(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回はダイワロッドのロングセラーであるジグキャスターをメインに書こうと思います。
- ジグを使いやすいように作られたロッド
- 無印とMXの違い
- ジグキャスターとショアスパルタンの違い
- ジグキャスターをベンチマークテストしてみた!
- フィールド別ジグキャスターの選び方
- ジグキャスターについてまとめ
- 今後の記事について
ジグを使いやすいように作られたロッド
まぁ、それは言わなくても名前から分かるか...
プラグ用だったらプラグキャスターになるからね。
(≡ΦωΦ)о/~~~~~~~°
では早速、僕が実際に所有していたジグキャスターのスペック紹介です。
ジグキャスターMX 96M
全長:9.6ft
標準自重:205g
継数:2
適合ルアー:10~60g
最大ドラグ:約5kg
適合ライン:#1.0~2.0
ガイドサイズ:8-8-8-8-10-10-12-25
フロントグリップ長:約18cm
リール取付位置:約50.3cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約35.4cm
竿尻:EVA
ジグキャスターMX 90MH
全長:9.0ft
標準自重:245g
継数:2
適合ルアー:25~90g
最大ドラグ:約7kg
適合ライン:#1.0~3.0
ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
フロントグリップ長:約18.2cm
リール取付位置:約50.3cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約32cm
竿尻:EVA
ジグキャスターMX 96MH
全長:9.6ft
標準自重:260g
継数:2
適合ルアー:25~90g
最大ドラグ:約7kg
適合ライン:#1.0~3.0
ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
フロントグリップ長:約18.2cm
リール取付位置:約51.4cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約38.3cm
竿尻:EVA
ジグキャスター 106H (無印)
全長:10.6ft
標準自重:300g
継数:2
適合ルアー:50~120g
最大ドラグ:約6kg
適合ライン:30~40lb.
ガイドサイズ:12-12-12-12-16-25-40
フロントグリップ長:約18.8cm
リール取付位置:約54.4cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約46.8cm
竿尻:EVA
ジグキャスターMX 106H
全長:10.6ft
標準自重:305g
継数:2
適合ルアー:40~120g
最大ドラグ:約8kg
適合ライン:#1.5~4.0
ガイドサイズ:10-10-10-12-12-16-20-30
フロントグリップ長:-
リール取付位置:-
重量バランス:-
竿尻:EVA
※最大ドラグの目安であり、ロッドの角度、組み合わせるタックルによって変化します。また、常に最大の負荷をかけ続けたりロッドを立て過ぎるとロッドの寿命が短くなったり破損する可能性があります。
ちなみに釣り仲間である友人が現在使用しているのはジグキャスターMXの96Mと90MH。
この2本がすごく楽なので今のところ他のロッドに変えようとは思わないらしい。
友人はルアー以外にも96Mを使った胴付き仕掛けでコブダイやマダイを釣ったり、ウキとサビキでアジやサバを釣ったり、投げ釣りでキスを釣ることがあります。
晩御飯のおかず確保のためなら手間を惜しまないタイプです。
※ジグキャスターMXがメインだけどサブロッドにメジャークラフトのNワン(NSS-1003H)も持っています。
スポンサーリンク
無印とMXの違い
大きな違いはブランクに使われているカーボン。
ジグキャスターMXは余計な樹脂(レジン)を減らすことでカーボンを高密度化したHVFカーボンが使われている。
実際に振った感じはジグキャスターMXの方がシャープに感じるんだけど、両方使い比べなければ気付かないかもしれない程度の差。
ただ、HVFカーボンの恩恵なのかは不明だけどジグキャスターMXの方がブランク強度も若干高いらしい。
そしてガイドの違い。
ジグキャスター無印はトップガイドのみSiCリング。
トップ以外は(おそらく見た目的に)SVガイドでオーリング(ハードガイド)。
対してジグキャスターMXは全てSiCリング。
しかもトップ以外は全てKガイドです。
オーリング(ハードガイド)よりSiCの方が摩擦抵抗が少なく、放熱性にも優れるけれど、 PE2号以上を使う場合はあまり気にしていない。
ただ、細いPEライン(1~1.5号)に大物がヒットした場合はラインを出されると限られた区間のPEラインを何度もガイドに擦り付けてしまう。
※こういう時のガイドは想像以上に発熱していることが多い。
(ライトではない)ショアジギングロッドを使っているとロッドが硬い分さらにPEラインの負担が増すのでSiCの方が安心だと思う。
金属よりも樹脂製Wナットの方が緩みにくい
MXのリールシートには方は緩み防止のため樹脂製のWナットが付いている。
このWナットの効果は無いよりマシ程度なんだけど、僕の経験上金属製のWナットは何度増し締めしてもどんどん緩んでカチャカチャとうるさいので樹脂製の方が良いと思う。
飛距離は意外にも無印が有利。だけど...
ルアーの飛距離はバットガイドが大きいことの恩恵かジグキャスター無印の方が飛ぶ印象。
これは決してジグキャスターMXが飛ばないのではなくジグキャスター無印が良く飛ぶって意味です。
♪(≡ΦωΦ)о/~~~~~~~~~~~~~~~~~゚
特にノットの結び目をガイドの外にして、あまり風の無い日というのであればジグキャスター無印の飛距離はかなりエグイ。
ただし横風や向かい風などによるライントラブルをなるべく減らしたいなら「糸がらみ自動解除フレーム」であるKガイドを搭載したジグキャスターMXを選んだほうが無難です。
※Kガイドでもノートラブルではないけどね。
Σ(;≡ΦДΦ)о/~~~~~~~プチッ!!~~~~~~~~~~゚
ジグキャスターとショアスパルタンの違い
ジグキャスターとショアスパルタンとの違いについてメーカーに聞いてみた。
【ジグキャスター】
初心者から上級者まで幅広く使いやすい。
ショアスパルタンと比べロッドの張りは弱いが、粘る特性なのでロッドが曲がっても反発力の急激な低下が少ない。
※ただし破断強度は別
また、リール取付位置を高くしたことによりリヤグリップを脇にはさんでのジャークを容易にしている。
【ショアスパルタン】
ジグキャスターに比べてロッドに張りを持たせたこと、(一部の超ヘビーモデルを除き)リール取付位置をやや低くしたことでルアー(特にプラグ)の操作性を向上させた。
また、ジグキャスターよりパワーがあるので魚を浮かせる能力も高い。
※基本的に価格が高いモデルほどパワーも高くなります。
ただし張りやパワーを上げたことにより若干曲げにくい、キャストし辛いと感じるアングラーもいるかもしれない。
ジグキャスターに比べると中級~上級者向けのロッド。
ターゲットサイズについての疑問
対象魚のサイズ(重さ)は一部のロッドケースにも書かれてあるので気になった方もいるかもしれないんだけど、ジグキャスターとショアスパルタンで矛盾を感じたためこれもメーカーに質問してみた。
Q:ショアスパルタンの方がパワーがあるにも関わらず、HPに書かれてある「対象魚イメージ」はジグキャスターの方が大きいのはなぜか?
例:パワーHの場合ジグキャスターの対象魚は「~10kg」、ショアスパルタンは「5kgクラス」と書かれている。
A:ジグキャスターとショアスパルタンでは販売開始時期が大きく異なり、近年アングラーがロッドに求める基準が変わった。そのためジグキャスターの対象魚表記は古い基準になる。設計上はショアスパルタンのHでもジグキャスターと同様に10kgの青物を捕ることはできるが近年の基準からするとロッドが柔らかく感じるかもしれない。
ということでした。
(≡ΦωΦ≡) オチはなかった
スポンサーリンク
ジグキャスターをベンチマークテストしてみた!
お待ちかね?のベンチマークテストです。
(≡ΦωΦ)ノ⌒ グニャ
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。
これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?
僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。
ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。
ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。
↑ 文字が小さくてすみません。
(≡ΦωΦ≡;)
ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。
特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
ジグキャスターだけを見ても硬さのイメージが湧きにくいと思うのでシマノのコルトスナイパーの結果も入れました。
ジグキャスターMX 96M
①ティップ:26.8cm
②バット:5.23cm
ジグキャスターMX 90MH
①ティップ:21.8cm
②バット:5.1cm
ジグキャスターMX 96MH
①ティップ:20.2cm
②バット:4.15cm
ジグキャスター 106H (無印)
①ティップ:17.9cm
②バット:2.04cm
※コルトスナイパーの数値はシマノの記事(↓)をご覧ください。
フィールド別ジグキャスターの選び方
測定したジグキャスターは長さがバラバラ、しかも無印とMX混合なのでジグキャスターの特性を語るには情報不足かもしれないけれど、ライバルのコルトスナイパーと比べ横方向(バットの硬さ)の変化が大きいように思う。
ロッドのパワーと硬さは似て非なるものだけど、実際のところ両者は比例することが多い。
そのためジグキャスターはパワー(M、MH、H)によって使うフィールドがはっきり分かれるのではないかと思う。
スポンサーリンク
9.6ftまでのMとMHは堤防向き
ジグキャスターは他のロッドに比べリール取付位置がやや高いのでその分リールからティップまでの距離は短くなる(リーチが短い)。
また、MHであってもバットはかなり曲がるのでルアー操作感やキャスト感は非常に軽くなる。
これらを踏まえると9.6ft以下のジグキャスターで特にMとMHは堤防からのライトショアジギング、ショアジギング向きだと思う。
ルアー重量についてはMの場合20~40g、MHの場合40g~60gくらいがスイートスポットと感じた。
また、ジグキャスターのリヤグリップはほぼ膨らみの無い棒状。特にMは径が細いので少々握りづらい。
106Hは磯のプラッギングにも使えそう
それに対してHは地磯のエントリーモデル的な印象。
無印とMXのうちどちらを選ぶかはブランク強度やパワーも重要だけど、それ以上にライントラブルを減らす意味で少しでもガイド数が多く、Kガイド搭載のMXがおすすめ。
ジグキャスターMXのHは10.6ftしか選べないが、レングスの割にジグをしゃくりやすい。リール取付位置以外にも軽量肉厚ブランクというのが効いているのかな?
(でも正直言うと10ftがあれば最高なんだけど...)
プラグについてもロッドの硬さのバランスが良いので使いやすい。
106Hに限って言えばプラグキャスターって呼んでも良い気がする。
※プラグ専用ロッドにはかなわないと思うけどね
ルアーの重量は60g~80gがスイートスポットと感じた。
その前後の重量も使えるし、カタログ値の下限付近も意外と使える。
ただ、106Hはジグキャスターの中で最もリール取付位置が高いため、重いルアーが楽にキャストできる反面、キャスト時にリヤグリップが体に当たりやすく取り回しはあまりよくない。
まぁ、使っているうちに慣れるけどね。
また、価格を考えれば仕方がないけれど竿尻がEVAなので地面にこすると削れやすい。
特に地磯に持ち込む時は注意が必要。
地磯におすすめのタックルについてはこちらの記事もご覧ください。
異なるメーカーとのパワー表記による硬さの関係
HやMHなどのパワー表記には統一された規定が無く、各メーカーが独自に決めている。
そのため同じパワー表記でもメーカーが異なればロッドのパワーも硬さも異なる。
ロッド選びの際これがどう影響するかというと、仮に現在ジグキャスターのMHを持っていたとして、重いルアーを操作するにあたり1ランクティップの硬いロッドが必要になったとする。
今と同じジグキャスターの中で1ランク上のHを買えば問題はないのだが、もしシマノのコルトスナイパーに変えたい場合、コルトスナイパー無印のHだとティップはジグキャスターより柔らかくなってしまう。
(;≡ΦωΦ)c/ → /
ところが同じシマノでもコルトスナイパーXRのHはジグキャスターに比べ2ランク硬くなってしまうという問題が発生する。
(;≡ΦωΦ)c/ → /
なのでロッドを買い替えるとき、近くの釣具店に在庫があるのであれば1度触ってからの方がよいかもしれない。
ジグキャスターについてまとめ
後発のMXですら発売から8年以上経つので目新しさはない。
でも、友人から借りてたまに使ってみると結構楽しい。
使用感はマイルドで尖った部分が無く、フィールドに合ったパワーを選べば十分大物を獲るだけのポテンシャルを持っている。
ジョイントの精度もバラつきが少なくほとんど緩まないので釣りに集中できる。
もし、この世にショアジギングの学校なんてのがあったら生徒用にジグキャスターが支給されても不思議じゃないかもね。
ショアジギングを長く続けるかどうか分からない場合はジグキャスターの無印が良いと思うけれど、少なくとも数年使うとか、最初の1本で腕を磨きたいというのであればMXの方がおすすめ。
ジグキャスターのインプレは以上です。
■同じカテゴリーの最新記事チェックはこちら
今後の記事について
過去にもダイワロッドの記事を書いたけれど、きちんとしたインプレ記事は今回が初めてです。
やはりベンチマークテストを行ったことが記事を書く一番のきっかけになったかな。
これが無いと記憶だけに頼った感覚的な話ばかりになっていたからね。
このノリでメジャークラフトのショアジギングロッドの記事(後編)もそろそろ着手したいと思っています。
でも、正直言えば釣行記事が書きたいなぁ...
(≡_ω_) 魚釣りたい...
次回の記事もよかったら読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ