(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回の記事は僕が今年、主に地磯で使用する予定のショックリーダーについて書こうと思います。
使用回数が少ないのでメーカーに聞いた話が中心になります。
これまで主に地磯で愛用していたリーダーの紹介
本題に入る前に、ここ数年で愛用してきたショックリーダーをご紹介。
サンライン システムショックリーダー(ナイロン)
十分な強度があり、変なクセが無いため使いやすく、お財布にもやさしい3拍子揃ったナイロンリーダー。
スプールバンドが付属しているのも大変ありがたい。
デュエル ハードコア パワーリーダーCN(ナイロン)
地磯での使用回数が一番多いのはおそらくこのリーダー。
フロロカーボンとナイロンをブレンドしたという謳い文句通りフロロよりはしなやかだけどナイロンよりは硬く張りがある。
ラインの伸びもフロロとナイロンの中間的な感じ。
そのためジグが根掛かりした時の回収(引き抜き)が容易なのと地磯で青物をズリ上げする時は伸びを抑えた特性が非常に重宝しました。
デュエル 鮪力(フロロ)
本来は業務用(漁師用?)のライン。
対カンパチ用に30号を購入したものの、その後パッタリと釣れなくなったためきちんとした検証はできず終い。
結局は冬の低活性ブリ狙いに細めの16~22号をよく使いました。
使用感はフロロにしては多少しなやかさがあったけれど、ナイロンと比べれば明らかに張りとコシがあるため100Lb(30号)ともなればラインシステムやルアー選択に気を遣います。
また、ノットの編み込みの抜け防止にする焼きコブも極力小さくしなければキャストの衝撃で吹っ飛んでいました。
そういったフロロの弱点はもっていたけれど、ナイロンラインに近い低価格なリーダーだったのでコスパは高い。
現在は残念ながらメーカーのHPから消えている?のとアマゾンでも品切れなのでもしかしたら廃盤になってしまったのかもしれません。
ちなみにライン色はクリアなんだけど同社のパワーリーダーCNと比べて極わずかに白濁しています。(問題無く釣れるけどね)
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2022年にメインで使用するリーダーのご紹介
ナイロンリーダーに関してはデュエルのパワーリーダーCNのままでも全く問題は無いんだけど、同社の鮪力がおそらく廃盤ということと、またカンパチリベンジで使用する100Lb前後(24~30号)のフロロカーボンに満足いくものが見つかっていないので検証も兼ねてメーカーを変えることにしました。
そのメーカーとは、YGK(よつあみ)。
既に愛用している人も多いと思うし、仮に使ったことが無くても多くの店舗で扱っているからキャストマンアブソーバーやDMVナイロンリーダー、FCアブソーバーって名前を見聞きしたことはあるんじゃないかな?
そのYGKが最近作ったNEWブランドがXBRAID(エックスブレイド)。
HPも昨年から今年にかけてリニューアルされたみたい。
【メーカーHP】
YGK(よつあみ)にしたきっかけ
2022年1月に開催された釣りフェスティバルを見ていた時、ふと目に入ったYGKのロゴとXBRAIDという見慣れぬブランド名。
ん?YGKってよつあみでしょ?
エックスブレイド?ロッドでも売り始めたのかな?
※メジャークラフトの旧クロスライドのロゴに似ていたからw
似てるでしょ?
で、気になってついついメーカーのHPを見てしまったのがきっかけです。
磯で大物狙いの場合、選択肢は5種類
XBRAIDのショックリーダーラインナップは以下の8種類。
そのうち上段の3つはカテゴリーが異なるためか太めのラインナップが無いため候補から外し、残った5種類から選ぼうと思います。
まず一番下の段の2製品はベースグレード的な存在。
左から順に紹介します。
エックスブレイド キャストマン アブソーバー
僕が使ったのは2019年のこと。当時はまだエックスブレイドではなくガリス キャストマン アブソーバーという名前でした。
サンラインのシステムショックリーダーと同じくナイロンリーダーの優等生的な使用感。
多くの根が存在する難易度の高い地磯でカンパチに遭遇したときは100Lbでも数秒で切られてしまいましたがブリ狙いでは不安を感じたことがありませんでした。
エックスブレイド FC アブソーバー
キャッチフレーズが"究極"のベーシック!"
僕は使ったことが無いけれど、フロロリーダーのベーシックであれば何となく想像できるかな。
おそらく100Lb付近だとコシが強すぎてタックルバランスや(地磯でも)ポイントやシチュエーションを選ぶだろうと予想。
僕が特に興味を持っている製品が中段にある3製品。
左から順番に紹介します。
①エックスブレイド FC アブソーバー スリム&ストロング(フロロ)
【メーカーの説明】
細い!強い!柔よく剛を制す
圧倒的高品質!極めて上質な最強フロロショックリーダー
α1特殊製法により、当社従来品比1.2倍の強度と糸径のスリム化を実現。
更に表面平滑度が高く(凸凹感がほとんどない)なめらかで糸径の誤差も殆どなく、しなやかでありながら真円直線性に優れた理想の糸質。
スリム&ストロングは限りなく標準糸径に準じた仕様(細い)にも関わらず、最強のノット強度と直線強力・強靭さを誇ります。
柔よく剛を制す、一度使えば手放せない。
②エックスブレイド キャストマン アブソーバー TPⅢ(ナイロン)
【メーカーの説明】
驚愕の表面硬度と復元性
業界唯一!3元共重合ナイロンリーダービッグワンリミテッド
ビッグソルトゲームに於いて40号や50号のリーダーシステムで、リーダー側結束破断やリーダー本線破断に至る時はいか程でしょうか。
殆どが根ズレや歯ズレ、もしくは長時間ファイトによる素材疲労によってではないでしょうか。
T.PⅢは直線強力を犠牲にしながらも、高テンションドラグ時に伸びきらず復元し、新ALK製法による超硬質表面からもたらされる耐切創性・超低吸水性(従来品比1/10)を実現した新開発ポリミアド繊維(歯ブラシ等に活用されている)です。
他とはレベルが違う表面硬度。
耐磨耗性能最強のナイロンショックリーダーである。
③エックスブレイド D-SPEC アブソーバー(ナイロン)
【メーカーの説明】
究極のマルチ性能を発揮する!
極まるしなやか感、極まるしっかり感究極のマルチ性能
特殊ポリマー高分子技術のよる原料生産と、最先端テクノロジーを駆使した紡糸をすることにより、抜群の衝撃吸収性・柔軟性・伸びきらない復元性・強度均一性・低吸水性・ノット強度を実現。
ルアー追随性が抜群であるしなやかさを持ちながら、ガイド干渉を抑えた直線性を持ちブランクを叩くのを抑制します。
ジギングからキャスティングまで、あらゆるゲームフィッシングに高次元でマッチし、究極のマルチ性能を発揮する。
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さっそくメーカーに質問してみた!
特に気になったのは①のスリム&ストロングと②のTPⅢ。
フロロ=硬いくれコシが強いというイメージだけど、スリム&ストロングはどれだけそれが払拭されるのか?ナイロンリーダーと比べてどうなのか?
TPⅢはなんといっても「超硬質表面からもたらされる耐切創性」というのが僕の一番求めていることにドンピシャ。
※耐切創性とは表面を硬くすることで岩肌にこびりつくカキ殻など鋭利なもからの衝撃を滑るように流しラインにキズが入りにくいということらしい。
また、歯ブラシにも使われている素材ということで通常のナイロンより吸水性がかなり低く、吸水による強度低下が起こりにくいというのも魅力的。
そこでメーカーに問い合わせていろいろ質問してみました。
質問の内容は以下の6つ。
Q1:①②③のうちしなやかなのはどれ?
A1:しなやかな順に
③D-SPEC
①スリム&ストロング
②TPⅢ
Q2:ラインの硬さ(表面硬度)が硬いのはどれ?
A2:硬いほうから順に
②TPⅢ
①スリム&ストロング
③D-SPEC
Q3:耐摩耗性は?
A3:耐摩耗性の高い方から順に
①スリム&ストロング
②TPⅢ
③D-SPEC
Q4:根の多い地磯で70cm~80cm後半までのカンパチ狙いの場合おすすめはどれ?
A4:根の表面が荒れていない(凹凸の少ない岩肌、海藻や藻が生えていたり砂や泥で覆われているなど)場合
→耐摩耗性の高い①スリム&ストロング。
エッジの効いたカキ殻やフジツボが群生している場合
→表面硬度が高くラインがスタックしにくい②TPⅢ。
ただしTPⅢでもエッジの効いたカキ殻が食い込んでしまうと切れやすくなります。その場合はラインの号数アップなどでフォローしてください。
Q5:YGK製品の中で耐摩耗性の高さがウリだったDMVナイロンリーダーと①スリム&ストロング、②TPⅢの性能差は?
A5:しなやかさ
①スリム&ストロング
②TPⅢ
DMVナイロン※TPⅢと僅差
表面硬度の高さ
②TPⅢ
DMVナイロン
①スリム&ストロング
耐摩耗性の高さ
①スリム&ストロング
②TPⅢ
DMVナイロン※TPⅢと僅差
Q6:(メインの地磯は)カキ殻やフジツボが多く、過去ナイロン100Lb(30号)が数秒で切られてしまった。個人的にラインのしなやかさはDMVナイロン相当であれば十分。
その場合②TPⅢに最も魅力を感じる。
しかし敢えて実売価格がTPⅢの3倍近い①スリム&ストロングを使うとすればどのようなメリットがある?
A6:①スリム&ストロングはTPⅢよりもしなやかさがあり比重が高い。そのためルアーの動きの良さに繋がる可能性あり。
また光の屈折率が水に近い(=魚から見えにくい)ことから警戒心が強い個体に対して有利になる可能性があります。
DMVナイロンショックリーダー
ちなみに、DMVナイロンリーダーって知らない方もいると思うんだけど、↓これのこと。
【メーカーの説明】
超耐摩耗ナイロンのDMVを素材に採用した最高級ナイロンリーダーです。
通常ナイロンの約20倍と言う耐摩耗性ですから、根ズレや、魚体との擦れ強さは圧倒的。
しかも結節の際に締め込み易い様、特殊加工を施してありますから、扱い易さも最高です。
耐摩耗性の高さを売りにしたナイロンリーダーなんだけど、ラインの色が透明ではなく白っぽい。
最初はこんなに白濁したリーダーで魚が釣れるの?って嫌煙していたんだけど、問題無く釣れるというレビューもあるので過去に何度か試していました。
色の付いたリーダーで魚は釣れるの?
これは昨年YGKのDMVナイロンリーダーを初めて手にした時に抱いた疑問なんだけど、検証を終える頃にはDMVナイロンリーダーの生産が終了していましたw
また、メーカーに確認はしていないけれどデュエルの鮪力もおそらく生産終了したのだと思います。
なのでお蔵入りしたネタだったんだけど、もしかしたら興味ある方がいるかもしれないので簡単にレビューします。
※DMVナイロンリーダーを使った直近の釣果は昨年末に釣ったブリです。
まずは見た目の比較から。
左から順に
①YGK エックスブレイド キャストマン アブソーバー TPⅢ(ナイロン)
②YGK DMV ナイロンリーダー(ナイロン)
③YGK ガリス キャストマン アブソーバー(ナイロン)
④デュエル 鮪力(フロロカーボン)
①のTPⅢは一番透明度が高い。
②のDMVナイロンリーダーは「これで本当に釣れるのか?」って思う程白濁。
③のキャストマン アブソーバーは普通に透明。
④の鮪力はごく僅かだけど白濁している。
釣れるかどうかの結論を言うと、
「どれも釣れます」
ただ、どれを使っても全く同じという意味では無く、
「どれを使っても釣れるんだけど状況に合わせて使い分ける必要がある!」
というのもそれぞれ使用感が異なるし特性(比重や屈折率など)も異なる。
例えば魚の活性が低かったり警戒心が強い場合の打開策として、水中では見えにくいという特性や比重の高さを生かしてルアーをなるべく理想の姿勢で同じレンジを泳がせやすいという理由からフロロカーボンを使うことがある。
逆にフロロカーボンではコシが強すぎて思ったようなルアーアクションをさせにくいという理由でナイロンリーダーを選ぶケースもある。
また、キャスト方法やスイングスピードにラインシステムが合っていない場合リーダーのノット部分がガイドに干渉しやすくなるんだけどその際、柔軟性のあるナイロンに比べて衝撃吸収性の低いフロロカーボンは焼きコブの破断(=ノットの破綻やライントラブル)が発生しやすい。
そのため使うルアーとの相性、タックルバランスや天気、キャストする方向と風向きの関係など状況によっても使い分ける必要があります。
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DMVナイロンリーダーが白濁していても釣れる理由
やや白濁した鮪力はもちろん、明らかに白濁しているDMVナイロンリーダーですら釣れることは分かったんだけどなぜ釣れるのか?について専門的なことはわからないのでメーカーに聞いてみました。
その回答とは、
メーカー担当者:なにぶん魚に聞いたわけではないので推測に過ぎませんが、屈折率の観点から言えばナイロンリーダーが透明でも色が付いていても魚からは見えているためだと思います。
ということでした。
(≡ΦωΦ≡) そもそもナイロンリーダーが僕の想像以上に見えていたということかぁ...
もう一つ付け加えると、魚は水の中の圧力の変化や振動を側線という器官で感じ取る。
そのため一定のラインの太さがあればルアーが動くと同時にラインも少なからず波動(水の振動)を出しているため波動の観点からすれば透明なラインも色がついているラインも全く関係ないということでした。
メーカーへの質問と回答は以上です。
補足すると、実際の海の中は季節、天候、太陽の位置(光量)、地形、水温、ベイトやプランクトンの量、濁りなどの影響を受けるため青物がエサを追いかける時は視覚に頼る割合と感覚器官に頼る割合が常に変動していると思います。
視界が悪ければ感覚に頼ることになるし、逆に視界がクリアで海中が明るい場合は視覚に頼る割合が増えるかもしれない。
また、少ないベイトを青物が群れで追いかけている場合は仲間同士で奪い合いが発生してリーダーへの警戒心が無くなっているかもしれない。
それとトップルアーで表層を泳がせる場合とメタルジグでボトム付近を探る場合でもリーダーの見え方や感じ方が異なってくるだろうね。
ラインスプールの携帯性に違いあり!
性能と無関係なんだけど、荷物をなるべく減らしたい地磯釣行では重要なことの一つに携帯性がある。
最近は必要な分だけ小分けにしてフローティングベストのポケットに入れておくことが多かったんだけど、これからはその手間が省けそうです。
それはなぜかというとラインスプールの大きさ。
左はTPⅢで右はキャストマンアブソーバー。
ソフトな素材で落としても割れないスプールというのは継承しつつ従来品よりコンパクトになった。
その理由は巻きグセが付きにくいラインであることと長さが50mから30mになったことらしい。
※短くなった分定価も少し下がったみたい。
ついでにデュエルの80Lb以上に使用されている大口径スプールと比較しても、
TPⅢのスプールの方が確実に小さい。
なので現在はTPⅢを3種類(60Lb、80Lb、90Lb)、スプールごとフローティングベストのポケットに入れて持ち歩いています。
控えめに言いますがメッチャ便利です。
ちなみにこのコンパクトなスプールはスリム&ストロング、D-SPECにも採用されているとのことでした。
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まとめと今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
最近忙しくてなかなか釣りに行けていないし、行っても釣れていません。
(カンパチシーズンはまだまだ先の話だけどね)
なので次回の記事もタックル関連になる可能性が高いです。
良かったらまた読んでください!
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ