(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回はゼニスのショアジギングロッド ストームライダーアイアンマンについて書きます。
残念ながら検証期間釣果がほとんどなかったのでファイト時のインプレはほぼありません。
じゃ、早速行ってみよ!(≡ΦωΦ≡)/
アイアンマン 商品紹介
【メーカーHPより抜粋】
荒磯に勇敢に臨む熱きアングラーにおくる強靭なバットパワーを備えるロックショアハードゲームキャスティングロッド
磯遊びに感動を!
荒磯に勇敢に臨む熱きロックショアアングラーをサポートしたい!そんな熱い思いを胸に歩きはじめたIRONMAN!
ルアーカテゴリーの壁を超えて狙う魚種も豊富で、ヒラマサ・ブリ等の青物から ヒラスズキ、キジハタ・アカハタ等のロックフィッシュ・ハードロックフィッシュのクエ(アラ)までをカバー出来るロッドラインナップを展開予定です。
更には、今まで培った竿職人魂を遺憾なく発揮し作り上げるROD達の他に、瀬泊まり釣行に欠かせない野宿アイテム(ROUGH SLEEPING)まで磯遊びを快適に安全にサポート出来る物作りを展開して行きます。
そんなIRONMAN達と夢を釣りに出掛けませんか!
ラインナップ・スペック紹介
SRI-94HD
裂波イズムを継承したモデルでキハダマグロからヒラマサ・カンパチまで対応可能なパワーゲームモデルです。
特にショートレングスとパワーを活かしたポッパーやヘビーなジグアクションパフォーマンスに優れています。
ハリのあるロッドですがミドルからライトジグの操作性も良く近海から離島遠征まで使用用途に幅を持たせたパワージギングゲームに適したロッドです。
・全長:9.4ft
・自重:411g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~200g
・最大ドラグ:15kg/45°
・適合ライン(PE):MAX6号
・仕舞寸法:148cm
SRI-97HH
近海での使用を視野に入れジグ操作を意識したロッドです。
全体的に綺麗なベンドカーブを描きハイピッチジャークからスローピッチジャークまで幅広いジャーキングテクニックに対応します。
細身のロッドですがフッキングからのやりとりにはロッド全体でターゲットのパワーを受け止めてくれるでしょう。
入門者からエキスパートまでを満足させてくれるジギングハイパフォーマンスロッドと言える1本です。
・全長:9ft7in
・自重:366g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~150g
・最大ドラグ:12kg/45°
・適合ライン(PE):MAX5号
・ガイドサイズ:10-10-10-10-12-16-20-25-40
・フロントグリップ長:26.5cm
・リール取付位置:49.9cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約36.2cm
・仕舞寸法:151.5cm
・竿尻:ラバー
①ティップ:12.1cm
②バット:3cm
ベンチマーク座標:10-M
SRI-98H
近海でのオールマイティパフォーマーと言えるロッドです。
ティップの柔軟性を利用したプラッギングゲーム・ジギングゲームに適しており1日中ジャークするアングラーにアドバンテージとなる事でしょう。
フッキングからはロッド全体でターゲットのパワーを受け止める設定で、綺麗なベンドカーブを描きます。
特にライトプラッギング入門者にお勧めしたいロッドです。
・全長:9ft8in
・自重:364g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~150g
・最大ドラグ:11kg/45°
・適合ライン(PE):MAX4号
・ガイドサイズ:10-10-10-10-12-16-20-25-40
・フロントグリップ長:26.5cm
・リール取付位置:49.9cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約36cm
・仕舞寸法:153.5cm
・竿尻:ラバー
①ティップ:13.4cm
②バット:3.16cm
ベンチマーク座標:9-M
SRI-101HD
裂波イズムを継承したモデルでキハダマグロからヒラマサ・カンパチまでのパワーゲームに対応したモデルです。
ビッグペンシルやポッパーの操作を容易にすべくテップに張りを持たせてプラグに負けないテーパーを持ったロッドに仕上げています。
フッキングからは持ち前の肉厚カーボンのパワーブランクスがターゲットに主導権を与える事なくキャッチまでをパワーアシストします。
パワープラッギングゲームに最適なロッドです。
・全長:10.1ft
・自重:439g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~200g
・最大ドラグ:13kg/45°
・適合ライン(PE):MAX6号
・仕舞寸法:158.0cm
SRI-102HH
近海での使用を視野に入れたユニバーサルプラッギングモデルです。
軽量で1日中キャストしてもパフォーマンスに影響なく使用できるタックルバランスを生み出すハイパフォーマンスロッドです。
ティップの柔軟性が中型プラグの飛び出しを軽減しプラッギングゲームにおいてアドバンテージとなる事でしょう。
フッキングしてからは信じられないバッドパワーがやり取りをアシストしアングラーに主導権を与えてくれるでしょう。
癖がないプラッギングロッドで入門者からエキスパートまで幅広くアングラーをサポートします。
・全長:10.2ft
・自重:379g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~150g
・最大ドラグ:12kg/45°
・適合ライン(PE):MAX5号
・ガイドサイズ:12-12-12-12-16-16-20-25-40
・フロントグリップ長:26.5cm
・リール取付位置:49.9cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約42.2cm
・仕舞寸法:160.5cm
・竿尻:ラバー
①ティップ:11.9cm
②バット:2.71cm
ベンチマーク座標:11-N
SRI-103MH
ライトプラッギング・ライトジギングに加えミノーイングゲームにも対応できるライトショアモデルです。
地磯歩きに携行するのに適し、ヒラスズキからヒラマサの不意のシュチュエーションに柔軟に対応できるロッドです。
細身ながらもロッド全体でターゲットのパワーを受け止めてくれるパワーも兼ね備えています。
・全長:10.3ft
・自重:345g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~120g
・最大ドラグ:10kg/45°
・適合ライン(PE):MAX4号
・仕舞寸法:345cm
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裂波(旧モデル) 商品紹介
馬場カスタムと同一素材ながらガイドをステンレスフレームKWガイドにし、塗装をバットロゴ部分にのみ施したモデル。
より多くのショアジグマニアに使っていただけるように開発したモデル。
高弾性シャフトのフィーリングを実感していただけます。
SRR-102HH
・全長:10.2ft
・自重:360g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):~150g
・適合ライン(PE):MAX4号
・ガイドサイズ:12-12-12-12-16-20-25-30
・フロントグリップ長:30.7cm
・リール取付位置:49.7cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約39.4cm
・仕舞寸法:160.5cm
・竿尻:ラバー
①ティップ:11.6cm
②バット:2.47cm
ベンチマーク座標:11-N
ベンチマーク表
お次はベンチマーク表での比較です。
(≡ΦωΦ≡) ♪
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストというとパソコンのCPUやGPU、オンラインゲームの動作チェックでよく聞く単語だと思いますがロッドの硬さを測定し比較するという観点から当ブログ内でもベンチマークテストと呼ぶことにしました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの具体的な測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を言いますが、それだと数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つのセクションに分けました。
ベリー部分の硬さを測定しないため正確性に欠けるのでは?というご意見があるかもしれませんが実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性が比較的近いと感じたため現時点ではこの方法を採用します。
ティップセクションに関しては仮に同じ数値でも調子が大きく異なったり、ガイド数、ガイド重量が大きく異なる場合はロッドの操作性や印象が異なる場合があります。
特にロッドの全長、リール取付位置が大きく異なるロッド同士はベンチマークの数値が同じでもキャストフィールや操作感が大きく異なります。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することはキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッド素材の持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置(座標)を把握しやすくするために打ったナンバーです。
↑ 毎度のことながら文字が小さくてすみません。
(≡ΦωΦ≡;)
特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
参考のため今までベンチマークテストしたロッドの中から比較的近いものをいくつか入れてみましたが、ちょっと詰め込みすぎたかな...
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アイアンマン(102HH、97HH、98H)はどんなロッド?
ネットのレビューや掲示板を見ていると"硬い"とか"張りが強い"という言葉を散見するんだけど、ベンチマークテストの結果を見ても、実釣での使用感からしてもMAXルアーウェイトから想像するほどのガチさは感じず、ティップがシャープなのに対してバットはしなやか。
同じMAXルアーウエイトのヤマガブランクス ブルースナイパーやMCワークス レイジングブルと比較した場合アイアンマンの方が断然曲げやすいロッド。
ファイト時の使用感については裂波 SRR-102HHの話(あくまでも参考程度)になるけれど、負荷に対してしっかり曲がってくれるので大物を掛けたときのアングラー側の負担は楽でした。
また、ヘビーロッドの割に細身のブランクスなので振り抜きやすさも良い。
グリップ長やガイド設定に若干違いはあるものの、裂波(SRR-102HH)とアイアンマン(SRI-102HH)の使用感はとても似ていました。
使用期間が短いので詳細なレビューではないけれど、アイアンマン 98H、97HH、102HHの良かったところとそうでないところを僕の主観で以下にまとめてみます。
【良いところ】
・自重、グリップの長さ、竿尻の素材(富士工業ラバーキャップ)、リール取付位置、ガイドサイズなどロッド(道具)としての基本的性能についてこれといった欠点が無い
・同スペックの他社ロッドと比べてバットを曲げやすいのでヘビールアーのキャストが楽。ベンチテストの結果と旧モデルの裂波の使用経験からして大物とのファイト時もアングラーの負担は軽いと思う
・しなやかなバットに対してベリー~ティップは割と張りがあるのでヘビージグやビッグプラグも割と軽快にアクションさせやすい
・ガチに使えるロックショアロッドとしてはリーズナブルな価格設定
【良くないところ】
・スペックの割にバットが曲がるのはメリットの一つになるが、曲がる=魚が向きを変えるスキを与えてしまう可能性もあるのでアングラーの能力やファイトスタイル、釣り場の状況とターゲットによってはデメリットとなるケースもある
・ベンチテストを見ての通りなんだけどコルトスナイパーシリーズ(XH以上)や19リモート(1003MH、9103H)、レイジングブル、ミュートスアキュラ(100HH)のようなバットに張りのあるロッドを好むアングラー、あるいはアブガルシアのプロトタイプショアジギング、ダイワ オーバーゼアグランデのようにティップのしなやかなロッドを好むアングラーには向かないかも
【個人的に改善を望むところ】
・欲を言えば97HHのティップガイドサイズも102HHと同じ12にしてほしかった
・スレッドの色(赤と緑)は好みが分かれそう
※見た目の相性を気にする方は組み合わせるリール選びに迷うかもしれない
・HPを見る限り技術特性のアピールがほぼゼロ。新旧比較やライバル比較の情報が少ないので検討する際の情報集めが大変(訴求力の低下)
以上、とりあえず記事のネタとして書いてはみたけれど、ぶっちゃけアングラーの好みや相性の問題を除けばアイアンマンにはこれといった欠点が無いと思います。
SRI-98H、SRI-97HH、SRI-102HHのMAXルアーウエイトが同じなのはなぜか?
SRI-98H、SRI-97HH、SRI-102HHはレングスやパワーが異なるにも関わらずMAXルアーウエイトが同じ150g。
しかしガイド設定は3本とも微妙な違いがある。
【ガイドの種類】※ティップ~ベリー (バットは3本ともMNガイド)
SRI-98H:KWガイド
SRI-97HH:MNガイド
SRI-102HH:MNガイド
【リングサイズ】※ティップ
SRI-98H:10
SRI-97HH:10
SRI-102HH:12
メーカーに聞いたところ、これにはテスターさんの意見が盛り込まれているんだとか。
そのテスターさんのお話しを直接ご本人から聞くことができなかったので大まかな話になるんだけど、僕なりにまとめてみると、
・3本ともジグ、プラグ両方に使えるロッドだが、どちらかというとSRI-98HとSRI-97HHはジグ向き。SRI-102HHはプラグ向き。
・HとHH、レングスの違いによるロッド特性、強度、張りに違いはあるが、実釣テスト時に使用したルアー、ルアーウエイトなどを参考にしたところ3本とも同じルアーウエイトMAX150gというスペックで決定した。
アングラーの好み、使用するルアー、釣り場の状況(天候、足場の高さ、潮流、水深など)、ターゲットに合わせて選んでほしい。
・比較的細めのPEラインを使うことが多いSRI-98Hはライントラブル軽減を図ってティップ~ベリーにKWガイドを使用。
太めのPEラインを使うことが多いSRI-97HH、SRI-102HHはライン抜けを優先させてMNガイドを使用。
また、プラグ向きのSRI-102HHはテスト中ヒットするサイズも大物になりがちだったことからさらに太いPEライン、太めのリーダにも対応できるようティップのガイドサイズを1段階大きくした。
ということでした。
破断強度的には3本とも150gのルアーを問題無くキャストできるんだろうね。
MAXルアーウエイトが同じなので混乱するかもしれないけれど、ロッド説明を参考に選んだので問題無さそう。
発売時期はMNガイドが先でKWガイドが後発。
それぞれ一長一短があるため一概にどちらが優れているとは言えません。
【KWガイド】
・チタンフレームとステンレスフレームの2種類あり。
※富士工業のチタンフレームはさらに純チタンとハイテンシルチタンの2種類があるけれど、KWガイドの場合は強度に優れるハイテンシルチタンが使用されている。ちなみにアイアンマンに搭載されているのはステンレスフレーム
・PEラインのガイドへの糸がらみを減少するためリング部分を70°傾斜させたガイド。ライントラブルが軽減する代わりにリングを傾斜させた分、正面から見た時のリング形状が楕円になることからスピニングリール且つ太いラインを使用する場合はMNガイドに比べてキャスト時のライン抵抗が増える可能性がある。(図1)
【MNガイド】
・ステンレスフレームのみ ※2024/04現在
・ガイドリングがブランクスに対して垂直になるため同サイズ(且つ同リングタイプ)であればKWガイドよりもキャスト時のライン抵抗が少ない。(図1)
これ以外にKWガイドとMNガイドではフレームの寸法が異なる。(図2)
どちらのガイドを選択するか、あるいは組み合わせるか、またブランクスのどこに配置するか、配置する数やリングサイズなどによってロッドの性能や特性が変わってくる。
ガイド設定はとても奥が深く、ブランクスの性能を生かすも殺すもガイド設定次第と言っても過言ではない。
(≡ΦωΦ≡) ってどこかのメーカーのエライ人が言ってました
以上、アイアンマンを検討されている方はよかったら参考の一つにしてください。
(≡ΦωΦ≡) 以上
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まとめと今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
既に発売から数年が経過しているロッドですが、気になっている方がまだまだいるかな?と思って記事にしました。
さて、次回ですが続けてロッドに関する簡単な記事を書く予定です。
できれば今週、遅くとも来週にはアップしたいと思っています。
また時間のある時に是非読んでください。
今日はここまで!
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー