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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

【インプレ!】 アブガルシア ソルティーステージ プロトタイプ ショアジギング XSJS-1002XH100とPRM ロックショアゲーム SPRSS-982H-MJとKR-X ショアジギング モバイル3 SXJS-1033H80-KR 新旧比較

 

 (≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。

 

 今回はアブガルシアのショアジギングロッド、ソルティーステージ新旧3本のインプレ記事です。

 

 短い記事になりますが興味ある方は是非読んでください。

 

 んじゃ行ってみよ! (≡ΦωΦ≡)/

 

 

スペック紹介

 

 プロトタイプショアジギングは過去の記事で紹介したけれど、比較するにあたり各モデルのスペックを再度紹介します。

 

 ※プロトタイプショアジギングの全モデルのスペックについては過去の記事をご覧ください。

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

f:id:necoaniki:20200831130039j:plain

フロントグリップ長、リール取付位置(野良猫アニキ測定値)

 

 "推奨ドラグ" "最大ドラグ値"はあくまでも目安でありロッドの耐久性を保証するものではありません

 ※ロッドの"仕舞寸法"は多少の誤差が発生する場合があります。

 

 

 

ソルティーステージ プロトタイプ

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 “プロトタイプ”という名の完成品。
 新しくなったSALTY STAGEは、これまでのプロトタイプの概念を一新します。
 試作段階において到達したクオリティこそが真の完成品であり、そのプライドはいかなる装飾も必要としません。
 厳しいテストを経て生まれた強靭なバットパワーとしなやかなブランクス、その個性と自信をぜひとも体感してください。

 

 

XSJS-1002XH100

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 10フィートジャスト、エクストラヘビーの大型対応スペシャルモデル。

 ジグウエイト100gをストレスなくフルキャスト出来るパワー。

 浅場の根回りを回遊する10kgを超える大型のカンパチ・ヒラマサを射程範囲。マグロ系やロウニンアジなどの大型回遊魚もターゲット!

 浅場や沈み岩礁があるエリアで強引に魚の走りを止めなければならない時に必要不可欠なモデル。

 Max140gのジグまで可能で、大型に対する積極的なアプローチが可能。KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで完全武装

 

・全長:10ft
・継数:2本
・仕舞寸法:156.1cm
・標準自重:316g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:30-140g
・ベストウェイト(ジグ):100g
・PEライン:2.5-6号
・リーダー:~120Lb
・最大ドラグ:8-12kg/60° 
・推奨ドラグ:約5-6kg/60°
・ガイドサイズ:12-12-12-12-12-16-20-30
・フロントグリップ長:16.2cm
・リール取付位置:49.5cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約35cm
・竿尻:EVA
・メーカー希望本体価格(税込):¥41,580円

 

 ベンチマーク

 ティップ:16.2cm
 バット:2.53cm
 ベンチマーク座標:11-K

 

 

 

 

ソルティーステージ PRM ロックショアゲーム

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

ファンキー山岡氏監修の磯ロックショアゲーム専用モデル。

 ファンキー山岡こと山岡氏が監修した磯ロックショアゲーム専用ロッドがリリース。
 彼が磯からのショアジギング、メタルジグ、プラッギング、問わず総称としてロックショアゲームと命名
 長年の彼の経験と温めてきた磯での大型ゲームをこのロッドに集約。
 この釣りにおいてのパイオニア的存在がファンキー山岡氏が魂を込めた力作。
 磯で大型に夢を馳せるアングラー待望のスペシャルモデル。

 

 

SPRSS-982H-MJ

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 大型対応、ショアジギングモデル!
 取り回し抜群のショートレングス、ヘビーモデル。MJとは、メタルジグによるジャークに特化したという意味でメタルジグをメインとしたショアジギングロッド。
 ジグウエイト100gを無理なくフルキャスト可能。
 オールダブルラッピング、ダブルフットガイドシステムで武装し、大型に真っ向勝負で挑める。
 ヘビーアクションながらブランクス全身を利用したレギュラースローテーパーで抜群のリフティングパワーを発揮。
 ジグ以外にも大型のトッププラグ、大型ジグミノーにも高次元で対応。

 

・全長:9.8ft
・継数:2本
・仕舞寸法:150.5cm
・標準自重:319g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:40-140g
・PEライン:2.5-5号
・最大ドラグ:10kg/45° 
・推奨ドラグ:6kg/45°
・ガイドサイズ:12-12-12-12-12-12-16-25
・フロントグリップ長
:24cm
・リール取付位置
:49.4cm
・重量バランス
:リール取付位置中心より上へ約28.8cm
・竿尻
:ラバー
・メーカー希望本体価格(税込)
:¥49,500円

 

 ベンチマーク

 ティップ:12.7cm
 バット:2.74cm
 ベンチマーク座標:10-M

 

 

 

 

ソルティステージ KR-X ショアジギング モバイル3

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 KR-Xで定番のショアジギングの人気モデルを3ピース化。

 最新KRコンセプトガイドを搭載し、ブランクス全身にカーボンXテープで締め上げて強化。

 

 

SXJS-1033H80-KR

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 ガチガチ系・本格派モデル!
 ジグウエイト80gを無理なくフルキャスト可能なガチガチ系・本格派モデル!
 オールダブルフットガイドシステムで武装し、大型に隙を見せることなく、勝負に挑めます。
 大型特有のトルクある引き込みに対しても抜群のリフティングパワーで短時間勝負で決められるアングラーに有利なゲーム運びが可能。
 全身バネのような筋肉質なブランクスが特徴です。
 ワンピース使用感覚にこだわった本格ショアジギング専用、3ピースモデル。

 

・全長:10.3ft
・継数:3本
・仕舞寸法:108.5cm
・標準自重:272g
・アクション:レギュラースロー
・ルアーウェイト:30-100g
・PEライン:2.0-4号
・最大ドラグ:10kg/45° 
・推奨ドラグ:6kg/45°
・ガイドサイズ:10-10-10-10-10-16-20-30
・フロントグリップ長
:15.9cm
・リール取付位置
:47.6cm
・重量バランス
:リール取付位置中心より上へ約44.7cm
・竿尻
:EVA
・メーカー希望本体価格(税込)
:¥36,190円

 

 ベンチマーク

 ティップ:19.3cm
 バット:2.69cm
 ベンチマーク座標:11-J

 

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ベンチマーク

 

 次はベンチマーク表での比較です。

 

 (≡ΦωΦ≡) ♪

 

 

 

ベンチマークテストの説明

 

 ベンチマークテストというとパソコンのCPUやGPU、オンラインゲームの動作チェックでよく聞く単語だと思いますがロッドの硬さを測定し比較するという観点から当ブログ内でもベンチマークテストと呼ぶことにしました。

 

 ※元々は測量で使われる言葉らしい。

 

 ベンチマークの具体的な測定方法は以下の通り。

 

f:id:necoaniki:20200612034952j:plain

 

 【測定方法】

 1、ロッドの先端に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 2、バット部分に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 

 通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を言いますが、それだと数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つのセクションに分けました。

 

 ベリー部分の硬さを測定しないため正確性に欠けるのでは?というご意見があるかもしれませんが実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性が比較的近いと感じたため現時点ではこの方法を採用します。

 

 ティップセクションに関しては仮に同じ数値でも調子が大きく異なったり、ガイド数、ガイド重量が大きく異なる場合はロッドの操作性や印象が異なる場合があります。

 

 特にロッドの全長、リール取付位置が大きく異なるロッド同士はベンチマークの数値が同じでもキャストフィールや操作感が大きく異なります。

 

ベンチマークテストに関する注意点】

 このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。

 測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。

 また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。

 ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。

 使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。

 やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究

 

ベンチマークテストの目的】

 測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。

 一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。

 対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。

 魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することはキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。

 ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッド素材の持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。

 

測定結果

 

 ※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置(座標)を把握しやすくするために打ったナンバーです。 

 

 

  毎度のことながら文字が小さくてすみません。

 (≡ΦωΦ≡;)

 

 特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。

 

 参考のため今までベンチマークテストしたロッドの中から比較的近いものをいくつか入れてみました。

 

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使用素材、主な技術特性など

 

 ソルティーステージ プロトタイプ ショアジギングに使われている技術特性は過去の記事でも書きましたが、知らない方のためにもう一度紹介します。

 

 

 

ソルティーステージ プロトタイプ「TAF(トライアーキー・フォース)製法」の採用

 

 TAF製法とはブランクスの「素材」、「設計」、「製法」の全てを見直し、ロッドの基本性能「強度、重量、感度」を徹底的に追求する製法。

 

 そしてTAF製法は以下に紹介する4つの要素で成り立っています。

 

 

 

TAF製法その① CPCブランクス

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 通常ロッドのブランクスは繊維の向きが縦方向と横方向のシートを重ね、鉄の棒(マンドレル)に巻き付けて熱処理する。

 

 従来のソルティ―ステージは縦方向の素材にカーボン、横方向の素材はグラス(ガラス繊維)を使用していたらしい。

 

 対してソルティーステージ プロトタイプは縦横共に東レ製のカーボンを100%使用

 

 その東レカーボンの中にはT1000G(ナノアロイ)M30Sも含まれておりブランクスの大幅なスペックアップとなった。

 

 (≡ΦωΦ≡)σ でも東レのカーボンってすごく高いらしいよ。

 

 

 

TAF製法その② DPH構造(超薄倍密度プライ構造)

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 従来に比べ半分の厚みのカーボンシートを使い、積層(巻き数や枚数)を増やすことで必要な厚みを出した。

 

 積層を増やすことは材料費、製造コストの増加を招くがその恩恵として特性の異なる複数のカーボンを細かく組み合わせることが可能になった。

 

 またブランクスのスパイン(カーボンシートの巻き始めと巻き終わり部分の重なり具合で発生する厚みを増した筋のようなもの)を目立たないよう分散することも可能。

 

 (≡ΦωΦ≡)σ スパインの特性を生かしたロッド作りをするメーカーもあるためスパインが出ること=必ずしも悪いという意味ではありませんが製造過程においてシビアな調整が求められること、また調整に失敗すると不良品の発生につながることから極力スパインを出さないロッドメーカーが増えているような気がします。

 

 繊維の向きが異なるカーボンシートの組み合わせパターンについてはいくつかテストしたところ、最も強度の出る内側の層を横方向、外側の層を縦方向、さらに最外層を横方向とした。

 

 縦方向のカーボンシートを中の層に配置した(=外部にさらさない)ためブランクス表面に多少のキズが付いてもロッドの破損が起こりにくい

 

 

 

TAF製法その③ OCPD

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 従来は製造コストを抑えるため仕入れた1枚のカーボンシート(規格サイズ)をなるべく余りを出さない形にカットしていた。

 (上の画像の"従来パターン")

 

 (≡ΦωΦ≡)σ 以前、別のメーカーの(お求めやすい価格帯がウリの)ロッド製作動画を見たことがあるんだけど、その時使用されていたカーボンシートもこの形でカットされていた。

 

 しかしその形のカーボンシートを鉄製の棒(マンドレル)に巻き付けて加熱成型した場合、ロッドの向きに対してカーボン繊維の向きが斜めになってしまう。

 (キャスト時、ルアー操作時にロッドのブレを招きやすくなる)

 

 これに対してTAF製法OCPDはカーボンシートの繊維の向きがロッドのテーパーに対して最適な角度となるようカットしている。

 

 余ったカーボンは基本的に廃棄処分のため実質的な材料費増しとなってしまうがブランクスの性能はさらに向上。

 

 (≡ΦωΦ≡)σ 高級ロッドを製作するメーカーの動画も見たことがあるんだけど、その時使用されていたカーボンシートもOCPDのように繊維の向きに沿った断裁がされていたんだよね

 

 

 

TAF製法その④ ナチュラルストレート(NS)テーパー

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 従来はロッドのアクション調整のためテーパー(ロッドの勾配)を途中で変更する多段テーパーがよく用いられていた。

 

 多段テーパーは製造コストを抑えつつロッドに求められる特性(調子、アクション)をだすことができる反面、テーパー変更箇所に負荷が集中することから高負荷時のブランクス強度の低下を招く懸念があった。

 

 ソルティーステージ プロトタイプはこの多段テーパーを廃したナチュラルストレート(NS)テーパーを採用している。

 

 

 

PRM ロックショアゲームの技術特性・素材

 

 次にPRM ロックショアゲームの技術特性や素材についてです。

 

 

Fuji KRガイドコンセプト

 

出展:富士工業

 

 これは新技術ではなく2012年頃に発表されたもの。

 歴史は少々古いけれど、現在でもKRコンセプト、もしくはそれをベースにしたと思われる派生のガイド設定が多くのメーカーやロッドに採用されている。

 

出展:富士工業

 

 KRコンセプトについてざっくり言うと、リールから放出されたラインをバットガイドを含む3つのガイドで一気に収束し、ベリーからトップまでは同一のガイドサイズにすることによってガイド重量、ラインのバタつきを最小限に抑えるとともに、ガイドの位置がブランクスに近づくことでロッドのパワーロスも最小限に抑えている。

 

 

 

オールチタンフレームガイド

 

 バットのRVガイドはもちろんのこと、そこからトップガイドまで全てがチタンフレーム。

 この恩恵ですごく先重りが少ないしロッドのブレも非常に少ない。

 

 

 

高強度ピュアナノカーボンブランクス(トレカ)

 

 メインで使用されているカーボンはなんとプロトタイプショアジギングと同じ東レT1000G(ナノアロイ)M30Sなんだって。

 

 

 

KR-X ショアジギング モバイル3の技術特性

 

 最後にKR-X ショアジギング モバイル3の技術特性です。

 

 

Fuji KRガイドコンセプト

 

出展:ピュアフィッシングジャパン



 KRコンセプト自体は先に紹介したPRM ロックショアゲームと同じなんだけど、両者のガイド設定(リングサイズ)は異なり、SXJS-1033H80-KRのバットガイドにはガイドサイズ30KWガイドが使われている。

 

 ※PRM ロックショアゲームのバットガイドサイズは25

 

 そのためパッと見では他メーカーのロッドと変わらないように見えるんだけど、多くのロッドと違うところは本来ガイドリングのサイズ12が使われるところに10が使われていること。

 

 おそらくこれがチョークガイドの一端を担っていると思われる。もちろん配置も計算されているんだろうね。

 

 

 

Xカーボンテープラッピング

 

出展:ピュアフィッシングジャパン

 

 ブランクスの外装をカーボンテープでX状に締め上げる補強方法。

 

 カーボンテープの巻き数、ピッチ、角度によって効果に多少の違いがあるんだけど、主に謳われているのはブランクスの捻じれやブレの軽減、パワーやトルクの向上がある。

 

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使用感の違いとアブガルシアロッドの特徴について

 

 ここからは各ロッドの使用感の話に入ります。

 

 

プロトタイプ ショアジギング XSJS-1002XH100

 

 メーカーから聞いていた通りしなやか曲げやすいロッド

 

プロトタイプ ショアジギング XSJS-1002XH100

 

 ソルティーステージの従来モデル(KR-X ショアジギング)と比べシャープさは増しているんだけど、商品説明のようなガチさはほぼ感じない。

 

 とはいえTAF製法の恩恵なのかしなやかな割にブレは抑えられていると思う。

 

 最も驚いたのは85cmのブリを釣り上げた際、曲がってからのリフト力、パワーがギャップ萌えしてしまうくらいすごかったこと。

 

 「ヒットしてから浮かせるまでの時間が従来モデルより短くなった」というメーカーの話もうなずける。

 

 このような良いところがあるのに残念なのはデザイン。

 具体的に言うと、

 

 ①フロントグリップが短い

 

 ブリ程度の引きに耐えるだけなら短いグリップでもそれほど疲れることはないけれど、ランディングでブリを誘導するときは「あと拳一個分上を握りたいなぁ」と思いました。

 

 ②グリップエンドが細すぎてキャスト時に力を込めにくい

 

 低価格帯のロッドであれば仕方ないとも思うんだけど、定価4万円台、実売価格3万円台のロッドなんだからもう少し気を遣ってほしかったな。

 

レイジングブル(左)、ソルティーステージ XSJS-1002XX100(中)、テンリュウ パワーマスターPMH-96HH(右)

 

 旧モデルのソルティーステージ KR-X ショアジギングは断然握りやすい形状だっただけに余計残念。

 

 

 

PRM ロックショアゲーム SPRSS-982H-MJ

 

 このロッドのデザインね、僕はかなり好きです。

 

PRM ロックショアゲーム SPRSS-982H-MJ



 使用感については僕が過去に使ったことのあるアブガルシアロッドの中で一番シャープ。

 

 (≡ΦωΦ≡) σ 良き

 

 名前にMJとあるのはメタルジグ専用という意味。

 ただ、メタルジグ専用ロッドでありながら意外とプラグの操作性も良いけどね。

 

 

 デザインについては少々昔話になるんだけど、

 

 とある釣り雑誌にダイワのモアザンを使って沖磯の大型青物を狙っている方がいました。

 その時の青物を釣っている姿とモアザンがすごくカッコ良くてね。

 

 僕もモアザンを検討したんだけど、残念なことに当時一番ヘビーなモデルでもMAXルアーウエイト60gということで地元の地磯で使うにはスペックが足りないから諦めていました。

 

 ※ちなみにそのアングラーは主に軽量プラグを使用し、僕は重めのジグを使用するという違いがあったことも大きい

 

 で、

 実はこのロッド、その時のモアザンに似てるんだよねぇ。

 

 (≡ΦωΦ≡) ニヤリ

 

 

 フロントグリップはショアジギングロッドとしては決して長い方では無いけれど、それでもプロトタイプ ショアジギング XSJS-1002XH100より8cm長い。

 

 

 グリップエンドには富士工業のラバーキャップ付き。

 

 

 見た目はスリム&シャープで、所々に配置されたパーツからはちょっぴり気品が漂ってくる。

 

 にもかかわらず適度な無骨さも併せ持っていて、ロックショアで使っても違和感を全く感じない不思議なデザイン。

 

 (≡ΦωΦ≡) ゼナック ミュートスが持つような機能美的なものを感じる

 

 重量バランスも良く、先重りをほとんど感じない。

 

 それでいてルアーウエイトはMAX140gまで対応。

 適度にシャープさをもちながらアブガルシアロッド特有の粘りと強度を併せ持つ。

 

 (≡ΦωΦ≡)σ オールチタンガイドだからサビに強い所も大きいよね

 

 敢えてこのロッドの良くない所を挙げるとすればリヤグリップの細さ

 

 プロトタイプショアジギング XSJS-1002XH100の"グリップエンド"が細いのとは別の部分ね

 

 実際ヘビーなジグを長時間しゃくっていると脇が痛くなることがあった。

 

 これはショアジギングロッドとしてはマイナス点なんだけど、逆に太くしてしまうと先ほど言ったモアザンっぽさがなくなっちゃうので個人的にはこのままでOK。

 

 (≡ΦωΦ≡)σ 防寒着やライフジャケットで着膨れした状態だったらリヤグリップが細いので脇に挟みやすいというメリットにもなるけどね

 

 ちなみにアブガルシアのショアジギングロッドの中ではすごくシャープだけど、ベンチテストを見ても分かる通りヤマガ ブルースナイパーHシマノ コルトスナイパーXR S98XH等と比べたらしなやか。

 

 ところが、悲しいかな最近どこの店舗にも売ってないんだよね...

 

 (;≡ΦωΦ≡) 廃盤になるのかなぁ?

 

 

 

KR-X ショアジギング モバイル3 SXJS-1033H80-KR

 

 

 発売時期こそPRM ロックショアゲームと同じ2019年なんだけど、3本の中では一番設計が古く、全長がやや長く、しかも3ピースなので比較するのは少々かわいそうなんだけど、ロッドのブレはどうしても多め。

 

 実は2ピースモデルを使ったこともあるんだけど、2ピースでもブレは多めでした。

 プラグはまぁまぁ操作できるというか、ダイビングペンシルをダイブさせるのはすごく楽なんだけど、それ以外は概ね他の2本より操作性が落ちます。

 

 あくまでも今回の3本を比較した場合なので、しなやかなさ、やや長めのレングスと3ピースの携帯性を重要視する方ならお勧めできるロッドです。

 

 また、グリップエンドはラバー製ではなくEVAだけど握りやすさはVery Good

 

 

 

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今後の記事について

 

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 短めの記事になると思っていたけれど、スペック紹介すると思った以上に長くなってしまいました。

 

 次回の記事は休日の空き時間がどれくらいとれるか分からないので決まっていませんが、昨年後半の釣果報告記事か、他のロッド紹介か、過去記事に追加・更新のどれかになると思います。

 

 ※昨年から進んでいないリールの分解記事もいずれ書くつもりですが、非常に時間と手間を要すので直近の休日中には完成しそうにありません。

 

 (≡ΦωΦ≡) どれにしようかなぁ...

 

 追加記事や更新箇所は見つけにくいと思うんだけど、検索のコツを下の記事に書いたので困っている方がいたら是非試してみてください。

 

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 今日はここまで。

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー