2020/06/02 地磯用のタックル紹介記事をアップしました。
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(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
ついにやっちまいました。
猫的衝動でコルトスナイパーXR S100MH-3買っちった。
(≡ΦωΦ)σ¶ (購入ボタン ポチッ)
無事ロッドは届いたんだけど、よく行く釣り場のほとんどが規制モードみたいなので実釣インプレは無理そう。
そこで今回は僕なりの方法で検証を行いました。
そして見えてきたコルトスナイパーXR、特にS100MH-3の特性について書こうと思います。
※3ピースモデルの話が中心になります。
今回の記事は今まで以上に?僕の個人的な価値観が強く盛り込まれているので読む方によっては腑に落ちない点があるかもしれませんが、興味本位でやっている自由研究なのでどうか大目に見てください。
- 新旧3ピースモデルのパワーと自重の関係
- 野良猫アニキのベンチマークテストとは?
- パワーと硬さは似て非なるもの!
- スクリューロックジョイントは良い!
- コルトスナイパーXR S100MH-3はお勧めのロッドか?
- まとめ
新旧3ピースモデルのパワーと自重の関係
コルトスナイパー無印とコルトスナイパーXRのパワー関係についてはメーカーから聞いた話をすでに過去の記事へ書いたけど、おさらいの意味でチャートにしてみた。
※自重は10ftの3ピースを参考とした
縦軸が自重(カタログ値)で上ほど重く、下ほど軽い。
そして横軸がパワー。
左ほどライトで右に行くほどヘビーになります。
コルトスナイパーXRはコルトスナイパー無印に比べ同じパワー表記でも1段階以上パワーアップしている。(詳細は過去の記事をご覧ください)
コルトスナイパーXRへの期待と注意点。旧モデルのインプレ、19コルトスナイパー エクスチューンとの比較 - 野良猫アニキの自由研究
新旧コルトスナイパーのガイド設定について詳しいことが知りたい場合も過去の記事を見てね。
コルトスナイパーXRのガイドサイズ、グリップの長さなどをチェック【メーカーの話あり】 - 野良猫アニキの自由研究
それとは別にもう1つ気になることがある。
それは「キャストフィールとルアーの操作性」。
新しく買ったロッドが、パワーはあるんだけどロッドが思った以上に硬く(あるいは柔らかく)て思ってたのと違う!って経験をした人、意外にいるんじゃないかな。
ロッドのベントカーブを公開しているメーカーがあるけれど、新旧を比較できるメーカーって僕が知る限りゼナックだけ。
ヤマガブランクスは現行モデルのベントカーブはあるんだけど、旧モデルとの比較ができない。
そこで、僕独自の方法でベントカーブを調べてみた。
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野良猫アニキのベンチマークテストとは?
パソコンのCPUやグラフィックボード、オンラインゲームをする時に自分のパソコンが十分な性能を持っているか測定するベンチマークみたいなことがロッドでもできないか?と思って考えついたのがこれ。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。
これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?
僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。
ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。
ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。
その点、今回測定したコルトスナイパーは条件をクリアしていると判断しました。
※ベンチマークテストの注意点:ロッドを測定するための専門的な設備や知識はありません。素人であるブログ主が好奇心のみで行った実験結果です。また、測定したのは基本的に中古ロッドのため正確な測定結果ではない可能性があります。
※ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
測定ロッドの情報
16コルトスナイパー S1000H-3
自重:282g
リール取付位置:竿尻からリール取付位置中心まで約48.5cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.8cm
16コルトスナイパー S1000XH-3
自重:289g
リール取付位置:竿尻からリール取付位置中心まで約48.8cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約36.2cm
ブランク径(実測値):ティップ2.5mm→ベリー11.5mm→バット16.3mm
コルトスナイパーXR S100MH-3
自重:310g
リール取付位置:竿尻からリール取付位置中心まで約48cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.2cm
ブランク径(実測値):ティップ2.5mm→ベリー11.2mm→バット16.6mm
※16コルトスナイパー S1000XH-3とコルトスナイパーXR S100MH-3のブランク径がほぼ同じなのはビックリ。
※ガイドが1つ増えたにも関わらずコルトスナイパーXR S100MH-3の重量バランスが意外と良かったのは、重たいバットガイドが手元に寄ったことが大きな理由の1つだと思う。
コルトスナイパーXR S100MH-3のポジションが微妙!?
これを踏まえ、16コルトスナイパーS1000H-3、S1000XH-3とコルトスナイパーXR S100MH-3を測定した結果がこちら!
驚いたことにティップが一番硬いのはコルトスナイパーXR S100MH-3だった。
具体的に数値を言うと、
16コルトスナイパー S1000H-3
①ティップ:23.9cm
②バット:2.55cm
16コルトスナイパー S1000XH-3
①ティップ:19.5cm
②バット:2.25cm
コルトスナイパーXR S100MH-3
①ティップ:18.8cm
②バット:2.44cm
コルトスナイパーXR S100MH-2のティップが硬いのはなぜか?
僕の記事をいろいろ読まれた方の中にはピンときた方がいるかもしれない。
あくまで想像の範囲を超えないんだけど、コルトスナイパーXR S100MH-3はブランクの積層数(巻き数)が増えたんじゃないかな?
※メジャークラフトの2代目ソルパラ(SPX-1002LSJ)が硬いのと同じ理由ではないか?ってこと。違っているかもだけどね。
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パワーと硬さは似て非なるもの!
今回ベンチマークで測定したのは硬さであり、パワーではない。
これ、釣り初心者の中には混同する方が多いかもしれないし、僕も最初は違いがわかりませんでした。
パワーと硬さの違い
パワーとは、ロッドが負荷を受けることにより曲がってから発生する反発力、復元力のこと。
パワーがあるロッドは曲がりが多くなるにつれ反発力が大きく増加する。
ここで重要なのは、曲がってからの反発力、復元力であり、曲がることが大前提。
対して硬さとは、負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力。
そのため硬いけどパワーの無いロッドというのも存在する。
例えば、手でちょっと押したくらいではほとんど曲がらず、一見パワーがありそうだけど、あるところを境に(パワーのあるロッドより明らかに低負荷であるにも関わらず)案外もろく折れてしまう、あるいは折れなくとも反発力が大きく消失してしまうロッドのこと。
野良猫アニキのベンチマークがパワー測定ではない理由
測定するにあたりロッドは曲がっているのでパワー測定と言えなくもない。
しかし、実際いくつかのロッドを測定をしたところ、ティップへ300g、バットへ5000gの負荷というのはヘビーロッドになればなるほど正確なパワー測定ができないことが分かった。
※明らかにパワーがあるはずのロッドが、パワーの低いロッドより数値が高い(=曲がり方が多い)などの矛盾が発生した。
また、どれくらい負荷をかければパワーの測定ができるのか?というのをいくつかのメーカーに聞いてみたが数値化するにあたり参考となる答えが得られなかったため。
※あるロッドメーカーからは「ロッドにリールを装着し、ドラグを〇kgくらいに設定して、ラインをガイドに通して誰かに引っ張ってもらう」というアドバイスをいただいた。ただ、そのやり方では数値化が難しく、複数のロッド、長さの異なるロッドの比較が困難であるため断念しました。
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スクリューロックジョイントは良い!
シマノの並継モデルって緩むことがあまり無いので重要視していなかったのだけど、実際に僕のメインロッド(GAME AR-C S1006MH)と比べてみたところ...
非常に良い!
何が良いかって、ロックはもちんだけど、抜くのが簡単!
スポッ! ―⌒\(≡ΦωΦ≡)/⌒ー スポッ!
がっちりロックしているのにフィッシンググローブしなくても素手で抜けちゃうよ。
実釣で試していないのと、使いこんでいったときに性能低下しないか気になるけれど、現時点では好印象です。
コルトスナイパーXR S100MH-3はお勧めのロッドか?
謎です。 (≡˘・ω・˘≡)
これから初めてコルトスナイパーXRを買う方は単純に好きかどうかで選べばよいと思うんだけど、判断が難しいのは16コルトスナイパー(無印)を持っている人が買い替える場合。
仮に16コルトスナイパーS1000MH-3を持っているとする。
パワーを1段階アップしたい場合、
ガイドリングの内径が少し大きくなったことでライン抜けも少し良くなり、スクリューロックジョイントが便利、ただし自重が増え、ティップの硬さは2段階アップするコルトスナイパーXR S100MH-3を買う?
それとも、軽量なままパワーだけが1段階アップした16コルトスナイパーS1000H-3を買う?
実際の話、16コルトスナイパー S1000H-3であれば青物はもちろん、ライトショアジギングでマダイ狙いにも使ったことがあるんだけど、自重300g超えのコルトスナイパーXR S100MH-3はライトショアジギングに使おうという気分にならないなぁ。
1段階アップであれば16コルトスナイパー S1000H-3の方が無難な気がするんだよなぁ...
そこをあえてコルトスナイパーXRにするのであれば、16コルトスナイパー S1000MH-3を手放さず、ガイドサイズもパワーもさらにアップするであろうコルトスナイパーXR S100H-3を購入する方が断然使える幅が増えるし、使用目的の観点からしてもより明確な差別化ができると思うよ。
ただ、問題点としては15、16コルトスナイパーが既に生産終了しているので、店舗在庫か中古品を探すしかないってことかな。
僕は既に旧モデルを手放しているんだけど、ライトショアジギングに使わないなら(GAME AR-Cと被るかもしれないけど)HかXHを買えばよかったかなぁ...
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まとめ
今回の記事はちょっとグレーな内容だったかな。
(≡ΦωΦ≡;)
「コルトスナイパーXRはエクスチューン寄りのロッドなのでコルトスナイパー無印を基準に比較するのは少々難しい」というメーカー側のアドバイスよりも自分の好奇心や探求心、価値観で書きました。
分かりづらい説明や、ロッドを語る上ではナンセンスと感じるところ(やや強引とも言える硬さ比較など)があったかもしれませんがご容赦ください。
さて、今後の記事なんだけど、
このまま釣りに行けない場合、釣果報告や実釣インプレは難しいので今回のような記事が増えるかもしれません。
メジャークラフトのショアジギングロッド(後編)もまだ手付かずだし、他のメーカーのロッドについても書きたいし、リールについても少しだけ書きたいことがあるんだよね。
また、ショアジギング(地磯)に必要な道具の紹介記事も書きたいなぁ...
何を書くかは決まっていませんが、よかったらまた読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ