■2020/08/12 追記あり
(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
前回の記事からもうすぐ1か月経ちますが、まさかこんなに間が空くとは思っていませんでした。
本当はダイワリールの記事を先月中にアップする予定だったのですが、いろいろと想定外のことが発生したので内容の修正が続いており、まだ完成していません。
楽しみにしていた方は申し訳ありません。
おそらく今月中旬までには完成すると思います。
ところで、なぜ今回シマノリールについて書くかと言うと、その想定外の1つがシマノリールについてだったんです。
シマノの最大ドラグ、実用ドラグとは何か?
これ、前回の記事で書いたね。
前回の経緯を簡単に言うと、
他メーカーのロッドの検証をするのに使用リールはスフェロスSW5000HGにした。
スプールには規定量よりやや多いと思われるくらいラインを目一杯巻き、ドラグノブを強く締めてドラグ値を測定したら5.5kgだった。
最大ドラグ力10kgなのに半分くらいしか出ていないのはなぜか?
これについてシマノの電話窓口で聞いたところ、
「最大ドラグ力はリールが壊れる寸前の力で締めた場合であり、素手で締めてもほとんど出すことができない数値。通常は素手でドラグノブを締めた場合のドラグ力は実用ドラグくらいになる」
という回答だった。
で、ダイワリールの記事を書いている時、比較対象として13バイオマスターSW4000XGのドラグを測定することになった。
13バイオマスターSW4000XGの最大ドラグは11kg。
実用ドラグは5.5kg。
スフェロスSW5000HGの最大ドラグが10kg。
実用ドラグ5kg。
なのでスフェロスSWと同じくらいの結果になると思ったんだけど、結果は...
10kg弱。
Σ(≡ΦωΦ≡ノ)ノ
スフェロスSW5000HGも再度測定してみたら、
7kg弱。
※検証にあたり、ドラグワッシャーに純正グリスを塗りなおしています。
スフェロスSWの数値が上がったのはスプールのライン量が前回測定時より若干減ったことが考えられる。
でもそれだけでここまでドラグ値がアップすることは考えにくいので、もう1つ考えられることと言えば、前回測定した時より気温が20℃くらい上がっていること。
気温の違いでドラグワッシャーやドラググリスの効き具合に変化があったのかもしれない。
カーレースで例えるならタイヤ交換後の1周目(アウトラップ)はタイヤが冷えているのでグリップしないが、サーキットを1周ほど走るとタイヤが温まり、グリップ力が出てくる。
※ただし予選用の超ソフトタイヤや決勝用ソフトタイヤは過熱し過ぎるとグリップがあっという間に垂れて溝も無くなってしまう。現象としては違うかもしれないけれど、一般的にドラグも熱を持ち過ぎると焼き付き(ドラグが効かなくなる)が起こる。
これと似たようなことが起こったのか?
カーレースの例え話は出さないとして、13バイオマスターSW4000XGの結果についてシマノに再度問い合わせてみた。
前回とは別の担当者だったんだけど、その回答は、
「最大ドラグ力の定義はシマノHPのQ&Aに書いてある通りです」
(HPの一部を以下に抜粋)
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Q:最大ドラグ力、実用ドラグ力とは何ですか?
A:●最大ドラグの定義
測定基準:基準ラインを規定量巻き、ドラグを最大限手で締めた状態でラインを引く。
この時にドラグが滑り始めた時点のテンションを最大ドラグ力と呼びます。
●実用ドラグ力の定義
(以下省略)
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ということだった。
\(≡ΦωΦ≡)/
いやいやいや
前回相談した時にHPに書かれてあることを踏まえて聞いたよ!
そのうえで「最大ドラグは基本的に出ない」という回答だったんだよ!
シマノ:「前回の回答についてはその担当者にどのような意図があったのか詳細は分かりませんが、担当者によって多少言い回しなどに違いもありますので...」
(≡ΦωΦ≡;) (明らかに言い回しの問題ではないんだけどなぁ...)
もう、この時点で水掛け論になりそうだったので、あまり追及はしないでおきました。今までいろいろ相談に乗ってもらった恩もあるし。
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他のシマノリールも確認してみた
とはいえ、このままでは得心がいかないので近所の釣具屋へ行き、スフェロスSWの6000番や8000番を再度触ってみたが、手に伝わるスプールの感触的にやはり最大ドラグは出ていないように思う。
フラッグシップモデルはどうなのか気になり、ショーケース内に展示してあった19ステラSW 8000PGを触ってみたんだけど、さすがフラッグシップモデルはしっかりしていた。
ドラグを締めるとまるでボルト固定しているんじゃないか?ってくらい固かった。
※あまりに固いので手が痛くなり全く回せなかったよ。
あくまでも僕が確認した機種からの推測になるけれど、バイオマスターSW以上の機種であれば最大ドラグに近い数値が出るのではないかと思う。
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2020/08/12 追記
今日、行きつけの釣具店で複数の中古リールのドラグを触ってみた感想です。
あくまでも触った感触なので測定は行っていませんし中古品なので正確な情報ではない可能性があります。
10ソルティガ4000(最大10kg):かなりドラグ値が高そう。最大ドラグ値の10kgを簡単に超えていそうな印象。
16ブラスト4000(最大8kg):そこそこドラグが固いが、10ソルティガほどではない。最大値は出ていそう。
ブラストLT6000D(最大12kg):16ブラスト4000よりは明らかにドラグ値が低い印象。
20ステラSW 6000HG×2台(最大13kg):10kgは出ていると思うが10ソルティガよりあきらかに柔らかい。
13バイオマスターSW 8000HG(最大13kg):20ステラSW 6000HGと同じかやや低い印象。
スフェロスSWの時のような極端なことは無いと思いますが、最大ドラグ値からの想像とは異なるフィーリングでした。
もし実際のドラグ値にこだわりがある場合はリール購入前に実際に手に取って確認してからのほうがよいかもしれません。
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参考になるか分からないんだけど、13バイオマスターSW4000XGとスフェロスSW5000HGのドラグを分解してみた。
BGも比較のため並べてみた。
3機種とも最大ドラグがほぼ同じなんだけど、ドラグワッシャーの大きさや素材が異なる。
13バイオマスターSWはカーボンワッシャー。
硬さはBGより硬く、キャタリナよりは柔らかい。
厚みもBGとキャタリナの中間くらい。
これだけ小さなドラグワッシャーにも関わらず実際のドラグ値がBG並なのはやはりスプール径が小さいことの恩恵なのかもしれない。
ただ、持久戦になった時はドラグがもってくれるか心配かも。
スフェロスSWはフェルトワッシャー。
同じフェルトワッシャーでも固着しがちな13ブラストのUTD(画像無し)より厚みがある。
フェルトワッシャーよりカーボンワッシャーの方が優れているように思うけれど、もしかしたら一長一短あるのかな?
ドラグノブのワッシャーを抑える力が低いのでは?
スフェロスSWのドラグノブがドラグワッシャーを抑える力が増すかと思いドラグノブ直下に厚さ約1mmの金属ワッシャーを挟んで目一杯締めてみたんだけどドラグ値は全く変わらなかった。
スフェロスSWのドラグが最大値より大きく下がる原因はドラグノブの厚みが足りないわけではないみたい。
まとめとお詫びと反省点
結局スフェロスSWのドラグの謎は解けなかった。
今回はシマノへのクレームっぽい記事になってしまったけれど、決してシマノが特別ではなく今まで他のメーカーでもこれと似たようなことがあった。
その時の担当者に悪意があったとは思えず、おそらくその方の知識や経験を踏まえた親切心からの回答だったんだろう。
とはいえ、このような回答の食い違いはユーザーでもありブログを書いている僕にとっては困る。
このようなことが極力起こらないよう電話相談する際は慎重に確認しているつもりなんだけど、今回の事については僕の慎重さも足りなかったと思う。
HPに書かれてあることと全く異なる話であればいつも以上に突っ込んで聞き返すべきだった。
前回記事のドラグ力の話を見てリール選びの参考にされた方は大変申し訳ありませんでした。
今後は今まで以上に注意するようにします。
ただ、このようなことは最初から100%防げると思っていないので僕の記事にはしつこいくらい「自己責任で」とか「間違ったことを書くかもしれない」とお断りの文言を入れている。
※前回の記事は書いてませんでした。
僕自身今まで以上に注意しますが、記事を読んでいただくにあたってはやはり今回のようなことが発生する可能性があることを念頭に置いていただくようお願いします。
ちなみに間違いに気付いたのは先月末なんだけど、すぐ修正記事を書けなかった理由は、「前回の回答と今回の回答、本当はどちらが正しいのか?」をある程度確認するまではうかつに書くことができないと思い、行きつけの釣具屋で複数のシマノリールのドラグの効き具合を確認していたためです。
次回の記事について
ダイワリールの記事を早く完成させたいと思っているんだけど、リールを分解するにあたっての注意点や僕が使用しているツールなども合わせて紹介しようと思います。
また、ロッドの紹介記事も書く予定なんだけど、実釣インプレが書けるかどうか現時点では決まっていませんが時間があったら是非読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ