■2024/01/14 プロトタイプショアジギング XSJS-1002XH100の実釣インプレ記事をアップしました!
■2024/01/11 XSJS-1002XH100のスペック、ベンチマークテスト追加
(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
昨年モデルチェンジしたアブガルシアのショアジギングロッド、ソルティーステージ プロトタイプ ショアジギングモデルについてメーカーに聞いたことをまとめました。
記事の内容は何度も見直していますが、書き間違いや知識不足による勘違い、誤解を与える表現などがあるかもしれませんので予めご了承ください。
ピュアフィッシングジャパンとは?
ピュアフィッシングジャパンは日本国内においてアブガルシア製品の企画販売を行っている会社。
最初はアブガルシア製品の輸入代理店かな?と思っていたんだけど正式には違うみたい。
アブガルシア社の歴史に触れると国内外を含め複数の企業が絡むのと元々は釣具メーカーでなかったりなど複雑なので詳細は割愛します。
アブガルシアの歴史について興味のある方はピュアフィッシングジャパンのHPをご覧ください。
ちなみにピュアフィッシングジャパンはペンリールの輸入代理店でもあり、それ以外にも複数のブランド商品を扱っています。
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スペック紹介、最大ドラグ値、仕舞寸法
ここからはスペックの紹介です。
メーカーHPに書かれてある内容に少しだけ肉付けしました。
※"推奨ドラグ" "最大ドラグ値"はあくまでも目安でありロッドの耐久性を100%保証するものではありません。
※ロッドの"仕舞寸法"は多少の誤差が発生する場合があります。
ソルティーステージ プロトタイプ
“プロトタイプ”という名の完成品。
新しくなったSALTY STAGEは、これまでのプロトタイプの概念を一新します。
試作段階において到達したクオリティこそが真の完成品であり、そのプライドはいかなる装飾も必要としません。
厳しいテストを経て生まれた強靭なバットパワーとしなやかなブランクス、その個性と自信をぜひとも体感してください。
XSJS-962MH60
誰でも扱い易い9フィート6インチのレングスと硬さで、シリーズで最もスタンダードな人気モデル。
ショアジギングで多用する60g前後のジグをベースに設計したミディアムヘビーアクション。
ジグだけでなく、トッププラグも最適なレギュラーテーパー設計。
TAF製法による軽量化、バランスの最適化で、一日中快適なキャスト持続可能。
糸絡みのトラブルが非常に少なく、破損トラブルも少ない、基本性能に非常に優れたロッド。
ビギナーの方からベテランの方まで納得できる渾身の一本!青物から根魚まで幅広いターゲットが狙える。
・全長:9.6ft
・継数:2本
・仕舞寸法:148.5cm
・標準自重:217g
・アクション:レギュラー
・ルアーウェイト:20-90g
・ベストウェイト(ジグ):60g
・PEライン:1.5-4号
・リーダー:~60Lb
・最大ドラグ:5-8kg/60°
・推奨ドラグ:約3-4kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥36,300円
XSJS-1002MH60
10フィートジャストの新たなショアジギング、スタンダードモデル。
ナブラのさらに一歩奥までジグを飛ばせる、遠投能力が魅力。
ジグもプラグも自由自在に操れる操作性。
ターゲットは5kg前後の青物回遊魚。
それ以上の大物にも耐える安心の高強度TAFブランクス。
カンパチ・ヒラマサの鋭い突進をブランクス全体で受け止め吸収し、浮き上がらせるトルクあるTAFブランクス。
元ガイド3つは、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装。
・全長:10ft
・継数:2本
・仕舞寸法:156.1cm
・標準自重:218g
・アクション:レギュラー
・ルアーウェイト:20-90g
・ベストウェイト(ジグ):60g
・PEライン:1.5-4号
・リーダー:~60Lb
・最大ドラグ:5-8kg/60°
・推奨ドラグ:約3-4kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥37,400円
XSJS-1062MH60
足場の高いポイント、さらに遠投が必要なシチュエーションにジャストマッチなモデル。
ジグもプラグもレングス長を活かしたラインメンディングで自由自在に操れる抜群の操作性。
メインターゲットは5kg前後の青物回遊魚。
それ以上の大物にも耐える安心の高強度TAFブランクス。
カンパチ・ヒラマサの鋭い突進をブランクス全体で受け止め吸収し、浮き上がらせるトルクあるTAFブランクス。
元ガイド3つは、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装。
・全長:10.6ft
・継数:2本
・仕舞寸法:163.7cm
・標準自重:232g
・アクション:レギュラー
・ルアーウェイト:20-90g
・ベストウェイト(ジグ):60g
・PEライン:1.5-4号
・リーダー:~60Lb
・最大ドラグ:5-8kg/60°
・推奨ドラグ:約3-4kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥37,400円
XSJS-1133MH60
シリーズ最長の11フィート3インチのロングレングスながら、持ち運び便利な3ピースモデル。
磯バッグに入る仕舞寸法設計。
海外遠征のみならず、近場の離島やライト遠征でも活躍。
3ピースながら綺麗なベンディングカーブを描き、ジグもプラグもキャストしやすく、ルアーを自由自在に操れる操作性に、強度も抜群。
非常に万能なモデルで、この1本あれば近海のターゲットをほぼ網羅するスペック。
大型に負けないバットパワーを秘めている。
元ガイド3つは、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装。
・全長:11.3ft
・継数:3本
・仕舞寸法:118.8cm
・標準自重:257g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:20-90g
・ベストウェイト(ジグ):60g
・PEライン:1.5-4号
・リーダー:~60Lb
・最大ドラグ:5-8kg/60°
・推奨ドラグ:約3-4kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥38,500円
XSJS-1032H80
魚のアベレージが5kg以上というフィールド、大型狙いに最適なモデル。
ジグウエイト80gをストレスなくキャスト出来るパワー。
オールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装し、剛性を高め大型に隙を見せることなく安心して勝負に挑める仕様。
大型特有のトルクある引き込みに対しても、TAF製法ブランクスの抜群のリフティングパワーで、短時間勝負で決められるアングラーに有利なゲーム運びが可能。
磯場や大型堤防、遠征などに最適なモデル。
・全長:10.3ft
・継数:2本
・仕舞寸法:159.9cm
・標準自重:294g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:30-120g
・ベストウェイト(ジグ):80g
・PEライン:2-5号
・リーダー:~80Lb
・最大ドラグ:7-9kg/60°
・推奨ドラグ:4-5kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥39,050円
★NEW★XSJS-1002XH100
10フィートジャスト、エクストラヘビーの大型対応スペシャルモデル。
ジグウエイト100gをストレスなくフルキャスト出来るパワー。
浅場の根回りを回遊する10kgを超える大型のカンパチ・ヒラマサを射程範囲。マグロ系やロウニンアジなどの大型回遊魚もターゲット!
浅場や沈み岩礁があるエリアで強引に魚の走りを止めなければならない時に必要不可欠なモデル。
Max140gのジグまで可能で、大型に対する積極的なアプローチが可能。KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで完全武装。
・全長:10ft
・継数:2本
・仕舞寸法:156.1cm
・標準自重:316g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:30-140g
・ベストウェイト(ジグ):100g
・PEライン:2.5-6号
・リーダー:~120Lb
・最大ドラグ:8-12kg/60°
・推奨ドラグ:約5-6kg/60°
・ガイドサイズ:12-12-12-12-12-16-20-30
・フロントグリップ長:16.2cm
・リール取付位置:49.5cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約35cm
・竿尻:EVA
・メーカー希望本体価格(税込):¥41,580円
①ティップ:16.2cm
②バット:2.53cm
ベンチマーク座標:11-K
XSJS-942XX120
シリーズ最強スピニングモデル。
取り回し抜群のショートレングス、ダブルエキストラヘビーモデル。狙うはGT、マグロ30kgクラスも視野に入れた遠征用スペシャルモデル。
ジグウエイト120gを無理なくフルキャスト可能。KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装し、大型に真っ向勝負スペック。大型特有のトルクある引き込みに対しても、TAFブランクス全身を利用した抜群のリフティングパワーで、短時間勝負で決められる、アングラーに有利なゲーム運び展開が可能。
重めのジグ、トッププラグ、ジグミノーなど全てのルアーに高次元で対応。
ティップガイドサイズは#12採用でMAX8号までのPEラインが使用可能。
強烈なファイト時に腹にあてても痛くなりにくい、またバランサーの役割を果たすBRCラバーキャップを装備。
・全長:9.4ft
・継数:2本
・仕舞寸法:146cm
・標準自重:306g
・アクション:レギュラーファースト
・ルアーウェイト:40-160g
・ベストウェイト(ジグ):120g
・PEライン:3-8号
・リーダー:~300Lb
・最大ドラグ:10-14kg/60°
・推奨ドラグ:約6-7kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥40,480円
XSJC-962MH60
ショアジギングもベイトで挑戦してみたいというアングラーに最適な扱い易いモデル。
最も多用する60g前後のジグが相性抜群で、操作、キャスト共に誰でも扱い易いベイトロッドに仕上がっています。
レギュラーテーパーアクション設計で、ジグもプラグも投げ易く遠投可能、フルキャストでもバックラッシュしにくいのが特徴。
ビギナーの方からベテランの方まで納得できる本格派ベイトキャスティングのスタンダードモデル!
ベイトモデルならではの巻き上げトルク、手返しの良さ、何よりその楽しさを体感出来るモデル。
元ガイド4つは、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装。
・全長:9.6ft
・継数:2本
・仕舞寸法:148.5cm
・標準自重:203g
・アクション:レギュラー
・ルアーウェイト:20-90g
・ベストウェイト(ジグ):60g
・PEライン:1.5-4号
・リーダー:~60Lb
・最大ドラグ:5-8kg/60°
・推奨ドラグ:約3-4kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥37,400円
XSJC-1032H80
ジグウエイト80gを無理なくフルキャスト可能なヘビーパワーアクション・ベイトキャスティングモデル!
オールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装し剛性を高め、大型に隙を見せることなく、安心して勝負に挑める。
大型特有のトルクある引き込みに対しても、TAF製法ブランクスの抜群のリフティングパワーで、短時間勝負で決められるアングラーに有利なゲーム運びが可能。
磯場や大型堤防、遠征などに最適なモデル。
ジグ、トッププラグ、ジグミノーと相性抜群。
ベイトモデルならではの、巻き上げトルク、手返しの良さ、何より大型魚を本気で獲りにいくスペシャルモデル。
・全長:10.3ft
・継数:2本
・仕舞寸法:159.9cm
・標準自重:264g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:40-120g
・ベストウェイト(ジグ):80g
・PEライン:2-5号
・リーダー:~80Lb
・最大ドラグ:7-9kg/60°
・推奨ドラグ:4-5kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥40,150円
XSJC-1002XX120
シリーズ最強モデル。
どんなロッドをもってしても獲れない魚を本気で獲りにいくために設計されたスペシャルモデル。
ジグウエイト120gを無理なくフルキャスト、MAX160gまでキャスト可能なスーパーヘビーパワーモデル!
オールダブルフットガイド&ダブルラッピングシステムで完全武装。
マグロやロウニンアジなど大型の強烈な引きをも止められるパワーとトルクを持ったブランクス。
TAF製法独特の硬さの中にも柔軟さを持ったブランクスが、ジグ&プラグ等がキャストしやすく、バレにくい粘るレギュラーテーパー設計。
ベイトモデルならではの、巻き上げトルク、手返しの良さ、何より大型魚を本気で獲りにいくスペシャルモデル。
ティップガイドサイズは#12採用でMAX8号までのPEラインが使用可能。
強烈なファイト時に腹にあてても痛くなりにくい、またバランサーの役割を果たすBRCラバーキャップを装備。
・全長:10ft
・継数:2本
・仕舞寸法:156.1cm
・標準自重:312g
・アクション:レギュラー
・ルアーウェイト:60-160g
・ベストウェイト(ジグ):120g
・PEライン:3-8号
・リーダー:~300Lb
・最大ドラグ:10-14kg/60°
・推奨ドラグ:約6-7kg/60°
・メーカー希望本体価格(税込):¥43,780円
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★NEW★ベンチマーク表
お次はベンチマーク表での比較です。
(≡ΦωΦ≡) ドキドキ ワクワク♪
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストというとパソコンのCPUやGPU、オンラインゲームの動作チェックでよく聞く単語だと思いますがロッドの硬さを測定し比較するという観点から当ブログ内でもベンチマークテストと呼ぶことにしました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの具体的な測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を言いますが、それだと数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つのセクションに分けました。
ベリー部分の硬さを測定しないため正確性に欠けるのでは?というご意見があるかもしれませんが実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性が比較的近いと感じたため現時点ではこの方法を採用します。
ティップセクションに関しては仮に同じ数値でも調子が大きく異なったり、ガイド数、ガイド重量が大きく異なる場合はロッドの操作性や印象が異なる場合があります。
特にロッドの全長、リール取付位置が大きく異なるロッド同士はベンチマークの数値が同じでもキャストフィールや操作感が大きく異なります。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することはキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッド素材の持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置(座標)を把握しやすくするために打ったナンバーです。
↑ 毎度のことながら文字が小さくてすみません。
(≡ΦωΦ≡;)
特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
参考のため今までベンチマークテストしたロッドの中から比較的近いものをいくつか入れてみました。
各モデルのグリップ長
上の表はアブガルシア特有の寸法表記なので他のメーカーとは比較し辛い。
例えばシマノの場合、グリップ長ではなく"リールシート位置"として竿尻から上部固定フードまでの寸法が表記されている。
※アップロック式の場合
ソルティーステージ プロトタイプ(スピニングモデル)のリールシート位置をシマノ式に換算するには、
全グリップ長(L1)-FIX120mm-(Fuji工業DPSタイプ固定フードの長さ)約20mm
ということになる。
例:XSJS-942XX120の場合、620mm-120mm-20mm=およそ480mm
※これはあくまでも僕が考えたざっくりとした計算式です。
これは青物用ロッドであるコルトスナイパーシリーズのXHと比べて20mmくらい短い。
余談ですがスペック紹介で記載している"リール取付位置"は僕が独自に考えたものです。
ダイワ16キャタリナの4500番クラス、シマノリールの8000番クラスをFuji工業のリールシートDPSタイプ20に装着した場合、またダイワ14カルディア3000番クラス、シマノ4000番クラスをFuji工業のリールシートDPSタイプ18に装着した場合リールフットの中心が大体どのあたりにくるかを基準にしています。
XSJS-942XX120のリールシート位置が低い理由
そうするとXSJS-942XX120はマグロやGTを想定したロッドであるにも関わらずリールシート位置が低いと思わない?
その理由をメーカーに聞いてみたら以下のような回答でした。
「XSJS-942XX120のリールシート位置は旧モデルのSXJS-942XXH100-KRと同じにしています。理由は取り回しの良さとテクニカルな操作性を求めたからです。実際にリヤグリップを長くすればファイト時の持ち位置やヘビールアーのキャストは楽になりますがルアー操作時、体の一部やライフジャケットにリヤグリップがひっかかることがよくありました」
ということでした。
マグロやGTって滅多に出会えるものではないから千載一遇のチャンスを逃さないためにも極力ルアーの操作ミスは減らしたいってことなんだろうね。
さらに補足として、
「リヤグリップは短めですが前モデル(SXJS-942XXH100-KR)と同じく負荷に応じて十分に曲がる設計なのでパワーロッドの割にアングラーへの負担は軽いと思います。ただし大きく曲がってからの反発力はかなり上げていますのでドラグの締め過ぎには注意してください」
とも言われました。
(≡ΦωΦ≡) まぁ、僕はマグロもGTも狙わないけどねw
グリップ長については以上です。
使用素材、技術特性など
次はソルティ―ステージ プロトタイプ ショアジギングに使われている素材と技術特性について。
TAF(トライアーキー・フォース)製法の採用
今回のモデルチェンジで注目すべきはハイエンドモデルに採用されていたTriarchy Force(TAF)製法が中堅モデルのソルティーステージ プロトタイプにも採用されたこと。
TAF製法とはブランクスの「素材」、「設計」、「製法」の全てを見直し、ロッドの基本性能「強度、重量、感度」を徹底的に追求する製法。らしいよ。
そしてTAF製法は以下に紹介する4つの要素で成り立っています。
TAF製法その① CPCブランクス
通常ロッドのブランクスは繊維の向きが縦方向と横方向のシートを重ね、鉄の棒(マンドレル)に巻き付けて熱処理する。
従来のソルティ―ステージは縦方向の素材にカーボン、横方向の素材はグラス(ガラス繊維)を使用していたらしい。
対してソルティーステージ プロトタイプは縦横共に東レ製のカーボンを100%使用。
その東レカーボンの中にはT1000G(ナノアロイ)やM30Sも含まれておりブランクスの大幅なスペックアップとなった。
(≡ΦωΦ≡)σ でも東レのカーボンってすごく高いらしいよ。
TAF製法その② DPH構造(超薄倍密度プライ構造)
従来に比べ半分の厚みのカーボンシートを使い、積層(巻き数や枚数)を増やすことで必要な厚みを出した。
積層を増やすことは材料費、製造コストの増加を招くがその恩恵として特性の異なる複数のカーボンを細かく組み合わせることが可能になった。
またブランクスのスパイン(カーボンシートの巻き始めと巻き終わり部分の重なり具合で発生する厚みを増した筋のようなもの)を目立たないよう分散することも可能。
(≡ΦωΦ≡)σ スパインの特性を生かしたロッド作りをするメーカーもあるためスパインが出ること=必ずしも悪いという意味ではありませんが製造過程においてシビアな調整が求められること、また調整に失敗すると不良品の発生につながることから極力スパインを出さないロッドメーカーが増えているような気がします。
繊維の向きが異なるカーボンシートの組み合わせパターンについてはいくつかテストしたところ、最も強度の出る内側の層を横方向、外側の層を縦方向、さらに最外層を横方向とした。
縦方向のカーボンシートを中の層に配置した(=外部にさらさない)ためブランクス表面に多少のキズが付いてもロッドの破損が起こりにくい。
TAF製法その③ OCPD
従来は製造コストを抑えるため仕入れた1枚のカーボンシート(規格サイズ)をなるべく余りを出さない形にカットしていた。
(上の画像の"従来パターン")
(≡ΦωΦ≡)σ 以前、別のメーカーの(お求めやすい価格帯がウリの)ロッド製作動画を見たことがあるんだけど、その時使用されていたカーボンシートもこの形でカットされていた。
しかしその形のカーボンシートを鉄製の棒(マンドレル)に巻き付けて加熱成型した場合、ロッドの向きに対してカーボン繊維の向きが斜めになってしまう。
(キャスト時、ルアー操作時にロッドのブレを招きやすくなる)
これに対してTAF製法のOCPDはカーボンシートの繊維の向きがロッドのテーパーに対して最適な角度となるようカットしている。
余ったカーボンは基本的に廃棄処分のため実質的な材料費増しとなってしまうがブランクスの性能はさらに向上。
(≡ΦωΦ≡)σ 高級ロッドを製作するメーカーの動画も見たことがあるんだけど、その時使用されていたカーボンシートもOCPDのように繊維の向きに沿った断裁がされていたんだよね。
TAF製法その④ ナチュラルストレート(NS)テーパー
従来はロッドのアクション調整のためテーパー(ロッドの勾配)を途中で変更する多段テーパーがよく用いられていた。
多段テーパーは製造コストを抑えつつロッドに求められる特性(調子、アクション)をだすことができる反面、テーパー変更箇所に負荷が集中することから高負荷時のブランクス強度の低下を招く懸念があった。
ソルティーステージ プロトタイプはこの多段テーパーを廃したナチュラルストレート(NS)テーパーを採用している。
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ソルティーステージ プロトタイプについてまとめ
ソルティーステージ プロトタイプに採用されたTAF製法についてまとめると、
・ブランクスには強度に優れる中弾性のカーボン(東レ製)を100%使用
・中弾性カーボンでありながらシートの厚みを従来の半分まで薄くし、積層を2倍に増やしたこと、カーボン繊維の向きやテーパーを最適化することで軽量かつ高強度でブレの少ないロッドに仕上がった。
ということ。
TAF製法とは別に、使用されている富士製ガイドリングは従来モデルに使用されていたSiC-Jタイプから新しいSiC-Sタイプになっており、ガイドリングの内径が大きくなったことでライン抜けの良さもアップしています。
価格上昇を抑えるための工夫
新しいソルティ―ステージが大幅に性能アップはありがたいけれど、販売価格が心配になるよね?
通常であれば製造工数と使用材料費の増加により価格も大幅にアップするところだけど、ブランクスの性能が大幅にアップしたことで従来モデルには不可欠だったカーボンテープによるX状の補強がいらなくなったんだって。
(≡ΦωΦ≡) おお!
また、ロッドの塗装や余計な飾りパーツ、スレッドの飾り巻きなどを極力廃したことで価格上昇を最小限に抑えたとのことでした。
(≡bΦωΦ≡) グッ!
使用感について
さらにもうひとつ、価格と同じくらい重要な事がロッドの使用感。
強度とパワーが上がってブレが少なくなったというと硬すぎるロッドになっていないのか不安がよぎります。
この点も聞いてみたんだけど、ソルティーステージ プロトタイプはブレが少なくシャープな使用感にはなっているものの曲がるロッドという味付けは従来のソルティーステージから引き継いでいるらしい。
ただ、パワーが上がっている分ロッドが曲がってからのリフト力(反発力)が大きいので特にヘビーモデルを足場の悪いところで使用する場合はくれぐれもドラグの締め過ぎに注意して欲しいとのことでした。
また、フィールドテストではテスター陣のほぼ全員から「ロッドのブレが非常に少ない」「大物がヒットした後、浮かせるまでの時間が明らかに早い」という報告が上がったとのこと。
今回10年振りにフルリニューアルしたソルティーステージ プロトタイプはピュアフィッシングジャパンにとってかなりの自信作らしく、「多くのアングラーに是非使って欲しい」ということでした。
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今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もっと早く書こうと思っていたアブガルシアロッドの記事ですが、本当は一本購入し実釣やベンチマークテストを踏まえたインプレ記事を書きたかったんだけど予算の都合で購入に至っていません。
仮に購入できたとしても魚が全く釣れていないので実釣検証はできないけどw
とはいえ、今後購入する可能性は高いです。
そりゃこれだけ書いたら欲しくなっちゃうよw
(≡ΦωΦ≡) マヂデ
でも、クロスライド5G、コルトスナイパーBB3ピース、スフェロスSW、ストラディックSW、カルディアSWなど欲しい物がいっぱい(汗)
ちなみに以前コルトスナイパーXR 5ピースモデルの記事を書いた時に「コルスナXR 5ピースは今のところ購入予定に入っていないけれど別のロッドを検討中」と言ったの覚えてますか?
(ってかその記事を読んでない方もいると思うけど)
現在僕が直面している状況的にそのロッドを購入する可能性が高くなっています。
もし購入したらなるべく早めに記事にしようと思っていますが、釣果が伴わない場合は後回しするかベンチマークテストとルアー操作性のインプレ記事を先行して書くかもしれません。
良かったらまたお時間のある時に読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー