(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
今回は昨年11月発売されたばかりのショアジギングロッドを紹介します。
んじゃ早速いってみよ!(≡ΦωΦ≡)/
- ブランドがリアルメソッドからXOOXへ
- XOOX ショアジギングGR3
- XOOX モビリティーゲームGR3
- ベンチマーク表
- 主な特徴、技術特性
- XOOXショアジギングGR3はどんなロッド?
- モビリティーゲームGR3はどんなロッド?
- 組み合わせるリールのおすすめサイズ
- ショアジギングGR3、モビリティーゲームGR3はおすすめか?
- ショアジギングGR3のドラグ値について(おまけ話)
- まとめと今後の記事について
ブランドがリアルメソッドからXOOXへ
今までタカミヤのルアーロッドの主力ブランドと言えばリアルメソッドでした。
しかし2022年にXOOX(エックスオーエックス)という新ブランドが立ち上がっていたみたい。
で、今後はリアルメソッドから順次XOOXへ移行していくんだって。
今回紹介するロッドもXOOXブランドからリリースされた商品。
XOOX ショアジギングGR3
【メーカーHPより抜粋】
シチュエーションに合わせて使用できる7アイテムをリリース!
中小型の青物から大型の青物を狙って捕る!がコンセプト。
遠投性に優れ、魚に主導権を与えることなくしっかり引き寄せられるバットパワーがあり、安心してやり取りができるショアジギングロッドです。
ラインナップ・スペック紹介
※記事内にオンラインショップのリンクを貼ってはみたのですが、2023/12末の時点ではたいへん人気なのか、そもそも製造数が少ないのか、あるいは両方か?どこのオンラインショップも(メーカー直営の実店舗ですら)品薄状態なんだって。
XOOX ショアジギングGR3 92M
1日中シャクっても疲れにくくテクニカルな操作を得意とするショートレングスモデル。
30g程度のメタルジグを使用し小型青物をはじめ根魚、フラットフィッシュ、タチウオ狙いにも最適。
・全長:9.2ft
・自重:308g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):50g
・適合ライン(PE):MAX2.0号
・仕舞寸法:144.3cm
・竿尻:ラバー
XOOX ショアジギングGR3 96ML
取り回しが良く軽快な操作感で手軽にショアジギングを楽しめるミディアムライトパワーモデル。
40g程度のメタルジグを使用し小型青物をはじめ根魚、フラットフィッシュ、タチウオ狙いにも最適。
・全長:9.6ft
・自重:313g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):60g
・適合ライン(PE):MAX2.0号
・仕舞寸法:149.3cm
・竿尻:ラバー
XOOX ショアジギングGR3 98M
メタルジグにメリハリのあるアクションを付けやすい操作感を追求し、遠投性能を高めたレングス設定。
60g程度のメタルジグを使用し小型から中型青物を中心に良型の根魚やフラットフィッシュ狙いにも最適。
・全長:9.8ft
・自重:323g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):80g
・適合ライン(PE):MAX2.5号
・仕舞寸法:151.8cm
・竿尻:ラバー
XOOX ショアジギングGR3 98MH
メタルジグにメリハリのあるアクションを付けやすい操作感を追求し、遠投性能を高めたレングス設定のパワーモデル。
80g程度のメタルジグで中型青物やメーター級のシイラ狙いにも最適。
・全長:9.8ft
・自重:335g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):100g
・適合ライン(PE):MAX3.0号
・ガイドサイズ:8-8-8-10-12-20-30
・フロントグリップ長:24.3cm
・リール取付位置:45cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約28.8cm
・仕舞寸法:151.8cm
・竿尻:ラバー
①ティップ:20.5cm
②バット:3.14cm
ベンチマーク座標:9-I
XOOX ショアジギングGR3 100M
メタルジグとトッププラグ双方の操作性と高い遠投性能が融合したバーサタイルモデル。
60g程度のメタルジグを使用し小型から中型青物を中心に良型の根魚やフラットフィッシュ狙いにも最適。
・全長:10ft
・自重:328g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):80g
・適合ライン(PE):MAX2.5号
・仕舞寸法:156.8cm
・竿尻:ラバー
XOOX ショアジギングGR3 100MH
メタルジグとトッププラグ双方の操作性と高い遠投性能が融合したバーサタイルパワーモデル。
80g程度のメタルジグを使用し中型青物やメーター級のシイラ狙いにも最適。
・全長:10ft
・自重:339g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):100g
・適合ライン(PE):MAX3.0号
・仕舞寸法:156.8cm
・竿尻:ラバー
XOOX ショアジギングGR3 106H
遠投性を重視し深場や流れの速いエリアにも対応するロングレングス&ハイパワーモデル。
100g程度のメタルジグを使用し中型から大型青物狙いに最適。
・全長:10.6ft
・自重:362g
・継数:2本
・適合ルアーウェイト(MAX):120g
・適合ライン(PE):MAX3.5号
・仕舞寸法:164.3cm
・竿尻:ラバー
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XOOX モビリティーゲームGR3
【メーカーHPより抜粋】
持ち運びが便利なモビリティゲームロッド!
アジングモデル2機種、ライトルアーモデル1機種、エギングモデル2機種、シーバスモデル2機種、ショアジギングモデル2機種の合計9アイテムをリリース!
ラインナップ・スペック紹介
※ライトゲーム、エギングモデルは割愛
XOOX モビリティーゲームGR3 935M(シーバス)
使用頻度の高いミノーやシンキングペンシル、バイブレーション、スピンテールジグから中型プラグなども扱いやすく、メタルジグを使ったライトショアジギングにも対応。
継ぎ目を感じさせないスムース&タフジョイントで違和感のないアクションと軽量感を実現。
・全長:9.3ft
・自重:147g
・継数:5本
・適合ルアーウェイト(MAX):38g
・適合ライン(PE):MAX2.0号
・仕舞寸法:61.5cm
・竿尻:EVA
XOOX モビリティーゲームGR3 966MH(シーバス)
中型から重量級ルアーを得意とし、プラグだけでなくメタルジグを使ったライトショアジギングにも対応。
継ぎ目を感じさせないスムース&タフジョイントで違和感のないアクションと軽量感を実現。
・全長:9.6ft
・自重:162g
・継数:6本
・適合ルアーウェイト(MAX):45g
・適合ライン(PE):MAX2.0号
・仕舞寸法:54.5cm
・竿尻:EVA
XOOX モビリティーゲームGR3 966M(ショアジギング)
60g程度のメタルジグで中型回遊魚やマダイ狙いに最適。
継ぎ目を感じさせないスムース&タフジョイントで違和感のないアクションと軽量感を実現。
・全長:9.6ft
・自重:257g
・継数:6本
・適合ルアーウェイト(MAX):80g
・適合ライン(PE):MAX2.5号
・仕舞寸法:54.7cm
・竿尻:ラバー
XOOX モビリティーゲームGR3 986MH(ショアジギング)
80g程度のメタルジグで、中型から大型回遊魚やマダイ狙いに最適。
継ぎ目を感じさせないスムース&タフジョイントで違和感のないアクションと軽量感を実現。AX
・全長:9.8ft
・自重:269g
・継数:6本
・適合ルアーウェイト(MAX):100g
・適合ライン(PE):MAX3.0号
・ガイドサイズ:7-7-7-8-10-16-30
・フロントグリップ長:12.1cm
・リール取付位置:43.2cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約28cm
・仕舞寸法:55.7cm
・竿尻:ラバー
①ティップ:23.5cm
②バット:3.78cm
ベンチマーク座標:7-H
ベンチマーク表
お次はベンチマーク表での比較です。
(≡ΦωΦ≡) ドキドキ ワクワク♪
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストというとパソコンのCPUやGPU、オンラインゲームの動作チェックでよく聞く単語だと思いますがロッドの硬さを測定し比較するという観点から当ブログ内でもベンチマークテストと呼ぶことにしました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの具体的な測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を言いますが、それだと数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つのセクションに分けました。
ベリー部分の硬さを測定しないため正確性に欠けるのでは?というご意見があるかもしれませんが実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性が比較的近いと感じたため現時点ではこの方法を採用します。
ティップセクションに関しては仮に同じ数値でも調子が大きく異なったり、ガイド数、ガイド重量が大きく異なる場合はロッドの操作性や印象が異なる場合があります。
特にロッドの全長、リール取付位置が大きく異なるロッド同士はベンチマークの数値が同じでもキャストフィールや操作感が大きく異なります。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することはキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッド素材の持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置(座標)を把握しやすくするために打ったナンバーです。
※スマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
今回他メーカーのロッドは入れず、新旧比較するために初代ショアジギングGR、2代目ショアジギングGR2を入れてみました。
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主な特徴、技術特性
●XOブランクス
強靭さとしなやかさを極限まで追求した、初代GRの「CROSSKNOT」。
独自の3層構造で組み合わせ、強く優れた感度を備えたGR IIのブランクス「REAL METHOD CARBON」。
GR IIIではこれらの特性を組み合わせ、さらに進化させた「XOブランクス」を採用。
感度と強靭さを兼ね備え、釣りの動作でストレスを感じさせない設計を目標にビギナーからベテランまであらゆるユーザーに納得の使用感を追い求めた。
下の画像は初代GR、GR2、GR3のブランクスを並べてみたもの。
初代GRのクロスノット(左端)に比べGR3のクロスノット(右端)の方が短いピッチで密に巻かれている印象。
●オール富士ガイド
スムーズな糸通りをサポートするオールFujiガイド(トップ:SiC、その他:アルコナイトガイド)を採用。
●リールシート
ショアジギングGR3、モビリティーゲームGR3のリールシートは緩み防止に優れるダウンロックを採用。
※966M、986MHは構造上アップロックとし、メインナットの緩みを最少に抑える「BACK STOP機構」を採用しています。
下の画像は左がアップロックの初代ショアジギングGR。右がダウンロックのNEWショアジギングGR3。
スクリューナットを上げてリールを固定するのがアップロックで下げて固定するのがダウンロックね。
●日本製カーボンを使用
三菱製カーボンをメインに使用。
(≡ΦωΦ≡)σロッドに使用されるカーボンというと東レ(トレカ)が有名だけど、実は三菱ケミカル(PYROFILパイロフィル)もスポーツ用品(例えばゴルフシャフト)やロッドを含むレジャー用品に使われているみたい。
車や自衛隊の兵器類が好きな人だったら三菱製カーボンの方が馴染みがあるかもね。
XOOXショアジギングGR3はどんなロッド?
XOブランクの説明を見ても分かる通り基本設計はショアジギングGR2を踏襲。
ビギナーでも使いやすくしなやかなロッドであり、それはベンチマークテストの結果を見ても疑う余地なし。
さらにクロスノットが搭載されたことで曲がってからの反発力(パワー)がアップしたのに加え、ネジレ抑制効果によりキャスト時にアングラーの力を少ないロスでルアーへ伝えやすくなったとのこと。
ロッドのデザインはアングラーの好みによるところだけど、ダウンロック特有の見た目とクロスノットによるブランク表面の凸凹したところが僕は好きかな。
また、ショアジギングGR2も価格の割にカッコいいデザインではあったんだけど、ショアジギングロッドというよりはヒラスズキロッドのヘビーモデルのような雰囲気があった。
それに対しショアジギングGR3はどこから見てもショアジギングロッドのデザイン。
自重が重いことはややデメリットか?
ライバルメーカーのロッドの中には大幅な軽量化が行われているものもある中、ショアジギングGR3は軽量化された様子が無く、どちらかというと重い。
そのため軽さを重視するアングラーにはおすすめしにくいロッドになります。
※クロスノットを追加装備したにも関わらず前モデルと変わらない自重に抑えたのはすごいけどね。
ただしショアジギングGR2、GR3とも重量が集中しているのはリールシートから竿尻にかけてなので先重りは非常に少ない。
例えばライバルの2ピースロッドと比較した場合、ショアジギングGR3 98MHの上半分(#1)の自重は約47gなんだけど、これは軽量ロッドで注目されたメジャークラフトのクロスライド5Gの中でMAXルアーウエイトが同じXR5-1002Hと同等。
また、重量バランスはクロスライド5G XR5-962MHが約38.8cm(#1の自重約42g)なのに対しショアジギングGR3 98MHは約28cmと10.8cm(こぶし1個分)も手前になる。
一概にどちらが良い悪いというのではなくクロスライド5gが軽さを追求したデザインでEVAグリップの使用箇所も割と少なく抑えられているのに対しショアジギングGR3は軽量化よりもより多くのアングラーをターゲットにするため、全モデル竿尻に富士工業製ラバーキャップを装備するなど実用性の高さを意識しているように見える。
モビリティーゲームGR3はどんなロッド?
基本的にショアジギングGR3の説明と同じ。
モビリティーゲームGR2の基本設計を踏襲しつつクロスノットを追加装備。
GR2のしなやかさを受け継ぎながらもクロスノットによって曲がってからのパワーや捻じれ抑制力が向上している。
ただ継数が多い分、強度やパワー面では2ピースのショアジギングGR3より若干劣る。
※継数が多いロッド=必ずしも弱いとは限らず、同シリーズのロッドでありながら2ピースモデルより3ピースモデルの方がパワーや強度が上というロッドもある (例:シマノ コルトスナイパーXR等)。要はメーカーがどのようなコンセプトでそれぞれのロッドを設計したかが重要。
その対策としてモビリティゲームは使用しているカーボンのトン数を2ピースモデルより若干下げている。
※一般的に同じカーボンであればトン数を上げるほど張りが増すが破断強度は下がる。逆にトン数を下げるほど張りは無くなるが破断強度は向上する。
結果、同じパワー表記でもモビリティーゲームの方がしなやかなんだけど、曲がってからの粘り強さは意外と引けを取らないらしい。
この特性の違いからロッドの張りを生かして積極的に魚を浮かせたいという場合はショアジギングGR3(2ピース)の方が向いているけれど、使用ルアーやフックが小さかったり、細いラインを使わなければならないといった繊細なやりとりが求められる局面においては自重が軽く、しなやかに曲がり、粘る特性のモビリティーゲームGR3の方が向いていると言えるかもね。
(≡ΦωΦ≡)σ ガイドサイズもモビリティーゲームの方が小さいため細糸との相性が良いのかな?
まぁ、なんだかんだ言っても一番の魅力は携帯性の良さなんだけどねw
新旧モビリティーゲーム(986MH)のルアー表記に隠されていた事実
ベンチマークテストを見て既に疑問を感じた方がいるかもしれないけど僕が感じた違和感はね、
GR2 986MHはルアーウエイトMAX60g、GR3 986MHはルアーウエイト MAX100gにも関わらずロッドの硬さがほぼ同じだったこと。
この疑問についてメーカーに聞いてみたところ、以下のような回答がありました。
タカミヤ:モビリティーゲームGR2を開発していた頃はプラグが大流行していました。そのためルアーウエイトMAX60gというのは実はプラグを意識したものであり、実釣の現場では「ジグだったらMAX80gくらいまで使えた」という声もありました。
タカミヤ:その後GR2を実際に使用していただいたお客様のご意見やテスターからのフィードバック、近年流行りのルアーの傾向を踏まえつつ社内で改めて検討した結果、モビリティーゲームGR3のルアーウエイト表記はジグを基準にしようと決まりました。
タカミヤ:ジグとプラグ両方の表記をすれば分かりやすかったのだと思いますが、従来と同じMAX表記としたことでお客様の混乱を招いたことやご不便をおかけしたことは誠に申し訳ありませんでした。
というとても丁寧かつ「なるほど!」という回答をいただきました。
要するに両者を同じジグ基準で比較するならば、
・RM モビリティゲームGR2 986MH:ルアーMAX80g
・XOOX モビリティゲームGR3 986MH:ルアーMAX100g
ということ。
心のモヤモヤがスッキリ晴れた気分なんだけど、実を言うとこの手の話は他のメーカーでも割とあるんだよね。
(≡ΦωΦ≡) ほなしゃーないか...
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組み合わせるリールのおすすめサイズ
あくまでもアングラーの好みで組み合わせたら良いんだけど、参考までに僕の主観でおすすめのリールサイズを言いますね。
※ダイワリールの旧番手の場合3000番が小型、3500-4000番が中型、4500-5000番が大型になります。
ショアジギングGR3、モビリティーゲームGR3はおすすめか?
実釣で使っていないので一部推測ではあるものの、先代のGR2シリーズが僕の中でおすすめロッドであったことやベンチマークテストの結果を見る限りGR3もおすすめ!
価格がリーズナブルなうえ、誤って破損してしまった場合でも保証期間内の免責価格が3,000円~4,000円代とお財布に優しいところもおすすめとなる要因。
また、過去の記事でショアジギングGR2のインプレで触れたけれど、小型~大型リール、PEラインも0.8号~2号まで複数使ってみた結果、めちゃくちゃライントラブルが少なかった。
※ただし106Hだけは気を抜いてると若干ライントラブル発生。
そのためこれからショアジギングを始めたいって方、ライントラブルに悩まされている方には是非試してみて欲しい。
11月の釣果報告。地磯で84cmのシイラ、40cm台のヤズ~70cmのハマチ。堤防でヤズなど - 野良猫アニキの自由研究
※GR2の106Hはややベテラン向け↓
誤解が無いように念のため言うと、青物と真っ向から対峙できるだけの十分なパワーと性能を持ったロッドだけどロックショアのメーター級をメインターゲットにするようなパワーは期待しないでね。
ネックな所が全く無いわけではない
話を蒸し返してしまうけれど、いくら先重りが少ないロッドとはいえ92M、96MLの2本についてはルアーウエイトMAX50g~60gというライトショアジギング的なスペックにも関わらずロッド自重が300gを超えるのは果たしてどうだろう...と感じてしまう。
今後それらのライトなモデルを触る機会があったら改めてインプレしようとは思うけど、一旦今の時点で僕がショアジギングGR3をおすすめするならば比較的多くの釣り場に柔軟に対応するであろう、またスペックと自重などのバランスが取れているように思えるMとMHかな。
もちろん足場の高い所でのプラグ使用がメインであったりロックショアでの使用頻度が高い方であれば106Hもアリです。
買うならショアジギングGR3か?それともモビリティゲームGR3か?
ショアジギングGR3とモビリティーゲームGR3のどちらを買おうか迷った場合のため両者の違いをざっくり言いますね。
①パワーの違い
同じパワー表記同士ならショアジギングGR3の方が上。
②自重の違い
モビリティゲームの方が明らかに軽い。
③仕舞寸法の違い
これは言うまでも無いけどモビリティゲームの方が圧倒的にコンパクト。
ただし、高い携帯性を得た代わりに実釣現場でロッドを準備したり仕舞ったりするときは継ぎ数が多い分少々面倒。
数か所同時に固着なんてされようものなら思わず発狂するかも。
━◠\(≡ΦωΦ≡)/◠━ アー!!!💢
モビリティーゲームを常用するなら念のためフェルールワックスやロッドセパレーターは持っておいたほうが安心かもね。
逆にGR2の時から言えることなんだけどジョイントはしっかりしていて緩みにくいので抜けの心配はあまりないと思う。
④グリップ長の違い
9.8ftのMH同士を見た場合、リール取付位置は2cm程度の差しかないけれどグリップ長は大きく異なる。
モビリティゲームは携帯性を優先したデザインなので仕方ないんだけどね。
青物がヒットしたあと思わぬ長期戦にもつれ込んだ場合はフロントグリップの長いショアジギングGR3の方が楽だと思います。
ただ、モビリティーゲームの方が曲がるロッドなので(逆テコ作用が軽減されることから)グリップ長の違いほど大きな差は無いのかもしれない。
ショアジギングGR3のドラグ値について(おまけ話)
初代GRから2代目GR2を経て今回のGR3に至るまで、メーカーのタカミヤは推奨ドラグ値やMAXドラグ値を一切公開していない。
そもそも設定自体していないらしいので「実は有るんだけど教えない」ってことではないらしい。
残念ながら今のところは設定、公開する予定は立てていないとのこと。
でも、気になるよね?
何か参考になることが聞けないか質問していると、今回次のような話が聞けました。
ここで先にお詫びしておきますが、以下にお話しすことはいわゆる公式的な情報・発表ではなく、製品の品質や強度を保証するものでもないということを念頭に置いて読んでください。
実はロッド角90°でも耐える!?
ショアジギングGR2、3は幅広い層をターゲットとするにあたり初心者が扱いにくくなるような尖った特性や持て余すような過度のパワーを持たせていない。
その代わりに、釣りを始めたばかりで操作に慣れていないアングラーが多少ラフに扱っても破損しないだけのブランクス強度は持たせてあるとのこと。
もう少し具体的に言うと、一番ヘビーな106Hの機械試験ではロッド角60°の状態で16kgまで負荷をかけても破断しないらしい。
ただ、これはロッドを完全に固定した静止状態、且つ1方向からゆっくり負荷をかけた場合の話。
実釣ではアングラーのロッドアクション(ファイトスタイル)とヒットした魚の動き、水圧の変化などが複雑に絡み合い、ロッドに対して様々な方向(縦、ヨコ、斜め、捻じれ)から不規則且つ複数の負荷が発生という苛酷な状況にさらされます。
そのため、ロッドにかかる実際の負荷が設定ドラグ値や予想値を瞬間的に大きく超えてしまうこともよくあります。
リールの設定ドラグ値とロッドにかかる負荷は決してイコールではなく、正比例でもないことに注意してね。
そのためヒットした魚を足元まで寄せてランディングの時などにどうしてもロッドを立てなければならない場合であってもロッド操作はできるだけ丁寧に、ドラグは6kg/90°までに抑えてほしい。
またロッドの寿命を長く保つ観点から言うならばロッド角は90°まで立てれると思わず60~70°までに抑える心積もりでいるほうが安全とのこと。
ちなみに上記は一番パワーのある106Hの話だけど、仮にMクラスであっても4kg/90°程度の負荷に耐える強度は持たせてあるらしいのでロッドを少し寝かせるだけで堤防ブリくらいの引きは余裕で止めれそう。
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まとめと今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
タカミヤのロッドは特に思い入れがあるので時間はかかったんだけど書いていて楽しかったです。
さて次回の記事についてですが、またロッドに関して書こうと思っています。
実は昨年、思いもよらぬ理由で更新できず頓挫してしまっていたダイワのオーバーゼア グランデ 3ピースモデルのベンチマークテストの続きです。
【過去の記事】
新規で投稿するか、過去記事に追記という形をとるかはまだ決まっていません。
できれば1週間以内にはアップしたいと思っているので、(といってもあまり楽しい記事にはならないかもしれないんだけど)ご興味のある方は時間のある時に是非読んでください。
※2024/01/09 ダイワ オーバーゼアグランデの過去記事を更新しました。
今日はここまで!
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー