■2021/04/14 追記
■2021/03/126 速報第二弾をアップしました
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(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今月開催された釣りフェスティバル2021。
今年はコロナの影響で会場イベントは無かったものの自宅にいながらWEB配信で見れるというメリットがありました。
各メーカーからはいろんな新製品が発表されたね。
今回はその中でもメジャークラフトの新製品 クロスライド5G(クロスライド ファイブジー)についてお話ししたいと思います。
(≡ΦωΦ≡) ワクワク♪
※発売前製品のためメーカー側で予告なく仕様変更される可能性もあるので購入に際しては必要に応じてメーカーHPもチェックしてください。
※記事内にてメーカーから聞いた話や技術特性の説明をしていますが、ブログ主の間違った解釈や記載ミスがあるかもしれませんので予めご了承ください。
従来のロッドと何か違う?5Gとは
しなやかで粘りがあり、上級者が求める軽さと好感度を両立した5Gシリーズ。
新製法「R360構造」と「東レ(株)T1100Gカーボン」の組み合わせにより高性能且つ許容範囲の広いブランクが完成。
なんだってさ (≡ΦωΦ≡)
「R360構造」、「東レ(株)T1100Gカーボン」って何?
「R360構造」についてメジャークラフトのHPの説明を読むと、
カーボン繊維の向きを縦、横、右斜め、左斜め方向に配置。
パワーと張りを兼ね備えた超軽量ブランクになっている。
従来のブランク表面のカーボンテープ補強とは異なり、ブランク自体を多軸方向のカーボンシートで構成。
ブランクセクションの役割に応じてカーボン配列を調整した360度方向の力に対応するブランク構造。
と書かれてある。
従来のクロスフォースや4軸カーボンといったブランクの表面を補強するのではなく、ブランク自体に必要強度を持たせたってことかな。
次に「T1100G」について。
東レ(株)のカーボン繊維(通称トレカ)は何種類もあるんだけど、その中でもロッドブランクの材料(カーボンプリプレグ)として注目されているのが「T1100G」と「M40X」。
どちらも従来のカーボンに比べ強度と張り、感度を両立させた高性能カーボンなんだけど、この2つの違いは、
「T1100G」は(M40Xよりも)強度を重視したカーボン。
「M40X」は(T1100Gより若干強度は下げた代わりに)強度と張りと感度をさらに高次元で両立させたカーボン。
らしい。
で、今回クロスライド5Gに使用されているのは「T1100G」のほう。
※「T1100G」と「M40X」に使用される接着用樹脂(レジン)はナノアロイという東レの特殊樹脂。
※「T1100G」「M40X」の詳しいことは東レ(株)のHP(ニュースリリース、商品説明など)を見てください。
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クロスライド5Gってすごいの?
これだけ聞いたらNEWクロスライド5Gの性能が気になるよね!?
従来のロッドとどれだけ違うんだろう! (≡ΦωΦ≡) ドキドキ
早速メジャークラフトに電話して聞いてみたよ!
N-ONEとほぼ同じロッドと判明
野良猫アニキ:クロスライド5Gってクロスライドの後継機種なの?
メジャークラフト:クロスライドの後継ではなく全く新しいモデルです。
野良猫アニキ:従来のロッドでクロスライド5Gに近い物はある?
メジャークラフト:使用感、破壊強度共にN-ONEとほぼ同じです。
(;≡ΦωΦ≡) エッ!?
野良猫アニキ:例えばだけど、N-ONEの10ftのHを持っている場合、クロスライド5Gの10ftのHを買うと...
メジャークラフト:ほぼ同じ竿が2本に増えます。
野良猫アニキ:そうなんだ... ( ≡꒪ω꒪) ポカーン...
ちょっとガッカリ orz
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■2021/03/26
クロスライド5Gとクロスライドではロッドの自重が大きく異なることが判明したことにより両者の使用感について再度メーカー確認したところ1回目とはやや異なる回答がありました。
【クロスライド5G-速報2】クロスライド5Gは超軽量ロッドであることが判明! - 野良猫アニキの自由研究
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ただし、この回答を全く予想していなかったわけではない。
それはなぜかというと、
①N-ONEにT1100Gと似た素材が使用されていた可能性
N-ONE(メジャクラ初のナノアロイ使用)が発売されたのが2016年。
対して東レのT1100Gが発表されたのが2014年。
となると時系列的にはN-ONEにT1100Gを使えたかもしれない。
しかし東レの発表からまだ数年しか経っていないので今より高価だったかもしれないT1100Gを定価2万円代のN-ONEにふんだんに使うというのはコスト的に不可能な気もする。
となるとT1100Gの前身※となる素材が使用されていた可能性はあるかも。
※可能性としては東レのT800Sあたりだけど、もしかしたら提携会社(他社)のカーボンにナノアロイを組み合わせた可能性もある。
②カーボンシートの向きを4方向に組み合わせたブランクは既に存在していた!?
長く釣りをされている方やスポーツ用品でカーボンが使われている物(ゴルフシャフトやテニス、バドミントンラケットなど)に詳しい方ならご存じだと思うんだけど、カーボンプリプレグ(カーボンシートに樹脂を染み込ませたブランクの材料)の繊維の向きを縦横斜めに組み合わせる方法はずっと以前から存在していた。
ライバルメーカーはもちろんのこと、メジャークラフトもその技法を知らないわけはなく、実は製品化していた可能性がある。
Σ(≡ΦωΦ≡ノ)ノ マヂ!?
何を隠そうそれを裏付ける動画があるんだよね。
よかったら下の動画(特に2:10のところ)を見てください!
これは2012年にメジャークラフト10周年を記念してクロスライドが発売された時の説明動画。
1度くらいは見たことあるって人いるんじゃない?
この動画の中で川上哲さんが言っている説明に「え?」って疑問を抱いた方ってどれくらいいるだろう?
その内容というのが、
●2:21~を抜粋
川上哲:普通のクロスフォースにさらにメインカーボンを1、2、3、4軸。メインカーボン4軸に使ってバットから先まで巻き上げたのがこのクロスライドです。
初めてこの動画を見た時、
「え!?これってクロスフォースプラスの説明じゃないよね!? クロスライドってメインカーボンを4方向に組み合わせているの?」
って驚きました。
なんせHPや当時購入した雑誌にはそのような説明が無かったからね。
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■2021/04/14 追記
メーカーに確認したところ、旧クロスライドもやはりR360構造と酷似したブランク設計だったんだって。ただしそれが採用されたのはバット部分の限られた箇所だったらしい。
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※一般的に4軸カーボンというのは2代目トリプルクロスやアピア、オリムピックなどの一部のロッドに採用されているようなブランク表面の補強方法の1つを指すことが多い。しかし川上哲さんはメインカーボンって言っているから補強の説明ではなく、ブランクのメイン素材(プリプレグ)の向きを言っているんだと思う。
※補強方法(クロスフォース、4軸など)の説明は過去の記事をご覧ください。
余談だけどダイワもジグキャスターMXやラテオ、モアザンなど一部のモデルにこの手法を使っていた。(X45)
こうしてみると最初は不可解に思えたクロスライド5Gというネーミングだけど、上で述べたことを踏まえれば納得できなくもない。
ただ、いくら共通点があるとはいえ異なる部分も多い。
それがX-RIDEではなくCROSRIDEになった理由なのかな?
(あくまでも推測だけどw)
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クロスライド5Gを買う価値はあるか?
2021年の新製品、しかもフラッグシップであるクロスライドの名前を持つロッドが蓋を開けたらN-ONEと同じというのは正直ガッカリでした。
とはいえ、ほぼ同じであって全く同じではない。
現時点でN-ONEとクロスライド5Gの違うところを分かっている範囲でまとめます。
N-ONEとクロスライド5Gの違うところ
①デザイン
これって大事。
N-ONEもかっこいいけれど僕はクロスライド5Gの方が断然好き。
これにはちょっとしたエピソードがあるんだけどね、今から約7年前スカイロードっていうロッドが販売されたんだけど、ロケ中にヒロセマンが使っていたスカイロードのプロトモデルがすっごいカッコよかったんだなぁ。
もう買う気満々で店頭に並ぶのを楽しみにしていたんだけど、完成モデルを実際に見たら全くデザインが異なっていてガッカリ。(w)
実はクロスライド5Gがその時のスカイロードプロトモデルに酷似している。
下の動画の3:40のところ見て!
【クロスライド5G XR5-1002H】
ね、似てるでしょ!? (≡bΦωΦ≡)♪
ちなみに実際のスカイロードはこちら。
【スカイロード SKR-962LSJ】
②ガイドリングがSiC-JからSiC-Sへ
リング内径が大きくなることからライン抜けの向上、飛距離アップ、PEラインへの負担軽減が期待できる。これは2代目トリプルクロス(SiC-S)を使った時にも感じることができた部分。
③竿尻はラバーコルクからEVAゴムへ
従来のモデルはEVAもしくはラバーコルク(ハイカーコルク)のどちらかだったんだけど、クロスライド5GはEVAにゴムを浸透させた新素材らしい。
詳しくは実物を触ってみないと分からないけれどEVAよりは断然良さそう。僕はラバーコルクでもいいけれど、コルク特有の色が苦手って方もいると思うので黒一色っていうのはいいんじゃないかな。
また、セパレートグリップのロッドって重量バランスが上(=先重り)になりがちなんだけど、竿尻がEVAではなくラバー製になるだけでも軽減されることがある。
(正確ところは実物を触ってみないと分からないけどね)
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■2021/04/13 追記
途中で設計変更があり、当初は竿尻のみに使用予定だったEVAゴムですが、フロントグリップとリヤグリップにも使用したんだって。
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④HHはガイドサイズが大型化
HHはガイドサイズは12-12-12-12-12-16-20-30とのこと。
トップからティップにかけて従来よりも1サイズ大きなガイドが搭載された。SiC-Sと相まって太いラインがさらに使いやすくなる。
これは磯の大型青物を今まで以上に真剣に獲ろうという意識の表れなのかな?
欲を言えばバットのガイドはMNの25と40だったら最高なんだけどねw
ちなみにHモデルは従来と同じ10-10-10-10-12-16-20-30らしい。
それ以外のモデルは時間の都合で聞いていません。
⑤3ピースモデルは今のところ予定無し
N-ONEには3ピースモデルが存在しただけにすごく残念。今後是非作って欲しいところ。
特にパワーHHの3ピースが欲しいなぁ...
★NEW★⑥パワー表記の違い
今回パワー表記が変わったのと廃止されたモデルがある。
SSJはML/LSJに。
LSJはM/LSJに。
Mの追加。
PLG(プラグ専用モデル)は廃したとのこと。
⑦若干ティップに張りを持たせた
N-ONEに比べティップの張りがわずかに増したらしい。
それを聞いた時、過去の失敗が一瞬頭をよぎったんだけど、
※詳しくは過去の記事をご覧ください。
どうやらその心配はいらないみたい。
というのもM/LSJとMHの間に新しくMが新設されたため、これが両者の間をうまく埋めてくれるだろうと思っています。
⑧性能はほぼ同じでもカーボンの種類はおそらく別
これは先にもお話しした「T1100G」を使っているクロスライド5Gと、おそらく別のカーボンを使っているであろうN-ONEということ。
残念ながらこれはN-ONEの素材について詳細がわからないので断言はできないけどね。
以上、N-ONEとクロスライド5Gの違いでした。
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N-ONEオーナーは無理して買い換える必要なし
新しいのが欲しい方はもちろん買っちゃってください。
ただ、N-ONEで満足されている方は新商品だからといって無理に買い替える必要は無いみたい。
今ではだいぶ少なくなったとは思うけれど、最寄りの釣具店にN-ONEがまだ処分特価で売られているなら買う価値アリかもね。
大物狙いの方であればトップとティップセクションのガイドサイズが大きくなったクロスライド5G(XR5-1002HH)は僕的におすすめです。
今年はクロスライド5Gを持ったアングラーが磯で大型青物を狙うシーンが見られるかも?
(考えてみたら地磯でメジャークラフト持ったアングラーに出会うこと今まで1度もなかったなぁ...)
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まとめ
クロスライド5Gのスペックについては少し残念だったけれど、僕好みのデザインは嬉しくもあります。
それに、考えようによってはN-ONEがクロスライド5Gの試供モデル?だからN-ONEのインプレ記事や動画を参考にクロスライド5Gを検討できるかもね。
僕としては一番パワーのあるHHが気になってるんだけど、いつも若干遅れて発売される3ピースモデル期待してしばらく様子を見るかもしれません。
(デザインだけで衝動買いする可能性十分アリ)
ただしHHの3ピースは今まで一度も出てないんだよなぁ...
(≡ΦωΦ≡;)
何かあたらしい情報が手に入ったり、現物を店頭で触ることができたら(もしくは衝動買いしてしまったらw)改めて記事にしようと思います。
ところで、来年はメジャークラフト創立20周年なんだよね。
20周年記念モデルはどうなるんだろうね?
もしかしてハンタウェイ復活か!?
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ