■2024/01/29 SJGR-93Hのスペック追記、ベンチマークテストに追加
■2024/01/07 XOOX ショアジギングGR3、モビリティゲームGR3の記事をアップしました。
■2023/12/19 ショアジギングGR2 ロッドの自重修正。
■2020/06/02 地磯用のタックル紹介記事をアップしました。
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(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
今回はずっと以前から書きたいと思っていたけどなかなか書けなかったタカミヤのショアジギングロッド、ショアジギングGR(旧モデル)とショアジギングGRⅡのインプレ記事です。
現行モデルのショアジギングGRⅡについては一部のモデルしか使っていないので、メーカーに聞いた話も合わせたインプレになります。
- 生まれて初めてブリを釣った思い出深いロッド
- タカミヤとは
- 主なスペックとベンチマーク(測定値)
- ベンチマーク(表)
- まとめと今後の記事について
生まれて初めてブリを釣った思い出深いロッド
それは2016年のこと。
まだ地磯デビューはしておらず、40~50cmの青物を釣っていた頃の話です。
その日は休日を使ってとある防波堤に行きました。
天気は残念ながら朝から大粒の雨。
持っているのは安物のカッパなので、風が吹く中1時間も雨に打たれたら服がビショビショに濡れてしまう状況。
夜明け前から釣り始めたというのに朝マヅメを過ぎても全くアタリがありません。
雨足はさらに強くなり、釣れる気配も無いので諦めて帰ろうかと思いましたが寝不足だったこともあり車の中で仮眠をとることにしました。
目が覚めたのは13時ころ。
(;≡ΦωΦ≡) たぶん4時間くらい寝てた...
やけに静かなので真っ白に曇った窓を拭いてみたら雨が小降りになっていました。
これは神様がくれたチャンスと思い、濡れた冷たいカッパをもう一度着て竿を出すことにしました。
すると...
72cmのハマチがヒット!
生まれて初めて70cmオーバー!
\(≡ΦωΦ≡)/ヤター!
わざわざ片道約120kmもある防波堤まで来た甲斐があった!
その時のタックルはこちら!
ロッド:タカミヤ リアルメソッド ショアジギングGR-96H (SJGR-96H)
PE:2号
リーダー:ナイロン40lb
ルアー:何のジグを使ったか失念
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そして翌年2017年。
僕が地磯デビューした年です。
地磯でショアジギングをしている知り合いがいないのでgoogleマップ、ストリートビューを駆使してやっとの思いで見つけた地磯。
そこで見事にブリがヒットした!
85cm、6.2kg (≡vΦωΦ≡)cΣ゚メメメ<
朝マヅメからブリがヒットする15:30まで全くアタリが無い中での粘り勝ちの釣果でした。
あの時の迫力あるバイトシーンが今でも忘れられません。
ちなみに当時はリーダーの太さが良くわからず、40lbを使っていたのでブリをずり上げたところで切れてしまいました。ほんとバレなくてよかった。
(;≡ΦωΦ≡) マヂ アセッタ
で、その時のタックルはこちら!
ロッド:タカミヤ リアルメソッド ショアジギングGR-100XH(SJGR-100XH)
PE:2号
リーダー:ナイロン40lb
ルアー:ダイワ ソルティガ ドラドスライダーⅡ 190F
思い出話はここまで。
ここから先はロッドの具体的な話に入ります。
タカミヤとは
福岡県北九州市に本社を構える。
ダイワやシマノ、メジャークラフトといった大手ロッドメーカーではないけれど、西日本を中心に「釣具のポイント」という釣具チェーン店を展開していて、オリジナル製品も多い。
昔、タカミヤのHPかスタッフのブログで読んだことがあるんだけど、釣具問屋の利点を生かして高品質なパーツを安く大量に仕入れることによりコスパの高い商品を提供できるらしい。
自社店舗をいくつも持っているからもしかすると広告宣伝費も削減できるのかもしれないし、フィールドテスターも店舗スタッフが多いみたい。
そういえば、ユーチューバーの釣りよかでしょう。さん行きつけのお店としても有名。
ただし愛媛県には進出していないんだよね (≡˘・ω・˘≡) ザンネン
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■2021/02/13
釣具のポイントが愛媛県に初進出(2021/04/21 オープン)するみたい。
控えめに言いますが、
超嬉しい!\(≡ΦДΦ≡)/ アー!!!
■2021/02/16
ショアジギングGR2 LITE(ライト)は6月移行発売予定とのこと。
HPは現在作成中らしい。
夏のライトショアジギングシーズンに間に合うのかな?
各オンラインショップもショアジギングGR2が慢性的に在庫切れみたいだけど、オープンする実店舗に十分な在庫が確保されるかちょっと心配。
■2021/05/05
釣り具のポイント松山平田店で初のお買い物行ってきました。
ポイントカードも作りました!
(ダジャレか!?)
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主なスペックとベンチマーク(測定値)
ショアジギングGR(生産終了)
メーカーHP
SJGR-96MH
全長:9.6ft
自重:364g
継数:2
適合ルアー:30-90g
適合ライン:#1-2
ガイドサイズ:10-10-10-10-10-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約22.7cm
リール取付位置:約49.8cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約26.6cm
仕舞寸法:149.6cm
竿尻:ラバー
①ティップ:19.5cm
②バット:3.48cm
ベンチマーク座標:8-J
★NEW★SJGR-93H
全長:9.3ft
自重:358g
継数:2
適合ルアー:40-120g
適合ライン:#1.5-3
ガイドサイズ:10-10-10-10-10-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約22.6cm
リール取付位置:約49.6cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約25.5cm
仕舞寸法:145.6cm
竿尻:ラバー
①ティップ:14.9cm
②バット:2.83cm
ベンチマーク座標:10-L
SJGR-96H
全長:9.6ft
自重:359g
継数:2
適合ルアー:40-120g
適合ライン:#1.5-3
ガイドサイズ:10-10-10-10-10-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約22.7cm
リール取付位置:約49.8cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約26.8cm
仕舞寸法:149.6cm
竿尻:ラバー
①ティップ:15.6cm
②バット:2.81cm
ベンチマーク座標:10-L
SJGR-100XH
全長:10ft
自重:373g
継数:2
適合ルアー:60-150g
適合ライン:#1.5-4
ガイドサイズ:10-10-10-10-10-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約22.7cm
リール取付位置:約49.8cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.6cm
仕舞寸法:157.1cm
竿尻:ラバー
①ティップ:12.7cm
②バット:1.79cm
ベンチマーク座標:14-M
インプレ
SJGR-96MHは適合ルアー30-90gでコルトスナイパーXRのMHとほぼ同じなんだけど、自重はなんと364g。
さすがに重すぎるでしょ!(;≡ΦωΦ≡)
ただし重量バランスがかなりリヤ寄りなので持ち重りはほとんど感じない。
実際何度か使ってみたけど、ティップにそこそこ張りがあるのでジグをしゃくるのは意外に楽。
対してバットはかなり曲がる味付け且つ全長が9.6ftなので一定の飛距離は簡単に出せるものの、さらに飛ばしたい時に飛距離が伸びにくい。
ジグは50-60g、プラグは50g前後が使いやすいと思う。
曲がる分、大物がヒットした時にリーチの短さも感じたけど、80cmブリサイズくらいまでならアングラーの負担は軽いので遊べるロッドです。
SJGR-93Hはジグの操作に特化したモデル。
実釣で使ったのは1回だけなんだけど、ロッドが短いため重めのジグを楽にしゃくることはできる反面、飛距離を出すには慣れとコツが必要。
ティップの張りは次に紹介する96Hよりもやや上。
バットパワーも結構あるけどリーチの短さは感じてしまう。
この長さに慣れてしまえば意外と使えるロッドだと思うけど、僕はあまり好みではないかな。
ただし後ろに壁や岩があって長いロッドを使えない場所(テトラ帯を含む)だったらおすすめ。
こういった場所は垂らしも多く取れないことが多いので必然的にリーダーをガイド内に入れてキャストすることが増える。
詳しくはガイド設定のところで説明するけど、ショアジギングGRはこういうシチュエーションに強いロッドです。
SJGR-96Hはショアジギング初心者に凄くおすすめ。
50-80gくらいのジグが使いやすく、向かい風でも体力的に楽。
僕は70cm代しか釣っていないけどまだまだパワーに余裕を感じました。
ただ、10ft以上のロッドを使い慣れた中級以上の方には物足りなさがあるかもしれない。
60g~70gのダイビングペンシルをダイブさせたり、ポッパーを使うのも意外と楽なんだけど、風がある中で糸ふけを回収しつつルアーをダイブさせたり、足場の高い所からの操作は苦手かもしれない。
SJGR-100XH。このロッドはヘビータックルを使い慣れた方ならおそらくほとんど不満が出ないんじゃないかな。※好みの問題は除く
ロッドのパワーは他の3本と比べて明らかなクラス違い。
僕が釣った85cmのブリならあっという間に寄せてしまったのでメータークラスも相手にできると思う。
パワーの割には曲がるロッドなのでジグは80-120g、プラグは60-100gくらいまでが使いやすい。
ちなみにロッドの硬さはティップ、バット共にミュートスアキュラ100HHに近いです。※
※あくまでも硬さでありパワーの優劣はわかりません
※2020/12現在、ベンチマーク測定の結果、僕が過去に所有したロッドの中でコルトスナイパーXR S100XH-3の硬さに最も近いことが判明しました。
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ショアジギングGRのグリップとガイド設定
ショアジギングGRのグリップの長さ、リール取付位置、ガイドサイズは驚くことに4機種とも同じ。
定価が約2万円にも関わらず富士工業のSiCリング搭載ガイドが10個も付いている。
ガイドが10個だとパーツ価格はもちろんのこと、それを取り付ける手間もあるからコスパはすごいと思うよ。
竿尻はもちろんラバー製。
●解説
フロントグリップの長さはオリムピックのGORMS-9103とほぼ同じ。
16コルトスナイパーよりは少し長いものの僕としては少し短く感じる。
せめて100XHはもう少し長くしてほしかった。
欲を言えば価格が2000円くらいアップしてもいいので100XHのトップからティップのガイドをもう1サイズ上げてほしかったなぁ。
ライントラブルの少なさはゼナックのミュートス並み
ガイド数がこれだけ多いとリーダーをガイド内に入れてキャストしてもトラブルがほとんど発生しない。
ミュートスと使い比べたことがあるんだけど、RGガイドモデルよりは若干ライントラブルが多かったもののKガイドモデルよりは少なかった。
※個人の感想です
ミュートスのRGモデルは強めの風を真正面から受けても真横から受けても1回の釣行でライントラブルが発生するのは1回あるかないか。
Kガイドモデルはだいたい2回。たまに3回。
ショアジギングGRは1、2回くらい。
そのうえ強風時を除けば飛距離はミュートスデューロのRG(LCガイド)モデルよりも飛ぶ印象だった。
中古相場は7000円から9000円
最近は滅多に中古品を見なくなったが、
相場はだいたい6000円後半~9000円。
もしこのロッドを地磯用に買おうとするなら圧倒的におすすめなのは100XH。
今まで140種類以上のルアーロッドを使ってみたが、2万円以内でこれ以上コスパの良いショアジギングロッドを僕は知らない。
そういう意味では程度の良いものなら2万円くらい出しても損はしないと思う。
(実際2万円の中古品は見たことがないけどw)
ショアジギングGRを買う時の注意点
このロッドのとても残念な部分を上げるとすれば、
ジョイント精度のバラつき。
買ったときは「この価格で印籠継なんてすごい!」ってご満悦だったのに、実際使ったら緩む緩む!
1回の釣行で10回くらい増し締めが必要な時もあったし、キャストを繰り返したら上半分が飛んで行ったことも何度かあります。
ひどい時は1回の釣行で2回飛んでったこともあったなぁ...
Σ(;≡ΦωΦ)c―~~~~~~~~~~~~~~~~~ ε=―
ジョイントの品質には当たりハズレがあり、軽微なものから重症の物まで様々なんだけど、僕の経験では3~4本に1本はハズレがあり、ハズレのうち半分は重症。
(一体何本買ったんだよ!)
ただ、アタリを引いたとしてもシマノの並継モデルやダイワよりは若干緩いかなぁ。
なので中古品を買う場合、ショップは難しいかもしれないけど個人出品であればジョイントの緩み加減を事前に聞いたほうが無難です。
これはあくまでもショアジギングGRだけで、新しいモデルのショアジギングGRⅡは3本しか買ったことがないけれど今のところ全く問題ない。
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ショアジギングGRⅡ
メーカーHP
SJGRⅡ-96ML
全長:9.6ft
自重:301g
継数:2
適合ルアー:MAX60g
適合ライン:MAX2号
ガイドサイズ:7-7-7-8-10-16-30
フロントグリップ長:約22.8cm
リール取付位置:約44.3cm
重量バランス:未計測
仕舞寸法:149cm
竿尻:ラバー
①ティップ:23.9cm
②バット:4.95cm
ベンチマーク座標:3-H
SJGRⅡ-98M
全長:9.8ft
自重:311g
継数:2
適合ルアー:MAX80g
適合ライン:MAX2.5号
ガイドサイズ:8-8-8-8-10-16-30
フロントグリップ長:約22.7cm
リール取付位置:約44.7cm
重量バランス:未計測
仕舞寸法:152cm
竿尻:ラバー
①ティップ:21cm
②バット:3.52cm
ベンチマーク座標:8-I
SJGRⅡ-100M
全長:10ft
自重:336g
継数:2
適合ルアー:MAX80g
適合ライン:MAX2.5号
ガイドサイズ:8-8-8-8-10-12-20-30
フロントグリップ長:約22.8cm
リール取付位置:約45.8cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約29.7cm
仕舞寸法:157cm
竿尻:ラバー
①ティップ:22.8cm
②バット:3.34cm
ベンチマーク座標:8-H
SJGRⅡ-98MH
全長:9.8ft
自重:332g
継数:2
適合ルアー:MAX100g
適合ライン:MAX3号
ガイドサイズ:8-8-8-10-12-20-30
フロントグリップ長:約22.8cm
リール取付位置:約45.2cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約28.7cm
仕舞寸法:152cm
竿尻:ラバー
①ティップ:20.9cm
②バット:3.04cm
ベンチマーク座標:9-I
SJGRⅡ-106H
全長:10.6ft
自重:379g
継数:2
適合ルアー:MAX120g
適合ライン:MAX3.5号
ガイドサイズ:10-10-10-10-10-12-20-30
フロントグリップ長:約22.8cm
リール取付位置:約47.7cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約35.5cm
仕舞寸法:165cm
竿尻:ラバー
①ティップ:18.1cm
②バット:2.52cm
ベンチマーク座標:11-J
モビリティーゲームGRⅡ
メーカーHP
MGGRⅡ-986MH
全長:9.8ft
自重:253g
継数:6
適合ルアー:MAX60g
適合ライン:MAX2.5号
ガイドサイズ:7-7-7-8-10-16-30
フロントグリップ長:約12.7cm
リール取付位置:約42.4cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約31cm
仕舞寸法:55cm Σ(≡ΦωΦ≡ノ)ノ 小っさ!!
竿尻:ラバー
①ティップ:23.3cm
②バット:3.82cm
ベンチマーク座標:7-H
インプレ
SJGRⅡ-96MLは40g前後が使いやすい。前モデルと比べリール取付位置が下がったのでルアーの操作性がアップしたと思う。
自重はやや重めなんだけど全長9.6ftなのと重量バランスが良いためか先重りはあまり感じず、ジグをしゃくるのも簡単。
SJGRⅡ-100Mは60gくらいが使いやすい。96MLと比べれば全長が10ftになるのでやや重さを感じるけれど、まぁこんなものだと思う。
主な釣果がエッチャン(エソ)しかないのだけど、96ML、100M共に60cmクラスを掛けてもパワーに不安を感じることは無かった。
中型青物くらいがヒットすればいい曲がり方をするんじゃないかなと思う。
実売価格は前モデルの約半分で12,000円くらい。
この価格帯としてはメチャクチャかっこいいしクオリティも高いと思う。
SJGRⅡ-98MHは3本の中で唯一青物(ハマチ63cm)を釣り上げました。
根の点在する地磯でメインロッドとするにはややパワー不足を感じるものの、堤防やテトラ帯から中型~大物狙いには十分使えそう。
検証当日はそこそこ風が吹く悪条件下だったにも関わらずライントラブルが皆無だったのは驚きでした。
98MHの詳細は下の記事をご覧ください。
SJGRⅡ-106Hはスペックからも予想できた通り地磯でも十分使えそう。
残念ながら大物相手の検証はできなかったけれど、50~60cm半ばのヤズ・ハマチサイズを釣った時の印象、ルアーのキャストや操作性について僕なりの感想と、メーカーから聞いたことを以下にまとめました。
SJGRⅡ-106Hはこんなロッド
ロッドの強度、パワーは十分あるため60cm半ばのハマチクラス(ドラグ4kgでラインがジリジリ出されるくらい)では全く問題を感じない。
メーカーの話では70~80cm代の地磯カンパチ相手でも強度的には全く問題無いらしい。
ロッドの特性はしなやか。
負荷に応じてかなり曲がる特性なのでファイト中もアングラーの負担は割と軽い。
とはいえ40cm後半の小型相手だとロッドの半分くらいしか曲がらないけどね。
曲がる特性且つ全長が10.6ftなので必然的にトップルアーの操作も簡単。
少しくらい風があっても足場の高さ4mの防波堤から別注平政145F(46g)をダイブさせることが可能だった。
上は70gくらいまで試してみたけれど問題無く操作可能。
逆に問題なのはジグ。
ロッドがしなやかで10.6ftとなれば当たり前だけどジグをビシバシ跳ねさせるのは少々困難。
ジグ派の方にはお勧めしないロッドです。
ただしジグが動かないってことは無いみたい。
100gのスリム系ジグを幅のあるキレッキレにダートさせるのは難しい代わりにレンジを大きく変えず艶めかしくスライドさせることが可能。
(物は言いようだけど)実際にそのアクションで青物(ハマチ)をヒットさせました。
それともう一つの問題は他のショアジギングGRⅡ(ML、M、MH)との違い。
これまで検証したGRⅡは多少ラフにキャストしても飛距離は出るしライントラブルがほとんど発生せず、アングラーの未熟なところをロッドがフォロー、アシストしてくれる印象があった。
対して106Hはそこまで手厚いアシストはしてくれない。
他メーカーのロッドと比較すれば同等もしくは使いやすい方だと思うけれど、元々ショアジギングGRⅡを使っているアングラーが106Hを追加する場合は手持ちのロッド同等の期待をしないよう念のため注意してください。
モビリティーゲームGRⅡ-986MHについて
魚を釣ってから記事にしようと思っていましたが、他のロッドの検証が終わらないので釣果を上げることは断念しました。
使用感のみ言うと、ショアジギングGR2のMクラスに近い。
パックロッドということでブランクのダルさやジョイントの緩みが心配でしたが4時間ほどルアーをキャストしてみたところ一度も緩まず全く問題ありませんでした。
むしろ下手な2ピースロッドより緩まないんじゃないか?と思うくらいジョイントがしっかりしています。
PE1.2号、リーダー30Lbという細めのラインしか使っていないのでライン抜けの良し悪しを判断するには情報不足ですが、ブランクがキレイに曲がり、パックロッドとは思えないくらいブレが少ないのでPE2号くらいでもライントラブルは少なそうです。
唯一感じた問題点は釣行後にロッドをバラすのが面倒なこと。
ジョイントがしっかりしているのが仇となり5か所も抜くのは予想以上に大変でした。
(≡bΦωΦ≡) 繋ぐのはラクチン♪
そのため抜け防止ではなく抜きやすくするためにフェルールワックスは常用したほうがよいかもしれません。
また、付属の竿袋ではなく市販のロッドケースに入れる方なら6本全部バラしておかず、予め2本ずつ繋いでおき仮想3ピースにしておくと実釣後の片付けが楽だと思います。
※2本ずつ繋いだまま仮想3ピースで長期保管する場合はなおさらフェルールワックスを塗っておくことをお勧めします。
ショアジギングGRⅡのグリップとガイド設定
ショアジギングGRⅡの場合、リール取付位置、ガイドサイズはパワーごとに専用設計。
フロントグリップの長さはおそらく共通なんだけど、リール取付位置の違いにより必然的に全グリップ長が変わってくる。
ガイド数は10.6ftと10ftモデルは8個。9.6ft、9.8ftモデルは7個と平凡。
価格を考えれば十分なスペックだが、前モデルのような吐出した部分が見当たらず、地磯に持ち込むロッドのイメージは薄れた気がする。
とはいえ竿尻がラバー製で統一されているのはさすが。
●解説
リール取付位置が下がった分グリップ全体も短くなり、パワーファイトというよりはルアーの操作性向上を意識したイメージ。
バットはしなやかなのでリリースポイントが十分確保されており、自重も軽くなったことでビギナー向きと言えるのかもしれない。
しなやかに曲がることの恩恵としてガイド数が減ったにも関わらずライントラブルはあまり出なかった。
40~60cmくらいの青物に限れば自重の軽いショアジギングGRⅡの方が楽しいかも。
一番ヘビーな106Hは若干の差別化あり
106Hについて1つ疑問点がある。
メーカーのHPにはトップに富士工業のLGガイド(PLGST)使用とある。
実はステンレスフレームのLGトップガイドってリングサイズが8までしかラインナップされていない。
ショアジギングGRⅡ-100Mですらリングサイズ8なのに2段階パワーが上の106Hが同じリングサイズ(しかもやや小さ目の8)というのは不自然。
この点についてメーカーに問い合わせてみたところ、106Hだけは例外的にMNトップガイドのリングサイズ10(ショアジギングGRと同じガイド)が搭載されていると判明。
なのでガイド数が減ったのはともかく、サイズ的には地磯も視野に入れている様子が伺えた。
実はずっと以前問い合わせた際、担当者の方が「106Hは地磯でメーターブリや80cmクラスのカンパチを浮かせるだけのパワーを持っている」と言っていたからね。
しかし、グリップ取付位置は前モデルよりやや短いみたいだし、地磯ともなればラインもリーダーも太くなる。
そうしたときに(一般的な数ではあるものの)僕的には前モデルよりガイド数が少ないことからライントラブル増加の懸念はある。
ちなみにショアジギングGRⅡのリール取付位置が下がったといってもダイワのショアスパルタンみたいなものだからね。
それが一概に悪いという意味ではなく、僕の好みとしてどうか?という話です。
例えば地磯や沖磯を本格的に始めるか迷っている方が、急に誰かに誘われて「急遽ロッドを用意しないといけないけど、いきなり何万円もするロッドは買えない」という場合であればおすすめかな。
そこそこの大物でも強度的に大丈夫みたいだから1度試しに使ってみて、今後のロッド選びの基準を作る物差しとするのはアリだと思う。
ただ、できれば前のようなロッドを(ジョイントだけは改善必須で)また作って欲しいなぁ。
10ft、10.6ftの3ピースがあったら絶対買うのになぁ...
トップのLGガイドとMNガイドはここも違う!
LGトップガイドのリングタイプはSiC-J。対してMNトップガイドのリングタイプはSiC-LH。
画像ではわかり辛いが、LHの方がリング断面が緩やかなカーブになっている。
ガイド製作元の富士工業に聞いたところ、LGトップガイドでも大物に対応できるよう十分な強度を持たせているが、ライン保護の観点で言えばライン接触面が緩やかなカーブを描くMNトップガイドの方が優れるらしい。
※上記以外にもLGトップガイドのセールスポイントには小型、軽量というワードが目立ち、取付も糸巻を必要としない接着タイプになっており、GTロッドにも使用される糸巻式MNトップガイドとはコンセプトの違いを感じる。
中古相場は4000円後半から7000円後半
あまり中古を目にしないので相場と言えるかわからないけれど、僕が見たのは大体これくらい。
ヤフオクやメルカリで出品されても送料を2000円近く払えば新品に手が届きそうな価格になるのであまり出品されないのかもしれない。
ショアジギングGRⅡを買う時の注意点
前モデルと同じ印籠継だけど僕が買ったのは2本5本とも擦り合わせがしっかりしており、釣りの途中で緩んだことはほとんど無い。
タカミヤのリアルメソッドシリーズが生まれる以前のジグショット、ジグショットRV(逆並継、実売価格8千円)ですらジョイントはしっかりしていたからね。
そもそもショアジギングGRのジョイント精度が例外的に悪かったのだと思う。
以上のことからショアジギングGRⅡに対して特別な注意点は無いけれど、アルコナイトのガイドを自分で修理するときはどこから手に入れるかは重要かも。
※タカミヤがガイドを単体で売ってくれるかは未確認
メーカーが違うけれどアルコナイトガイドを手に入れる方法で困ったときは過去の記事を見て下さい。
ロッドを修理する場合の注意点(メジャークラフトLSJロッドの記事)
ベンチマーク(表)
ベンチマークテストの結果を表にしてみました。
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。
これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?
僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。
ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。
ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド素材、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
★NEW★測定結果
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■2021/10/01
【重要!】下のベンチマーク表は新しいソフト(インクスケープ)で再作成しました。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
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※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。
毎度のことだけど比較のためシマノのコルトスナイパー、ダイワのジグキャスター、メジャークラフトの一部のロッドも入れてみた。
かなり詰め込んだので見えにくくなってすみません。画面を拡大して見てください。
※表が見えにくくなったフォローとして各ロッドの"ベンチマーク測定値"下に表内のナンバーとアルファベットを使った位置座標(ベンチマーク座標)を記載しているのでそれを参考にしてください。
(≡PωΦ≡;) ムシメガネ...
上の表を見るとショアジギングGRのH、XHは比較的地磯向きのスペックだけど、ショアジギングGRⅡのML、M、MHは堤防やテトラ帯向きと言えそう。
ショアジギングGRⅡを地磯メインで使うなら106Hかな。
まとめと今後の記事について
ずっと書きたいと思っていたロッドの記事がやっと書けた。
今回の記事で伝えたかったのは、大手ブランドでなくとも良いロッドは存在するということでした。
さて、次回の記事は何にするか...
時期的にショアジギング(地磯)の道具選びにしようかなぁ...
まだまだ改善の余地はあるものの、今にたどり着くまでかなり苦労したからね。
低価格なクーラーボックスの保冷性能実験もやりたいなぁ...
やりたいことだらけで時間が足りない...
(;≡ΦωΦ≡) ア! サオカッタカラ オカネモナインダッタ...
時間を見つけては地道に更新するのでよかったらまた読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ