■2022/07/30 ベンチマークテスト(表)にXR5-962M/LSJを追加
(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
今回はクロスライド5G XR5-962Mを使ってみた感想です。
3月は残念ながら魚の気配がなく完全ボウズだったのでルアーのキャスト性や操作感について完全に僕の主観でお話ししますね。
(≡ΦωΦ≡) 毎度のことだけど
スペック紹介
今回使用したロッドのスペックを改めて紹介します。
クロスライド5G Mシリーズ ※メーカーの説明
ライトショアジギング感覚で使える本格モデル。
40g前後のジグやブレード系バイブレーション、ヘビーミノーにも対応。
ブリとのファイトを想定したパワフルなバットパワーが特徴。
XR5-962M
全長:9.6ft
自重:200g
継数:2
適合ルアー:20-60g
適合ライン:#1.0-2.5
ガイドサイズ:8-8-8-8-12-16-20-30
フロントグリップ長:約20.0cm
リール取付位置:約49.7cm
重量バランス:リール取付位置中心より上へ約38.6cm
仕舞寸法:150cm ※実測値
竿尻:EVA
スポンサーリンク
ベンチマーク表
※ベンチマークテストの説明および注意点については過去の記事をご覧ください。
検証した環境
水深:足元3~5m。ルアー着水付近15~20m。
潮:大潮
潮流:0~15cm/秒。
風:0~5m/秒
足場の高さ:1m~2m弱。
検証タックル①
ロッド:メジャークラフト クロスライド5G XR5-962M
リール:ダイワ BG4500(スプールは5000番)
PEライン:ゴーセン ドンペペ8ACS 2号
スペーサー:8本編3号
リーダー:YGK(よつあみ) キャストマンアブソーバー TPⅢ 20号 60LB
メタルジグ:ダイソージグ 18g
:シマノ コルトスナイパー フォール 28g
:ダイソージグ 40g
:メジャークラフト ジグパラ スロー 50g
:マルシン漁具 スロイダーCT 60g
:マリア メタルフリッカー 80g
トップルアー:シマノ 別注平政 145F 46g
:シマノ ロックジャーク170F 51g
:デュエル バレットブル 130F 50g
【リールとの相性】
スプールの大きさ、ハンドルの長さ、重さともにダイワBGの4500番、5000番(セルテートSWの場合8000~14000番、シマノ SW機であれば8000番あたり)だと大きすぎる印象。
【ジグ】
ベンチマークの結果から分かってはいたことだけれどダイソージグ18g(=適合ルアーウエイトの最小付近)ではロッドの曲がる感覚が非常に薄い。
ロッド自体がスリムで非常に軽いためスイングスピードを上げることができ軽いジグでもキャストは可能なんだけど飛距離はイマイチで、僕の腕ではカバーできないと思いました。
30gのジグだと幾分マシで、ルアーの引き抵抗や操作感も感じることができるものの、さすがに流れの無いシャローエリア(水深約5m)ではほとんど手ごたえを感じなくなった。
40gだと更に操作感は増えていく。ただしバットを曲げてキャストする感覚はあまりない。
50g~60gでやっとロッドのしなりを使っている感じが出てきた。それでもロッドがやや勝ち気味な印象。
試しに80gをキャストしたらタメを効かせる感じがしてすごく良い。操作感も全く問題を感じない。
ということは単純に硬いのではなく反発力も非常に強いロッドってことだろうね。
【プラグ】
残念ながら今回試したルアーで相性が良いと感じた物は無し。
(僕が使い慣れていない、あるいは僕の腕が未熟という可能性もあり)
強いてあげれば引き抵抗の大きなバレットブル130が一番操作しやすかった。
今回は時間の都合で試さなかったけれどデュエル モンスターショット125やダイワ オーバーゼアー130といった重めのシンキングミノー、プラグであれば使いやすそう。
検証タックル②
ロッド:メジャークラフト クロスライド5G XR5-962M
PEライン:ラパラ ラピノヴァX マルチカラー 1.2号
リーダー:デュエル カーボナイロンCN 8号 30LB
メタルジグ:ダイソージグ 18g
:シマノ コルトスナイパー フォール 28g
:ダイソージグ 40g
:メジャークラフト ジグパラ スロー 50g
:マルシン漁具 スロイダーCT 60g
【リールとの相性】
特に違和感なく使用可能。
ただ、張りのあるこのロッドを使う状況を想像するに、もうワンサイズ大きなリールの方が実際の釣りではさらに良い気がする。
【ジグ】
軽いリールのおかげでスイングスピードは上がったもののダイソージグ18gはやはり満足のいく飛距離ではない感じ。
13バイオマスター4000XGがBG4500より断然軽く、リールの巻き上げ力が幾分下がったことでルアーの動き(引き抵抗)も感じやすくなった。
今回の水深と潮流であれば他のジグも問題無く使用可能だった。
※誤解が無いように言うと13バイオマスターSWはボディサイズの割に十分な巻き上げ力があります。
比較のため用意したロッド(および組み合わせたタックル)
ロッド:ダイワ ジグキャスターMX 96M(ルアー10-60g)
PEライン:ラパラ ラピノヴァX マルチカラー 1.2号
リーダー:デュエル カーボナイロンCN 8号 30LB
ジグキャスターMX 96Mについては既にダイワロッドの記事で書いたためここでは詳しく書かないけれど、ジグは操作性・キャスト性ともに20g~40gが使いやすい。
50~60gになるとロッドのしなりが増えるため水深のあるところではややしゃくる幅を増やす必要があるのと安定して飛距離を出すには少々コツがいる。
とはいえ、ショアジギング初心者であればクロスライド5G 962MよりもジグキャスターMX 96Mの方が使いやすいと思う。
ジグの飛距離100mは簡単!?
検証タックル②でジグを少しずつ重くして行き、50gのジグパラスローをキャストした時にふと気付いたことがありました。
それは、
「ん!?ジグキャスターの時と比べてやたら飛んでないか?」
Σ(≡ΦωΦ)c/=======================。
というのも、前回根掛かり回収時に高切れしてしまったんだけど思った以上に深刻だったようでXR5-962Mでキャストすると下巻きのラインが出てしまいました。
(;≡ΦωΦ≡) 魚がヒットしたら怖いなぁ...(ヒットしなかったけど)
飛距離テストを行う予定はなかったんだけど簡単な測定器は持っていたので試しに測ってみることにしました。
使ったのはコレ。
商品名からして本来は水深を測る物だと思うけどねw
測定方法は、50gのジグ(ジグパラスロー)をキャストし、着水と同時に糸ふけを可能な限り巻き取ったところから回収するまでの距離を測ってみました。
逆光で測定器の数値が撮れていませんでした(w)が、飛距離はメモしておいたので結果発表です。
1回目:95m
2回目:103m
3回目:102m
4回目:104m
※13バイオマスターSW 4000XG、PE1.2号。ライン結束部分をガイド#2と#3の間に入れた状態。
1回目はフルキャストではなくやや加減しました。
2回目からがフルキャスト。
ちなみに足場の高さはほぼ1mで風は無風。
それでコンスタントに100mオーバー。
これでもし足場が高かったり追い風だったり、新品のPEラインだったらどれだけ飛んだのか気になるね。
測定したのは4回だけどその後もかなり高い確率で同じくらいの飛距離が出せました。
実を言うと体力的にはさらに力を込めることもできたんだけどPEラインが使い古した1.2号だったのでライントラブルが怖くてやめておきました。
※補足。今回の飛距離検証ではクロスライド5Gに軍配が上がったけれど、ジグキャスターも今まで使ったロッドの中では抜群に飛距離の出るロッドです。また、過去にライトショアジギングロッドの飛距離テストを行っていたやや足場の高い防波堤ではジグキャスターMX 96Mで90後半~100m前後の飛距離が出ていました。
スポンサーリンク
気になったので50gの鉄板バイブレーションも投げてみた!
その翌日、鉄板バイブレーションがどのくらい飛ぶのかどうしても気になったので近くの海岸で飛距離の追加テストをしてみました。
※周囲に人がいないことを確認済み
使用したのはたまたま持っていたジグパラブレード140mm(50g)。
重量は前回のジグパラスローと同じでフックはシングルに交換しているため標準のトリプルフックよりは抵抗が少ないと思うけれど、140mmもあるボディがどれだけ飛距離に影響するのか興味津々。
リールとラインは前回使用した検証タックル②と同じ。
風はほぼ無風。
キャスト方向は海ではなく砂浜の上。
海岸線に沿ってキャストしたので足場の高さは数十センチです。
(≡ΦωΦ)c/=======================。
結果は以下の通り。
1回目:83m
2回目:79m
3回目:79m
4回目:81m
5回目:86m
6回目:78m
7回目:82m
8回目:80m
※13バイオマスターSW 4000XG、PE1.2号。ライン結束部分をガイド#2と#3の間に入れた状態。
平均飛距離80m強ってところでした。
比較的飛距離の出るルアーと言われる鉄板バイブレーションですが、やはりメタルジグとの差は歴然か。
(それでも及第点くらいは飛んだと思うけどね)
僕は普段バイブレーションをほとんど投げないので使い慣れた人がやればもっと飛ぶ可能性もあると思います。
今まであと一歩ルアーが届かずに諦めていた場所でもXR5-962Mだったら攻略できる可能性が上がるかもしれないね。
クロスライド5Gが軽いのは下半分
わざわざ大きなタイトルを付けるほど大した話ではないんだけど、新旧クロスライドの4機種をそれぞれ上のピース(#1)と下のピース(#2)で重さ比較してみました。
※実測値のため#1と#2の合計がメーカーの標準自重と若干異なる場合があります。
クロスライド XRS-962PLG (適合ルアー:15-70g)
ガイドサイズ:8-8-8-8-12-16-20-25 (ステンレスフレーム)
自重(#1/#2):43g/199g
重量バランス:リール取付位置中心から上へ約33.3cm
クロスライド XRS-1002MH (適合ルアー:20-60g)
ガイドサイズ:8-8-8-8-12-16-20-30 (チタンフレーム)
自重(#1/#2):46g/202g
重量バランス:リール取付位置中心から上へ約39cm
クロスライド5G XR5-962M (適合ルアー:20-60g)
ガイドサイズ:8-8-8-8-12-16-20-30 (ステンレスフレーム)
自重(#1/#2):40g/157g
重量バランス:リール取付位置中心から上へ約38.6cm
クロスライド5G XR5-962MH (適合ルアー:40-80g)
ガイドサイズ:8-8-8-8-12-16-20-30 (ステンレスフレーム)
自重(#1/#2):42g/162g
重量バランス:リール取付位置中心から上へ約38.8cm
今回の測定結果を見ると上のピース(#1)の自重は僅差でした。
要するにクロスライド5Gが軽いのは下のピース(#2)ってこと。
そうすると東レのT1100Gが使用されているのは下半分なのかな?なんて思ってしまうけれど、グリップデザインやグリップ素材、リールシートの構成パーツが若干異なるのとブランク径も技術特性も異なるので確かなことはわかりません。
(≡ΦωΦ≡)σ クロスライド5GはR360構造の採用によりクロスフォースや4軸カーボンを使った外層補強が必要なくなった。そしてクロスフォースや4軸カーボンは主にバットセクションの補強に使用されていたことを考えると下のピース(#2)の大幅な軽量化につながっているのは明らかだけどね。
また、普通であれば下のピース(#2)が軽い=重量バランス的に先重りするイメージなんだけど重量バランスをみても分かる通り気になるほどの先重りは感じなかった。
重心がなるべく手元側に寄るような調整でもされているのかな?
スポンサーリンク
クロスライド5G XR5-962Mはこんなロッド
あくまでも僕の主観でクロスライド5g XR5-962Mの良いところとそうでないところをまとめると、
【良いところ】
・旧クロスライド (LSJではない)ショアジギングモデルのような暴力的な硬さと比べれば断然しなやか。
・他のメジャクラロッドよりブランクに張りがあり、細身のブランク且つライトショアジギングロッド並みの軽さのため非常に高感度。
・ロッドの張りのおかげで水深のあるエリアでも遠くのジグを操作できそう。
・重いジグのキャストでも高い反発力のおかげでアングラーのパワーをルアーに伝えやすい。(=飛距離も伸びやすい)
・引き抵抗の強いルアー、鉄板バイブレーションや大きなブレードを装備したメタルジグは特に使いやすいと思う。
・今回試してはいないが重めのシンキングミノーやシンキングペンシル(デュエル モンスターショットなど)との相性もよいのではと思う。
【良くないかも?なところ】
・旧クロスライド ショアジギングモデルに比べれば断然しなやかだけどシャープなロッド特有のシビアさを若干持っている。
※初心者でも使えると思うけれど慣れるまでは集中力を要しそう
※軽めのシーバスロッドで張りのあるMHクラスを使っているアングラーがリールシート位置を少し高くしたジグをしゃくるためのロッドとして選ぶのであればあまり違和感を感じないかも。
・シャローで潮流の緩いエリア、且つ重量や引き抵抗が軽めのルアーだとロッドがあまり曲がらず、さらにショアジギング用の大型リールと組み合わせて使う場合はルアー操作感が極端に乏しくなる。また、重めのジグの飛距離が出しやすいのとは逆に軽めのジグで飛距離を出すには慣れとタックルバランスの調整が必要と感じた。
・(今回使用した)トップルアーとの相性はどれもイマイチだった。
※プラッギング専用モデルの旧クロスライド XRS-962PLGと比べて味付けが大きく異なることからもそう言えそう。(ベンチマーク表参照)
上記を踏まえてメーカーの説明文を僕なりに修正すると、
修正前:ライトショアジギング感覚で使える本格モデル。
↓
修正後:ライトショアジギングよりも一歩本格的なモデル。
修正前:40g前後のジグやブレード系バイブレーション、ヘビーミノーにも対応。
↓
修正後:40g~60gのジグやブレード系バイブレーション、ヘビーミノーにベストマッチ。
ブリとのファイトを想定したパワフルなバットパワーが特徴。
※修正なし
このようになる。
ブリとのファイトについては忖度抜きで本当に真っ向勝負できると思うよ。
実際に触ったことがないので推測になるけれど、通常の堤防で使用するならXR5-1002Mの方が(レングスがある分)もう少しマイルドで汎用性の高いロッドなんじゃないかな?と思います。
------------------------------------------------------------
■XR5-1002Mの記事をアップしました。
------------------------------------------------------------
XR5-962Mをお勧めするシチュエーション
軽くてシャープなロッドが好みというならおすすめ。
クロスライド5Gの総評ではなくあくまでもXR5-962Mについて言うと、使用者も使用するルアーも選ばない、いわゆる汎用性の高さを売りにしたロッドではなく、先に釣りをする場所やターゲット、使用するルアーやリールを具体的に決めてから相性が良さそうなら購入するロッドというイメージ。
水深のある堤防で重めのメタルジグやバイブレーション、シンキングプラグを使って80~100mくらい先を回遊するであろう中型以上の青物をメインに狙いたいというのであればドンピシャな気がします。
また、サーフやゴロタ浜、足場の極端に低いところから長時間釣りをする場合はロッドをあまり下向きにできず一定の角度を保ったままの状態が続くため腕が疲れやすい。
そんな場合もクロスライド5Gの軽さが役に立つかもしれない。
多かれ少なかれ経験するのがアングラーの真後ろに障害物がありキャスト時に大きくテイクバックできず小さなモーションでルアーをキャストしなければならないような場所(テトラ帯など)、なお且つ中型以上の青物がヒットする可能性が高くパワーの立ち上がりが早いロッドでなければ必要以上に走られたり潜られたりするようなシチュエーション。
汎用性を売りにしたロッドだと少し苛酷になりそうなこういった状況でもシャープで反発力のあるXR5-962Mであれば十分対応可能だと思います。
【おまけ】クロスライド5G XR5-962MHの使用感
ずっと以前に少しだけ使ったXR5-962MH。
エソしか釣れなかったので記事にはしていないんだけど簡単にご報告します。
場所:堤防
水深:足元4~6m強。ルアー着水付近30~35m。
潮:大潮
潮流:0~15cm/秒。
風:ほぼ無風
足場の高さ:1m~3m。
リール:ダイワ BG4500(スプールは5000番)
PEライン:2号
スペーサー:3号
リーダー:16号(55Lb)
使用ルアー:撃投ジグ レベル 60~80g
XR5-962Mと同じくシャープなブランクではあるもののとても使いやすかった印象があります。
これはおそらく使用したルアーが重かったことと水深がかなり深い場所だったのでそれなりに引き抵抗が発生したためだと思う。
飛距離は計っていないけれどPEライン2号でも足場の高さがあったので90m以上がコンスタントに出ていたと思います。
※撃投ジグ レベル60gより80gの方が飛んだのでXR5-962MHもやはり反発力の高いロッド。
飛距離に優れたジグパラスローやスロイダーだったらもっと飛んだ可能性あり。
(≡ΦωΦ≡) 以上です
■同じカテゴリーの最新記事チェックはこちら
今後の記事について
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これといった釣果がないので中途半端なインプレ記事になった感はありますが検討している方に少しでもお役に立てればと思い書きました。
次回の記事ですが釣果がない以上タックル関連の記事がしばらく続きそうです。
それと、以前に少し触れましたが僕が普段気にしている健康管理、使用している健康食品に関する記事をエピソードも交えて書こうと思っています。
もちろんエピソードの中には釣りに関する事もあるよ。
良かったら時間のある時に読んでください。
今日はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー