■2024/01/23 ワイルドブレーカー WB102WRのベンチマークテスト記事をアップしました。
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(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
新しいベンチマークテスト表を使っての第一弾はMCワークス レイジングブル RB100XF-1です。
残念ながら青物を釣っていないのと使用期間が短いので詳細な情報はありません。ベンチマークテストを使った比較とルアーをキャストしたフィーリングなどのインプレです。
- 主なスペックとベンチマーク(測定値)
- ベンチマーク(表)
- ミュートスとは全く異なるフィーリング
- レイジングブル RB100XF-1の良いところと注意点
- 今回のタックル
- 今回の釣果
- まとめと今後の記事について
主なスペックとベンチマーク(測定値)
早速主なスペックおよびベンチマークの測定値をご紹介。
レイジングブル RB100XF-1
※おそらく現行モデルだと思いますが確証無し。
全長:10ft
自重:353g ※実測値
継数:2
適合ルアー:40-120g
最大ドラグ:8kg
適合ライン:MAX#4-5
ガイドサイズ:10-10-10-10-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約28.8cm
リール取付位置:約49.7cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約40.7cm
仕舞寸法:158cm
竿尻:ラバー
①ティップ:12.2cm
②バット:2.02cm
レイジングブル RB100XR-1
※おそらく現行モデルだと思いますが確証無し。
全長:10ft
自重:368g ※実測値
継数:2
適合ルアー:60-130g
最大ドラグ:9kg
適合ライン:MAX#4-6
ガイドサイズ:12-12-12-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約30.8cm
リール取付位置:約49.5cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約39cm
仕舞寸法:157.5cm ※実測値
竿尻:ラバー
①ティップ:9.9cm
②バット:1.69cm
ベンチマーク(表)
今回もベンチマークテストの結果を表にしてみました。
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストというとパソコンのCPUやGPU、オンラインゲームの動作チェックでよく聞く単語だと思いますがロッドの硬さを測定し比較するという観点から当ブログ内でもベンチマークテストと呼ぶことにしました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの具体的な測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を言いますが、それだと数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つのセクションに分けました。
ベリー部分の硬さを測定しないため正確性に欠けるのでは?というご意見があるかもしれませんが実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性が比較的近いと感じたため現時点ではこの方法を採用します。
ティップセクションに関しては仮に同じ数値でも調子が大きく異なったり、ガイド数、ガイド重量が大きく異なる場合はロッドの操作性や印象が異なる場合があります。
特にロッドの全長、リール取付位置が大きく異なるロッド同士はベンチマークの数値が同じでもキャストフィールや操作感が大きく異なります。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することはキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッド素材の持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置(座標)を把握しやすくするために打ったナンバーです。
※ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。
※特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
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ミュートスとは全く異なるフィーリング
自重こそミュートスアキュラ100Hとほぼ同じだけれど硬さは異なる。
実際にキャストした感じは、ミュートスの場合スプールから放出されたラインが収束されて飛んでいく感触(特にRGモデルはロッドが微妙にラインに引っ張られる感触)があるのに対し、レイジングブルRB100XF-1はそのような感触が無く、ラインが空中に開放されていくような感じ。
※個人の感想です
ミュートスのライントラブルの少なさは折り紙付きだけど、レイジングブルRB100XF-1も今回の検証ではライントラブルがほぼ発生しなかった。
※風速は0~6mと時間帯によってかなりバラつきがあり、風向きはランダム。
ブランクの硬さは17ブルースナイパー100MHが近いみたい。
ちなみに17ブルースナイパー100MHとレイジングブルRB100XF-1の違いは竿尻からフロントグリップ先端までの長さ。
レイジングブルの方が7cm(こぶし1個弱)くらい長いので大物を掛けたときのファイトはレイジングブルの方が少し楽だと思う。
そのためか自重はレイジングブルの方が40gくらい重い。
また、オールステンレスガイドのブルースナイパーに対しレイジングブルはトップからベリーまでチタンガイド。
このチタンガイドのおかげで両者の重量バランスはほぼ同じ。
ブルースナイパーはないけれど複数のロッドでグリップの長さを比較したので画像アップします。
グリップの全長はバラバラだけど、リール取付位置は4本ともほぼ同じ。
個人的にもこのくらいのリール取付位置がオールマイティだと思います。
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レイジングブル RB100XF-1の良いところと注意点
使用期間が極端に短いのでざっくりとしか言えないけれど良いところと注意点を言います。
【良いところ】
・ガイド数は9個で少し多め。
・ブランク、ルアーとの相性が良いこともあると思うけれど風速5~6mだとライントラブルはほぼ発生しない。
・リール取付位置がちょうどよく、フロントグリップの長さも十分
・ジョイントが緩むことも無かった
【見た目】
少し離れたところから見ても分かるガイド数の多さと長いグリップが特徴的なミュートス。ある程度近づかないとわからないレイジングブル。
どちらがよいかはアングラー次第。
※レイジングブルはグリップやスレッドの色が指定できるカスタムモデルもあるらしいけどね。
【注意点】
・もしロッドを損傷して修理に出す場合、MCワークスの修理期間は数か月~半年かかることが多い(という噂話を聞いた)
・高級ロッドなので買うのも修理も高額
・眺めて楽しむデザインではなくあくまでも道具(ツール)という雰囲気
こんな感じかな。
ロッドとしての完成度は非常に高いと思います。
ただし青物を一度もヒットさせられなかったのでパワーファイト時の印象はわかりません。
まぁ、ガチ勢に人気なモデルだから適度に曲がってパワーも十分なんだろうと思っています。
商品の宣伝にあまり力を入れていないように感じるMCワークスだけど、それでもベテランアングラーから長年愛され続ける理由は、やはり現場できちんと使える道具としての信頼性が高いんじゃないかと思いました。
ちなみに今回検証したXF-1はレイジングブルの中で言うとライトなモデルなので大物メインとか、激流ポイントでヘビールアーを良く使うという場合はもっとパワーのあるXR-2あたりがよいと思います。
グランデージXDの兄貴分!?
MCワークス派、アピア派の方から怒られるかもしれないけれど、正直に思ったことを言いますね。
「グランデージXDをチタンガイドにしたらレイジングブルっぽくなるんじゃないか?」
と感じました。
(僕としては褒めているつもり)
なぜそう感じたのか明確にはわかりません。
持った感触、無骨なデザイン、グリップの太さ、キャストした時のフィールか...
まぁ、実際に青物を釣って比較したわけではないから確証は無いです。
(≡ΦωΦ≡) 猫の寝言だと思ってください
ちなみに僕の好きな3ピースモデルもある。
【MCワークス トライデント】
一応魚は釣っていた...
一応ね、魚を釣りました。
30cm半ばのマダイ。
リリースしようと思ったんだけど目にフックが刺さってしまい弱ってしまったのでキープしました。
鯛めしが超おいしかったです。(≡bΦωΦ≡) ウマシ!!
レイジングブル RB100XR-1はどんなロッド?(暫定)
100XR-1は触ったのみで実釣では使っていないためベンチマークテストの結果とスペックからの考察になりますが、重量バランスは意外にも100XF-1より手元寄りでした。
これは100XR-1の方がガイドサイズは大きいものの、ガイド数が100XF-1より1個少ないこととグリップ側の重量がやや大きいことが影響しているのかもしれません。
とはいえロッドの自重はそれほど変わらないのでこの2本を比較検討する場合、自重や先重りの差は気にしなくて良いのかもしれない。
ライバル?のゼナック ミュートス アキュラとレイジングブルを比較した場合、ミュートス アキュラの方がやや先調子、レイジングブルはやや胴調子と言えそう。
あくまでも上記10ftの4本で比較した場合だけれど、水深のある場所、潮流の速い場所でジグをビシバシしゃくりたいアングラーはどちらかというとレイジングブルのほうが良いのかもしれないね。
ジグよりプラグの操作性を優先させたい場合はミュートス アキュラ。
...
って言っておきながら、本当にそうなのかなぁ?というモヤモヤ感が拭えないw
ロッドの調子的にはそうなんだけど、実際レイジングブルをプラグメインに使っているベテランアングラーは多いし、某メーカーのルアー(プラグ)テスターもYouTubeで見る限りレイジングブルをメインに使っていたんだよね。
もしかすると、重めのジグ+重めのプラグをメインに使うアングラーからはレイジングブルの調子が好まれて、重めのジグ+やや軽めのプラグを使うアングラーからはミュートス アキュラの特性が好まれるのかな?
※結局のところはデザイン、メーカー、ガイド設定の好み、使用するアングラーの技量もあるので一概には言えないかw
ただ、メーカーの方や愛用者の方からお叱りをうけるかもしれないけれど、
「ジグをビシバシ、軽快にしゃくりたい」
っていうアングラーはどちらかと言えばミュートス アキュラよりレイジングブル、もしくはブルースナイパー(9.5~10ftのH、MH)を使っているイメージがあります。
この手の話は追及するとキリが無いのでこのくらいにしておきますw
(≡ー人ー≡) 少しでも参考になっていることを祈ります
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今回のタックル
ロッド:MCワークス レイジングブル RB100XF-1
リール:ダイワBG 4500(スプールは5000番)
ヒットルアー:マルシン漁具 フォーエッジ ジャギー 80g
検証ルアー:オシア ロケットダイブ185F、オシアモンスタードライブ160F、サーフェスブル150、USライナーFS、フォーエッジ ジャギー100g/80g/60g、スロイダー80g/60g
ライン:ゴーセン ドンペペ ACS 8本 #2.0、#3.0 300m
スペーサー:PEライン 3号 300m 8本編み ※グリーン/緑色(メイン#3の時はスペーサー#5)
リーダー:デュエル ハードコア パワーリーダーCN 80lb
今回の釣果
マダイ(推定30cm半ば):1匹
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まとめと今後の記事について
MCワークスについてはあまり知識がないので深い内容の記事ではなかったと思いますが読んでいただいてありがとうございます。
次回の記事はテイルウォークのクロシオ43HGXの分解インプレが書ければいいんだけどなぁ。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ バイバーイ