(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回はフィッシュキャリーバッグの保冷力比較検証記事です。
「そんなのは夏にやれ!」
てご指摘があるかもしれませんが...
(≡ΦωΦ≡;) ごもっとも
言い訳になるけれどいろんなロッド(特に中国メーカーロッド)の検証やら新規開拓やらで実験が後回しになっていました。
今の時期となっては需要の低い内容かもしれませんが今後購入を検討されている方の参考になればと思います。
毎度のことですが専門知識の無いド素人の僕が限られた条件下で行う低予算の検証なので実際の使用環境によって差が生じると思います。その点について予めご容赦ください。
んじゃ、今日も張り切って行ってみよ!
\(≡ΦωΦ≡)/
フィッシュキャリーバッグの種類と検証方法
今回検証するのは以下の4つの製品。
①ダイワ スノーランド 400ST
②カミワザ フィッシュキャリーバッグ リュックタイプ (大物用)
③カミワザ フィッシュキャリーバッグDX
④リアルメソッド フィッシュキャリークールバックパック
①と②は保冷力の物差し代わりに加えました。
測定方法は以前クーラーボックスの検証を行った時と同じです。
ホリデーランドの改造! アルミシートの追加で真空パネルに迫れるか? クーラーボックスの保冷力比較実験 - 野良猫アニキの自由研究
簡単に言うと、
自宅のベランダに板氷を入れたフィッシュキャリーバッグを数時間放置した後、どれだけ氷が残っているかを測定します。
前回はクーラーボックスの容量バランスを考え3kgの板氷を使ったけれど、今回はフィッシュキャリーバッグメインなので2kgの板氷を使いました。
また、解けた氷(=水)が平らではないバッグの底面に不規則に広がることで測定条件にバラつきが発生するのではないか?と思い念のため板氷をビニール袋で覆った上、氷の配置や日光の当たり方をなるべく同じにしました。
さらに冷気を逃がさないため測定中は一度もバッグの蓋を開けていません。
当初の予定では1回の検証で終わらせるつもりだったんだけどあまりにも天候に恵まれなかったので日を変えて2回行いました。
検証1回目
・日時:11/4 14:00~21:00
・測定環境(推移)
14:00:🌞晴れ。直射日光の当たらない場所に置いた温度計は25度。日の当たるベランダにてスタート。
14:10:なぜか突然の激しい⚡☔雷雨に見舞われ室内(室温26度)へ移動。
↓ (≡ΦωΦ≡;) 愛媛県松山市に一体何が起こったというのか!?
14:40:雨がやんだため再びベランダへ移動。温度計は25度。天気は⛅曇り時々晴れ。
17:00:日が傾き温度計の針も22度まで下がったため再び室内(室温25度)へ移動。
21:00:測定終了(終了時室温23度)。
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①ダイワ スノーランド 400ST (20L)
実験スタート時:2.08kg
実験終了時:1.59kg
溶けた量:0.49kg
②カミワザ フィッシュキャリーバッグ
実験スタート時:2.05kg
実験終了時:1.44kg
溶けた量:0.61kg
③カミワザ フィッシュキャリーバッグDX
実験スタート時:2.08kg
実験終了時:1.65kg
溶けた量:0.43kg
④タカミヤ リアルメソッド フィッシュキャリークールバックパック
実験スタート時:2.04kg
実験終了時:1.45kg
溶けた量:0.59kg
検証1回目のまとめ
物差し代わりのダイワ スノーランド 400STが年代物のクーラーボックス(断熱材:発泡スチロール)であること、また容量20Lに対して氷がやや小さかったとはいえ、フィッシュキャリーバッグDXの方が勝ったのは正直驚きました!
また、残りのフィッシュキャリーバッグも思っていたより健闘したんじゃないかな?
(≡ΦωΦ≡) もっとガッツリ差が出ると思った...
ただ、検証開始早々激しい雷雨に見舞われたことや日光照射時間が極端に短かったことで実釣に使用する場合と条件が大きく乖離したんじゃないか?という疑念も湧きます。
(≡ΦωΦ≡) モヤモヤ
検証2回目
やはりスッキリしないのでもう一度検証することにしました。
(≡ΦωΦ≡) ヤレヤレですよ
当然ですが1回目より念入りに天気予報をチェックしました。
・日時:11/7 12:30~21:30
・測定環境(推移)
12:30:🌞晴れ。直射日光の当たらない場所に置いた温度計は31度。日の当たるベランダにてスタート。
13:30:🌞晴れ。温度計の針は35度に上昇。
14:30:🌞晴れ。温度計は30度。
15:45:🌞晴れ。温度計は26度。ベランダは日影になりました。
16:10:🌞晴れ。温度計は25度。そろそろ気温が下がってくるため室内(26度)へ移動。
18:30:室温24度。
21:30:測定終了(終了時室温21度)。
①ダイワ スノーランド 400ST (20L)
実験スタート時:1.91kg
実験終了時:0.96kg
溶けた量:0.95kg
②カミワザ フィッシュキャリーバッグ
実験スタート時:1.94kg
実験終了時:0.83kg
溶けた量:1.11kg
③カミワザ フィッシュキャリーバッグDX
実験スタート時:1.94kg
実験終了時:1.06kg
溶けた量:0.88kg
④タカミヤ リアルメソッド フィッシュキャリークールバックパック
実験スタート時:1.95kg
実験終了時:0.88kg
溶けた量:1.07kg
検証2回目のまとめ
日光の照射時間を増やせば順位が変わるかと思った2回目の検証も、終わってみれば1回目と全く同じ結果だった。
フィッシュキャリーバッグDXはとても良い仕事をしたと思います。
全身真っ黒(=熱を吸収しやすい)で不利と思っていたタカミヤのフィッシュキャリークールバックパックもかなりの健闘ぶりでした。
ちなみに下の画像は検証1回目終了直後の氷の様子。
検証2回目では氷が変形しすぎて自立できなかったので撮影していないんだけどパッと見、極端な差は無いと思わない?
ただ、夏場の地磯や堤防で岩やコンクリートが焼けている場合、仮に涼しい時期であっても熱のこもりやすいバッグの上のほうに氷を置いた場合、釣れた魚やタックルを入れた場合、頻繁に蓋を開閉した場合は氷の解けるスピードが急激に加速すると思うのであくまでも短時間の簡易保冷用と割り切る必要があると思います。
保冷実験については以上です。
記事はまだ続くよ。
(≡ΦωΦ≡) ✨キラーン
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カミワザとタカミヤ(リアルメソッド)どちらがおすすめか?
2回の検証でカミワザ フィッシュキャリーバッグDXの保冷力の高さが証明されたように思います。
実際僕も気に入って使っているので嬉しい結果ではあるんだけど、じゃあタカミヤ(リアルメソッド)のフィッシュキャリークールバックパックがダメなのか?というとそんなことはない。
使う人によってはタカミヤの方がいいって場合もあるので両者の違いについてお話しします。
HPに書かれていることだけでは分からないサイズの違い
2つの製品についてそれぞれのメーカーHPに書かれてあるサイズを見てみると、
アウター(cm):幅48×高さ90×奥行18
インナー(cm):幅35×高さ75×奥行14
アウター(cm):幅約35×高さ約70×奥行約16
インナー(cm):記載無し
カタログスペック上はカミワザの方が大きいね。
特に高さが20cmも違うのは大きい。
しかし、実物を並べて見ると
あれ?
それほど変わらない?
一部の方は気付いたかもしれないけれど、カミワザの外寸は口の部分をあまり折りたたんでいない時の寸法で、タカミヤの方は口をきっちり折りたたんだ状態の寸法ってこと。
両者を同じ条件で計測すると10cm程度しか変わらない。
また、奥行きを見比べるとね、
あまり変わらない。
驚くことにインナーはね...
ん!?
タカミヤの方が明らかに大きい?
そう!
(m9ΦωΦ≡) Yes!!
アウターはカミワザの方が大きいんだけどインナーはタカミヤの方が大きいんです。
なのでインナーを使うこと前提であれば荷物の入る容量はタカミヤの方が上ってこと。
※厳密に言えばカミワザはインナーとアウターの隙間に物を詰めることができなくもないけど。
もしかしたら先の検証でタカミヤの方が保冷力が低かったのはインナーの大きさが影響したのかもしれないね。
※インナーが大きい→広い空間を冷やすため氷の消費量が増えたという可能性
それを踏まえるとフィッシュキャリーバッグに氷を入れる場合、魚を釣るまでは一番底に新聞紙などを使って他の荷物と隔離するように入れておくほうが氷の持ちがよくなるのかな?
また、インナーの大きさが違うからこんな裏技もできてしまう。
すっぽりw
これ、もしかすると保冷力すごいんじゃない?
(≡ΦωΦ≡) 検証はしないけどさ...(もう疲れたし)
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使用感の違いはどう?
両者の違いとしてもう一つあるのは使用感。
見比べたらわかるんだけど、
背中に当たる部分のパッド面積が全然違う。
実際に背負って見るとカミワザの方は背中や肩に覆いかぶさってくるというか、体がバッグに埋もれる感じがするのに対しタカミヤはそれが少ない。
カミワザのバッグの中心部分が多少膨らむくらい荷物をパンパンに詰めれば体との間に隙間ができてマシになるけどね。
ただ、両者を使い比べた場合に気付くというだけであり、カミワザのバッグが不快で使えないということは無く、パッドの面積が少ないからといって背負った時に背中が痛くなることもよほど硬く尖っていたり重いものを入れない限り問題無し。
ちなみに僕の場合はカミワザのフィッシュキャリーバッグDXを単体で使うことがほとんどなく、いつもタカミヤのアルミキャリア(背負子)にセットしているから埋もれる感じは全くないよ。
細かいところで他にも違いを上げると、ショルダーベルトの長さ調整用バックルがカミワザの方は引っ張るだけでは動かないのに対し、タカミヤの方は引っ張るだけで簡単に締めることができる。
頻繁に調整するところではないから気にしなくても良いと言えばよいけどね。
とはいえ、体に合わせるための調整幅はタカミヤの方に軍配が上がるかな。
ショルダーベルト自体の造りはどちらもしっかりしているので問題無しでした。
タカミヤ製品のコスパの高さはもはや当たり前!?
最後に、両者の違いで重要な販売価格の差。
【バレーヒル カミワザ】
フィッシュキャリーバッグDX:10,780円(税込)
フィッシュキャリーバッグSDX:14,080円(税込)
フィッシュキャリーバッグ リュックタイプⅢ(大物用):5,918円(税込)
フィッシュキャリーバッグSDXはDXの前面に黒いボックスが付きました。
便利なんだろうけど3,300円増はどうかなぁ...
カミワザ フィッシュキャリーバッグは価格が断然安いんだけど、フィッシュキャリーバッグDXやフィッシュキャリークールバックパックと比べるとバック自体の剛性が低いため入れるものによっては形が崩れやすいから注意が必要。
また、長く使っていると縫製箇所の強度にもやや不安がある。
安いから割り切って使うか、どちらかと言えば極端に歩き回らない堤防や沖磯で使うほうが向いていると思います。
【タカミヤ(リアルメソッド)】
フィッシュキャリークールバックパック:7,800円(税込)
上に挙げたのは標準価格だけど実売価格はもう少し差が出ることもある。
こうして改めてみるとタカミヤのコスパの高さを感じるね。
結論
あくまでも僕の価値観で結論を言うと、
見た目のデザインと保冷力はカミワザ。
使用感や収納力はタカミヤ。
という感じ。
ただし両者に大きな違いはなく、どちらも便利であることは間違いありません。
なので検討されている方はここまでの検証結果などを参考に自分に合っていると思う方を選ぶといいんじゃないかな。
僕は今まで通りカミワザ(+タカミヤのアルミキャリア)を使うつもりです。
なぜかというと薄暗い朝マヅメの地磯で真っ黒のバッグよりは色付きのほうがいいかなというのと、保冷能力を優先させたいため。
また、過去の記事にも書きましたが山や磯を歩いているとどれだけ注意していても残念ながら転倒することがある。
その時金属製のキャリアがバッグとその中身を保護してくれたことが何度もあったからです。
ただ、今回の検証で保冷力に極端な差がないことが分かったのと記事を書くための比較も一旦終了するのでタカミヤのバッグに暗い場所でも目立つステッカーを貼ったりインナーを(カミワザのと)二重にするなどカスタマイズして使用するかもしれません。
僕の結論は以上です。
(≡ΦωΦ≡)ゞ
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まとめと今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
季節外れの検証で、天気にも恵まれなかったけれど2回検証したことで信憑性が多少増したといえるのかな?
まぁ結果オーライということにします。
次回の記事ですが、今のところ10月の釣果報告を書く予定です。
ただ、過去のタックル紹介記事を一部追記や変更、整理したいのであたらしい道具の検証も続けています。
もしかしたらそちらの方が先になるかもしれません。
またよかったらお時間のあるときにぜひ読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ