(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
前回、テイルウォークのリール、クロシオ43HGXの記事を書いたので今回はテイルウォークのロッドについて書きました。
ただ、ほとんど魚を釣っていないのと使用したのが一昨年なので詳細なことは覚えていません。
なのでベンチマークテストによる比較とメーカーに聞いた話、今でも覚えていることや購入時に注意して欲しい点などを書きます。
主なスペックとベンチマーク(測定値)
主なスペックおよびベンチマークの測定値をご紹介。
今回は比較のため一部の生産終了(受注終了)モデルも掲載します。
オキナワマンビカ
オキナワマンビカ 100SXH
全長:10ft
自重:480g
継数:2
適合ルアー:MAX150g
最大ドラグ:15kg
適合ライン:MAX#8
ガイドサイズ:16-16-16-20-25-30-40
フロントグリップ長:約36.5cm
リール取付位置:約50.9cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約43cm
仕舞寸法:156cm
竿尻:ラバー
①ティップ:10.3cm
②バット:1.88cm
僕は使ったことが無いけれど3ピースモデルもあるよ!
オキナワマンビカ 100SXH-P3(スペックのみ)
全長:10ft
自重:485g
継数:3
適合ルアー:MAX150g
最大ドラグ:13kg
適合ライン:MAX#8
ガイドサイズ:16-16-16-20-25-30-40
仕舞寸法:107cm
竿尻:ラバー
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マンビカver2
マンビカVer2 100XXH
全長:10ft
自重:425g
継数:2
適合ルアー:MAX140g
最大ドラグ:13kg
ガイドサイズ:16-16-16-16-20-25-30-40
フロントグリップ長:約24cm
リール取付位置:約55.7cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約33.2cm
仕舞寸法:155cm
竿尻:ラバー
①ティップ:13.5cm
②バット:2.62cm
ソルティシェイプダッシュ(SSD)
ソルティシェイプダッシュ(SSD) 96H
全長:9.6ft
自重:250g
継数:2
適合ルアー:MAX65g
最大ドラグ:5kg
ガイドサイズ:8-8-8-8-10-12-16-20-30
フロントグリップ長:約15.2cm
リール取付位置:約47.6cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約31.5cm
仕舞寸法:147cm
竿尻:EVA
①ティップ:25.2cm
②バット:4.4cm
ベンチマーク(表)
今回もベンチマークテストの結果を表にしてみました。
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。
これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?
僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。
ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。
ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。
オキナワマンビカ・マンビカVer2
ソルティシェイプダッシュ(SSD)
※ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。
※特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。
今回も比較のためアピア、シマノ、ダイワ、タカミヤ、メジャークラフト、ヤマガブランクスの中で比較的硬さの近いロッドを入れてみた。
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どんなロッド?
オキナワマンビカ 100SXHの第一印象はゴツくて重い。
同時期に使用していたアピア クワトロブラック シーゴリラ 105HHに比べればロッド操作も曲げるのも楽だけれど、よほど体格に恵まれた方か中級以上のアングラーでないと使いこなすのは難しいと思う。
また150gのルアーがキャストできるロッドの中でもティップは硬い方なので60g台など軽めのルアーを操作する場合は慣れが必要です。
(ショアジギングロッドよりはGTロッド寄りな感じ)
ちなみに3ピースモデル(100SXH-P3)についてメーカーに聞いたところ、2ピースモデルに比べ最大ドラグ値が2kg減少し13kgになっていますが、これは継ぎ数が増えたことによる念のためのマージン確保とのこと。
そのため2ピースと比べて著しく強度を落としているわけではないんだって。
また、3ピースの方がティップが若干しなやかになっており、プラグの操作性が向上しているらしい。バットの硬さとパワーは2ピースと同じとのこと。
合わせるリールはキャタリナ 6500番などGT用のリールが似合うと思うけれど、僕はキャタリナ5000番とかペンリールの5500番を使っていました。
なのでシマノの8000番でもマッチすると思います。
対してマンビカVer2 100XXHはオキナワマンビカ 100SXHと全く印象の異なるロッド。
自重は400gを超えるんだけどリール取付位置が高く、重量バランスはかなり手前なので体力的な面で言うと自重300g前半のショアジギングロッドが使える方ならおそらく普通に使えると思います。
また、パワーの割に非常に曲がるロッドなのでアングラーの負担はすごく軽減される一方、釣った魚をズリ上げたり抜く場合はロッドを立て過ぎないよう注意が必要です。
ドラグ最大13kgだからブリクラスでも抜けるとか、ズリ上げできるとは思わないほうが無難。
リールはシマノなら8000番、ダイワ(キャタリナ、16ブラスト、BG)なら4500、5000番がベストマッチだと思う。
おすすめするわけではないけれどシマノ6000番、ダイワ(キャタリナ、16ブラスト、BG)の4000番でも何とか使えそうな気がします。
ちなみにマンビカVer2 100XXHのドラグ値13kgは偶然にもオキナワマンビカ 100SXH-P3と同じだけれど、先ほどの話(オキナワマンビカ100SXH2ピースと3ピースの差)とは異なり、この両者の間には明確な差があります。
言うまでもなくロッドのパワーもブランク強度もオキナワマンビカの方が上です。
オキナワマンビカとマンビカVer2で明確に差別化されている理由
ドラグ値が同じでルアーウエイトも近いのに明確な差があるのはなぜか?
その理由はオキナワマンビカがロックショア上級者向けなのに対しマンビカVer2はロックショア初心者向けの味付けにしているためらしい。
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【メーカーの話】
一般的な傾向としてロックショアの上級者と初心者ではファイトスタイル、技術、ターゲットが大きく異なることが多く、残念ながらカタログ上でそれを明確に記載することが難しい。
例えば、技術的に未発達な初心者と熟練されたベテランアングラーがオキナワマンビカの同じモデルを同じタックル設定で使用した場合、前者からは「ロッドが硬くて重く、ルアーの操作性が悪い」と評価されるかもしれないが、逆にベテランからすると「ルアーの操作は(腕でカバーできるので)問題無し。大物を掛けてからのパワーが素晴らしい」と評価される可能性がある。
ルアーのキャストにおいては、ロッドを曲げ込むことができるベテランアングラーはオキナワマンビカでも軽めのルアーがキャストできるが、そうではないアングラーの場合は軽めのルアーだと飛距離が出なかったりキャストミスやライントラブルが発生する。
トップ系ルアーの操作においては、ロッドがよく曲がって(あたかも自動的のように)ルアーをダイブさせてくれる「マンビカVer2の方が使いやすい」と感じる方がいる一方、ロッドアクション、リール操作でルアーの動きを調整したいアングラーからすれば「マンビカVer2は柔らかすぎて操作し辛い」と感じる可能性がある。
このような理由からオキナワマンビカとマンビカVer2は全く異なる印象のロッドに仕上げた。
ただし上級者用、初心者用と決めているわけではないのでベテランアングラーが用途や好みに応じてマンビカVer2を使ってもよいし、初心者の方が「自分にはオキナワマンビカの方が向いている」と感じたならオキナワマンビカを使っていただいたので全く問題はない。
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そしてマンビカシリーズとは全く異なる印象のソルティシェイプダッシュ(SSD)。
僕が使った96Hは適合ルアーMAX65gとあまり重くない割にドラグは最大5kgとこのクラスのロッドとしては高めに設定できる。
ロッドの使用感はしなやかなので粘る特性なんだろうね。
オキナワマンビカ、マンビカVer2、ソルティシェイプダッシュはお勧めのロッドか?
オキナワマンビカ 100SXHは大物狙いのロックショアにおすすめです。
得にカンパチやヒラマサなど、太めのラインを使う場合に打って付け。
逆にブリの場合は90cmクラスですらオーバーパワーかもしれません。
※GTやマグロは狙ったことが無いのでわかりません。
19~23cmの大型トップルアーや100~150gのジグなど、スイングスピードよりも重量で飛距離を稼ぐルアーとの相性が良さそう。
マンビカVer2 100XXHは適合ルアーウエイトや最大ドラグ値が高い割に曲がるロッドであることを念頭に置き、ファイト時やランディング時にロッドを立て過ぎないよう注意しつつ適材適所で使うならおすすめです。
キャスト性能だけで言えば60g台の軽めのルアーでも飛距離が出せそうな気がします。
大物が回遊する沖磯よりは一般的な地磯の方が活躍するんじゃないかな?
逆に100gを超える大型のルアー(特にプラグ系)は思ったほど飛距離が出ないかもしれません。
掛けた魚が根に潜らないようドラグは少し高めに設定したいけれどルアーは軽めのものを使いたいって方におすすめです。
先重りも少ないので女性でも使いやすいんじゃないかな。
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まとめと今後の記事について
実釣回数が少なかったのでファイト時の詳細を書くことができなかったけれど、ここまで読んでいただきありがとうございます。
テイルウォークのロッドやリールはリーズナブルな価格設定が多いので気になる方もいると思います。
ただ、意外と実物が置いてある釣具屋が少ないので迷っている方に今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
次回の記事は何を書くか迷っています。
今週は天気が良ければ釣りに行くかもしれないので久しぶりに釣行記事が書けるかも!?
次回も良かったら是非読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ