(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回は発売日が4月(今月)のNewロッドシマノ 24コルトスナイパーSSの紹介記事です。
前半は主にメーカーHPに書かれてある内容。
後半はメーカーに聞いた話や過去の経験を元に興味本位でダラダラと書きました。
毎度のことなのですが、予告なくメーカーの方針、基準、仕様変更があるかもしれず、月日の経過とともに記事の内容が古くなることもありますので予めご了承ください。
じゃ、早速行ってみよ!(≡ΦωΦ≡)/
- 商品紹介
- ラインナップ・スペック紹介
- 主な特徴、技術特性
- 19コルトスナイパーSSと24コルトスナイパーSS(新旧)の違い
- 24コルトスナイパーSS各モデルの特徴と注意点
- コルトスナイパー兄弟モデル(XR、BB)との比較
- 24コルトスナイパーSSはどんな人におすすめか?
- スクリューロックジョイントの扱いは注意が必要かも!?
- まとめと今後の記事について
商品紹介
【メーカーHPより抜粋】
パワーを秘めた軽快操作ブランクス
よりパワフルに、より軽快に、をコンセプトに進化を遂げた「コルトスナイパーSS」。
シマノショアジギングロッドのスタンダードとしてアングラーのレベルを問わない扱いやすいブランクスを追求。
軽さと強度のベストバランスを実現する基本構造[スパイラルX]。
キャスト時のブレやネジレを防ぐ強化構造[ハイパワーX]。
継部の固定力を高めつつ外しやすさも追求した[スクリューロックジョイント]。
ファイト時の安定感を創出する[Vホールドフロントグリップ]。
上位機種で培ったテクノロジーを惜しげもなく投入することで操作時の軽快性とパワーファイトの高バランス化を実現しショアジギングの様々なシーンで活躍。
ラインナップ・スペック紹介
※最大ドラグは糸に対する張力の値です。記載した値や角度を超えたり、ドラグスピードが著しく速い場合は破損の原因になりますことを、ご留意お願いいたします。
S96M
・防波堤・ゴロタ浜・サーフ・磯などのフィールドに対応。
・中型青物をメインに活躍する軽快な操作感が特徴のMパワー
・9'6"レングスはアングラーの意図したアクションをクイックに実現。
・全長:9ft6in
・自重:220g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig60g/Plug45g
・最大ドラグ:4kg/45°
・適合ライン(PE):MAX2.5号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-25
・リールシート位置:45cm
・仕舞寸法:149.5cm
S100M
・防波堤・ゴロタ浜・サーフ・磯などのフィールドに対応。
・中型青物をメインに活躍する軽快な操作感が特徴のMパワー。
・10'0"レングスはあらゆる状況への対応力に優れたレングスのオールラウンダー。
・全長:10ft
・自重:244g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig60g/Plug45g
・最大ドラグ:4kg/45°
・適合ライン(PE):MAX2.5号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-25
・リールシート位置:48.8cm
・仕舞寸法:157cm
S96MH
・地磯・沖堤・地磯・沖磯などのフィールドに対応。
・MHパワーは近海のハイプレッシャーに求められる繊細さと力強いファイトの両立を実現。
・9'6"レングスはアングラーの意図したアクションをクイックに実現。
・全長:9ft6in
・自重:242g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig80g/Plug65g
・最大ドラグ:5kg/45°
・適合ライン(PE):MAX3号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
・リールシート位置:48.3cm
・仕舞寸法:149.5cm
S100MH
・地磯・沖堤・地磯・沖磯などのフィールドに対応。
・MHパワーは近海のハイプレッシャーに求められる繊細さと力強いファイトの両立を実現。
・10'0"レングスはあらゆる状況への対応力に優れたレングスのオールラウンダー。
・全長:10ft
・自重:260g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig80g/Plug65g
・最大ドラグ:5kg/45°
・適合ライン(PE):MAX3号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
・リールシート位置:49.4cm
・仕舞寸法:157cm
S106MH
・地磯・沖堤・地磯・沖磯などのフィールドに対応。
・MHパワーは近海のハイプレッシャーに求められる繊細さと力強いファイトの両立を実現。
・10'6"レングスは長さを活かし、足元までルアーをリトリーブが可能。
・全長:10ft6in
・自重:260g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig80g/Plug65g
・最大ドラグ:5kg/45°
・適合ライン(PE):MAX3号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
・リールシート位置:50cm
・仕舞寸法:164cm
S100H
・地磯・沖堤・地磯・本格的な離島の沖磯などに対応。
・ターゲットに主導権を渡さないパワーが最大の特徴のHパワー。
・10'0"レングスはあらゆる状況への対応力に優れたレングスのオールラウンダー。
・全長:10ft
・自重:278g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig100g/Plug85g
・最大ドラグ:7kg/45°
・適合ライン(PE):MAX4号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
・リールシート位置:50.4cm
・仕舞寸法:157cm
S100M-3
・利便性に優れた3ピースモデル。
・防波堤・ゴロタ浜・サーフ・磯などのフィールドに対応。
・中型青物をメインに活躍する軽快な操作感が特徴のMパワー。
・10'0"レングスはあらゆる状況への対応力に優れた長さのオールラウンダー。
・全長:10ft
・自重:240g
・継数:3本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig60g/Plug45g
・最大ドラグ:4kg/45°
・適合ライン(PE):MAX2.5号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-25
・リールシート位置:48.8cm
・仕舞寸法:109.7cm
S100MH-3
・利便性に優れた3ピースモデル。
・地磯・沖堤・地磯・沖磯などのフィールドに対応。
・MHパワーは近海のハイプレッシャーに求められる繊細さと力強いファイトの両立を実現。
・10'0"レングスはあらゆる状況への対応力に優れたレングスのオールラウンダー。
・全長:10ft
・自重:265g
・継数:3本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig80g/Plug65g
・最大ドラグ:5kg/45°
・適合ライン(PE):MAX3号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
・リールシート位置:49.4cm
・仕舞寸法:109.7cm
S100H-3
・利便性に優れた3ピースモデル。
・地磯・沖堤・地磯・本格的な離島の沖磯などに対応。
・ターゲットに主導権を渡さないパワーが最大の特徴のHパワー。
・10'0"レングスはあらゆる状況への対応力に優れたレングスのオールラウンダー。
・全長:10ft
・自重:273g
・継数:3本
・適合ルアーウェイト(MAX):Jig100g/Plug85g
・最大ドラグ:7kg/45°
・適合ライン(PE):MAX4号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-16-20-30
・リールシート位置:50.4cm
・仕舞寸法:109.7cm
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主な特徴、技術特性
●スパイラルX
ネジレとつぶれを克服しロッド性能を根幹から高める。
スパイラルXはロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造。内外の斜めの繊維により、軽さを維持しながら、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現することができます。キャストやファイトといった釣りの動作における瞬時のパワー伝達がよくなり、軽さを維持して“獲るための地力”を高める、シマノ独自の「基本構造」です。
●ハイパワーX
キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特長。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
●スクリューロックジョイント
継部の固定力を高めつつ、外しやすさも両立した特殊加工の継仕様。ロッドを継ぐ際にひねると、ネジのように締め込まれることで固定力が高まり、継目が抜けにくくなります。外す際は反対方向にひねると固定を容易に解除できます。(ソルトロッドに採用)
●Vホールドフロントグリップ
パワーファイトを可能にする握りやすいグリップ
大物とのやり取りにおいてフロントグリップをしっかりと握って魚をリフトアップすることが可能です。プラグやジグの操作にも貢献する機能です。
19コルトスナイパーSSと24コルトスナイパーSS(新旧)の違い
さぁ、ここからは時間に余裕のある方向けの長い話です。
(≡ΦωΦ≡)σ冒頭で言ったダラダラ話のはじまり
新旧コルトスナイパーSSで技術特性上の違いはスクリューロックジョイントとVホールドフロントグリップが追加されたことなんだけど、技術特性以外に何が変わったのかについてお話ししていきます。
①旧モデルより張りが増した!
シマノのHP、シマノTV(公式)で紹介されているとおり24コルトスナイパーSSは張りが増したらしい。(図1)
記事を読んでいただくにあたり、実際に24コルトスナイパーSSをテストした松岡豪之さんがYouTubeのシマノTV(公式)で説明している内容を先に紹介しておきます。
①(LSJを除く)コルトスナイパーシリーズ中で最も軽さを求めたロッド
②"曲がる"ことより"張り"を意識したロッド
③軽さと張りを持たせたことで大小さまざまなルアーの操作性が向上
④軽さ、操作性の向上はアングラーの疲労軽減にもつながる
⑤青物とのファイトに必要なパワーも兼ね備える
⑥張りと強度が増した(=パワーの立ち上がりが早くなった)ことによりファイト時にアングラーが主導権を握りやすくなった。
⑦21コルトスナイパーBBに比べてロックショアをより意識した造り
ということなんだって。
答えを全部出してしまったのでこのまま終わっても問題無いんだけど、上記のことを予備知識として持っていただくほうがこの後の記事をより理解しやすくなると思ったのでそうしました。
②旧モデルより強度がアップした
ロッド自重がほぼ変わらないのに張りが増したとなると心配なのは強度面。
※一般的にカーボンは張りが増すと強度が落ちる
ところがメーカーの話だと24コルトスナイパーSSは強度も増しているとのこと。
21コルトスナイパーBBが発売された際、ロッド強度が19コルトスナイパーSSとほぼ同じになったと聞いていたんだけど、NEWモデルになったことで改めて強度面でも差別化がなされたってことになる。
ただし上位モデルのコルトスナイパーXRの強度にはかなわないらしい。
まぁ価格から見て当然なんだけど、SSとXRではそもそもコンセプトが異なるからね。
この点について詳しくは後ほど。
③ガイド設定は基本的に変更無し
ガイド搭載位置に違いがあるかは不明だけど、ガイドの種類、サイズ、ガイド数は基本的に変更無し。
ガイドリングも同じで新旧共にトップガイドはSiC、それ以外はアルコナイトのオールステンレスフレーム。
ただ、トップガイドを見ると旧モデルのフレームカラーはPカラー(ポリッシュ仕上げ)だったのが新モデルではGMカラー(シャイニーグレー)に変更され、他のガイドとほぼ同色に統一された。(図2)
新旧コルトスナイパーSSの違いは以上です。
(≡ΦωΦ≡)/ 以上
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24コルトスナイパーSS各モデルの特徴と注意点
次は24コルトスナイパーSSの各モデルを比較検討する場合の注意点をお話しします。
HP内の番手別適応表(図3)を見ると同じパワー、同じレングスでも2ピースと3ピースで得意とするルアーの種類に若干の違いがある。
表内にある特性とテクニック(メタルジグ、プラグ)は何が違うのか分かり辛かったのでメーカーに聞いたところ、
・特性…レングスの差によるロッドの特性、操作性の違い
・テクニック…調子の差による特性、操作性の違い
ということみたい。
例えばジグは80gまで、プラグは65gまでを使う(ただし仕舞寸法は考慮しない)場合で言うと、
・ロッド操作でルアーの動きを細かく制御したい場合…S96MH
・強風且つ足場が高い所でもダイビングペンシルをうまくダイブさせたい。ルアーの飛距離を優先したい場合…S106MH
・汎用性を重視。ただしどちらかというと引き抵抗※の大きなルアーの使用頻度が高い場合…S100MH
・汎用性を重視。ただしどちらかというと引き抵抗※の小さなルアーの使用頻度が高い場合...S100MH-3
※引き抵抗:メタルジグとプラグを比較した場合、一般的にキャスト時はシルエットの小さなメタルジグの方が(空気)抵抗が小さいけれど、着水後の操作時は水深や潮流による圧力が水中のラインへも発生すること、また操作方法の違いからプラグ(ポッパーを除く)よりメタルジグの方がロッドにかかる負荷が大きくなりがちです。
といった感じ。
これはあくまでも一例なのでアングラーの技術や釣りのスタイル、使用環境、使用ルアーの特性によって違った印象を受ける可能性があるし、どのモデルを選んでも基本的にジグ、プラグ両方使える設計なので安心してくださいとのことでした。
2ピースと3ピースで調子が異なる理由
継ぎ数の違いにより多少なりともベントカーブや調子が異なるというのはなんとなく想像できると思うんだけど、ご存じでない方のために簡単にお話しします。
※過去にも話した内容なのでご存じの方はスルーしてください
24コルトスナイパーSSの場合で言うと2ピースモデルは逆並継ぎ、3ピースモデルは並継ぎになっている。
継ぎ方によって上下のブランク径に違いがあり、逆並継ぎは上のピースが太く、逆に並継ぎは下のピースが太くなる。
一般的に同じカーボン素材+肉厚のブランクスであれば径の太いほうが張りが増す。
そのため継ぎ方や継数が異なると使用感の異なる竿になりやすい。
昔は継ぎが増えると強度低下や歪な調子になりやすいので懸念されていたんだけど、技術の向上により近年ではロッドの調子の変化を明確にする手段の1つとして継ぎ方や継ぎ数の違いを利用するメーカーが増えてきているみたい。
(≡ΦωΦ≡)σ継ぎの増加(=仕舞寸法の小型化)は運送コストの軽減の意味もあるけどね
24コルトスナイパーSSのHPに掲載されているベントカーブ表が一見するとリアルなので、調子の違いの参考にしようかな?と思ったんだけど、
よく見たら表の下に注釈があり、あくまでも「イメージ図」なので実際とは異なる場合があるとのこと。(図4)
たまたま24コルトスナイパーSS S100H (高負荷時)のベントカーブが2つあったので試しに重ねてみたところ、
しっかりズレていたw
2ピースと3ピースのベントカーブも重ねてもみたんだけど、適応表を見る限りジグ向きである2ピースの方がなぜか先調子、プラグ向きであるはずの3ピースの方がなぜか胴調子という、矛盾と思われる点があったことから調子の参考にするのは諦めました。
(≡ΦωΦ≡) 残念
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コルトスナイパー兄弟モデル(XR、BB)との比較
ここから先のお話しするにあたり24コルトスナイパーSS、コルトスナイパーXR、21コルトスナイパーBBについておさらいすると、
①21コルトスナイパーBBより24コルトスナイパーSSの方が張りがある
②21コルトスナイパーBBより24コルトスナイパーSSの方が強度がある
③24コルトスナイパーSSよりコルトスナイパーXRの方が強度がある
ということで価格=性能という図式に変化はありませんでしたが、疑問が湧くのが①番。
なぜかというと、下の2つの表を見比べてみてください。
●21コルトスナイパーBB 適応表 (3ピース)
●24コルトスナイパーSS 適応表 (3ピース)
これは21コルトスナイパーBBの適応表と24コルトスナイパーSSの適応表の3ピースモデルに関する一部を抜粋したもの。
一般的にジグ向きのロッドはティップに張りがあり、逆にプラグ向きのロッドはティップがしなやかなんだけど、21コルトスナイパーBBはジグが最適(★印)になっていて、BBより張りがあるはずの24コルトスナイパーSSはプラグが最適(★印)になっている。
(≡ΦωΦ≡) これは一体どういうこと?
ということでメーカーに聞いてみたら次のような回答がありました。
(会話の途中から)
シマノ:資料を見る限り24コルトスナイパーSSの方が21コルトスナイパーBBより張りがあるということになっています。
(≡ΦωΦ≡):それってティップからバットまで全体の話?
シマノ:はい。全体的にです
(≡ΦωΦ≡):一般的にジグ向きロッドはティップに張りがあり、プラグ向きロッドはティップがしなやかってことで合ってる?
シマノ:はい。合っています
(≡ΦωΦ≡):じゃあ、それぞれの適応表で3ピースモデルを見ると21コルトスナイパーBBはジグが最適、24コルトスナイパーSSはプラグが最適になっているのはなぜ?
シマノ:適応表はあくまでも同じロッド内での比較・参考用なので異なるロッドとの比較用ではありません
(≡ΦωΦ≡):じゃあ、仮にジグ用として21コルトスナイパーBBの3ピースを持っている人がプラグ用のロッドにBBと同じパワー表記の24コルトスナイパーSSの3ピースを買ったら逆効果ってこと?
シマノ:ご質問への回答が明確に書かれているわけではありませんが、手元の資料を踏まえるとそのようになる可能性もあると思います
(≡ΦωΦ≡;) マヂか...
とりあえず、そういうことらしいのでコルトスナイパーシーズ内で比較検討している方が適応表を見る場合は念のためご注意ください。
メーカーの回答について「どういうこと?」と混乱した人もいると思うので補足しますね。
ルアーの操作性の良し悪しってアングラーがロッドに何を求めているかによって微妙に異なります。
例えば、釣り好きなAさんとBさんがいたとします。
Aさんは少々ラフに操作してもダイビングペンシルを確実にダイブさせてくれるようなロッドを求めていたとします。
Bさんはダイビングペンシルをダイブさせたり、水面を滑らせたりといったアクションの変化を付けたく、アングラーの操作に対してシビアに反応してくれるロッドを求めていたとします。
この場合、Aさんは(24SSより)しなやかな21コルトスナイパーBBを高く評価する可能性があり、逆にBさんは(21BBより)張りのある24コルトスナイパーSSを高く評価する可能性があります。
このようにアングラーがロッドに求める性能の違いにより回答を選ぶ必要があるためメーカーの方も一概にYES or NOと断言しにくいみたい。
ちなみに車の世界にもこれと似たような話があるんだけど、ホンダの初代NSXは非常に高い運動性能であるがゆえにドライバーの操作ミスがそのまま車の挙動に現れたのだとか。
そのため運転技術の高い人にとってはとても速い車だけど、運転技術の未熟な人にとっては速く走らせるのが難しい車と言われていました。
24コルトスナイパーSSはそこまでシビアな味付けではなく、多くの方が使いこなせるように調整されていると思うけれど、HPの適応表を見比べる際は念のためこういった点にもご注意ください。
19コルトスナイパーSSや21コルトスナイパーBBと比べ今回の24コルトスナイパーSSは中~上級者の要望にも答えられるロッドになったってことなのかな?
そうするとコルトスナイパーXRの操作性は24コルトスナイパーSSと比べてどうなのか?って疑問が湧くかもしれないけれど、ロッドの軽さを生かした繊細なアクションは24コルトスナイパーSSの方が上だと思います。
ただ、両者の間には明確なコンセプトの違いがあり、強度を犠牲にすることなくロッドに張りを持たせ、軽さも両立させたことによりロッド感度も向上しているであろう24コルトスナイパーSSに対し、繊細さは多少犠牲にしてでもパワーと強度、耐久性を優先させたコルトスナイパーXRって感じ。
ガイド設定を見てもコルトスナイパーXRは(アルコナイトリングより)硬度、耐摩擦、放熱性に優れるSiCリングを全てのガイドに搭載していたり、特にH以上のパワーモデルはトップ~ティップセクションのガイドも大型化されていることから太いライン、大物を想定した造りを随所に感じる。
24コルトスナイパーSSのHのトップ~ティップはガイドサイズが8、コルトスナイパーXRのHのトップ~ティップはガイドサイズが1段階大きな10になっている。
これがどれくらい違うかというと、
たった1段階でこんなにも違う。
これだけ差があると太いラインや太いリーダーを使った時のライン抜けも明らかに違うと思わない?
参考までに、21コルトスナイパーBB、24コルトスナイパーSS、コルトスナイパーXRのM、MH、H、XH(XRのみ)のガイドサイズを書きだしておきますね。
●21コルトスナイパーBB M:8-8-8-10-12-16-20-25
●24コルトスナイパーSS M:8-8-8-10-12-16-20-25
●20コルトスナイパーXR M:8-8-8-10-12-16-20-30
●21コルトスナイパーBB MH:8-8-8-10-12-16-20-30
●24コルトスナイパーSS MH:8-8-8-10-12-16-20-30
●20コルトスナイパーXR MH:8-8-8-10-12-16-20-30
●21コルトスナイパーBB H:8-8-8-10-12-16-20-30
●24コルトスナイパーSS H:8-8-8-10-12-16-20-30
●20コルトスナイパーXR H:10-10-10-12-16-20-25-40
●20コルトスナイパーXR XH:12-12-12-12-16-20-25-40
ちなみにガイドが大きくなるデメリットとして重量やキャスティング時の空気抵抗は増えてしまう。
また、忘れている方もいるかもしれないけどコルトスナイパーXRって東レのナノアロイカーボン搭載(スパイラルXコア)だからね。
価格が高いだけのことはあるんだよね。
24コルトスナイパーSSはどんな人におすすめか?
ここまでの話で24コルトスナイパーSSがどんな人におすすめかは何となくイメージしてもらえたとは思うんだけど一応僕なりにまとめてみると、
①Vホールドフロントグリップを体験してみたい人
②コルトスナイパーシリーズの中でロッドの軽さや感度、操作性を重要視する人
※自重を気にしないなら21コルトスナイパーBBでも十分だと思う
③堤防メインもしくはロックショアで中型青物までをメインターゲットにする人
※H(ヘビー)パワーのガイドサイズがXRやエクスチューンほど大きくないため
④ロックショアのマイクロベイトパターンで軽量ルアーの操作性を求める人
※ラインブレイクをある程度覚悟で細めのラインを使わざるを得ない状況、またシビアなルアー操作が求められるケースなど
ロッドの張りが増したことはメリットである反面、キャスト時のリリースポイントが狭くなったと思うし、ファイト時はある程度攻めの姿勢で臨まないと旧モデルや21コルトスナイパーBBと比べてアングラーの負担が増えることもあると思います。
今のところ思い付くのはこんなところかな?
スクリューロックジョイントの扱いは注意が必要かも!?
今回のモデルチェンジで24コルトスナイパーSSにもスクリューロックジョイントが搭載された。
これについてもメリットである反面、注意も必要だと思う。
過去の記事でスクリューロックジョイントの使いやすさを語りつつもその耐久性については不明というニュアンスのことを書いたんだけど、ここ数年「(繰り返し使用による摩耗が原因と思われる)スクリューロックジョイントの緩みが発生しはじめた」というレビューを散見するようになった。
また、中古釣具店でもスクリューロックジョイントの摩耗により込みしろが無くなったものや緩んで固定できなくなったロッドを見るようになった。
これってスクリューロックジョイントの構造を考えると仕方ない部分だと思うし、人気商品で使用者が多いがゆえに消耗した個体も多く出てしまうんだと思う。
とはいえ、なるべく長く使うために使用上の注意点やコツのようなものが無いかメーカーに聞いてみたんだけど、今のところ公式として出されているのは以下の通り。
繋ぐときは「まっすぐ差したあと真横に少し※ひねって固定する」
※シマノHP内「スクリューロックジョイントのご使用方法について」には30°前後という表記あり
外す時は繋ぐときと逆の手順
ロッドを差込んだ後、横に回し過ぎたり斜めにねじ込んだり、矢印と逆方向に回したり、ジョイントに異物やゴミ、汚れなどの付着があるまま使用するとスクリューロックジョイントの寿命が短くなってしまうんだって。
今までは高価格帯のロッドのみ採用されていたけれど、今後エントリーモデルにまで採用されていくのであれば使用方法や注意事項についてもう少し前面に出したほうが良いんじゃないか?って思う。
実はジョイントが異常に摩耗してしまってユルユル状態になってしまっても何とか使えるようにする僕なりの荒技が1つ、2つあるんだけど今回は記事の趣旨が異なるのでそのうちに別の記事で紹介しようと思います。
(≡ΦωΦ≡)/ 以上です!
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まとめと今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あぁ...疲れた。
休日を利用して書いているせいもあるけど今回の記事を書き始めたのは2週間くらい前なんだよね。( 遅っw)
分からない所がいくつもあったのでメーカーに何度か問い合わせていたんだけど、対応してくれる方によって微妙に違った回答や言い回しをされるもんだから自分の質問よりメーカーの回答への質問の方が多くなっちゃって時間かかったぁ...
さて、次回の記事ですが今度こそリールの記事を書きます。
(≡ΦωΦ≡;) ええ、今度こそ本当ですよ
画像はね、既に撮ってあるんですよ!※編集はしていないけど(汗)
これも先にネタバラシすると、エントリーモデルのリールを何個か分解しましたが僕の知識量では明確な優劣をつけることができませんでした。
なので「分解したから見てください」「僕はこれが好きです」くらいの内容で終わりそうです。
ただし、今度こそリールの記事をアップするまで他の記事は書かないつもりなので間違いなく今月中にリール記事をアップします。
お時間のある時に是非読んでください。
今日はここまで!
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー