(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
今日はクーラーボックスの保冷性能について検証します。
なんだか夏休みの自由研究っぽいね。
ただ、今回の検証結果がそのクーラーボックスの性能を正確に測ったものではないのでご注意ください。
クーラーボックスの種類と実験方法
一般的にクーラーボックスの検証方法で多いのは、
「各クーラーボックスの容量の1/3相当の板氷を入れて、数時間後に残っている氷の重さを測る」
だと思う。
※クーラーボックスの容量の1/3というのはベストな氷の量らしいよ。
クーラーボックスっていくら性能がよくても氷の割合が少ないと保冷性能が発揮されないらしい。
でも、今回の検証方法は、
「(氷を入れず)日の当たるベランダにクーラーボックスを1時間以上放置してクーラーボックス中心付近の温度が何度まで上がるかを計測」
なぜこの方法にしたかというと、
①クーラーボックスに入れる板氷の大きさは釣具屋もしくは氷の自販機によって異なるためほぼ毎回バラバラ。
②涼しい時期、あまり釣れない時期になると最初は氷を入れず、釣れてから氷を買うことがよくある。
③板氷代の節約
③はね、ほんとうは迷ったんだけど板氷代だけで安いクーラーボックス1個買えるくらいの値段になるのでやめました。
計測に使った器具
アストロプロダクツで購入した非接触タイプの温度計。
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検証したクーラーボックスと結果発表
検証開始前の室内温度:27.5℃
ベランダの気温35℃ (晴れ時々曇り)
①シマノ レジャークール(20L)
これは友人からお借りしたクーラーボックス。
現行モデルではないみたいで、おそらく保冷力は一般的なスペック。
実験スタート時:27.6℃
実験終了時:37.2℃
この結果を基準にします。
②ダイワ スノーランド 400ST(20L、約3kg)
僕が幼稚児の頃から使っているクーラーボックス。
もうボロボロだけど現役です。
スペックはもちろん極普通。
実験スタート時:27.3℃
実験終了時:36.5℃
はるかに後発であるシマノのレジャークールより若干温度が低かった。
これからもまだまだ使えるね。
③伸和 ホリデーランド(33L、約4.05kg、約5,000円)
価格と性能のバランスが良く、釣具屋であれば必ずといっていいほど売っている。
実験スタート時:27.3℃
実験終了時:35.6℃
保温材は一般的な発泡スチロールなんだけど、厚みがある分レジャークールやスノーランドより保冷力が高いみたい。
④リョービ プロターゲット VSR・3500(35L、7.1kg、約20,000円)
これもお借りした物で上州屋で買ったとのこと。
リョービのクーラーボックスは人気商品らしいけれどネットで見ても新品はヒットしなかった。
おそらく底面だけだと思うけど真空パネルらしい。
今回の検証では大本命。
実験スタート時:27.7℃
実験終了時:32.8℃
さすが真空パネル!
それに真空パネル以外の保温材(超硬質ポリウレタン)も十分な厚みがありそう。
ただ、その分だけ外側寸法が大きいのと重量増が気になる。
大き目の氷と飲み物を入れただけで10kg超えそうだし、3kg~6kgの魚を数匹入れたら大変な重さになる。
(ショルダーベルトが肩に食い込みそう...)
それにタックル+このクーラーボックスを持って夏の日差しで焼けた防波堤の上を歩けるか?というと悩むところ。
それに僕の車も友人の車もトランクが小さいのでこれを乗せたらタックルボックスをさらにコンパクトにしなければならない。
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2020/08/29追記
関連記事をアップしました。
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⑤サンイデア ギャラシー(24.5L、約2.1kg、約3,800円)
これもお借りした物。
よく一緒に釣りに行く友人のクーラーボックスです。
釣り以外に行きつけの道の駅で買った野菜や魚、ジュースやジャムを入れているらしい。
実験スタート時:26.7℃
実験終了時:37.4℃
レジャークールとほぼ同じ結果となった。
保温材が薄いので保冷力は普通だけど、軽くてコンパクトなので日帰りの釣りでは大活躍。
友人の感想は、
「軽いし安いから不満はないよ」
とのこと。
⑥バレーヒル フィッシュキャリーバッグDX(約10,000円)
僕が地磯で使っている相棒です。
実験スタート時:25.5℃
実験終了時:38℃
ちょっと期待していたんだけどやはり簡易クーラーバッグなので仕方がない結果かも。
クーラーボックスより日光の当たる面積が大きいのがネックなのかな。
保冷力はイマイチでも地磯に持ち込むなら今のところはこれがメインになる。
■2021/11/16 関連記事をアップしました!
⑦バレーヒル フィッシュキャリーバッグ(約5,000円)
これも地磯で使っている。
折りたためるので車中泊の時にはこちらを持って行くことが多い。
実験スタート時:25.3℃
実験終了時:37.6℃
価格はフィッシュキャリーバッグDXの半額くらいなので保冷力は低いと思っていたけれど、意外にも互角。
ギャラシーにも肉薄する結果だった。
ただ、やはり日光に当たる面積が大きいのがネックな感じ。
防水性を必要としないなら十分アリだと思うけれど、釣った魚や氷はきちんとパックしないと水分が漏れてしまう。
⑧フィッシュキャリーバッグDX(インナーバッグ)+フィッシュキャリーバッグ
フィッシュキャリーバッグDXのインナーバッグってフィッシュキャリーバッグにピッタリ収まるの知ってた?
※僕のフィッシュキャリーバッグは初期のやつで、現行モデルはフィッシュキャリーバッグⅡ、フィッシュキャリーバッグⅢ。外寸的に大丈夫だと思うけれど同じようにピッタリ収まるかは未確認。
これ、保冷力高いんじゃない?って思ったんだけど結果は、
実験スタート時:25.3℃
実験終了時:39℃
(≡_ω_) チーン
測定した時間が遅くなったため強い西日が差していたのと気温が37℃になっていたので条件は悪くなっていたんだけど、それを含めても残念な結果。
2重にしてもあまり意味が無いのかなぁ...
氷を入れた場合の保冷力は上がりそうなんだけどなぁ...
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おすすめのクーラーボックス
車が大きく、2泊以上の釣行であったり沖磯だったりであれば保冷力が高くて大きなクーラーボックスが良いと思うんだけど、僕の場合は防波堤か地磯。
基本的に日帰りか1泊2日で、氷の調達もそれほど難しくない環境なのでおすすめするクーラーボックスは、
●防波堤の場合
33Lが大きすぎる場合は27L、22Lでも良いと思う。
●地磯の場合
80cm後半以上が釣れた場合、折り曲げてもホリデーランドの33Lにはなかなか入らないんだけど、そんな時はフィッシュキャリーバッグDXに入れて急いで帰ります。
詳細は過去の記事をご覧ください。
防水性が不要であればフィッシュキャリーバッグもおすすめ。
(現行モデルはⅡ、ⅢなんだけどⅢはオンラインショップで検索するもヒットせず)
軽いし折りたためるから便利だし、今回の結果はイマイチだったけれど無いより断然いいくらいの保冷力はあるよ。
ちなみに友人は大物が釣れたら頭を落として、内臓を取り除いて3枚におろしてからギャラシーに入れています。
タカミヤのフィッシュキャリーバッグも興味があったんだけど、色が黒というのが熱を持ちそうで買わずじまい。
真空パネルがいいって方は(僕は使ったことがないけれど)、コストや評価を見たところこれがいいのかな?
リョービのクーラーボックスが売っていたらいんだけどね。
シマノのクーラーボックスはデザインもかっこいい。
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実験結果まとめ
今回は板氷を使わない実験だったので板氷を入れた場合、魚やドリンクを入れた場合、クーラーボックスの蓋を何回開閉するか、クーラーボックスを置く場所などによって結果は異なると思います。
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■2020/08/29 関連記事をアップしました
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ただ、ほとんどのクーラーボックスが外気温を超えたのに対して、真空パネル搭載のプロターゲットだけが外気温未満。
真空パネルの性能が高いことは間違いないように思います。
ちなみに外気温よりも温度が高くなるクーラーボックスって意味あるのか?と疑問に思うかもしれないけれど、氷や保冷剤の冷気を外に逃がさず保持する性能があるので大丈夫。
クーラーボックスに入れないほうがマシっていうオチは無いので安心してください。
※そういう意味では今回の実験だと氷や保冷剤の冷気保持性能はわからないってことになるけどね。
実は今回の実験、2日間に渡ってやっています。
1回だけだとクーラーボックスを置いた位置や日の当たり方で差が出るかもしれないと思い、2日目は位置を変えてなるべく同じ条件になるようにしてみました。
天候の違いで温度の微妙な変化はあったけれど結果(順位)は全く同じでした。
クーラーボックスの検証記事はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー