(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
今回はタイトルの通り、ダイワリールを分解するときの注意点について書こうと思います。
■関連記事
ちなみに僕のやり方であり、メーカーのやり方とは異なる可能性があります。
また、ダイワの説明書には「ボディ」と「ローター」を分解してのメンテナンスはおやめくださいと書かれてあるので分解するとメーカーの保証期間中であれば保証が受けられなくなると思いますし、最悪の場合サポートが受けられなくなるかもしれないので自己責任でよろしくお願いします。
キャタリナとブラストを分解するときの注意点
※4500番、5000番の分解に関する注意点です。
※12キャタリナの注意点は16キャタリナと同じ、BGの注意点は16ブラストと同じです。
最初は画像をいっぱいアップしようと思っていたのですが、撮影するにあたってちょうど良い角度でリールを固定する方法が思いつかず、助手もいないのであまり画像がありません。
なので分解の際はSLPのHPにある分解図も参考にしてください。
スポンサーリンク
マグシールドを外す方法
上の画像は16ブラストと16キャタリナをそれぞれローターまで外したところ。
16ブラストはネジ3本外せばマグシールドプレートが外せるんだけど、16キャタリナはネジが無い。
これ、どうやって外すか迷う方がいると思うんだけど、
その答えは...
黒いメタリック色のカバー(インフィニットカバー)自体にネジが切ってあるのでそのカバーを回せば外れるよ。
マグシールド(磁性流体オイル)の膜切れ
何度も分解しているとどうしてもマグシールドオイルは減ってしまう。
分解しなくても使っていれば減るけどね。
過去に中古で買ったフリームスは美品だったのにマグシールドが切れていた。
ダイワで修理してもらうのが一番なんだけど、自力(自己責任)で直したい方はこれを使うといいよ。
磁性流体オイル。
アマゾンやヤフオクで手に入る。
ダイワのマグシールドオイルも磁性流体オイルの一種。
ただ、見た目は全く同じなんだけど100%同じかどうかは不明。
容量0.5mlとメチャ少ないけれど、実はこれだけで何度も使える。
たくさん入れすぎるとちょっとの振動でもリール内でマグオイルが飛散してしまうのでオイル膜ができるギリギリの量を使うのがコツ。
こんなにギリギリで大丈夫かな?くらいでちょうどいい。
僕の経験上、「ちょっと多めにしておこう」と思って足したマグオイルはほぼ間違いなく飛散します。
このオイルは他の一般的なオイルと簡単に混ざってしまうのでマグシールドの周辺にあるパーツへの注油は特に注意が必要。
僕はヤフオクで購入したけれど、今までフリームスや友人の12キャタリナなど何度かマグシールドを修理したところ問題無く使えた。
まぁ、あくまでも自己責任だけどね。
キャタリナに仕掛けられたワナ?
下の画像の赤い〇部分のネジを外せばボディカバーが外せるんだけど、
16ブラストは簡単にネジが外せる。
ところが、
16キャタリナは赤い☆のような印を付けたネジによほど強力な接着剤が使用されているのか、なかなか外せない。
どれだけ慎重にやってもおそらく30%くらいの確立でネジをナメてしまう。
なので先端が摩耗したドライバーや、力をかけにくいドライバーは使わないことをおすすめします。
ドライバーなどの工具は極端な安物でなければ大丈夫だと思うけれど、僕が使っている物やおすすめの物を紹介します。
一式揃えておくと16キャタリナ、12キャタリナ、16ブラスト、BGの各4500、5000番は分解しやすくなると思うよ。
僕は先端が摩耗したらすぐ交換するのでSK11の差替えタイプのドライバーを使っている。
ただし先端ビットは昔仕事現場でも使っていたベッセルを愛用。
リールのメンテナンスに使うなら長さ100mm(↑コレ)が使いやすい。
念のため言いますが、このビットを使ってもキャタリナのあのネジは結構いい確率でナメます。
絶対必要とは言わないけれど、使用頻度は非常に高いよ。
特に上から2番目のいびつな形をしたやつが一番出番が多い。
キャタリナの組み立てでマグシールドプレートのOリングを取り付ける時は特にこれがあると無いでは全然違う。
ちなみに僕が使っているのはほぼ同じサイズのアストロプロダクツ製。
これ(↑)はキャタリナの分解に必要。
16ブラストやBGの場合は不要です。
ダイソーのレンチでも使えるんだけどね。
僕はダイソーのレンチをバッグに忍ばせているけれど、自宅で使う時はイーバリューやアストロプロダクツのを使っている。
長さはセミロングがおすすめ。
メガネレンチ(14mm)も絶対コレというのは無いけれど、傾斜が付いたやつの方が使いやすい。
上のやつは僕が今すごく欲しいやつです。
リールのメンテにはこの長さがすごく便利。
ちなみにモンキーレンチやスパナは上下のアゴが大きすぎるので使えません。
次はキャタリナのあのネジをナメてしまった場合の僕なりの解決方法も紹介します。
スポンサーリンク
キャタリナのナメたネジを外す!
僕はダメ元でこれを最初に試します。
なぜダメ元かというと、過去にこれを使って外せたネジはいくつもあるんだけど今回のキャタリナのネジは100%失敗しているから。
(≡˘・ω・˘≡) ムリ
なのでここからが本番。
まず、ミニルーターとダイヤモンドのビットを使ってネジの頭の中心に直径2mmの穴を深さ1mmほど開けます。
20年以上前に購入したプロクソンのミニルーターを使っている。
僕のは型番がNo.28593(回転数固定式)なんだけど2001年に生産終了したみたい。
上のやつは現行モデル。
現行モデルの悪い評価には「壊れた」というのがあるので現行モデルの耐久性はちょっと心配かも。
ダイヤモンドのビットは付属のものでもいいし、ダイソーのでも大きさが合えばOK。
僕はダイソーのを使っています。
ナメたネジを外すのに重要な秘密道具がコレ!(↓)
このネジモグラを上で紹介したSK11の差替え式ドライバーグリップに差し込んで、ルーターで開けた穴に強く押さえつけながら時計と反対方向に回すとナメたネジが外れます。
下の動画はメーカーのCMだけど後半の「裏技」を見ると分かりやすいよ。
今のところこの方法で100%成功している。
で、潰したネジ(番号79、部品コード10A903:200円/本)は最寄りの釣具店を通してダイワから購入。
スポンサーリンク
16ブラストに仕掛けられたワナ?
お次は16ブラスト4500、5000について。
先に述べたようにネジを外してボディカバーを空けると中が見えるんだけど、16キャタリナはドライブギアを抜くのができるのに16ブラストはそのままでは抜けない。
以前、抜き方が分からず強引に抜こうとして13ブラストの4020PE-SHを壊してしまいました。
(≡˘・ω・˘≡)
で、どうすれば抜けるかというと、
ドライブギアとベアリングを留めているドライブベアリングリングを外す。
ドライブベアリングリングは右側のハンドル取付軸の根元付近にあるパーツのこと。
指が届かない場所なので細いピンセットか針のようなものが必要。
次に
①のオシレーティングポストをリール後部にある穴を通して右へ抜く。
②ピニオン、ラチェットを左へ抜く。
この時の注意点として、SLPの分解図には書かれていないんだけどピニオンの後ろに薄いバネ状のワッシャーが1枚差し込まれてある可能性が高いのでもしあったら無くさないようにね。
③ピニオンとラチェットが抜けたら、ドライブギアを手前に軽く持ち上げる。※この時点ではギアを抜くことはできないので持ち上げるだけ。
④ピニオンを支持していたところにボールベアリングとカラー(白い樹脂)があるのでそれを左へ抜く。
後方からピンセットか針で軽く押すと抜けるんだけど、抜けにくいときはメインシャフトを前後に軽くスライドさせるとポロッと抜けることが多い。
⑤メインシャフトを右方向(リールの後側)へ抜く。
これでドライブギアを抜くことができる。
実をいうと④と⑤を省いてもドライブギアは抜けるんだけど無理にこじってしまうとドライブギアの奥にあるドライブボールベアリングを痛めてしまう可能性がある。
簡単だけどキャタリナとブラスト分解時の注意点は以上です!
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ