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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

【インプレ】テイルウォーク スプリントスティックSSD 710MH-P3のインプレ。オフショアキャスティングロッドをショアで使ってみた!! ベンチマークテストによるショアジギングロッドとの違い。メリットとデメリット

■2021/06/04 更新


  (≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。

 

 今回は(書くと言いつつ書いていなかった)テイルウォークのオフショアキャスティングロッド、スプリントスティックSSD 710MH-P3の簡単なインプレ記事を書こうと思います。

 

 ただ、釣行回数、情報量が極端に少ないためベンチマークテストの結果報告が主な内容になります。

 

 また、本日6/2時点で記事はほとんど書けていないのでベンチマークテストの結果を先行してご報告します。

 

 

主なスペックとベンチマーク(測定値)

 

 主なスペックおよびベンチマークの測定値をご紹介。

 

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フロントグリップ長、リール取付位置の説明

 

スプリントスティックSSD

 

【商品紹介】※メーカーHPより

 スタンダードクラスのオフショアキャスティングゲーム専用モデル

 スタンダードクラスのオフショアキャスティングゲーム専用ロッドの完成系。

 スプリントスティックの名前を受け継ぎビギナーのみならずベテランアングラーが手にしても満足できるスペックを盛り込んだ。

 耐衝撃性に優れたスムーズな曲がりを持つ信頼性あるブランクとトラブルレスの破損しにくいデザインなどテイルウォークならではのノウハウが詰まっている。

 携行性に優れた3ピースモデル(P3)もラインナップされ遠征のサブロッドや電車・飛行機での移動で重宝する。

 オフショアキャスティングゲームロッドをリリースし続けてきたテイルウォークならではの安心感をここに。

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SPRINT STICK SSD 710MH-P3

 

710MH-P3

【商品説明】※メーカーHPより
 遠征や電車釣行に便利な3ピース設計
 突然の釣行でも大型トランクにしまう事の出来る仕舞、また不意な大物にも対応のミディアムヘビーアクション。ドラグマックス6kgで3ピースでも安心の耐久性を持ち合わせている。

 

 全長:7.10ft

 自重:235g

 継数:3

 適合ルアー:MAX70g

 最大ドラグ:6kg

 適合ライン:-

 ガイドサイズ:10-10-10-12-16-20-30

 フロントグリップ長:約24.2cm

 リール取付位置:約46cm

 重量バランス:リール取付位置中心より上へ約26.9cm

 仕舞寸法:84cm

 竿尻:EVA

 小売価格:23,000円

 

 ベンチマーク

 ティップ:13.6cm

 バット:4.16cm

 

 

 

 

ベンチマーク(表)

 

 今回もベンチマークテストの結果を表にしてみました。

 

 

ベンチマークテストの説明

 

 ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。

 ※元々は測量で使われる言葉らしい。

 

 ベンチマークの測定方法は以下の通り。

 

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 【測定方法】

 1、ロッドの先端に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 2、バット部分に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 

 通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。

 

 これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?

 僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。

 

 ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。

 

 ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。

 

ベンチマークテストに関する注意点】

 このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。

 測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。

 また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。

 ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。

 使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。

 やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究

 

ベンチマークテストの目的】

 測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。

 一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。

 対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。

 魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。

 ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。

 

 

測定結果

 

 ※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。 

 

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  ※ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。

 ※特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。

 

  カテゴリーが異なるせいか今まで使ったロッドに近い硬さのものは無いんだけど参考のためダイワジグキャスターMX 96MHテイルウォーク SSD SHOREJIG (ソルティシェイプダッシュ) 96HマンビカVer.2 100XXHを入れてみた。

 

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どんなロッド?

 

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 まず驚いたのはルアーウエイトに対してティップが硬いこと。

 ルアーウエイトが近い同社ショアジギングロッドと比べてもティップにかなり張りがある。

 バットの硬さはダイワジグキャスターMX 96MHとほぼ同じで、ティップの硬さはルアーMAX140gのテイルウォーク マンビカVer.2 100XXHとほぼ同じ。

 

 レングスが短いとこういう味付けになるのだろうか?

 以前、釣具店で触ったことのあるシマノ オシアプラッガーBG モンスタードライブS86H-3(MAX180g)のティップはもっとしなやかだった気がするんだけどなぁ...

 

fishing.shimano.co.jp

 

 

 実釣で使ってみたところジグは軽快にしゃくれるし、ルアーウエイトMAX付近のダイペンはもちろんのこと、80gのポッパー(バレットブル 160)でも違和感なくキャスト&操作できた。

 ロッドの破損を恐れてフルキャストこそしなかったものの、モンスタードライブ190F(100g)ですらロッドが負けている感じは全くしなかった。

 

 

 

気になる飛距離は? 19リモート と比べてみた結果...

 

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オリムピック 19リモート GORMS-9103H

 

 完全な同条件での測定ではないんだけど、オシア モンスタードライブ 160F(足場低く無風状態)の飛距離をショアジギングロッドと比較した結果がこちら。

 

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 ・19リモート GORMS-9103H (ダイワ BG5000番、PE2号)

  MAX 73m

 ・スプリントスティックSSD 710MH-P3 (クロシオ43HGX、PE2号)

  MAX 65m

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 結果、やはりショアジギングロッドには一歩及ばなかった。

 でも、十分飛距離は出たと思っていいんじゃないかな?

 

 軽いルアーの飛距離も気になるけれど、地磯での検証が目的だったのでトップ系ルアーは60g以上しか持っていませんでした。

  

 ちなみに飛距離の測定はこれを使いました。

 

 

 メタルジグも使ってみたんだけど、40g~60gはとにかくスイングスピードを上げないと飛距離が稼げないので意識してコンパクトに振り抜く必要があった。

 そして80gでやっとロッドのしなりを生かしたキャストができたように感じた。

 

 

 

 スプリントスティックSSD 710MH-P3をショアから使うメリットとデメリット

 

 あくまでも短期間の検証で僕が個人的に感じたことを言います。

 

 【メリット】

 ・ロッドが軽いので疲れにくい

  ※ただし素早くコンパクトに振り抜くなど、ロッドに合った操作ができない場合は逆にスタミナが削られる可能性あり。

 ・ロッドが短いので魚を寄せるのも抜くのもアングラーの負担が軽い。

 ・このカテゴリーに必要かどうかはさておき、軽い分ロッドの感度は良い。

 ・ロッドが短いため取り回しが良く、あらゆる方向にキャストしやすい。

  ※キャストの向きに制限を受けにくいため、足場が狭いなどの悪条件の中であればショアジギングロッドより飛距離が出せる可能性もあるし、そもそもショアジギングロッドではキャストできないような方向ですら取り回しの良さを生かしてキャストできることがある。

 ・ジグ、プラグ共にジャークやトゥイッチなどの細かな操作がしやすい。

  ※ロッドを曲げるのはやや苦労するものの、短く軽いためルアーの繊細な操作が簡単。

 ・ロッドが短いためトップガイドにPEラインが絡まっても簡単に手が届き素早くほどきやすい

 ・仕舞寸法がコンパクトなため移動中バッグや背負子に縛りつけておける(両手がフリー)

 

 【デメリット】

 ・コツを掴めば飛距離は安定するものの最大飛距離は(きちんと振り抜けることが前提において)ショアジギングロッドに及ばない。

 ・風のある状態で足場の高い位置からルアー操作する場合(=糸ふけが出やすい場合)は慣れとタックルバランス(ラインの太さ、ルアー重量など)を状況に合わせる必要性が高まる。

 ・ロッドの長さを生かしたルアー操作は難しくなるためリールの巻きでフォローが必要。

 ・検証では大物がヒットしなかったが、仮に大物を足元まで寄せたりランディングする場合のリーチの短さ。

  ※寄せた魚を誘導しにくい。

 

 現時点で気付いたり感じたことは以上です。

 

 このロッドを使った過去の実釣記録はこちらをご覧ください。(エソしか釣れなかったけどね...)

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

■同じカテゴリーの最新記事はこちら

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

まとめ

 

 使用期間が短かったこと、これといった釣果が無かったことはもちろんだけど、オフショアキャスティングロッドを使ったのが今回初めてなので他のロッドがどんな感じかはわかりません。

 なので今回の検証だけでオフショアキャスティングロッドを語るのは控えておきます。

 

 機会があれば他のロッドも検証してみたいと思いますが、3ピースのキャスティングロッドって高価なのが多いんだよねぇ...(汗)

 

 今日はここまで。 

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ