■2021/11/16 フィッシュキャリーバッグの保冷力比較を行いました!
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(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
前回、クーラーボックスの記事を書きました。
今回はその続編になります。
真空パネルVS発泡スチロール&アルミシート
前回の実験で一番優秀だったのはリョービのプロターゲット VSR3500だった。
真空パネル搭載はダテじゃないね。
で、僕的には2位が伸和 ホリデーランド。
保温材はウレタンではなくオーソドックスな発泡スチロール。
ただし厚みを増やすことで保冷力を上げているらしい。
しかも安価なので大人気。
ホリデーランドを置いていない釣具屋があったらその方が珍しいくらいじゃないかな?
人気があるためか、改造している方も結構いるようで、ネットで検索するといっぱいヒットする。
僕も(自由)研究の一環としてこれは避けて通れない気がしてきた。
(≡ΦωΦ≡) セキニンカン!!
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ホリデーランドの改造
本当はロッドの記事を書こうとしていたんだけど、ホリデーランドの改造やります。
※改造は自己責任でお願いします。
用意するものは、
ダイソーのアルミバッグ(3枚セット×2)。
ハサミ
アルミテープ(僕は25mm幅を使ったけれど無くてもOK)
両面テープ(うすい強力タイプ)
カッター
油性マジック
プラスドライバー
たったこれだけ。
全てダイソーで売っているやつでもOKだと思う。
アルミシートを切るときに定規がいるかなと思ったんだけど、アルミシートにマス目状の模様がついていて、フリーハンドでもまっすぐ切ることができた。
分解開始
ホリデーランドはネジ止めだけなのでどんどん外します。
注意点としては、ネジ穴部分のプラスチックが補強されておらずデリケートなので慎重に外さないとネジ穴が広がってしまう。
広がってしまったネジ穴は樹脂製接着剤を充填するなどの工夫が必要になる。
結構面倒なのでなるべくネジ穴は潰さないようにね。
同じ理由で元に戻すときもネジの締め過ぎには細心の注意が必要です。
↑これはハンドルを固定しているネジ。
蓋の分解と加工
↓フタはシールを外すと隠れたネジが出てくる。
↓この白いのを外すとさらに隠れたネジが出てくる。
↓フタの内側にあるネジは全部で9本。
↓黒いカバーを外したら発泡スチロールが出てくるので、上面にアルミシートを貼り付けました。
↑四隅はアルミシートを切り抜くのが面倒だったのでアルミテープを貼りました。
ただ、あまり効果に差は出ないと思うので四隅の処理は省いてもいいかもしれない。
貼り終わったら逆の手順で蓋を組み立てます。
本体の加工
本体側はネジを外したら内側を上方向に引き抜くだけなんだけど、最初の数ミリ動かすまでがちょっと大変だった。
※接着はされていないみたい。
↓ちなみに水抜き栓を抜いておくのを忘れないようにね。水抜き栓ははめ込んであるだけなので簡単に抜けます。
本体を抜くのが少々大変でもバールなどでこじるとプラスチックが割れるかもしれないから僕は素手で頑張りました。
引き抜くとき誰かに下を持ってもらうと楽かも知れない。
↓外した発泡スチロールの外側にアルミシート貼ります。
結構アバウトな貼り方だけど、こんなもんでいいかな。
逆の手順で元通りに組み立てたら完成。
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保冷力はどうか?
せっかく改造したんだから保冷力を試してみたいよね。
友人から借りていたクーラーボックスの一部は既に返却したので、今回は3つで実験しました。
実験開始時(午前11:00)のベランダ(快晴)の気温32℃
実験終了時(16:00)のベランダ(やや曇り)の気温35℃
※温度計は直射日光を避けて計測。クーラーボックスは直射日光にさらして計測。
①ダイワ スノーランド 400ST(20L、約3kg)
僕が子供の頃から使っているクーラーボックス。
実験スタート時:29.3℃
中間計測(13:00):41.7℃
実験終了時(16:00):43.5℃
これが今回の比較基準とします。
②伸和 ホリデーランド改(33L、約4.05kg、約5,000円)
実験スタート時:31℃
中間計測(13:00):36.5℃
実験終了時(16:00):38.2℃
スノーランドと比べて5℃も低い。
これは前回の実験(ノーマル対決)より差が開いたね。
前回とは気温や天気などの条件が異なるので単純比較はできないとしても今回の改造で保冷力は上がったんじゃないかな?
で、気になるのは次です。
③リョービ プロターゲット VSR・3500(35L、7.1kg、約20,000円)
実験スタート時:31℃
中間計測(13:00):38.8℃
実験終了時(16:00):39.1℃
(;≡ΦωΦ)マケタ(カッタ?)…
なんと、前回一人勝ちに等しかったプロターゲット(真空パネル搭載)を相手にホリデーランド(改)が勝っちゃった!
アルミシート改造恐るべし!
(≡vΦωΦ≡)ブイ
みんなもホリデーランドを改造して残暑を乗り切ろう!
ヽ(ΦωΦヽノΦωΦ)ノ♪
板氷を使って再度実験
なーんつって。
そんなことを鵜呑みにする僕ではありません。
※正直ちょっとはしゃいだけどねw
ホリデーランド改が実売価格4倍のプロターゲットに勝ったのは驚いたけれど、世の中そんなうまい話がそうそうあるわけない。
※これが事実なら真空パネル搭載モデルの存在が危うい。
そこでホリデーランド改とプロターゲットは板氷(約4kg)を使った延長戦を行いました。
実験開始時(午後12:30)のベランダ(快晴)の気温34.5℃
実験終了時(18:30)のベランダ(やや曇り)の気温36℃
※温度計は直射日光を避けて計測。クーラーボックスは直射日光にさらして計測。
今度はクーラーボックス内の温度比較ではなく、板氷がどれだけ残っているかの比較を行います。
①伸和 ホリデーランド改(33L、約4.05kg、約5,000円)
実験スタート時:4.12kg
実験終了時:3.19kg
溶けた量:0.93kg
②リョービ プロターゲット VSR・3500(35L、7.1kg、約20,000円)
↓スノコを使うか迷ったんだけど、標準装備なので使うことにしました。
実験スタート時:4.01kg
実験終了時:3.33kg
溶けた量:0.68kg
延長戦の結果、プロターゲットの勝利!
(≡ΦωΦ≡)ホッ
正直なところホリデーランド改に勝って欲しい気持ちもあったんだけど、さすがに勝っちゃいけないよねw
ただ、もう少し差は小さいかと思っていたんだけど結構ハッキリでちゃった。
気になるのは板氷を使った延長戦で勝敗が逆転したのはなぜか?
あくまでも推測に過ぎないんだけど、最初の勝負の決め手は太陽の日差し、外気の熱をどれだけ遮断できたか?
対して2回目(延長戦)は氷の冷気を外に漏らさずどれだけ保持できるか?
が勝敗に大きく影響したと思う。
保温材の種類や厚みはクーラーボックスによって様々で、その違いが同じ容量のクーラーボックスでも大きさや重さ、保冷力に差を生むらしいよ。
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まとめ
やっぱり真空パネル搭載モデルは高価なだけはある。
ただ、重量が増えるため少人数の釣り(防波堤)の場合、板氷(4kg)を入れただけで約11kgになるクーラーボックスは気軽には持って行けないよね。
どちらかというと大人数のキャンプ、1泊2日以上の釣り、自分の都合だけでは帰ることができない沖磯等で活躍するんじゃないかな。
前回記事にも書いたけれどリョービのプロターゲットはネットショップで検索してもヒットしないので販売終了しているかもしれない。
なので他のメーカーだったらシマノとかダイワが有名なのかな?
僕や友人は沖磯に行かないのと、地磯はフィッシュキャリーバッグだからクーラーボックスを持ち込むことも滅多にない。
なのでクーラーボックスが活躍するのは一般的な防波堤。
防波堤によっては数百メートル歩かなければならないのと氷の確保・補充はそれほど難しくないのでそんな場合おすすめするのはホリデーランドのような軽さと保冷力と価格のバランスが取れたモデルになります。
48H、76Hは磯の大物狙い、オフショアアングラー向けになると思う。
これくらい大きくなると車のトランクの大きさも重要なのでご自身の車に積めるかどうか事前確認してから購入してください。
ちなみに僕や友人の車はこのサイズを買うとタックルが積めなくなるので断念しました。
今年は残暑が厳しいらしいのでこれからクーラーボックスを買う方、ホリデーランドを改造したい方はよかったら参考にしてみてください。
ところで、前回の実験で分かっていたことなんだけど、クーラーボックスって直射日光にさらされると外気温より上がるみたい。
なので氷や保冷剤を併用しない時は注意が必要です。
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今後の記事について
次回はロッドの記事にしようと思うんだけど、通常はロッドのインプレって釣果が伴わないとなかなか書けないことが多い。
実釣を伴った検証記事ってとても重要だと思うけれど問題点は膨大な時間と工数が発生し、数がこなせないこと。
それに友人から記事にしたい新しいロッドを貸してもらうことができたとしても借りている間にいいサイズの青物が釣れる可能性は低いからね。
その場合、いままでは記事を書かずにボツにしていたんだけどたとえ魚が釣れなくともそのロッドについて気付いたことがたくさんある。
そういう情報を必要としている方っているんじゃないかな?と思っています。
そこで、今後新しいスタイルのインプレ記事を書こうと模索中です。
読んだ方の役に立てればいいんだけどな...
んじゃ、本日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ