■2024/01/10 ウォーリアー904MHSのスペック、ベンチマークテスト、インプレ追加。
(≡ΦωΦ≡) こんにちは。
先月の記事で「8月はたくさん新規記事を書きたい」と言ったにも関わらず1記事しか書けなかった猫のアニキです。
楽しみに待っていた方、誠に申し訳ありませんでした o(_ _;)o
今回の記事はGOTURE(ゴチュール)のロッド検証です。
実釣、ベンチマークテスト、メーカーに聞いた話、HPに書かれているスペックなどを参考に記事を書きました。
国内メーカーと違い、(僕は外国語が話せないため)日本の代理店を経由した質問であること、WEBフォームから文章による一問一答となりました。
そのためこまかなニュアンスが伝わり辛いなどの理由により電話対応と比べ若干正確性が低くなってしまったかもしれません。
この点について予めご了承ください。
んじゃ早速いってみよ! (≡ΦωΦ≡)/
- GOTURE(ゴチュール)ってどんな会社?
- 主なスペックとベンチマーク(測定値)
- ベンチマーク(表)
- 実釣での使用感
- メーカーのサポート、対応はどう?
- GOTUREのロッドは買いか?
- まとめと今後の記事について
GOTURE(ゴチュール)ってどんな会社?
国内代理店のHPを見たところGOTUREの創業は2013年。中国(福建省)に会社?(開発部?)があるみたい。
(≡ΦωΦ) まだ10年経たない割と新しい会社ってこと。
日本以外にもアメリカなど50か国で販売。
2013年創業の会社で世界50か国に製品を卸しているってすごいね。
ちなみにGOTURE製品を日本国内で取り扱う代理店は複数あるみたい。
代理店によって取り扱う商品数(在庫数)が微妙に異なるのと、似たような名前でも違う代理店だったりするのでサポートを受ける時は間違って問い合わせないよう注意が必要かも。
主なスペックとベンチマーク(測定値)
次にスペックとベンチマークの測定値を紹介します。
Bravel(ブラベル)
【商品紹介】※メーカーHPより
スタイル:4ピース炭素繊維サーフロッド。
材質:30+40T強化Xカーボン素材
使用場所:磯や防波堤、サーフからブリ・ヒラマサ・シイラ・ヒラスズキなどの中・大型魚を狙うショアキャスティング・ジギングを本格的
Kガイド・SICリングを
EVAグリップ
黒鉛リールシート
3Dデザイン-スリムシェイプグリップ
付属品として専用の竿袋が付いていて
(;≡ΦωΦ≡)
翻訳しました感満載ですね
114MH
全長:約11ft(3.35m)
自重:380g
継数:4
適合ルアー:28-113g
最大ドラグ:約6kg
※最大ドラグ値はあくまでも目安であり、ロッドの角度、負荷のかかる向き、ジョイントの緩みなどにより破損するケースがあるためご注意ください。
適合ライン:15-30lb
ガイドサイズ:10-10-10-12-16-20-25-30 ※Fujiガイド換算
フロントグリップ長:約16.4cm
リール取付位置:約61.1cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約47.4cm
仕舞寸法:91cm
竿尻:EVA
①ティップ:9.9cm
②バット:2.48cm
アマゾンの商品説明は...
10kgを超える青物やマグロに対応。ショアジギングビギナー向け。
※(;≡ΦωΦ≡) ショアから10kgを超える青物やマグロに対応したロッドがビギナー向け!?(汗)
1004M
全長:約10ft(3.00m)
自重:325g
継数:4
適合ルアー:21-85g
最大ドラグ:約5kg
※最大ドラグ値はあくまでも目安であり、ロッドの角度、負荷のかかる向き、ジョイントの緩みなどにより破損するケースがあるためご注意ください。
適合ライン:12-25lb
ガイドサイズ:10-10-12-16-20-25-30 ※Fujiガイド換算
フロントグリップ長:約16cm
リール取付位置:約55cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約44.7cm
仕舞寸法:84cm
竿尻:EVA
①ティップ:11.1cm
②バット:3.7cm
アマゾンの商品説明より抜粋
投げ釣り(ライトショアジギング)を楽しむための専用モデル
※(≡ΦωΦ≡) スペックや自重を見る限り到底ライトショアジギング専用には思えないけどね
904M
全長:約9ft(2.74m)
自重:290g
継数:4
適合ルアー:21-85g
最大ドラグ:約5kg
※最大ドラグ値はあくまでも目安であり、ロッドの角度、負荷のかかる向き、ジョイントの緩みなどにより破損するケースがあるためご注意ください。
適合ライン:12-25lb
ガイドサイズ:10-12-16-20-25-30 ※Fujiガイド換算
フロントグリップ長:約4.3cm
リール取付位置:約57.2cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約29.3cm
仕舞寸法:76cm
竿尻:EVA
①ティップ:19.6cm
②バット:4.98cm
アマゾンの商品説明より抜粋
ライトショアジギング、投げ釣り入門用。初心者・女性・子供に特におすすめ。
Xceed(エクシード)
XCEED1004M-S (旧モデル)
※現行モデルはガイドがFuji製になっています。代理店の話によるとブランクは同じらしい。
全長:約10ft(3.0m)
自重:208g
継数:4
適合ルアー:10-39g
最大ドラグ:―
適合ライン:15-30lb
ガイドサイズ:6-6-6-7-8-10-12-16-25 ※Fujiガイド換算
フロントグリップ長:約7.7cm
リール取付位置:約46.3cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約36.6cm
仕舞寸法:81cm
竿尻:ラバー
①ティップ:37.7cm
②バット:4.26cm
★NEW★Warrior(ウォーリアー)
Warrior904MHS (初期モデル)
※最終モデルはガイドがFuji製になっています。
全長:約9ft(2.7m)
自重:142g
継数:4
適合ルアー:10-42g
最大ドラグ:―
適合ライン:12-25lb
ガイドサイズ:5-5-5-5-5-5-5.5-7-8-12-25 ※Fujiガイド換算
フロントグリップ長:約6.1cm
リール取付位置:約40.5cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約33.1cm
仕舞寸法:73cm
竿尻:ラバー
①ティップ:27.4cm
②バット:5.35cm
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ベンチマーク(表)
今回もベンチマークテストの結果を表にしてみました。
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。
これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?
僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。
ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。
ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。
Bravel
★NEW★Xceed、Warrior
※ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。
※特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
今回も比較のためアピア、シマノ、ゼナック、ダイワ、タカミヤ、メジャークラフト、ヤマガブランクスのロッドもいくつか入れてみた。
実釣での使用感
次は「実釣でどうなのか?」についてです。
Bravel(ブラベル)
114MH
Bravel 114MHの実釣記録は過去の記事をご覧ください。
【過去の実釣画像ダイジェスト】
小型~中型青物を釣り上げてみた結果、強度とパワーは全く問題無かった。
ただし、今回検証したのは中型青物まで。商品説明にあるような10kgを超えるガチな大型とショアから真っ向勝負できるかはわかりません。
ロッドを持った印象はリール取付位置がかなり高い位置にあるため11ftの割に先重り感は少ない。
しかし、ダイペンやポッパーなど複数のトップルアー(60~80g)を試してみたところ、キャスト時の飛行姿勢、飛距離共に不安定。且つルアーの操作性も決して良いとは言えなかった。
操作性についてもう少し具体的に言うとダイビングペンシルの大きく素早い動きにロッドが追従していない印象。
ポッパーの操作もロッドの微妙なブレでやり辛い。
これはベンチマークテストの結果にも出ている通りバットとベリーに対してティップの張りが強すぎるんじゃないか?と思う。
これは後で紹介する104Mにも言えることだけど、実際手で曲げて見たらティップ付近が曲がりにくいのが目に見えて分かる。
もう少しティップがしなやかでルアーの動きを捉えてくれればブレが減りそう。ついでにバットの張りを持たせてもっと先調子になると飛距離の安定性、トップルアーの操作性も良くなりそうだと感じた。
キャストのフィーリングはともかくシルエットの小さなルアー(メタルジグ、シンキングミノー)の飛距離は抜群だった。
60g~80gのジグが難なく90~100mくらい飛ぶ。
また、40gのジグやミノーから100gのジグまで幅広くキャストできた。
※ルアーMAX重量も投げられそうな雰囲気あり
先述のようにダイペンの素早い大きなアクションではブレを感じたけれどティップに張りがあるおかげなのか小さなルアーのトゥイッチや小刻みなアクションは意外と可能だった。
ただ、ルアーフィッシングではなくサーフで天秤を思いっきりかっ飛ばしたり、堤防で胴付き仕掛けやカゴ釣りの遠投と言った使い方の方が向いていそう。
リールの大きさはシマノで言うと6000番~8000番がおすすめ。
一応今回の検証で4000番も試してみたけれどジャークではなく巻きメインなら使えなくはないといった感じだった。
104M
Bravel 104Mは残念ながらエソが釣れたのみなので青物の引きに対する検証はできなかった。
アマゾンの商品説明には「爽快な投げ釣り(ライトショアジギング)を楽しむための専用モデルです!」と書かれてあるけれど、適合ルアー、自重、ベンチマークテスト、実釣したうえで言うとこれはライトショアジギングロッドではなく、ショアジギングロッドのMH~Hクラスの使用感。
リール取付位置は国内主要メーカーの一般的なショアジギングロッド(10ft)と比べれば約5cm高い。
これは堤防で使うには問題無かったけれど、地磯の場合フローティングベストを必ず着用するのでキャスト時に竿尻とベストが接触するかもしれない。
ブランクについては114MHと同様ティップの張りが非常に高いけれど、ロッドが短い分ブレは抑えられている。
トップ系ルアー、ジグ、ミノーなど、今回試したルアーはいずれも十分な飛距離を出すことができ、操作することも可能だった。
※ルアーMAX重量もキャスト可能でした。
ただしキャストフィールは少々問題あり。
飛距離を稼ぐためキャストの力を徐々に上げていくと、あるところでいきなりバット付近の曲がり量(ベントカーブ)が増加する。
ストローで例えるなら、ある程度の負荷をかけた所でいきなり「グニャ!」っと曲がってしまうあの感触に似ている。
ただ、ストローと違うのは大きく曲がった後でも反発力が失せないところ。
むしろ失せるどころかロッドの復元スピードが一気に上がるような感触で一瞬のうちにジグをかっ飛ばす。
※あまりにジグの初速が早すぎて何度か見失ったくらい。
これにより飛距離は急激に伸びるんだけど、リニア感に欠けることとリリースポイントが急にシビアになるので僕にとってはマイナス印象となりました。
ちなみにリールの大きさはシマノで言うと6000番辺りがベストマッチだと思う。
ただ、アングラーの好みで4000番でも8000番でも使えなくはない感じ。
904M
Bravelの中でギリギリライトショアジギングロッドと位置付けてもいいかなと思えるのが904M。
【過去の実釣画像ダイジェスト】
ロッド自重、適合ルアーウエイト、ベンチマークテストの結果を見てもわかる通り生粋のライトショアジギングロッドではないけれど全長が短いのでスペックの割に先重りは非常に少ない。
また、今回検証したBravelの中で一番ブランクのクセが無く自然な曲がり方を見せた。
装着するリールの大きさはシマノので言うと4000~6000番がお勧め。
強度については114MH、104Mと同様に全く問題は感じず、サゴシ程度だとロッドパワーを持て余してしまう印象。
そういう意味では初心者におススメしたいところなんだけど問題点が無いわけではない。
それは何かというとロッドの全長に対しリール取付位置が異常に高いこと。
通常短いロッドでルアーの飛距離を出すにはスイングスピードを上げる必要があるんだけど904Mの場合リヤグリップが長すぎるため素早くコンパクトに振り抜けない。
力の無い女性や子供さんがちょい投げで使うなら良いかもしれないけれど一般的な男性が使う場合はキャストの度に竿尻が腹やベストにヒットすると思う。
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明らかに間違っている商品画像
それにしても904Mのリールシート位置がこれほど高いとは買ってみるまで気付かなかったな。
(≡ΦωΦ≡) ヤレヤレ
...
...
ん?
いやいやいやいやいや、
ちょっと待ってよ!\(≡ΦωΦ≡)/
購入前にゴチュールのHPやアマゾンの画像で確認したら904Mと104Mのリールシート位置は同じだったよ!!
(画像1)
それにも関わらず実際に購入してみると...
(画像2 左端)
※904MのリヤグリップはEVAの上に熱収縮チューブを装着しています。
904Mの方がリールシート位置が高いじゃん!
これは不良品だと思ってメーカーに問い合わせたら、
「HPの画像が間違っており、実物の方が正しいです」とのこと。
なーんだ。
てっきり不良品かと思っちゃった。良かった良かった。
焦って損しちゃったよw
(≡///ω///≡)ゞテヘ
...
\(≡ΦωΦ≡)/◠...。 んなわけあるかーい!!
アマゾンなどオンラインショップで商品画像が使い回しっていうのはよくあることだけど、大元のメーカーが間違った画像を掲載しているって普通ありえないんじゃない!?
どちらにしても全長の短い904Mのリールシートのほうが高い位置にあるのはどういう意図があるのか?
続けてメーカーに聞いたら次のような回答だった。
メーカー(Goture)の回答
※メールでの回答であること、また開発部(中国?)からの回答を日本語に翻訳しているのかそのままでは読みづらい箇所があったため多少修正しています。コメ印(※(≡ΦωΦ≡))は回答に対する僕の独り言です。
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まず、リールシート位置は高いほどキャストしやすくなります。
904Mは全長が短く、104M等と比べ遠投性能が劣ります。それを補うためリールシート位置を高くしました。
※ (≡ΦωΦ≡)σ ロッドが短いことが原因で遠投性能が落ちるというのであれば、通常は度が過ぎない範囲でリールシート位置を下げなければ(=リール取付位置から上の部分を長く取らなければ)いけない。にも関わらずこのような回答があったということは904Mは「ロッドを振り抜く力の無いアングラー」や「女性」に合わせて設計したということ?とはいってもリヤグリップをここまで長くするのはどうなんだろう?
104Mはロッドの全長が長い分904Mほどリールシート位置を高くせずとも遠投ができます。
ちなみに104Mは904Mよりも大型のターゲットを想定しているためファイト時の負担軽減を目的としてフロントグリップが長くなるよう設計しました。その影響でリールシート位置が下がりましたが、あくまでも遠投性能を犠牲にしない範囲に収まるよう調整しています。
※ (≡ΦωΦ≡)σこれは 904Mとは異なり、104Mがそれなりに腕力のある一般のアングラーが使用することを前提としているってことかな?ただ、大物を想定しているという割にパワー表記は同じMで最大ドラグ値も904Mと同じなんだよね...
ただ、弊社のロッドは一本一本手造りのためロッドの性能に影響しない範囲ではありますが数センチの誤差が生じることもありますのでその点はご容赦ください。
※ (≡ΦωΦ≡;) おそらく国内メーカーであればこういった類の誤差はせいぜい数ミリだと思う。多少サバを読んでいるとしても数センチの誤差って中国(もしくは諸外国)では普通に許容される範囲ってことなのだろうか?
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国内のショアジギングロッドとBravelのリールシート位置を比較してみた
参考までに、僕がこれまで測定したロッド中から代表的なものをいくつかピックアップしてリールシート取付位置の高さを比較してみました。
グラフを見ても分かる通り、Bravelのリールシートが国内の各ロッドと比べて高い位置にあることは一目瞭然。
114MHは全長11ftなのでアリだとしても104Mと904Mは高すぎると思わない?
(少なくとも僕は実釣でそう感じました)
たかが数センチの違いなんだけど、これは国内のメーカーが何年(下手すると何十年)もかけてテストを繰り返して導き出した結果だし、各メーカーがほぼ同じ数値(50cm付近)で揃っているのも日本人アングラー(初心者~上級者まで)が使う上でアベレージがこれですよって意味なんだと思う。
※上のグラフで挙げたロッドを扱っているメーカーのショアジギングロッドの中にはグレード、仕様、ターゲット、目的の違いによりリールシート位置が全く異なるケースがありますが、その多くはさらに低い位置に設定されています。
また、日本メーカーのロッドって海外でも人気って聞いたことがあるんだけど、もしそうだとしたら外国人アングラーが使ってもこの仕様で高評価を得られているってことじゃないかな?
ただしBravelがショアジギングロッドではなく投げ竿として開発されたというのなら話は別だけどね。
ロッドの随所にみられるオリジナルパーツ
ジョイントの精度について、緩む頻度は4ピースロッドのため必然的に多くなる。
とはいえなんとか許容できる範囲の及第点といったところかな。
中途半端に繋ぐと(抜けはしないものの)数十分置きにジョイントのズレが発生したので国内メーカーのロッド以上に気を配る必要あり。
念のためジョイント保護の意味も含めてフェルールワックスは常用したほうがよいかもしれない。
リールシートには緩み防止のWロックナットが付いているんだけど、予想以上に効果を感じることができた。
ただ、これは実際に使った感触から、あくまでも僕の予想に過ぎないんだけど、おそらくスクリューの精度が悪いんじゃないかな?
(;≡꒪ω꒪) エッ?
ようは建付けが悪いってことw
原因がどうあれ効果があるのはいいことだけどね。
独特な形状のグリップ
パッと見た感じ使い辛いのでは?と思った特徴的なグリップ(螺旋状に何かが巻かれてあるやつ)は実際使ってみると可もなく不可も無しでした。
アマゾンのページには「BRAVEL VS ORDINARY(一般)」とあるんだけど、
(;≡ΦωΦ≡) VSって...別に戦わなくても...
ちょっと値段が高くなってもいいから僕は断然ORDINARY(一般)の方が好き。
次はガイドリングについて。
リングの素材はSiCだけどラインとの接触面の形状は富士製と異なる。
見た目だけを言えば"表面コーティングされたハードガイド"に似ているため安っぽさを感じてしまうかもしれない。
また、ラインとの接触面が鋭角になりそうなので大物とのやり取りや細いPEラインを使用する場合はラインへの攻撃性が少し心配かな。
とはいえ今回の検証期間中に使ったPE1.2~2号での不具合は全く無かったけどね。
それと、Bravelはガイド数が少ないのでライントラブルも心配だったんだけど思ったほど発生しませんでした。ごく普通の国内ロッド並みです。
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Xceed(エクシード)、Warrior(ウォーリアー)
1004M-S(オリジナルSiCガイドモデル)
【ちょい投げ】
Xceedの検証を開始した当初は海が激シブで小型青物どころか外道すら釣れなかった。
そんなあるとき友人から連絡があり、
「キス天が食べたいから近場で釣りするけど一緒に行く?」
と言うので便乗させてもらいました。
ブログの趣旨としては不本意だけどちょい投げ釣りでの検証。
正直この時はまともな検証記事が書けないかもって思いました。
【ライトショアジギング】
釣果が出始めたのはキス釣りをした次の釣行から。
これでようやく記事が書けそう!
※Xceed 1004M-Sの実釣報告記事は今後書く予定です。
まずロッドのブランクの特性から言うとティップが柔らかいため適合ルアーウエイトMAX(39g)付近のジグをビシバシ跳ねさせるのは苦手。
ただしシャローエリアだったら可能かもしれない。
今回検証した防波堤は水深が20~30mあり、このような場所で40g付近を使うのであればロッドでジャークするよりリーリングによるアクション、巻きの釣りの方が向いていると思う。
一番気持ちよく使えたのは20~30g。
ティップが柔らかいおかげで10gのルアーでもなんとかアクション可能。
10gのシンキングポッパーで小型のヤズを無事釣り上げることができたし、ちょい投げ釣りでもキスやハゼのアタリがすごく分かりやすかった。
また、ティップが柔らかい割にバットのパワーはあるみたいで小型青物やマダイだったらグイグイ浮かせてしまう。
ただし、ロッドがしなやかな分パワーの立ち上がりがやや遅いためいいサイズのロックフィッシュをボトムでヒットさせた場合は潜られやすいかもしれない。
また、キャスト時のブレも割と少なくBravelに比べガイド数が多いことも影響してかライントラブルがほとんど発生しない。
これだったら初心者の方が練習用に使っても良いと思うしアマゾンで(Fuji製ガイド搭載の新モデルが)7,000円を切るというお財布にもやさしい価格帯なので学生さんでもお小遣いを貯めれば買えるんじゃないかな?
ジョイント精度について言うと、僕が買ったXceedはたまたまアタリだったのか思いっきり差込まなくてもキッチリ固定されて釣りをしている最中1回もズレない。
先日、たまたま立ち寄ったタックルベリーで全く同じXceed(オリジナルSiCガイドモデル)を見つけたんだけどそちらはバットセクションのジョイントが僕のに比べほんの少し緩い印象だった。
多少のバラつきはあるのかもしれないね。
まぁ、ジョイントの精度は国内メーカーですら多少のバラつきがあるので仕方がないところか。
※ただし近年、国内大手のロッドはジョイント精度のバラつきが各段に少なくなった印象はある
ちなみにXceedのデザインというかパーツにも気に入っているところがある。
それは竿尻がちょっとおしゃれなラバー製ってところ。
この価格帯だと国内メーカーの多くはEVAを使っていることが多い。
もしXceedの竿尻がEVAだったら上の画像よりもっとボロボロになっていたと思うよ。
逆にXceedの悪いところを上げるとしたらフロントグリップの太さ。
ダウンロックというデザイン上、フロントグリップ=スクリューナットのXceed。
ダウンロック自体は好きなんだけど、問題はスクリューナットの直径が27mmもあり、その真上はブランクなので段差が激しいってこと。
(≡ΦωΦ≡)σ / 持ちにくいよ
コレのおかげで下向きのジャーク、トゥイッチがやり辛い。
まぁ、使っているうちに多少は慣れるんだけどね。
勿体ないのはリールシート下部のEVAグリップは段差が少なく太さもちょうど良いところ。
試しに反対に持ってみたんだけどメチャクチャいい!
上下が逆だったらねぇ...ほんと勿体ない。
フロントグリップに関して言えば同じGOTUREから販売されているWarrior(ウォーリアー)の方がいいと思う。
最初はどちらを買うか迷ったんだけどWarriorは全長が9ftまでしか無いので今回はXceedを買いました。
プラグを使わずジグ主体、あるいは遠投性より操作性重視だったらWarriorの9ftでも良かったかもしれないね。
XceedのスクリューナットはBravelの時と同様、精度が良くないのかクルクルとは回らず硬さを感じる。
コスト削減が主な理由だと思うけれど強度不足は感じないし、勝手に緩まないという副次的なメリットを生んでいるので結果オーライとします。
(≡bΦωΦ≡) OK
付属品にも改善して欲しいものがある。
それは何かというと付属のロッドケース。
大変よい造りなんだけど、サイズがギリギリすぎて使い辛い。
ギュウギュウではないものの、かといってスコンと入るわけでもなく毎回押し込むような感じになる。
また、ロッド―ケース外側に付く肩紐(ベルト)が微妙に短かく、メーカーHPにあるような肩にかけることはできるんだけど「たすき掛け」ができない。
なのでバイクや自転車釣行の方は別途ロッドケースを買った方が良い気がします。
最後に組み合わせるリールについて。
検証で使用したリールはシマノの13バイオマスターSW 4000XG(自重310g)。
※現行モデルは21ストラディックSW 4000XG。
全く問題無く使えたし、もっと軽いリールを使うのも良いと思うけれど、400gを超えるリール(シマノ6000番クラス)との相性は良くないかもしれない。
New XceedはFuji(富士工業)製ガイドを使用
Bravelはアマゾンで購入したけれど、Xceedはフリマで買ったのが仇となったか、僕のXceed 1004M-Sは旧モデル(オリジナル SiCガイド)だったみたい。
NewモデルはFuji製ガイド(ただしOリング=ハードガイド)になっている。
いいなぁFujiガイド。
厳密に比較したわけではないけれど、国内メーカー大手がこぞって使用している老舗ブランドだから安心感がある。
(≡ΦωΦ≡) いいなぁ…ま、いっか
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■2023/04/25
実は昨年Xceed 1004M-SのFujiガイドモデルを購入していたので事後報告です。
また、トップガイドのパイプとアームの隙間を無くすためスレッドを追加で巻いてみました。
僕は簡単に済ませたかったのでジャストエースのスレッド(色:Black、太いCタイプ)を100均のマニキュアトップコートで固定しましたが、品質を重視する場合は元のスレッドから全て巻きなおした後、2液性のエポキシ樹脂(JEC-40など)を使用してください。
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★NEW★XceedとWarriorの関係
国内メーカーであればカテゴリーで分類されていたり、新旧の違いやグレードが異なるケースがほとんどだけどXceedとWarriorはそれぞれ独立したモデルで、両者の間に新旧や上下関係は無いとのこと。
価格はほとんど変わらないため細かなスペックの違いやデザインなどの好みで選べばオッケー。
実際にXceed(1004M-S)とWarrior(904MHS)を購入してみて感じたのは、
Xceedはシーバスロッドベース。
Warriorはエギングロッドベース。
という明確な違いがあること。使用感としては、
Xceedはバットに張りがあり先調子でプラグの操作がやりやすい。
Warriorはティップにやや張りのある胴調子なのでMAXルアーウエイトのジグでも割としゃくりやすい。
※敢えて特性の違いを言うならば上のようになるけど両者ともジグ、プラグ両方使えます。
ガイドサイズはWarriorの方が小さい。
ただ実釣ではライトショアジギングクラスのPE1.2号、リーダー25Lbを使ってみたんだけどノートラブルで問題無く使えました。
これはキャスト時にロッドを容易に曲げやすい(=一定の負荷をロッドに乗せ続けやすい)からかもしれない。
リールシートはXceedがダウンロック、Warriorはアップロック。
一般的にダウンロックの方が緩みにくいんだけどXceedとWarriorはスクリューナットの形状が富士工業でいうところのロングナットなのでアップロックでもほとんど緩むことはなかった。
ちなみに両者はリールシート位置が大きく異なるので購入の際はその点も注意してください。
※全長の違いとリールシート位置の違いによりロッドの取り回しの良さはWarriorに軍配。
ルアーの飛距離について言うと、ジグ40gのMAX飛距離は全長が長く、ガイドが大きくバットに張りのあるXceedの方がWarriorより10m弱くらい飛ぶ印象。
逆に20gくらいのジグになると取り回しの良さからスイングスピードを上げやすいWarriorの方が安定して飛距離を出しやすかった。
メーカーのサポート、対応はどう?
中国語が話せる一部の方を除けば基本的にメーカーではなく代理店へ問い合わせることになる。
※ただし中国語が話せても中国GOTUREが電話で直接対応してくれるかはわかりません。
代理店が回答できない技術的なことについては代理店経由でメーカーに問い合わせるみたい。
そのためサポートの良し悪しは代理店の影響を少なからず受ける。
楽天、ヤフーショッピングを見ると電話対応可能な代理店もあるようだけど僕がBravelを購入したアマゾン(代理店GOTURE-JP)は基本的にWEBフォーム、メールでの対応みたい。
WEBからの問い合わせはGOTURE-JPに限った話ではないんだけど決してレスポンスが良いとは言えない。
急ぎの相談があっても数日待つしか無く、質問の内容によって(特に技術的な内容で中国の開発部へ問い合わせる必要があった場合など)は数日、長い時は1週間近く待たされたこともあった。
(簡単な内容は即日回答の時もあり)
逆に代理店(GOTURE-JP)の良かったところを言うと、
対応が「すごく親切」だったこと。
何度問い合わせても毎回とても親切。
低価格な商品にも関わらず対応が親切だと前向きに検討したくなっちゃうよね。
※サポートの親切さについてはアマゾンのレビューでも一部の方が書いているので興味のある方は見てください。
また、
「商品に不具合、改善点があれば教えて欲しい」
といった姿勢というか意欲がこれまでに問い合わせたメーカーの中でも特に強い。
実際に不具合があった時どこまで対応してもらえるのか、お客の声がどこまで商品に反映されるかは分からないけれど、でもそういった意欲がとても伝わってくる対応で好印象を受けた。
さらに代理店(GOTURE-JP)のアフターフォロー面で良いと思ったのは、例えば不注意でロッドを折ってしまっても折れたピースだけ単体購入できること。
国内メーカーだったら普通のことなんだけど海外のメーカーで低価格商品でも可能っていうのはありがたいね。
WEBの質問には「先端のみ」と書かれてあるけれど、先端以外でも対応可能とのこと。
※ただし振出ロッドは不可
参考までにXceed 1004M-Sの各ピースの価格を聞いてみた所、#1~#4まで全て同一価格だった。送料を入れても通常の本体価格をほぼ4で割ったような感じだったので割り増し感は非常に低くとても良心的に思えた。
※ただしジョイントの擦り合わせは行わないため良くも悪くも同じ精度の物が届くわけではない点は注意が必要かもしれない。
ちなみにこの表記はアマゾン(GOTURE-JP)以外のページには見当たらなかったので他の代理店でも同じ対応ができるかは不明です。心配な場合は事前に各代理店に問い合わせるか、アマゾンで購入するのがよいかもしれない。
GOTUREのロッドは買いか?
あくまでも僕の個人的感想ですが、
残念ながらBravelは好みのロッドではありませんでしたw
ティップの張りを抑えて全体の調子とリール取付位置を見なおして欲しい。
特に114MHと104Mはトップガイドから20cmくらいまでの部分が曲がるのを頑なに拒んでいるような硬さを感じるので今後もし新作が出るなら改善を望みます。
ただ、僕の好みではなかったというだけで万人に合わないとは言いません。Bravelの使用感が好き、これで十分って方もいると思います。
それに4ピースロッドでありながらMAX重量付近のルアーを投げても、青物をかけても強度に全く不安を感じなかったなど高く評価できる部分もある。
Xceedは1004M-S一本しか使っていないので総評とは言えないけれど、現時点で評価するなら買い!です。
今後10ftもしくは10.6ftでルアーMAX60gが8,000円以内で追加ラインナップされたら追加で買ってしまいそう。本当はMAX120gのガチロッドを出してほしいけどね
バットの張りに対してティップがかなりしなやかという独特の調子ではあるものの、Bravelのような悪い意味でのクセが無く、ティップの曲がりもキレイでとても使いやすいロッドでした。
願わくばグリップの太さは改善してほしいかなw
WarriorはXceedが予想外に良かったのでジグ用もしくは検証材料として904MHSに興味あり。今のところ購入予定は無いけれどいずれ検証するかもしれません。
※2023年にWarrior購入しました。
ただ、本格的に釣りをしたい方というよりは、
「出かけるついでに釣りがしたいけど荷物が増えるからやめておこうかな...でも迷うな...」
とか、
「大物(青物)が釣れなかった場合、小物やロックフィッシュでもいいから何か晩ご飯のおかずを確保したいな...でも荷物の量が...」
とか、
「車で釣りに行くのは燃料代が高いし、家族の車を一日中釣りに使うわけにもいかないからバイク(あるいは自転車)で釣りに行きたいけど、ロッドが大きすぎて目立つし面倒だし、そもそもロッドを背負って運転するのは危ないなぁ...でもそのために決して安くはないモバイルロッドを買うのもなぁ...」
といった方に打って付けのロッドだと思います。
※ちなみに仕舞寸法の大きなロッドでバイクに乗っていると(仮にコンパクトなロッドでも危険な積み方など)状況次第ではお巡りさんに止められるかもしれないので注意してください。詳しくは「道路交通法施行令」の第22条(自動車の乗車又は積載の制限)、第23条(原動機付自転車の乗車又は積載の制限)に書かれてあります。
そもそもなぜGOTUREのロッドを買ったのか?
なぜGOTUREのロッドを検証しようと思ったのか?その理由や経緯も一応言います。
①中国メーカーのクオリティがどんなものか興味があった
②2020年以降国内の人気ロッドが相次いで在庫不足を抱える中、GOTUREのロッドはいつでも買えたため代替策になり得るか検証したかった
③本命ロッド(3ピース)よりスペックを落としてでもさらに持ち運び性に振ったロッド(4ピース)で地磯新規開拓の効率を上げられないか検証してみたかった。※Bravelが使えないと判断したためこの検証は中止
④国内メーカーには自分が求めるスペックの4ピースロッドがほぼ無い
⑤4ピースにこだわらなければ魅力的な価格帯(といってもGOTUREの約2倍)でコルトスナイパーBBの3ピースロッドがあるけれど、検証を始めた頃はまだ無かった。※Xceedのスペックで3ピースだったらネッサBBもあるけどね
⑥Bravelだけだと「残念でした」という記事に終わりそうだったので他に何かないかと思って目に留まったのがXceedだった。もしXceedもハズレだったらさらにWarriorを買っていたかもしれず、まだまだ検証が終われなかったかもしれない。(そうなればまさに泥沼化)
以上が主な理由です。
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まとめと今後の記事について
検証期間があまりに長すぎていつも以上に記事がまとまってないかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
(中身すっ飛ばしていきなりここを読んだ方もありがとうございます)
ほんと長かったGOTUREの検証。 (検証期間:2021/1~2021/8)
青物がバンバン釣れればまだいいんだけど、昨年から大物がさっぱり釣れないからね。
オリムピック19リモートやBG(リール)も検証が全くはかどらなくてほんと困ったもんです。
さて、今後の記事についてですが検証記事にするか実釣報告記事にするか迷っています。
なるべく9月は新規記事を3つ以上書きたいと思っているのでよかったらまた是非読んでください。
んじゃ今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ