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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

地磯青物用にペンリールはアリか?ナシか?( ペン スラマー3、スピンフィッシャーV、サーガスⅡ、コンフリクト、クラッシュ)、インプレなど

 

 (≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。

 

 今回は地磯でのリール選びについて書こうと思います。

 初回はペンリールについてです。

 

  毎度の事で申し訳ありませんが、「僕の主観・個人的な感想」なので読んだ方によっては腑に落ちないことがあったり、文章力の未熟さで誤解を招くこともあるかもしれませんが予めご了承ください。

 

 記載事項に誤りがあった場合は気付いた時点で早急に修正しますが、商品購入の際は自己責任でお願いします。

 

 

 

今まで使った機種と主なスペック

 

 2017年地磯デビューしてから今までの間にリールに求めるスペックやターゲットが変わったので若干基準が違うんだけどなるべく同じ視点で比較してみようと思います。

 

 

 

サーガスⅡ 6000

 

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 僕が初めて買ったペンリールがこのサーガスⅡ 6000

 

 自重:626g

 ギア比:5.6:1

 最大ドラグ:11kg

 最大巻上長:104cm

 PE糸巻量(号-m):4-280、6-190、7-160

 ※国内代理店ピュアフィッシングジャパンのHPからは消えている。

 

 メーカー希望価格が1万円半ばなのでエントリーモデルかな?

 

 今の僕だったら使い続けたかもしれないスペックなんだけど、当時の僕としては自重が重かったこと、ハンドルノブが交換できず使いづらかったことなどが理由で手放した。

 巻きの重さは13バイオマスターSW8000HGよりやや重いくらい。

 

 主な釣果は60cm台のハマチだったのでこのリールの性能を測るには小さすぎたかもしれない。

 

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コンフリクト6000

 

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 次に買ったのがコンフリクト6000

 

 自重:610g

 ギア比:6.2:1

 最大ドラグ:11kg

 最大巻上長:104cm

 PE糸巻量(号-m):4-320、6-240、7-200

 

 ボディ全体が黒で無骨なデザイン。

 自重がサーガスⅡより若干軽いのはもしかしたらスプールやハンドルを肉抜きした成果なのかもしれないけれど、僕的にはこういう肉抜はいらないw

 リールを洗う時に水が入らないか、十分に乾いたかなど神経を使うし、雨天時や時化の時は海水や雨水がスプール内に入りまくるんじゃないか?って心配になる。

 

 各隙間に汚れも溜まりやすいしね。 

 

 

 

ピンフィッシャーV 5500

 

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 お次はピンフィッシャーV 5500

 ※ノブはゴメクサスのカシメタイプに変更

 ※最新モデルはスピンフィッシャーⅥだけど国内代理店のピュアフィッシングジャパンでは現在取扱無し

 

 自重:613g

 ギア比:5.6:1

 最大ドラグ:14kg

 最大巻上長:89cm

 PE糸巻量(号-m):2-490、3-310、4-230

 

 このリールは巻上長が短いこと、型落ちしたためパーツが手に入りにくくなった(らしい)こと以外これといった不満はなかった。

 

 次に紹介するクラッシュ5000ほどではないがペンリールの中では巻きが軽い。

 巻上長99cmの6500番にしておけばよかったなぁ...

 

 

 

 

クラッシュ5000

 

f:id:necoaniki:20200703174536j:plain

 

 クラッシュ5000はペンリールとは思えないくらい巻きが軽い。

 ※6000と8000はやや重いかも

 

 自重:485g

 ギア比:5.6:1

 最大ドラグ:9kg

 最大巻上長:91cm

 PE糸巻量(号-m):2-450、3-300、4-220

 

www.purefishing.jp

 

 自重485gもペンリールとしては珍しく軽い。見た目的にもボディの肉抜きがされていて軽量化を図った跡が見える。

 ただ、コンフリクトでも言ったけどこの肉抜きは僕にとってマイナスです。

 

 さらに5000番はローターが樹脂。

 6000番以上はアルミになっていて差別化されている。

 5000番はメインギアもやや小さいため地磯で使うなら90cm台のブリまでかなという印象。

 また、他の機種と比べハンドル軸がやや細いなど、強度に不安を感じるところがあるので大物のファーストランを強引に止めるような使い方はやめておいたほうがいいと思う。

 

 

 

 ちょっと分かりづらいかもしれなけどドライブギアの比較画像があるのでお見せします。

 

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 せめてギアに付いたグリスだけでも拭き取ればよかったかなぁ... 

 (≡ΦωΦ≡;) キタナイ

 

 

 意外にもダイワBGのギアが一番デカイねw

 

 クラッシュ5000のギアが一番小さいのがわかるかなぁ?

 

 

クラッシュの意外な問題点

 

 実はギアやハンドル軸以外にも気になるところがある。

 ラインローラーとベイルアームの接合部が特殊な造りになっていてガタが出やすいところもマイナス点。

 

 しかもガタつくことでアームの差し込み部分にわずかな隙間ができ、ここにPEラインがひっかっかって切れたこともある。

 

 僕のは短期間の使用にもかかわらず完全に使い物にならなくなったのでパーツを取り寄せて修理しました。

 

 ラインローラーを分解する方はバラしたパーツを元に戻すときネジを締め過ぎないよう注意が必要。締め過ぎるとあっという間にガタが発生し、二度と元に戻らなくなります。

 ※最後に紹介するスラマーⅢのベイルアームはこのような問題が発生しない。スラマーⅢ5500のベイルアームやラインローラーがクラッシュ5000に移植できるので長く使うなら移植したほうがよいかも。

 

 

  結論としてクラッシュ5000を地磯で使うなら中型青物用のリールだと思う。

 

 

 

スラマーⅢ 5500 

 

 僕が使った中で一番性能が高いと感じたのはスラマーⅢ

 

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 自重:642g

 ギア比:5.6:1

 最大ドラグ:18kg

 最大巻上長:98cm

 PE糸巻量(号-m):2-450、3-300、4-220

 ※付属品にEVAタイプノブあり。HS(ハイスピード)モデルには交換用のハンドルが入っている。

 

www.purefishing.jp

 

 おそらく僕が使った中で一番新しいモデルだと思うので性能が良いのは当たり前かもしれないけどね。

 

 

 

 自重は642gでドラグはMAX18kg。

 クラッシュとはあきらかにコンセプト違いなことがわかる。

 

 また、大きく変わった点としてベイルアームが一体式に変更された。

 いままでの差し込みタイプだとアームの根元にPEラインが当たってラインを傷つけないか?という不安があった。

 ※今までのペンリールはごく一部のハズレを引いた場合、ベイルアーム差し込み部分にわずかなバリが残っており、そこにラインが触れることで傷つけてしまうことがあるんだけど、僕はハズレを引くことが1度も無かった。

  

 ドラグ性能の差は歴然としていて、昨年70cm台のカンパチとファイトした時にすぐ違いを感じた。

 

 カンパチの強烈な引きでラインが勢いよく出たとしてもそのままダラダラと出し続けることが無く設定値できちんと止まる感じ。固着感も皆無だった。

 

 ドラグ性能が良いことの恩恵は、自分の体力とタックルの強度が耐えるギリギリの所までドラグ値を上げてガチファイトをする時の安心感が全く異なること。

 

 

ドラグの性能が悪いと大物をかけたときどうなる?

 

 ドラグ値ではなく、ドラグ性能が低いとこうなるよ。

 

 ・初動で固着する

  固着すると初動(ラインが出始める時)の一瞬は設定したドラグ値よりも跳ねあがるのでラインが切れたり身切れでフックアウトする危険性が増す。場合によってはそれを避けるためドラグ値を少し落とさないといけなくなる。

 

 ・固着解除後は設定値よりも下がる

  固着解除したと思ったら今度は一気にラインが放出される。

  あきらかにラインが出過ぎると思ったらスプールを手で止めてみるか、立てたロッドを一瞬倒すことで糸ふけを作りスプールへの負荷を抜いてみる。するとラインが止まることがある。

  一旦スプール内が過熱するとしばらく固着は発生しないんだけど、この時点でドラグへの安心感はゼロ。しかもギリギリのファイトになるほどこの操作は苦痛だし、時間の経過や体力の低下とともにそこまで頭が回らなくなる。

 

 これはダイワ 13ブラスト4020、11カルディア4000HのUTDで実際に僕が経験した話です。

 ※同じUTDでも12キャタリナはワッシャー素材の違いでとても優秀

 ※ブラストも2016年のモデルチェンジによりUTDからATDに変わったことで固着感は大きく軽減したよ

 

 ヒットしたターゲットに対してリールが小さい場合もこれと似たような症状が発生する。

 それの場合はドラグ性能の問題というよりドラグの許容量の問題というほうが正しいかもしれないけどね。

 

 バイオマスターSWやアセレーションSW(スフェロスSWのご先祖様?)のドラグはエントリーモデルモデルにもかかわらず高い性能を持っていると感じているんだけど、さすがにスラマーⅢほどでは無いと思う。

 

 

 

ペンリールはショアジギングに使えるか?

 

 使える。 (≡bΦωΦ≡)

 

 ネット上ではライントラブルが多いとか、品質のバラつきが多いなどのレビューがあるけれど、僕が買った中でそう言った問題はなかった。

 ※国内リールと全く同じレベルという意味ではない。

 

 ただ、僕がおすすめするのはスラマーⅢの一択。

 番手については一概にいえないんだけどPE4号が300m巻けて、1回転の巻取量が106cmの6500番がおすすめかな。

 

 

 

 もしスピンフィッシャーVが型落ちしていなければ第二候補はピンフィッシャーV 6500

 最新のピンフィッシャーⅥは残念ながらややライトな味付けなので僕としてはナシ。

 

 もう一つペンリールの良いところを上げるとすれば構造がシンプルなので分解しやすいところ。

 ネジを3本外せばカバーが外せてメインギアが見える。

 

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 これは国内メーカーもぜひ見習ってほしいところ。

 

 

 

ペンリールと合わせるロッドは?

 

 海外メーカーのリールを国内メーカーのロッドに組み合わせるのは不安があるかもしれないけれど、結論から言えばリールフットの物理的な問題を除けばよほど軽すぎない限りどのようなロッドと組み合わせても使える。

 ※リールフットの問題は次に書いています

 

 リールの機種や大きさについては国内メーカーのリールを選ぶ時のようにラインキャパシティ、重量、必要なドラグ値、1回転の巻取り量、予算などで選べば大丈夫。

 まぁこれはペンリールに限った話ではないけどね。

 

 ロッドとの相性とは違うけれど、リールの分解やメンテナンスに慣れていない方がペンリールを選ぶときはなるべくピュアフィッシングジャパンが扱っている現行モデルの中でなるべく新しい機種(スラマーⅢ、クラッシュ)を選ぶことをおすすめします。

 

www.purefishing.jp

 

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ペンリールのパーツを購入する方法

 

 オンラインショップやヤフオク等で平行輸入品が売られているケースもあるので信用できるショップであればそこから買うのも手。

 

 国内の正規代理店であるピュアフィッシングジャパンから購入したい場合は大手釣具店であれば大体取り寄せ可能。

 中古釣具店のタックルベリーも一部の店舗は注文できるよ。

 

 ピュアフィッシングジャパンHP内のパーツ表のリンクを貼っておくので必要な方は検索してください。

 

pfj-parts.com

 

 

 

なぜペンリールを手放したのか? 

 

 良いところがたくさんあるにも関わらず手放した理由をいいます。

 

 

 

大きすぎるリールフット

 

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 国内代理店であるピュアフィッシング・ジャパンが扱っているペンリールの多くは5000~6000番台のフットの長さが72mm。それ以上は75mmであることが多い。

 ※詳細はHPを見てください。

 

 72mmであればメインロッドのGAME AR-C S1006MHでもギリギリ装着できるんだけど、75mmは不可能だった。

 

 また、フットの幅もそこそこあるので富士工業のDPS18、20というよく使われているリールシートであれば問題ないが、特殊な形のVSSリールシートやシマノ独自のCI4+などは念のため注意した方がいいかも。

 

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出典:シマノ CI4+リールシート


 

 

パーツ供給問題

 

 ダイワやシマノのパーツが注文から1週間、長くても2週間あれば届くのに対し、ペンリールはだいたい3~4週間。

 遅い場合は1か月半~2か月かかったこともあった。

 

 また、型落ち機種はパーツが手に入らないことがよくあるらしい。

 ※釣具店から聞いた話でありメーカーには確認していません

 

 

 

パーツ流用の問題 

 

 クラッシュ5000にスラマーⅢ5500のベイルアームが流用できる。

 また、他の方のYouTubeやブログを見ているとメインギアが流用できる場合もあるようだけどペンリールの異なる機種同士や異なる番手のパーツ流用可否は国内メーカーよりシビアに感じる。

 

 同じ番手でも異なる機種、あるいは同じ機種でも異なる番手ではハンドルすら流用できないと考えた方が無難。

 

 ※同じ機種でボディサイズが同じであればパーツの流用はできるみたいだけど中には例外があるかもしれない。

 

 

 

巻きが重い

 

 これは個人的な都合なんだけど、バイオマスターSW8000、スフェロスSW8000、ブラスト4500、キャタリナ4500の各ハイギアモデルの巻きですら重いと感じる僕にとってペンリール(クラッシュ5000を除く)の巻きの重さは使いにくい。

 

 逆に国内メーカー(ステラを除く)のハイギアやエクストラハイギアに慣れている方であればペンリールはあまり違和感なく使えると思う。

 

 以上がペンリールを手放した理由です。

 

 ただし釣りのスタイルや環境が変われば買いなおす可能性もあります。

 

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まとめ

 

 国内メーカーと違い釣具店で新品のペンリールを目にすることはなかなか無いと思うけれど、実際に使ってみたらきちんと使えるし、国内メーカーのリール以上のパフォーマンスを感じるところもあった。

 

 でも、弱点が全くないわけではないし、ペンリールならではの注意点もあるのでそれを踏まえて検討する必要がある。

 

 

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今後の記事について

 

 本当はカンパチの釣果が書ければいいんだけど、ここ数日の豪雨で釣りなんて到底無理。

 (≡˘・ω・˘≡) アブナイヨ

 

 とりあえず次回はリールの第二弾(シマノもしくはダイワ)を書こうかなぁ...

 メジャークラフトのショアジギングロッドの記事もまだ書いてないんだよねぇ...

 

 

 んじゃ、本日はここまで。

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ