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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

【インプレ!】コルトスナイパーXR S100XH-3、S98XH、S100H、S100MH-3の比較。ベンチマークテスト。アピア グランデージXDとの比較

 

 (≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。

 

 お待たせしました。

 

 過去の記事でコルトスナイパーXR S100MH-3ベンチマークの結果をアップしましたが、この度HXHも測定できたのでご報告です。

 ※実釣での検証はしていません。

 

 

 

コルトスナイパーXRの主なスペックをおさらい

 

 今回追加測定できたのはS100H(2ピース)XH

 本当は全部3ピースモデルが良かったんだけどね。

 

 ちなみにいくつかのネットショップを見たところ10ftのMH~Hは品切れが多いみたい。

 中でもコルトスナイパーXR S100H-3は需要が多いのか、販売開始後すぐ品切れでまともに売られているショップをほとんど見ていない気がする。

 

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コルトスナイパーXR S100H

 

 

 

 ベンチマークの前におさらいの意味も含めスペックの紹介です。

 

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フロントグリップ長、リール取付位置の説明

 

コルトスナイパーXR S100MH-3

 全長:10ft

 自重:310g

 継数:3

 適合ルアー(MAX):ジグ90g/プラグ70g

 最大ドラグ:5kg/45°

 適合ライン(MAX):#4

 ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30

 フロントグリップ長:約18cm

 リール取付位置:約48cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.2cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.5mm→ベリー11.2mm→バット16.6mm(※1)

 竿尻:EVA

 

 ベンチマーク

 ティップ:18.8cm

 バット:2.44cm

 

 

 

コルトスナイパーXR S100H(2ピース)

 全長:10ft

 自重:330g

 継数:2

 適合ルアー(MAX):ジグ120g/プラグ100g

 最大ドラグ:7kg/45°

 適合ライン(MAX):#5

 ガイドサイズ:10-10-10-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:約20.3cm

 リール取付位置:約48.4cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.3cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.5mm→ベリー12.3mm→バット16.8mm(※1)

 竿尻:EVA

 

 ベンチマーク

 ティップ:15cm

 バット:1.86cm

 

 

 

コルトスナイパーXR S100H-3 【参考】

 全長:10ft

 自重:317g

 継数:3

 適合ルアー(MAX):ジグ120g/プラグ100g

 最大ドラグ:7kg/45°

 適合ライン(MAX):#5

 ガイドサイズ:10-10-10-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:-

 リール取付位置:-

 重量バランス:-

 ブランク径(実測値):-

 竿尻:EVA

 

 

 

コルトスナイパーXR S98XH

 全長:9.8ft

 自重:327g

 継数:2

 適合ルアー(MAX):ジグ150g/プラグ120g

 最大ドラグ:9kg/45°

 適合ライン(MAX):#6

 ガイドサイズ:12-12-12-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:約20.3cm

 リール取付位置:約47.7cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約35.9cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.6mm→ベリー12.8mm→バット16.8mm(※1)

 竿尻:EVA

 

 ベンチマーク

 ティップ:12.8cm

 バット:1.72cm

 

 

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 ■2021/12/14 地磯ショアジギングタックル紹介にてコルトスナイパーXR S98XHを2ピースおすすめロッドに追加しました。

necoaniken9.hatenablog.jp

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コルトスナイパーXR S100XH-3

 全長:10ft

 自重:335g

 継数:3

 適合ルアー(MAX):ジグ150g/プラグ120g

 最大ドラグ:9kg/45°

 適合ライン(MAX):#6

 ガイドサイズ:12-12-12-12-16-20-25-40

 フロントグリップ長:約20.3cm

 リール取付位置:約49.1cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約39.4cm

 ブランク径(実測値):ティップ2.7mm→ベリー12.7mm→バット18.4mm(※1)

 竿尻:EVA

 

 ベンチマーク

 ティップ:12.5cm

 バット:1.79cm

 

 
 
 ※1バットはフロントグリップの直上、ベリーはロッド全長のほぼ中間、ティップはトップガイドのスレッド直下を測定しました。

 

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ベンチマークテストしてみた!

 

 さて、今日のハイライトであるベンチマークテスト。

 

 以前メーカーの担当者にロッド選びの相談をした際、僕の状況やタックル、狙うターゲットに一番向いていると言われたH

 パワーがあり過ぎるのでお勧めしないと言われたXHが一体どれくらいの硬さなのかすごく気になっていたので楽しみ♪

 

  (≡ΦωΦ≡) ワクワク♪

 

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コルトスナイパーXR S100XH-3


 

ベンチマークテストの説明

 

 ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。

 ※元々は測量で使われる言葉らしい。

 

 ベンチマークの測定方法は以下の通り。

 

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 【測定方法】

 1、ロッドの先端に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 2、バット部分に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 

 通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。

 

 これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?

 僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。

 

 ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。

 

 ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。

 

ベンチマークテストに関する注意点】

 このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。

 測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。

 また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。

 ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。

 

ベンチマークテストの目的】

 測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。

 一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。

 対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。

 魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。

 ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。

 

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測定結果

 

 ※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。 

 

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 【重要!】下のベンチマーク表は新しいソフト(インクスケープ)で作成しました。

 やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究

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  文字が小さくてすみません。

 (≡ΦωΦ≡;)

 

 ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。

 

 特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。

 

 コルトスナイパーXRの硬さが少しでもイメージできるようアピア グランデージXD(オマケでクワトロブラック シーゴリラ)、オリムピック(19リモート)、ゼナック(ミュートス アキュラ)、メジャークラフト(トリプルクロス)の一部を入れてみました。

 

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 ※ダイワ ジグキャスターとの比較記事はこちら (↓)

 

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

 

コルトスナイパーXRはどれを選べばよいか?(2020/9/30 検証結果を元に修正・追記)

 

 

 以前聞いたメーカーの話だとXHはもっと吐出した数値になると思っていたんだけど、結果はガチのショアジギングロッドの中で標準的な位置付けになりました。

 

 そのためHとの使い分けがやや難しくなった感じがするけれど僕なりにパワーごとの選び方をまとめてみました。

 

 ※完全に僕の主観なので使う方によっては印象が異なる可能性があります。

 

 

 【使用タックル・テスト環境】

  リール:ダイワ 12キャタリナ 5000(友人からレンタルw)、ダイワ BG 4500(スプールは5000番)、ペン スラマー3 6500

  ライン:2号

  スペーサー:3号(10m)

  リーダー:フロロ14号(50lb)

  ジグ:マリア メタルフリッカー( 60g、80g、100g)

  ※限られた時間での検証のため極端に抵抗のあるジグ、抵抗の少ないスリム系ジグは使わずセンターバランスのジグを使用した。

  プラグ:オシアモンスタードライブ 160F(63g)、オシア ロケットダイブ 187F(85g)

   ※いずれもツインフックに交換したためトリプルフック使用時よりやや軽い。

  水深:25m~35m

  潮流:穏やか

  :ほぼ無風。時折り2m~3mの向かい風。

  足場の高さ:約3m

 

 

コルトスナイパーXR S100XH-3

 

 磯のメータークラスですらパワーをやや持て余すかもしれないけれど、ロッドの硬さやガイドサイズを考えれば磯のガチロッドとしてこれが一番標準ではないかと思う。

 

 今回比べた中では一番ティップが硬いので60gくらいのジグだとコルトスナイパーXRHと比べリリースポイントが若干シビア。

 

 80gあたりから良い感じで100gはすごくキャストしやすかった。

 

 残念ながら100gより上のジグを持っていかなかったため予想になるけれど120gのジグも比較的楽にキャストできると思う。

 

 また、水深25m~35mの水圧を受けた状態であっても80g~100gのジグは使いやすく感じた。おそらく120gも問題ないと思うけれど、MAX重量あたりのジグを激流ポイントで使うのは厳しい気がする。

 

 ※そもそも僕はスリム系ジグであっても150gを激流ポイントでしゃくる体力はないけどね。

 

 

 トップ系ルアーはオシア モンスタードライブ 160F(63g)オシア ロケットダイブ187F(85g)を使ってみたが、コルトスナイパーXR S100Hを使った直後だったのでティップが硬く感じ、最初はミスダイブが増えてしまった。

 

 慣れてしまえば問題無いけれど、ルアー操作が苦手な方は軽めのプラグ且つ軽いフックを使用する場合は少し大き目のスイベルやリングを使って頭の入りをフォローしたほうが良いと思う。

 

 ※今回の検証ではリーダーはフロロ40lb、リング類はΦ8mmを使っています。

 

 

 もう1つ、グリップ長がグランデージXD 100XHと比べて拳1個分短いのでパワーファイトの時、僕の握力や体力がもつのか心配。

 

 ※今後の実釣にはメインロッド(GAME AR-C S1006MH)を持ち込む予定のためコルトスナイパーXR 100XHの実釣テストの予定無し。

 

 

 

コルトスナイパーXR S100H

 

 パワーは十分だけどロックショア用のガチロッドの中ではやや優等生的な硬さ。

 初めてロックショアに挑戦って方にもいいんじゃないかな。

 

 ※ただしライトショアジギングロッドからいきなりこのロッドへ切り替えるのはやや無謀かもしれないけどねw

 

 ジグは60gも問題無く使えたけれど、特に80g~100gのキャストフィールが良かった。

 

 水深25m~35mの水圧が加わるとジグの操作感は80gあたりが一番スイートスポットに感じた。

 

 ただ、100gのジグがギリギリ着底するような激流ポイントではジグの操作はできるものの、ロッドの曲がり過ぎた分を腕を動かす量でカバーしようとすると快適ではない(体力を余計に消耗する)かもしれない。

 

 トップ系ルアーオシア モンスタードライブ 160F(63g)オシア ロケットダイブ187F(85g)については(軽めのフックに交換していても)どちらも問題無く使用可能だった。

 

 

 

コルトスナイパーXR S100MH-3

 

 過去の記事でも言ったけれど、堤防よりは磯向き。

 ただ、XHHが予想していたよりも良い位置に付けてきたため今回取り上げた3本の中では一番おすすめ度が低くなった印象です。

 

 具体的に言うと、

 

 

 ・ガイドが小さい

  過去の実釣検証ではキャスト時のブレが少ないおかげで無風状態であればライントラブルはほとんど無かったが、無風の磯というのは滅多にない。

  僕のホームは晩秋から冬シーズンの風速が3~8m。風向きもコロコロ変わるのでガイドサイズ10以上はほしい。

  ちなみにカタログ値は適合PEラインがMAX4号になっているが、その時のリーダーは60lbまでを想定しているらしい。

  ※ガイドの中にノットを入れる場合の参考値。ラインシステムを工夫したりアングラーの技術レベルによってはもう少し太くしても大丈夫とのこと。

 

  僕の場合PEは2~3号が多いが、リーダーはブリの場合60~100lb、カンパチ(70cm以上)は100lb以上を使うことが多いのでガイドサイズに余裕を感じない。

 

 

 ・ドラグ値が低い

  せっかくロッドのパワーがあってもドラグ5kg/45°というのはブリであればメータークラスもなんとかなるけれど、僕のホームの地磯でいいサイズのカンパチがヒットしたら足元での反転を止められない可能性が高い。

 

  かといって堤防ならどうか?というと、堤防のターゲットにはオーバーパワー。

  堤防でも大型をメインに狙うなら良いけれど、滅多に出会えない堤防大型に合わせてこのロッドを買うか?というと微妙。

  むしろ堤防であれば同じコルトスナイパーXRでもMMLの方が活躍しそうに思う。

 

  それでもMHの活躍しそうなシチュエーションを挙げるとすれば、大型が回遊する堤防やテトラ帯で、周囲にアングラーが殺到している中、隣のアングラーに迷惑をかけないようラインを極力出したくないなどの限られた条件下であれば活躍しそう。

 

 

 ・100gのジグが投げられない

  地磯で一番潮が動くタイミングになるとPE2号でリーダー60lbとやや細めのラインシステムを使ってもジグは100g以上でなければ着底しないことが多い。そうするとMAX90gでは足りない。プラグオンリーであればMAX70gでなんとかなるけどね。

 

 ルアーの重さは、僕の主観だと60g~80gが気持ちよく使えた。

 おそらくジグはMAXの90gも問題無いと思うけれど、40gは軽すぎて使う気がしなかった。

 グリップが短いことについてはMHの硬さであればそれほどネックにならないと思う。

 

 

 以上です。 (≡ΦωΦ≡)

  

 

 

まとめ

 

 実釣をしていないので今回の記事を書くか迷ったんだけど、コルトスナイパーXRのベンチマークテストが中途半端なままになっていたので仕上げることにしました。

 

 比較対象としてアピアグランデージXDの結果を重ねてみたけれど、どちらもコスパのよいロッドなのでこの2種類で迷っている方いるんじゃないかな?

 

 選択肢としては、3ピースにこだわらなければメインロッドをグリップが長いグランデージXD 100XHにして、食いが渋い時のややライトなサブロッド、もしくは磯のライトショアジギング用にコルトスナイパーXR S100HS100MHを持つというのもターゲットが広がって良い気がする。

 

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グランデージXD 100XHとコルトスナイパーXR S100MH-3

 

 あるいは新規開拓で初めて行く地磯、偵察釣行にはコンパクトなコルトスナイパーXRの3ピースで、大物回遊が見込める行きつけの磯はグランデージXDコルトスナイパーエクスチューンの2ピースというのもいいかもしれない。

 

 ちなみに僕の偵察釣行、新規開拓の方法については今後記事にしたいと思っているんだけど、今年は運悪く天気(台風)に邪魔されることが多く、ほぼ釣りに行けていません。

 カンパチはリベンジする前にシーズンが終わってしまいそう... orz

 

 できればコルトスナイパーXRを持っているうちに大物狙いにいきたかったんだけどね。

 もしかしたら、やむを得ず潮の悪い時にコルトスナイパーXRのキャストフィールや操作性を見るためだけに日中の数時間だけ海へ行くかもしれません。

 

 もし海に行けた場合で新たな気付きがあったり今回の記事で書いたこととは違った印象を感じたら修正や追加記事を書こうと思います。

 

 

■同じカテゴリーの最新記事はこちら

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

 

今後の記事について

 

 次回はダイワロッドかメジャークラフトのショアジギングロッドについて書ければいいなと思っています。

 

 その後で、(釣りに行けたら)釣行記事を書くか、今後の記事の方向性がほぼ決まったのでその報告記事を書こうと思っているんだけど順序が変わるかもしれません。

 

 

 また時間があったら是非読んでください。

 

 今日はここまで。

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ