させて結合した結果、レジンの質自体も強化され従来のカーボンブランクより衝撃に強く、ヒビが入りにくく、粘り強さが増したらしい。
下の図は僕のイメージしているナノアロイ拡大図です。
※詳しくは東レのHPをググッてください
僕の頭の中ではこういう感じなんだと思っています。
(≡ΦωΦ≡;)タブン
ダイワのHVFカーボンやSVFカーボンのように、カーボンの密着度を上げながらレジンの量を減らすことでカーボン率を上げ、軽量でシャープなロッドに仕上げるのとは全く違う話みたい。
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2020/4/22追記
ダイワのHVFカーボンとナノアロイは全く違う話と書いていたんだけど、それはカーボンやレジンという素材に焦点を当てた場合の話で、ロッドという製品として考えた場合、全く違うというのは言い過ぎかな?と思い始めた。
ナノアロイが衝撃に強く割れにくい(折れにくい)性質なのであれば、従来カーボンよりレジン量を減らしてカーボン比率を上げても強度は落とさずシャープなロッドが作れるかもしれない。
そうすると使っている技術や謳い文句(キャッチコピー)の違いはあれどHVFのダイワとナノアロイの他社(シマノ、メジャクラ、アピア、ヤマガ等)から似たようなロッドが生まれる可能性がある。
ただし僕たちは使ってみるまでそれがわからないんだけどね 。
(≡ΦωΦ≡)
2021/01/28
昨年からかな?ダイワのモアザン(一部の機種)にもナノアロイが使われ始めたみたいw
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各クロスフォースの説明
クロスフォースや4軸カーボン、クロスフォースプラスについてもざっくりとしたイラストを作ってみた。
クロスライドに用いられているクロスフォースプラスはイラストだと分かりにくいかもしれないけれど、ブランクに平織りメッシュ状のカーボンを巻いて、さらにその上からX状にカーボンを巻くという2重補強のこと。
ただしブランク全体を補強しているのではなくバット部分の途中までであり、その上からベリー部分までは通常のクロスフォースになっている。
同じくトリプルクロスの4軸カーボンも途中からはクロスフォース。
こうしてみると、4つの中でクロスフォースが補強として一番シンプルなのはわかるけど、結局どの補強が一番強いのかな?って思わない?
特に4軸カーボンとクロスフォースプラスの比較は興味がある。
しかし、カーボンの厚み、幅や繊維の向き(縦・横・斜め・角度)とその特性(張り、潰れ抑制、捻れ抑制などの効果)についてはメーカーによっても微妙に考え方が異なるため突き詰めると大変そう。
また補強はあくまでも補うものであり大元のブランク設計が一番大事。
そのため補強だけを比較してもそれがそのままロッドのパワーにつながるわけではないのでネタ的に面白そうだけど追求するのはやめましたw
ただ、今回話をきいて個人的に嬉しく思ったのはメジャークラフトがクロスフォースという技術について、ただのキャッチコピー(宣伝効果)だけではなく補強の手段という意識を持っていたこと。
かつてのフラッグシップモデルハンタウェイや主力商品であるKGエボリューションの広告はすごくカッコよかったし、これ見よがしにクロスフォースのロゴがついていたw
「本当はブランクの補強ではなく見た目を補強しているんじゃないの?」
って正直疑ってましたw
(メジャークラフトさんごめんなさい)
ただし、他メーカーの比較的低価格なロッドの中には
「絶対見た目の補強だろ!?」
って思えるようなロッドが存在する。
※あくまでも僕個人の見解ですけどね
ロッドによってガイドの種類はバラバラ
さて、パワーだけを見ればN-ONEが一番優れているから予算があるならN-ONEを買いなさいってことになるけれど、デザインの好みや価格で選ぶのもありだと思う。
しかしパワーや価格、ブランクの特性以外にも違うところがある。
上の画像の左は2代目ソルパラのNガイド。※
※2020/11/1 地元釣具店で「LNガイド」の2代目ソルパラ(ショアジギング、ライトショアジギングロッド)を目撃しました。
リングは一昔前に主流だったオーリング(ハードガイド)。
右は比較的新しいSiC-Sリング搭載のKガイド。
ロッドは別メーカーだがガイドの比較のため並べてみた。
これ、どちらも同じリングサイズ(10)なんだけど内径が全く違うでしょ。
※オーリングがやや斜めの角度からの撮影になってるけどね...
以下に各モデルのガイドリングと内径を記載した。
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ファーストキャスト:オーリングS(内径8.5mm)
2代目ソルパラ:オーリングL(内径8.3mm)
クロスライド:SiC-J(内径8.3mm)
3代目クロステージ:アルコナイト(内径8.5mm)※ノギスで測った実測値
2代目トリプルクロス:SiC-S(内径9.1mm)
N-ONE:SiC-J(内径8.3mm)
※リングサイズ12の場合の内径
※リングサイズによってはオーリングよりSiC-Jのほうが若干内径が大きいケースあり
※クロスライド5GはSiC-S搭載!
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上記のとおりSiC-Sは内径が一番大きく、オーリングとSiC-Jはリングサイズによって同じかややSiC-Jの方が大きい。
現時点、僕が実際に見た範囲の話だけど、7機種の中でSiC-Sを搭載しているのはトリプルクロスとクロスライド5Gだけだった。
※ショアジギングロッドもガイド種類は基本的にLSJと同じ
オーリングについて、ソルパラはL型でファーストキャストはS型。※
S型の方が若干内径が大きい。
※2020/11/1 地元釣具店で「LNガイド」の2代目ソルパラ(ショアジギング、ライトショアジギングロッド)を目撃しました。
飛距離の違い
PE1号や1.2号くらいを使っていれば極端な飛距離の差は無い。
ただ、残念なことに全てのロッドを同時且つ完全な同条件で検証したことが無いのと、N-ONEは9.6ftしか使ったことが無く、さらに3代目クロステージは使ったこと自体が全く無いのできちんとした検証データもありません。
(≡ΦωΦ≡)ゴメナサイ
で、僕が行った具体的な方法は以下のとおり。
【ロッド以外のタックル】
リール:検証初期のクロスライド、N-ONEはダイワの4000番(13ブラスト、12キャタリナ、11カルディアなど)、近年(トリプルクロスや2代目ソルパラ、ファーストキャスト、クロスライド5G)はシマノ 13バイオマスター 4000XGを使用。
ライン:PE1.2号
リーダー:25lb~30lb1ヒロ ※ノットはガイドの外とする。
ルアー:40gのジグ(主にジグパラ、マリアムーチョルチア、ジグベイト、スロイダーCT)
【測定方法】
①ジグをフルキャストし、着水と同時に糸ふけを取り、PEラインが何色出たかでおおよその距離を測定。
②海に浮かぶ漂流物(ゴミ、海草、ブイ等でほぼ静止状態且つ100mくらい先にあるもの)に向けてルアーをキャストし、漂流物に届いたか?あるいは漂流物からどのくらいの位置に着水したかを比較。
※ほぼ無風時の測定
【勝敗の決め方】
①のみだと潮位や足場の高さによって飛距離にバラつきが出るのと、ロッドによっては①か②の一方しか測定していないものがあるため、①の測定結果へ②の勝敗結果を加えることにより直接対決していないロッドの勝敗も相対的に行った。
早い話が試合数の中途半端なリーグ戦をやりました。
(≡ΦωΦ≡)テヘ
【勝敗結果】
空欄は直接対決無し。
△はドロー。
・・・え?ジグキャスター?
(≡ΦωΦ≡;)ナンデ?
はい。友人のジグキャスターMX96Mです。
友人は長年ジグキャスターMXを愛用しており、メジャークラフトのLSJとはいつもいい勝負をするので比較の物差しとしてうってつけなんですw
当然ですが検証したアングラーは僕ですw
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【順位発表】
1位:2代目トリプルクロス(TCX-1002LSJ)
2位:クロスライド(XRS-1002LSJ)とジグキャスターMX96M
上の2本(とジグキャスター)は何度検証しても概ね90m~100m強と確実に他のLSJよりよく飛びました。
下の3本はほぼ同じで85m~95m。
クロスライド(XRS-962LSJ)
N-ONE(NSS-963LSJ)
2代目ソルパラ(SPX-1002LSJ)
※2021/10/01追記 3代目クロステージ(CRX-1002LSJ)は上記の中では3位といった印象。ファーストキャスト(FCS-962LSJ)と比較すると、最大飛距離に明確な差は無いものの飛距離の安定性はクロステージの方が高いようでした。
※ファーストキャスト(FCS-962LSJ)を①の方法(無風状態)で測定したところ、85m~100mとかなりバラつきが発生。おそらく原因はロッドがしなやかなためキャスト時の微妙な力加減でロッドの曲がり方にもバラつきが発生しているのではないかと思う。ちなみに1回の釣行で100m飛ばせたのは1回のみ(40g、リヤバランス)。アベレージは90m弱といったところ。
※新しいクロスライド5Gはパワー1位、SiC-S搭載ということはもしかしたら飛距離も1位かもしれない!
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一応順位は付けたものの、トリプルクロスとソルパラですらその差はせいぜい数メートルから最大でもギリギリ10m行くか行かないくらい。
よほどピンポイントに遠投するような場面でない限り釣果に差は無いと思う。
とはいえ視覚的に飛距離の分かりやすい小さな湾内や、ブイの浮く防波堤などであれば両者の差はハッキリ体感できると思うよ。
ちなみに僕の中で健闘したと思うのはクロスライドの10ft。
シャープでブレが少ないため放出するラインの軌道が乱れにくいのかトリプルクロスとの差はごく僅かだった。
トリプルクロスの飛距離が出た要因はクロスライドほどではないけれどシャープでブレが少ないこと。
また、ロッドのパワーと、何よりガイドリング(SiC-S)の差によるものだと思う。
そのためリーダーのノット部分をガイド内に入れた状態でキャストしても一番ライン抜けがよかった。
パワーのあるN-ONEは伸び悩んだ感があるけれど、10ftであれば、もしくはもっと重いジグ(50gくらい)で検証していれば上位に食い込んだのかもしれない。
そしてあくまでも推測だけれど、ジグキャスターMX96Mの飛距離が伸びた理由は、トップ~ベリーのガイドがLSJより一回り大きいこと、バットが足高のハイフレームガイドだからじゃないかな。
そのためリールから出たラインの軌道を大きく曲げることなく放出しているんじゃないか?と思っています。
ちなみに上の画像のKL-Hガイド(左)のリングはSiC-S(新しいタイプ)だけど、友人のジグキャスターMX96MはSiC-Jなので右のKWガイドと同じリングです。
ガイドリングとPEラインの摩擦と放熱性
お気軽お手軽なライトショアジギングであまり触れる必要はないのかもしれないけど、ガイドリングとPEラインの摩擦と放熱性において、ソルパラのオーリングや3代目クロステージのアルコナイトリングはSiCに比べるとやや劣り、PEラインの寿命に影響すると言われている。
また、同じSiCでも従来のJタイプと新しいSタイプではリング内側のライン接触面形状が異なるのでラインへの負担が違うらしい。
下図のようにSiC-Sが一番緩やかなカーブになっておりPEラインへの負担が軽減されている。
そのため極細PEラインを使う場合や硬いロッドを使っている場合、あるいはバットまで曲がってそれ以上ロッドがショックを吸収しきれない場合、大物がヒットした際にギリギリまでドラグを締め込むような場面ではガイドリングの種類によるラインの耐久性、釣果に差が生じるかもしれない。
ちなみにアルコナイトとオーリング(Lタイプ)の断面については詳しい情報が見つからなかったので実物を目視確認したんだけど、リングの天辺がやや平面っぽく見える。
おそらく通り抜けるラインに対して点ではなく面で接するのでラインにはやさしいように思えるが、ロッドが曲がった状態でラインが斜めになったらどうなるのかな?という疑問も湧く。
ただ、そこまでシビアな釣りをするならステップアップしてショアジギングロッドを購入すべきなんだろうけどねw
僕の場合メインがショアジギングなので、LSJは大型青物のオフシーズン中にマダイを狙ったり根魚や小型青物を釣るだけだからソルパラでも十分ではある。
メインでないLSJにお金かけ過ぎるよりはメインのロッドやリール、ルアーやガソリン代にお金を回したいからね。
(おいおい、どの口が言ってるんだ) (;≡ΦωΦ)...
そういえば「SiCのガイドではなくオーリングのガイドを使っているとPEラインでリングが削れてしまう」というのをどこかのブログかHPで読んだことがあるけれど、僕は今ままでライン傷の付いたガイドリングを1度も見たことがないのでわかりません。
リールシートもモデル毎に異なる
直接釣果に関係は無いんだけどリールシートについて。
富士工業のリールシートは種類がいっぱいあってメジャークラフトに限らず多くのメーカーがそれを使用している。
おそらく一番多く使われているのがDPS。
他にはVSSとかあるんだけど、僕はグリップデザインに自由度が出やすいシンプルな構造のDPSが好き。
ちなみにLSJはトリプルクロスがVSSでそれ以外はDPSなんだけど、リールシート自体の使用感はほとんど変わらないので見た目で選ぶか、気にせずスルーしても問題はないと思う。
むしろ重要なのはリールシートのスクリューに付いているロック機構の種類。
下の画像をみて。
赤い四角で囲った所がロックナット部。
①はソルパラの極一般的なDPSリールシートでロックナット無し。当然釣りをしているとき何度も緩むので増し締めが必要です。
②はアルミ?のロックナット付き。このロックナットは見た目いいんだけどロック機構としてはほとんど役に立たないので、しょっちゅう緩んでクルクル遊んでる状態。僕的には正直邪魔です。
③富士工業のカタログにはLOGR/LNって名前で書かれている新しいロックナット。これがメチャクチャ良くて釣りしている間ほぼ緩みません。
LSJロッド7機種のうち、③を搭載しているのは3代目クロステージとN-ONEのみ。
クロスライドは発売当時③が無かったので②。
(≡TωT≡)クルクルクル~◎
トリプルクロスのショアジギングロッドは③が搭載されているのになぜかLSJは非搭載。
※2021/01/28時点、メーカーHPの画像を見る限りではクロスライド5Gもトリプルクロスと同様、LSJには搭載していないように見える。
でも実際に使ってみるとソルパラやクロスライドよりは断然緩まなかった。それがVSSリールシートの特徴なのか、それともスクリュー部分にカラクリがあるのかはわからない。
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ロッドを修理する場合の注意点
メジャークラフトのロッドを修理する場合、迷わずメーカーに送るって方はあまり気にしなくてよいことだけど、ガイドリングが割れたくらいだったら自分で直したいって人、あるいはガイドが破損した中古のメジャクラロッドを安く購入し、自分で直して使おうって方に注意してほしい点を言います。
まず、SiC-Jを搭載したモデル(クロスライド、N-ONE)の場合。
アマゾンやヤフーショッピング、楽天で単体購入できるKガイドのほとんどは新しいリングタイプ(SiC-S)になっている。
全部交換するならそれでもいいけれど一部だけ修理する場合は同じガイドリングをショップに在庫確認するか、中古のジャンク品から同じガイドを探すなどの工夫がいる。
釣具屋に在庫があればそれを買ってもよいと思う。
その点トリプルクロスは新しいガイドなので単品購入が容易だが、新しいSiC-Sのガイドは少し割高になっている。
※クロスライド5GもSiC-S。
ちなみにメジャークラフトはロッドパーツの単体販売はしていないらしい。
次に2代目ソルパラ。
オーリングのNガイドもSiCほどではないが単品で購入可能なのでそれほど困らないと思う。
※2020/11/1 地元釣具店で「LNガイド」の2代目ソルパラ(ショアジギング、ライトショアジギングロッド)を目撃しました。
ただし、トップガイドはアルコナイトなので国内では販売されていない。
トップガイドのみ修理する場合でアルコナイトにこだわらないならSiCリングを選ぶほうが簡単かも。
残念ながら一番苦労するのは3代目クロステージ。
全てアルコナイトのガイドなので国内の店舗で購入はまず不可能。製造元の富士工業ですら売ってくれない。
しかし打開策はある。
トップガイドだけであればソルパラ同様SiCタイプを買うのが早い。
それ以外のガイドはどうするかというと
シマノに助けてもらう!
(≡ΦωΦ≡;)ドユコト!?
実はシマノってアルコナイトのガイドも単品で売ってくれる。
※実はSiC-JもSiC-Sも売ってくれる \(≡ΦωΦ≡)/ヒャッホゥ!
ただし、あくまでもシマノのロッドを修理するために販売しているのでシマノのロッドが搭載しているサイズしか売ってくれない。
なのでまずはシマノのロッドでどれがアルコナイトを搭載している機種か探さなければならない。
そしてその中から合うサイズを探さなければならないという手間はある。
まず下のリンクを開くとソルトウォーターロッド一覧があり、シリーズ名をクリックすると製品名が出てくるので見たい製品の"価格表を見る"をクリックすると分解図と価格表が表示される。
パーツ価格表・取扱説明書 | シマノカスタマーセンター | SHIMANO
シマノのロッドで比較的最近のモデル且つ製品名に"BB"とか"SS"と付く廉価モデルやライトモデルにアルコナイトが搭載されていることが多い。
※部品名の後半に"AG"と書かれているのがアルコナイトで、その後に続く数字がリングサイズ。SiCのガイドでリングサイズの後に"S"と書かれている場合はSiC-Sという意味だが稀に違う意味の場合もあるのでガイド種類の見方に慣れていない方はシマノへ事前に確認してね
※同じ素材のガイドリングでもトップガイドだけは違う形状のリングを使っていることが多いので、同じリングサイズであってもトップガイドのリングをティップやベリーに移植したり、逆にティップやベリーのガイドをトップに移植するのは避けたほうが無難。
※最近はあまり無いケースだと思うけれど、ティップやベリー、バット同士でも異なるリングを使っていることがあるので慣れないうちはメーカーへ確認するほうが無難です。(例:LCガイドのリングサイズ20など)
一応富士工業HPのカタログが見れるURLのリンクを貼っておきます。ガイド探しの参考にどうぞ。
https://www.fujitackle.com/support/#catalog
※URL内のカタログの画像をクリックすると電子ブックを開くページに移行
欲しいパーツが見つかったら最寄の釣具店経由で注文する。
事前に在庫確認したい場合はシマノへ電話したら教えてくれるよ。
ところで、メジャークラフトのLSJロッドの場合ベリーやバットのガイドは同じものがコルトスナイパーBBやソルティアドバンスにも搭載されているので簡単に見つかるのだが、厄介なのはティップのリングサイズが6であること。
シマノのショアジギングロッドやシーバスロッドは小さくても7が多い。
なのでエギングロッドやライトゲームロッドのベリー付近のガイドから拾ってくるしかない。
エギングロッドやライトゲームのガイドは十中八九シングルフットなのでリングだけ抜き取って移植する必要がある。
(僕はガイド交換よりガイドリングだけ移植する方が好きだけどね)
このことから3代目クロステージは「コスパに優れたいいロッド」だと思うけど、ガイドが破損した時は少々面倒なのでご注意ください。
ただ、硬い物質ほど脆いといわれているのでもしかするとSiCより硬度が落ちるアルコナイトやオーリングの方が割れにくいのかもしれないけどね。
メーカーに送る場合は簡単
自分で修理せずメジャークラフトに送るって方は最寄の釣具店に持ち込むだけなので簡単です。
ちなみに送料について聞いてみたところ、
・不良品だった場合:往復の送料をメジャークラフトが負担。
・通常の修理:往復の送料をメジャークラフトが負担。
・免責保証の場合:片道分の送料のみメジャークラフトが負担。
いずれの場合も最寄の釣具店へ持ち込んで送料を再度確認して欲しいとのこと。
でもソルパラとかクロステージって元々お値段がお得だからメーカーに送ってまで修理するか買い直すか迷うかもしれないね。
(≡˘・ω・˘≡)ナヤムー
各モデルの自重(重さ、重量)を量ってみた!
最初に各ロッドの自重を量ってみました。
※個体差はあると思ってください。
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ファーストキャスト(SFC-962LSJ):標準自重205g
2代目ソルパラ(SPX-1002LSJ):221g
クロスライド(XRS-1002LSJ):189g
クロスライド(XRS-962LSJ):186g
3代目クロステージ(CRX-1002LSJ):189g ※
2代目トリプルクロス(TCX-1002LSJ):190g
N-ONE(NSS-1002LSJ):229g
クロスライド5G(XR5-1002M/LSJ):標準自重155g
クロスライド5G(XR5-962M/LSJ):標準自重151g
一番重いのはソルパラだと思っていたけれど、今回の測定ではN-ONEが一番重かった。
それにしてもクロスライド5Gの軽さは別格。
※各セクション(上、下)の重量は当記事のトリプルクロスインプレ欄をご参照ください。
※3代目クロステージは10ftが189gなのに対し、9.6ftを計測したら198gだった。10ftは釣具店のエサ用デジタル秤を使い、9.6ftは自前のデジタル秤で複数回計測したので計測ミスではなく製造時の誤差だと思いますが機会があれば改めて測定してみます。→2021/10/01 CRX-1002LSJ再測定の結果間違いはありませんでした。
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ファーストキャスト、2代目トリプルクロス、3代目クロステージ、N-ONEの太さ比較
また、メーカーさんが2代目トリプルクロスと3代目クロステージは「パワーはほぼ同じだけどブランクの太さが異なる」と言っていたのでそれも測ってみた。
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ファーストキャスト(FCS-962LSJ):バット14.5mm、ティップ2.0mm
※3代目クロステージ(CRX-962LSJ):バット13mm、ティップ1.6mm
3代目クロステージ(CRX-1002LSJ):バット14.4mm、ティップ1.9mm
2代目トリプルクロス(TCX-1002LSJ):バット12mm、ティップ1.9mm
N-ONE(NSS-1002LSJ):バット11.9mm、ティップ1.9mm
やはりクロステージのバットは太かった。
といっても短所になるほどの太さではなく、むしろトリプルクロスが細いんだと思う。
N-ONEはおまけで測ってみたんだけどトリプルクロスとほぼ同じで細かった。
ファーストキャストはブランク径を太くすることでパワーを出したというメーカーの説明通り9.6ftにも関わらず10ftのクロステージと同等の太さだった。
※3代目クロステージ(CRX-962LSJ)を測定したんだけど、ファーストキャストと比べてかなり細いことが判明。
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野良猫アニキの各ロッドインプレ
次に実際のインプレです。
ファーストキャスト
まだ1回しか使っていないので分からない部分もあるけれど、見た目はシーバスモデルより断然かっこいい。
ソルパラと比較した場合、ブランクスの塗装や飾りパーツはソルパラの方が豪華なんだけど、ガイドはファーストキャストの方がかっこいい。(なんたってLNガイドだからね)
※2020/11/1 地元釣具店で「LNガイド」の2代目ソルパラ(ショアジギング、ライトショアジギングロッド)を目撃しました。
各LSJの中でパワーが一番低いというのはキャストの時、ヒットの時に感じることができた。
9.6フィートにも関わらずシャープ感はほとんど感じないけれど、ダルくはない。
コストパフォーマンスはソルパラ同様に高いと思う。
僕の場合メインはショアジギングなのでLSJならファーストキャストでもいいかなぁと思えるくらいの仕上がり。
ただし、僕は地元の釣具店に電話をかけまくった結果運よく購入できたけれど、お取り寄せ(入荷待ち)だったり、LSJのみ売り切れという店舗がほとんどだったので欲しい方は早めに注文したほうがいいかもしれない。
2代目ソルパラ
ソルパラを選ぶ理由はやはり「コストパフォーマンス」だと思う。
ただし、デザインもそこそこカッコイイ。
(≡bΦωΦ≡)イイ!!
前回記事で1mのサワラを釣ったことを書いたけど、パワー不足感も全くなかった。
そもそもLSJは地磯でガチ勝負をするようなカテゴリーではないので堤防(根の少ない場所)ならソルパラで十分事足りると思う。
ほとんど根の無い場所であればメーター近いブリや中型カンパチ、中型ヒラマサを寄せることもできると思うけど、その場合はラインを1.5号できれば2号くらいあったほうが良いと思う。
しかしラインを太くすればするほどガイドとの相性が問題になるかもしれない。
リール取り付け位置は5機種とも同じだがソルパラのフロントグリップは短め。
あまり気にする必要は無いと思うが万が一不意の大物との長時間ファイトになった場合は後半の握力が辛いかもしれない。
キャストフィールについてはシャープではないけれど不快なダルさも感じない。
クロスライド
メジャークラフトのヒロセマン(広瀬達樹さん)がクロスライドの説明の際、
「軽さ、シャクリ感、キャストフィールの全てにおいて別格」
と言っていたが、発売から8年経った今でも僕的にこの評価は健在!
(≡ΦωΦゝシャキーン!!
ロッドの自重こそ他のLSJと大して変わらないけれどシャープさ、感度の良さは間違いなく1位。
特にジグやルアーのアクションについて数多くの引き出しを持っているアングラー、あるいはこれからどんどん引き出しを増やしたい、メジャークラフトのLSJで腕を磨きたいというアングラーだったらクロスライドをおすすめします。
ただ、既に発売から8年経つため、あと数年で新しいモデルが出るかもしれない。
現行モデルでありながら店舗在庫も少なくなっているのでもう少し様子を見るか中古品に抵抗の無い方なら中古品を探してもよいかも。
チタンガイドは茶サビが出ないから長く綺麗な状態が保てるのもいい。
ただしトップガイドのパイプ部分はFUJIガイドの仕様的にステンレスなので使用後きちんと洗っておかないとサビが出るよ。
デザインは好みの問題もあるが、グレーとダークグリーンを混ぜたようなマット塗装で派手さは控え気味。やや細めでシャープなブランクに対し太めで長いフロントグリップは無骨さがあり、兵器のようなカッコよさを感じる。
また、リヤグリップがセパレートなのも僕の好み。
パワーは5機種中4位だが、そもそもLSJの範囲であればクロスライドで十分事足りる。
※ぶっちゃけソルパラでも1mのサワラを浮かせて寄せることができるからね
クロスライドの注意点はLSJよりもショアジギングロッドを購入する場合かもしれない。
クロスライドのMHやHはシャープを少し通り越してかなり硬いロッドなのでキャストの際はロッドを曲げるのに苦労する。
ショアジギングロッドについては後編で詳しく書こうと思います。
3代目クロステージ
1度使っただけ、且つ小型青物しか釣っていないので参考材料が少ない中での話になるけれど、極々普通に使えるロッドでした。
格下のファーストキャストに比べればシャープ且つパワーを感じるけれどシビアさは感じず、あくまでも優等生の範囲だと思う。
2代目ソルパラと比較した場合、体感的な優位性はほとんど感じませんでした。
(デザインの好みで選んでもよさそう)
コスパに優れるので少々キズが付こうがサビが出ようが気兼ねなく使えるのもよいと思う。
ただしガイドリングはアルコナイトでやや入手困難なためガイド破損時、自分で修理したいって方は注意が必要。
2代目トリプルクロス
このロッドはLSJの中でもトータル的な完成度が非常に高いと思う。
8年前にライトショアジギングを始めた頃KGエボリューションに対して同じ印象を持ったことがあったけれど、2代目トリプルクロスはパワー、シャープさ、キャストフィール、飛距離などほぼ全てにおいてKGエボリューションのライトショアジギングモデルを上回っているように感じる。
※KGエボリューションのショアジギングモデルいまだに侮れない存在だけどね
メーカーが言うように細いブランクのため振り抜きやすく、そこそこシャープさを出しつつ必要な分だけ曲がるので初級者でも簡単に飛距離が出せると思うしパワーも十分。
不満なところはほとんど無いが、強いて上げるとすればロッドエンドがEVAということと、やや先重りする重量バランス。
まず、ロッドエンドについてだが、2代目ソルパラですらラバーコルクなのに上位モデルのトリプルクロスがなぜ?と思ってしまう。
EVAだと地面にロッドを立てる時削れてしまわないか?下手するとエグレないか?と気を使ってしまう。
そして重量バランス。
リールを装着した実釣の時はほとんど気にならないが、ロッド単体で持ったときは他のLSJロッドと比べると確実に先重りを感じる。
ロッド全体の自重は軽いのだが、上半分と下半分を個別に測定したところ、上半部分についてはソルパラよりもトリプルクロスの方がわずかに重かった。
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【各セクション(上、下)の重量】
ソルパラ(SPX-1002LSJ)上:43g
ソルパラ(SPX-1002LSJ)下:178g
トリプルクロス(TCX-1002LSJ)上:44g
トリプルクロス(TCX-1002LSJ)下:146g
クロステージ(CRX-1002LSJ)上:34g
クロステージ(CRX-1002LSJ)下:155g
N-ONE(NSS-1002LSJ)上:36g
N-ONE(NSS-1002LSJ)下:193g
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※2020/04/28追記
クロステージとN-ONEも上下の重量記載しました。
やはりトリプルクロスの上が重いという図式は変わらない。
N-ONEは自重こそ一番重たいけれど上が軽いので先重りは少なそう。
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それに対して下半分はトリプルクロスが断然軽い。
これはトリプルクロスのLSJがセパレートグリップであること、ラバーコルクを廃していることで下半分が軽すぎることの方が要因かもしれない。
※トリプルクロスのショアジギングロッドはラバーコルク
その結果ロッド単体の重量バランスはソルパラがリール取り付け位置から約39cm上のところで吊り合うのに対しトリプルクロスは49cmでソルパラより10cmも上になる。
これは手首のスナップを生かした小刻みなジャークやトゥイッチを多用したり、ジグをボトムから少しだけ浮かせたいなど細かな操作を行うアングラーや重量バランスをシビアに考えるアングラーは念のため注意したほうがよいかもしれない。
先重りの少ない9.6フィートを選ぶとういうのもアリだけどね。
N-ONE
残念ながらN-ONEは数回しか使っておらず、しかも数年前の話なのであまり覚えていない。
(≡ΦωΦ≡;)ゴメナサイ
買ったのは数少ない3ピースモデル。
3ピースのLSJがN-ONEにしかラインナップされていないというのも重要な選択基準になると思う。
ちなみに3代目クロステージには4ピースモデルがあるけれど、移動の度に4本を繋いだり外したりが面倒なので僕の場合は3ピースまで。
※2021/01/28 メジャークラフトのロッドではないけれど、ふと思うことがあって4ピースロッドを検証中です。ただ、4ピースを繋ぐのが面倒なことは変わりありませんけどねw
なんとなく覚えている印象としてはマイルドな味付けだったこと。
トリプルクロスの方がむしろシャープに感じたくらいで、今回N-ONEが一番パワーがあることを知ったときは驚いた。
もちろんマイルドだけどダルさは無く、パワーは5機種の中で1位ということは絶妙な味付けと言えるのかもしれない。
ただしメジャークラフトはシマノと違って3ピースモデルもジョイント形状が逆並継であり、構造的に下側のブランク径が細くなる。(下図参照)
※シマノの3ピースモデルは基本的に並継
そのためよりシャープさを求めるなら3ピースよりジョイントが1つ少ない2ピースモデルの方がよいかもしれない。
★NEW★クロスライド5G
非常に軽量、且つシャープでブレが少ない。
そのためシビアさも若干持っている。
休日のんびりライトショアジギングを楽しもう!って雰囲気よりも軽量なルアーを使ってあわよくば中型以上の青物を仕留めてやろうという闘争心みたいなものをロッドから感じる。
※あくまでも個人の感想です (≡ΦωΦ≡)
小型青物(カンパチの幼魚)だと反転するスキをほとんど与えないこともあった。
LSJをメインにする方なら良いと思うけれど、僕にとってLSJは息抜きなので自重が増えてもよいからもう少しマイルドなほうがいいかなぁ...
※性能ではなくあくまでも好みの話です
9.6ftしか使っていないので推測になるけれど10ftモデルの方がシビアさが緩和されて使いやすいかも?
インプレの詳細は下の記事をご覧ください
以上、野良猫アニキのインプレでした。(≡ΦωΦ≡)ノシ
ロッドの長さはどれがよい?
ライトショアジギングのロッドで多いのは10ftと9.6ftだと思うけれど、僕の観点でどんな方へおすすめかまとめてみました。
【こんな方には9.6ftがおすすめ】
ロッドの操作に慣れていない方。
シャープなロッドを好む方。
手首のスナップを利用したルアー操作(トゥイッチなど)を多用する方やジグの操作性を重視する方。
広範囲へ遠投して回遊を待つよりも近距離や中距離のピンポイントを集中的に手返し良く攻めて行きたい方。
ロッドのキャスト可能ウエイトの中でも上限付近を多く使うにあたり体力や腕力に自身のない方。
向かい風でキャストすることが多い方。
なるべくコンパクトに持ち運びたい方。
【こんな方には10ftがおすすめ】
9.6ftも10ftもどちらも使いこなせる方でどちらでも良い方。
しなやかなロッドを好む方や軽いルアーでもロッドが十分に曲がって欲しい方。
ジグだけでなくトップルアー(ダイビングペンシルなど)もよく使う方。
少しでも飛距離を稼ぎたい方。
サーフで少しでもロッドの長さが必要な方。
青物やシーバス狙いでロッドのショック吸収性を多く求める方。
ロッドの長さについて補足
上記の9.6ftについて「軽くて楽なロッドが良い方へおすすめ」とストレートに書くのは避けました。
(≡ΦωΦ≡)ナンデ?
それはジグをワンピッチでシャクっているときって体感的に9.6ftも10ftもあまり変わらないから。
なぜかというと、僕の場合ロッドが長くなった分だけ手を動かす量が減るから。
そのためジグの動きもあまり変わっていないと思う。
他のアングラーがどうしているかはわからないんだけど、僕と同じように長いロッドほど手を動かさなくなる人いるんじゃないかなぁ?
当然ただ巻きの場合も9.6ftと10ftの差はほぼ無い。
キャストフィールは変わるけどね。
( ≡ΦωΦ)c/~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~゚
たまに「短いロッド、軽いロッドに変えたら長時間振れるようになった」的な話があるけれど、僕の場合一概にそうとは限らない。
使うルアーによっては10ftのほうが疲れにくいこともあるからね。
リールの重量や大きさについてはロッドと異なる要素が絡むけれど、やはり軽いリールが楽とは限らない。
次に、9.6ftの「コンパクトに持ち運びたい方」について補足。
9.6ftと10ftってロッドの仕舞い寸法的に大差は無いけれど、ロッドケースのサイズは1サイズ変わることが多い。
大きな車に積む場合や防波堤の場合はあまり影響が無いけれど、トランクや車内が狭い場合、山を降りて地磯に行く場合などはこの違いが大きく響くことがある。
♪( ≡ΦωΦ)c/~~~~~゚ Σ゚メメメ<
メジャークラフトのLSJと相性の良いリールは?
僕の個人的な好みもありますが
PEライン1~1.5号を最低でも200~300m巻けること。
ドラグは実用4kg以上。※最大9~12kgくらい
リールの自重300~400g。
ハンドル1回転の最大巻上げ量90~100cmくらい。
ハンドル長さは55cm以上。
できればベイルはセパレートでなく一体式。※ライトショアジギングの場合
これを満たすリールをピックアップすると概ねサイズは以下のようになる。
シマノ:4000番~5000番。
ダイワ:3500番~4000番。LTの場合は5000~6000番。
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★追記あり★1万円前後の現行モデルにイチ押しリールが無い
5、6年前はこの条件を満たすリールがいくつかあったように思うけど、最近は軽いリールが増えたせいか、なかなか好みのリールが見当たらない。
僕が昔買ったシマノのアセレーションSW4000は当時の実売価格が12,000円くらい。
ノーマルギアしか選べなかったため1回転の最大巻上げ長が74cmというのがいささか短いが、それ以外は全く不満が無かった。
ラインローラーにボールベアリング搭載。セパレートではなく一体式のベイル。ボディ強度十分。実用ドラグ7kg。重量もちょうど良い350g。しかもラウンドノブでねじ込み式ハンドル。
ところが今のシマノリールの同価格帯に同じスペックのリールが見当たらない。
スフェロスSWが後継らしいけど4000番のスペックを見てもウーン...って感じ。
ダイワも例外ではない。
誤解があるといけないのですが、シマノもダイワも品質や機械的精度、軽くても強度を落とさないなどの意味で正常進化はしていると思う。
なので現行の1万円前後のリールが全く使えないことはまず無いと思うから、ライトショアジギングを長く続けるかわからないって方は試しにそれくらいの価格帯で選んでもよいと思います。
逆にこれからショアジギングを長く続けたい。でも最初はライトショアジギングから始めたいという方だったら僕的におすするリールはコレ。
20ストラディックSW5000XG。(ΦωΦ≡)-☆キラーン
ちなみに昨年新しく発売されたSWという文字が付かない無印ストラディックもあるけれど、僕がおススメするのはSWの5000XGです。
実際僕が持っているのは13バイオマスターSW4000XGで、ストラディックSW5000XGはその後継モデル且つスプールの番手が1つ大きいやつです。
※6000番以上はバイオマスターSWが継続販売中(生産終了しました)
バイオマスターは何年も前にちょっとお金に余裕があったとき何気なく買ったリールなんだけど、気移りの激しい僕がその後何年間も手放さずに持ち続けているリールです。
13バイオマスターSW4000XGはアセレーションSW4000の良いところを残しつつ唯一不満だった1回転最大巻き上げ量の部分をクリア。
さらにメインのドライブギアも耐久性の高いものになっている。
ただ、ノブの部分だけは小さくてちょっと使いづらくなった。
しかしストラディックSWはノブの部分もアセレーション以上に良くなってるよ。
なぜ4000番ではなく5000番をおススメするかというと、もし将来ショアジギングを始めたとき何らかのアクシンデントでメインリールが故障したとしてもPEラインをストラディックに巻き替えて使う、いわゆる緊急時の予備リール的な使い方ができるから。
ドラグは実用6kgでそこそこ余裕があるし、ストラディックSW5000XGのスプールはPE2号だったら300m、PE3号は190m巻けるのでショアジギングにも意外と使えてしまう。
※あくまでも応急処置なので重量バランスや巻上げ力など細かいことはスルーで
軽さをウリにしたモデルよりはやや重いが、同じ番手のスフェロスSWなどと比べればボディがコンパクトで軽いためタックルボックスに忍ばせておくのも簡単。
(≡bΦωΦ≡)ナイス
実売価格も4000XGとほとんど同じか、店によっては5000XGのほうが数百円安いこともある。
当然上位モデルのツインパワーやフラッグシップのステラの方がよいと思うけど、ライトショアジギングで使うならストラディックSWでよいと思う。
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■2021/06/20
使ったことは無いんだけど、スペックやレビューを見る限りこれいいんじゃない?
僕がLSJを始めた頃のアルテグラ旧モデルは価格はいいけれどスペックでやや不満点があった。
けれど21アルテグラは(重量がもう少し重い方が僕好みという以外は)不満点無し。
LSJメイン且つ中型、大型青物の出現率が高いポイントだったらストラディックSWの方が安心かもだけど、ショアジギングや他のカテゴリーがメインでLSJはサブ、もしくはこれから釣りを始めようとしている第一歩がLSJって方にはすごく良い機種だと思います。
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ダイワのリールもストラディックSWと同じ価格帯であればよいリールはあるんだけど、ダイワ特有の心配な点としてマグシールドの寿命や(僕の経験上シマノリールより多い)ワンウェイクラッチ動作不良などがあるのでリール内部のメンテナンスの際、メーカーへ送るのが面倒でない方、あるいはマグシールドを自力で外してリール内部のメンテナンスができる方なら良いと思う。
※かといってシマノのリールに全く弱点が無いわけではないよ
実際僕もライトではないショアジギングのメインリールはシマノやペンを経て今はダイワだしw
(ヾノΦωΦ≡)アンチジャナイナイ
もしダイワの中でライトショアジギング用にリールを1つ選ぶとすれば、
18ブラストLT6000D-H。
ストラディックSWより少し重量が増えるけど実釣では気にならないレベル。
価格的にもストラディックSWと同じくらい。
実際僕が使ったのは無印ブラスト4000Hで、LTよりさらに重いんだけどダイワの担当者さんに聞いたら強度的にはLTも(無印ブラスト3500~4000番と)同じくらいらしい。
ただ、ダイワには申し訳ないんだけど、仮に僕がライトショアジギングをこれから始めようとした場合、ブラストLTを買うか?というと買わないと思う。
(ヾノΦωΦ≡)カワナイナイ
一番の理由は先にも少し触れたけどメンテナンス性の問題。
例えば消耗品のメインギアやピニオンギアを交換するのに18ストラディックSW5000XGなら両方あわせて3,520円(税込)。それぞれ単体でも購入可能で最寄の釣具店から注文する。
メーカー修理は手数料も発生するからDIY好きの方なら分解図を見ながら自分でOHや修理できると思う。
パーツ価格表・取扱説明書 | シマノカスタマーセンター | SHIMANO
対して18ブラストLT6000D-Hの場合はドライブギアだけを単体購入することはできず、必ずピニオンギアとセット販売になる。しかも価格は8,800円(税込)。
ベアリングやラインローラーなどであれば部品を購入して自分で交換できるけれど、メインギアとピニオンギアについては取り寄せ不可能で交換の際はリールをダイワへ預ける必要がある。そのため作業手数料(税込¥3,080円)も追加で発生する。
SPORT LIFE PLANETSスピニングリール/ブラスト:スポーツライフプラネッツ-釣用品のパーツ販売・修理
AFTER SERVICE : 手数料について - Web site
※念のため料金詳細はダイワもしくはSLP(スポーツライフプラネッツ)へ聞いてね
LSJと組み合わせるおすすめリールの話はここまで。
リールの構造やギアの素材などについての知識はあまり無いんだけど、素人なりのこだわりはまだまだあるのでリールだけの記事をそのうち改めて書こうと思います。
メジャークラフトとシマノとダイワの違い
最後はまたロッドの話に戻ります。
過去のシマノロッドの記事を読んでくれた方の中には気づいた人もいると思うんだけど、
コルトスナイパーXRへの期待と注意点。旧モデルのインプレ、19コルトスナイパー エクスチューンとの比較 - 野良猫アニキの自由研究
ショアジギングロッドに関してシマノとメジャークラフトの間には大きな違いがあるように思わない?
それは何かというと
現行モデル且つ同じパワー表記(LSJ、MH、Hなど)であることを前提とした場合、
ロッドのグレードと価格と実際のロッドパワーが一致するのが
「シマノ」
ロッドのグレードと価格とロッドパワーは必ずしも一致しないのが
「メジャークラフト」
ということ。(≡Φω☆≡)キラーン
「ダイワ」については機会があったら改めて記事にしようと思うけど、価格とパワーの関係はほぼ「シマノ」と同じ。
同じパワー表記であれば価格が高いほどパワーがある。
ただし、ダイワが他社と圧倒的に違うのはロッドのモデルチェンジでなくともガイドだけ新しい物へ変更してくるってこと(過去記事参照)。
ダイワの中古ロッドを買うときの注意点 (ジグキャスターMX、ショアスパルタン、ラテオ、シーバスハンターXなど) - 野良猫アニキの自由研究
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後編の記事について
僕のブログで文字数ダントツ一位になった今回の記事。
それだけたくさんのメジャクラロッドを買ったり(そして売ったり)比較してきたってことですね(笑)
(≡ΦωΦ≡;)イヤ ワラエナイカ...
後編はショアジギングロッドについていろいろと書こうと思うのですが、おそらく前編よりは短い記事になると思います。
できれば今月中に書きたいと思っていますが、別の記事を挟む可能性もあります。
気長に待っててください。
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■2020/10/23 大変長らくお待たせいたしました。後編の記事アップしました。
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途中まで読んでくれた方も最後まで全部読んでくれた方もありがとうございます。
んじゃ、今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ
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