(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回は、前々回に書いたショックリーダーに深く関係することとしてノット補助ツールについて書こうと思います。
ちなみに、今回の内容も素人の僕が思いつきでやっていることの紹介です。
道具の改造については本来その商品が持つ耐久性を大きく損なったり、メーカーのサポートが受けられなくなる可能性もありますのでくれぐれも自己責任でお願いします。
(≡ΦωΦ≡) んじゃ、行ってみよ!
ラインシステムと使用している道具
僕が堤防や地磯で最も使用頻度の高いPEライン、スペーサー、ショックリーダーの太さと使用する道具を紹介。
※2019~2021年のタックルを参考
【PEライン】
ライトショアジギング:1~1.2号
地磯ブリ:2号
地磯カンパチ:3号。
【スペーサー】
地磯ブリ:3~4号
地磯カンパチ:3~7号
【ショックリーダー】
ライトショアジギング:5号~8号
地磯ブリ:12~30号
地磯カンパチ:24~40号
※スプールにリーダーは巻き込まず。
【ノット種類】
PRノット
【使用する道具】
通常時:シマノ ボビンワインダー、第一精工 ノットアシスト2.0(ハーフヒッチの時のみ使用)
太糸時(35号~ナイロン、30号~フロロ):ダブルスリーブ、パワープレッサー、ビニールチューブ
シマノ ボビンワインダー ライトタイプ
●スペック
・PEライン:0.3~3.0号推奨
・トルク:~15N(1.5kg)初期値
・重量33g
シマノ ボビンワインダー ヘビータイプ
●スペック
・PEライン:1.5~8.0号推奨
・トルク:~20N(2.0kg)初期値
・重量:57g
第一精工 ノットアシスト 2.0
●スペック
・PEライン:0.3~6号
・リーダー:3lb~70lb
ヨーヅリ ダブルスリーブ、パワープレッサー
ライトタイプ→ミディアムタイプへ改造
僕の場合シマノの2種類あるボビンワインダー、ライトタイプとヘビータイプのうちライトの使用頻度が9割以上。
ヘビーは春の地磯カンパチの時くらいしか使わない。
しかしブリ狙いで使用するリーダーが100LB(24~30号)付近になるとライトタイプでは若干使いづらくなることがある。
その時だけヘビータイプを使えばいいんだけど、メインのPEとスペーサーPEを結束する時はライトタイプの方が使いやすいので使い分けるのが少々面倒になる。
そこで、ライトとヘビーの中間(ミディアム)的な重量へ改造することにしました。
また、重量を増やすついでに太めのリーダーでも使えるようトルクアップも行います。
今回用意したもの
①シマノ ボビンワインダー ライトタイプ(色:ブルー)
②ステンレスワッシャー(M8 内径8.5mm×外径18mm×厚み1.2mm)×5~7個
※ばら売りならホームセンターで1個12円程度。今回は1.2mm厚(1.6g)にしたけれどお好みで。
③ステンレス ばね座金(M10×外径18mm)×1個 ※ばら売りなら1個18円程度。
④ステンレス ロックワッシャー(M8 内径8.4mm×外径18mm)×1個
※今回は時間の都合によりAmazonで20個入り(826円)しか見つけられず大量購入。
※ボビンの重量を増やすだけなら①②だけでOK
※③と④はどちらか1つを使います。おすすめは④
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改造方法
まず、改造前の重量を量ると31.8gでした。
次にボビンワインダーを分解します。
画像1内の赤い字で書いてある2枚のワッシャーの間へ画像2のワッシャー(M8)とばね座金(M10)を追加します。
今回は始めにワッシャー3枚+ばね座金+ワッシャー2枚の順番で追加しました。(画像2、3、4)
※画像3と4でボビンワインダーの向きが90度違っていたり、ノブが表と裏で逆になっているのは単に僕のミスです
全てを組み上げた状態が画像5。
見た目は改造前と変わりません。
でも重量は41.4gに増え、バネの強さ(トルク)も上がっています。
実際に使用してみたところ、スペーサーもショックリーダーも問題無く結束できました。
ところがよく見るとボビン内の一部の箇所にばね座金の負荷が集中するようで高トルク発生時にボビンが微妙に傾いています。(画像6)
赤い矢印で指してある部分が反対側よりもほんの少し狭くなっているの分かるかな?
このままでも使用はできますが、精神衛生上(おそらくドラグ機構的にも)あまりよくないと思ったのでばね座金の使用は諦めます。
代わりに用意したのが画像7のロックワッシャー(M8)
これをばね座金の代わりに1個入れてみたところ、均等に負荷が発生しボビンの角度も水平になりました。(画像8)
結束も問題無く可能。
重量はさらにアップして42.1gになりました。
ステンレスワッシャーの枚数とロックワッシャーの数を変えれば重量やトルクをいろいろ調整できますが、極端に入れすぎるとノブとシャフトネジ部の噛み代が無くなって最悪ネジ山をなめてしまったり、本体破損を招いたりすると思うので注意してください。
ちなみに今回使用したばね座金とロックワッシャーはノブをきつく締めることでかなり高トルクが発生したので締め過ぎにも注意してください。
もちろん低トルクでも問題無く使用可能でした。
特にロックワッシャー仕様はかなり満足のいく出来栄えで、僕の使用範囲であればヘビータイプを持ち歩かなくてもこれ(ミディアムタイプ)1個で足りそうです。
【補足】
改造後、標準で付いていた青色のスプリングは必要ありませんが何らかの理由でノーマルに戻す場合を考慮し、また紛失を防ぐため本体に入れっぱなしにしました。
ライトタイプに比べノブを締めた時のトルクの上がり方が急なので最初のうちは慣れが必要です。
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シマノのボビンワインダーとPRノットにこだわるのはライントラブル軽減が目的
今まで1500円~5000円くらいのボビンノッターを5、6種類試したんだけど、トルク微調整のしやすさ、トルクの安定性、ミスの少なさ、結束強度、風の強い現場での使いやすさ、日常メンテナンスのしやすさでトータル的に一番良いと感じたのがシマノでした。
また、いろんな結束方法がある中でPRノットを使い続ける理由は結束部分をなるべく小さくしてライントラブルを減らしたいためです。
想像に難くないけれど結束部分を小さくすることの恩恵はすごく大きいよ。
僕の場合、画像を見てもわかるけれど結束部分の長さはだいたい25~35mmくらい。
30号以上のフロロリーダーだとプラス10mmくらいにすることが多いです。
結束部分が抜けることは滅多に無いけれど、太めのフロロラインの場合は編み込む部分の表面をサンドペーパー(#1000くらい)で少し荒らしてから使うこともありました。
※ただし表面を荒らすことにどれほどの効果があるかは未計測
釣り現場での風の影響
天気予報(内陸部の予報)では風速1~2mの心地よい風の日でも海に行くと3~5m、瞬間最大風速だと7~8mっていうのは良くある話。
そんな中、1~4号のPEラインを一般的なボビンノッターの先端ノズルに通すのって意外と難しい。
対してシマノのボビンワインダーは先端のノズルがすごく短いのですごく簡単。
僕がまだ一般的なノッターを使っていた頃、この先端ノズルへラインを通すのに1分以上かかったことが何度もありました。
しかもノットやるときってライントラブル発生した時だからただでさえ気が滅入るのに...
(ルアーをロストしている時はなおさら)
そこへ追い打ちをかけるようにこの問題に見舞われると不快指数ドーンと上がっちゃうわけですよ。
\(≡ΦДΦ≡)/◠...。アー!! 一体何なんですかー💢
なのでシマノのボビンワインダーに変えてからすごく楽になったってわけ。
シマノボビンワインダーの欠点
ボビンワインダーの欠点を強いてあげるならお値段。
他メーカーにはさらに高額なものもあるけれど、良さを知らない段階でノッターに5,000円出すのはまぁまぁ勇気がいりました。
もう一つは、トルク調整に慣れがいること。
これは長所と短所が表裏一体ともいえるんだけど一般的なボビンノッターの場合、トルクはアームにPEラインを巻き付ける回数で調整する。
だいたい5~6回巻きというのが多いと思うんだけど、巻き数を1巻き変えるだけで結構トルクが変わっちゃう。
そのため繊細なトルク調整の必要なスペーサーPEの結束は難易度が上がってしまう。
対してシマノのボビンワインダーはリールのドラグと同じ仕組みの無段階調整式なため繊細なトルク調整が可能。
細いリーダーはもちろんスペーサーPEを編み組みこむのも簡単。
だがしかし!
無段階調整ゆえに目的のトルクが出ているかどうかを目視判断することができず、ボビンを手で回してみたりPEラインを引っ張ってみたり、試験的に数回~10回程度編み込んでみるしか確認方法がない。
ベテランのアングラーがリールのスプールをちょっと回しただけでだいたいのドラグ値が分かるっていうのがあるけれど、それと同じようにドラグの調整は慣れが必要なのも事実。
僕自身、ドラグ調整が一発で決まることは2~3割程度。
でも1、2回微調整すればだいたい目的のトルクが出せるので調整の所要時間は数十秒~長くても1分ってところだと思います。
どんな人にシマノボビンワインダーがおすすめか?
PRノットする人全てにお勧めだけど、特にPEラインとリーダーの太さの差が大きくなりがちな方におすすめ。
例えば僕の場合、現在のラインの太さ選びの基準が次のようになっています。
①ジグの使用頻度が高いことからなるべく潮流の影響を避けるためPEラインもスペーサーもなるべく細くしたい。
②根ズレ対策およびランディング時にズリ上げするためリーダーはある程度太くしたい。
※PEラインもスペーサーPEも細めにするなら「そもそもスペーサーいらないじゃない?」って思う方もいると思うんだけど、僕がスペーサーに最も求めるのは"ヘビールアーキャスト時のメインライン保護"、"ランディング時のライン強度確保"なので地磯釣行はほぼ毎回スペーサーを入れています。
この場合スペーサーPEとリーダーの太さの差が大きくなるのでキャスト時にライントラブルが発生しやすい。
仮にこれをロッドで解決しようとした場合、いろいろ試した中で明確な効果を感じたのは以下の内容でした。
①ガイド数の多いロッドを使う。
②ガイドサイズが大きいロッドを使う。
③キャスト時のラインに一定の負荷をかけ続けやすいようなしなやかなロッド、ただしキャスト時のブレがなるべく少ないロッドを選ぶ。
①はゼナックのミュートスシリーズでRGモデルやKガイドモデル、タカミヤのショアジギングGR(廃盤)などが該当する。
②はロックショアガチ勢が好むロッドの中からルアーウエイトMAX150g前後のモデルを選ぶと大体解決することが多い。それを超えるGTロッドクラスになるとガイドがデカすぎるかもしれない。
逆にロッドのパワーを抑えたい場合、ほとんどのメーカーはガイドサイズも小さくなるのでこのあたりのバランスが難しいところなんだよね。
③はタカミヤのショアジギングGR2、ダイワのジグキャスターMX、(①と被るけれど)ゼナック ミュートス ソニオなどが当てはまるかな。でもこれはパワーの立ち上がりがマイルドってことにもなるので狙うターゲットや海底の根の状況によってはヒット時苦戦を強いられやすくなるかもしれない。
また、僕の場合プラグよりもジグの使用頻度が高いため釣る場所によってはロッドの張りが足りないケースもある。
と、いろいろ書いてみたけれどロッド選びが重要ではあるものの、それだけでライントラブルの問題を解決しようとすると選択肢がかなり狭くなってしまいそう。
※僕が無茶なラインシステム組んでいるのも悪いんだけどね...
また、ロッドに求める性能ってルアーの操作性、パワー、重量、レングス、携帯性なども関わるからライントラブルの少なさだけにこだわってしまうと他の部分を犠牲にしてしまうことがあるかもしれない。
そこで目を付けたのが強度をなるべく落とさずにライン結束部分を(不器用な僕でも)極力小さくできないか?ということでした。
このような悩みを抱えている方で、(手軽さを売りにしたノットより)結束に要する時間が増えても良いって方だったらすごくお勧めです。
だいぶニッチ感出ちゃったかな?
(;≡ΦωΦ≡)
※誤解があるといけないので念のためですが、ライントラブル軽減のため結束箇所を小さくすることは非常に有効だけどそれだけで100%解決するものではなく、最低限のタックルバランスとある程度アングラーの技術は必要です。
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ライン結束強度
ライン結束強度のお話しをすっかり忘れていました。
(≡ΦωΦ≡) ウッカリ
改造といっても構造自体を変えたわけでは無いので改造後の結束強度は計っていません。
昨年、無改造状態で10回くらい測定した時はPEライン直線強度に対し87%が1回、それ以外はだいたい92~97%といったところでした。
そもそもPEラインの強度自体に多少のバラつきがあるので90%出ていれば良しとしています。
ちなみに強度測定はアマゾンで購入したデジタル秤を使って一人で地道にやりました。
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次回の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は久しぶりにプチ改造に関してでしたが読み返してみると(毎度ですが)ダラダラと長くなってしまいましたね。
(;≡ΦωΦ≡)
次回もタックル関連の記事になる可能性が高いです。
良かったらまた読んでください!
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー