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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

【インプレ】釣りに行けないのでパームス ショアガンエボルブ SFSGS-103XH・BL (旧モデル) のベンチマークテスト!

■2022/06/27 SFSGS-103XH・BLのリール取付位置、重量バランスの数値修正

 

 (≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。

 

 今月何かと忙しく、休みができても天候に恵まれず全然釣りに行っていません。

 このままでは6月の新規記事が全く書けないので廃盤となったロッドの記事にどれだけ需要があるかわかりませんがパームスのショアガンエボルブ SFSGS-103XH・BL(旧モデル)について書こうと思います。

 

 ※この竿を使ったのは2019年頃です

 

 ただ、これといった釣果が無く情報量も少ないので短い記事且つ前半はメーカーのHPに書かれてあることの抜粋です。

 

 

パームス ショアガンエボルブ ブルーランナーシリーズ

 

【メーカーの説明】

 10kgの青物と対峙する。ライトウエイトジグで小型回遊魚を狙い撃つ。青物ゲームとして考えられるシーンを網羅するランナップがここにあります。
 高弾性カーボンマテリアルのシャープで軽快な取り回しに加え、対大型魚とのファイトでは沸き上がるようなバットトルクがアングラーをサポートします。
 “信頼”をキーワードに設計した専用ブランクは、高弾性カーボンマテリアルやオリジナルガイドセッティングの採用と相まって現代的なハンドリングを実現しています。

 

 

 

ショアガン エボルブシリーズ共通仕様

 

●Kシリーズガイドをオリジナルセッティング
 すべてのモデルにはKシリーズガイド※をオリジナルセッティング。

 ゲームスタイルごとに最適サイズと個数、配置を見直すことで、本来ブランクが持つ性能を余すことなく発揮することができるバランスを獲得しています。
 高弾性マテリアルを採用したブランク性能と相まって、キャスト時には快適なフィーリングとともに遠投性能を、そしてロッドワークに対しては無駄なバイブレートとは無縁のリニアなハンドリングを実現しています。
 パーツ1つがロッド性能を左右することを知っているからこそ、細部までそのこだわりを詰め込みました。

 

●SiCリングガイド
 長年使い込むタックルだからこそ、各パーツには信頼のパーツを採用しています。すべてのモデルはSiCリングガイドを採用。

 砂や塩分など、過酷な使用条件下でも長期間変わらないパフォーマンスを発揮します。
 各カテゴリーにおいて必要な耐久性を考慮しシングルもしくはダブルフットモデルをセレクトし、さらにはキャスト時のトラブルフリーを目指した逆付けなどのセッティングは、フィールドで磨き込まれた結果導いた我々からの回答。
そのポテンシャルの高さはたった1回のキャストで感じることができるはずです。

 

●テクノロジー×マテリアル
 ショアガンエボルブのブランクは、バットセクションを中心に適所に高弾性マテリアルを採用。
 キレのあるキャストフィールや、トルクの上限を持ち上げることで得られるさらなる遠投性能の向上は、これらマテリアルの特性を熟知し、それらを引き出すブランク設計技術があってこそ。やみくもに素材に頼ることなく、もちろんすべてを技術だけで形にすることはない。
我々が常に念頭に置いている「技術×素材」。それはブランド誕生時から今にいたるまで受け継がれているDNAでもあるのです。

 

 

 

SFSGS-103XH・BL

 

 

 近海でのライト~ミドルクラスをカバー。
 最大100gまでのジグをフルキャストすることができるブランクは、5kgクラスを想定したショアジギングに最適なパフォーマンスを発揮します。

 ヘビークラスミノーやトップウォータープラグの操作性の高さも特徴。

 近海をメーンフィールドとしたミドルクラスゲームでは主軸となる1本です。

 

・全長:10.3ft
・継数:2本
・仕舞寸法:160.5cm ※実測値
・標準自重:320g
・ルアーウェイト:30-100g
・PEライン:1.5-4号
・ガイドサイズ:10-10-10-10-12-16-20-25-30
・フロントグリップ長:約16.8cm
・リール取付位置:約47cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約34.1cm
・竿尻:ラバー

 

 ベンチマーク

 ティップ:18.9cm

 バット:2.72cm

 

【現行モデル】

 

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ベンチマーク(表)

 

 ベンチマークテストの結果を表にしてみました。

 

 

ベンチマークテストの説明

 

 ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。

 ※元々は測量で使われる言葉らしい。

 

 ベンチマークの測定方法は以下の通り。

 

f:id:necoaniki:20200612034952j:plain

 

 【測定方法】

 1、ロッドの先端に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 2、バット部分に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 

 通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。

 

 これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?

 僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。

 

 ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。

 

 ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。

 

ベンチマークテストに関する注意点】

 このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。

 測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。

 また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。

 ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。

 使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。

 やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究

 

ベンチマークテストの目的】

 測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。

 一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。

 対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。

 魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。

 ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。

 

 

測定結果

 

 ※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。 

 

  

  ※ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。

 ※特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。

 

  参考のため今までベンチマークテストした国産の中でも硬さのあるロッドの中からオリムピックシマノタカミヤメジャークラフトの一部のロッドを入れてみた。

 

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どんなロッド?

 

 パワー表記はXHだけど、他メーカーのロッドで言えばMHクラスな印象のしなやかなロッドでした。

 

 激流ではないがそこそこ流れある地磯で使ったところジグは60g、プラグは50gくらいの軽めのものが使いやすかったです。

 実際に100gのジグ、70gのプラグも使ってみたけれど普段硬めのロッドに慣れているせいか意外と体力の消耗が激しい。

 

 

硬いロッドの方が疲れない!?

 

 しなやかなロッドなのになぜ疲れるのか?というと普段と同じルアーアクションをさせるためにロッドや体を多く動かす必要があるため。

 

 ※僕は体が硬いほうなので腕を大きく上げるしゃくり方や腰を大きくひねるロングなアクションはそもそも苦手です。

 

 リアルな話をするとシマノGAME AR-C S1006MHというパワー表記MHにも関わらずブリを抜けるほどガチなロッドと比較した場合、朝7時に釣りを開始して4時間後の11時に休憩をしていた僕が同じ地磯でショアガンエボルブ SFSGS-103XH・BLを使うと2時間後の9時でバテバテ。

 

 ゼェゼェ(;≡ΦДΦ)oノシ----------------------------。💦💦💦

 

 せめてタカミヤショアジギングGRⅡ 106Hくらいの硬さがあればもっと楽だったんだけどね。

 

 ※余談だけどタカミヤショアジギングGRⅡ 98MHはさらに曲がるロッドにも関わらず逆に楽ちんでした。使った時期が違うので明確な比較はできないけれど9.8ftということでショアガンエボルブより17cm短く操作が軽いので手首のスナップを併用しやすいこと、ロッドの短さをリーリングで補ったことが疲れにくい要因だったのではないか?と思います。なのでショアガンエボルブもリーリングによるアクションを多用していればもう少し楽に使えた可能性あり。

 

 ただしこれは僕の慣れの問題が大きいと思うので使い続けていたらもっと楽になっていたと思います。

 

 ※(度が過ぎな範囲で)硬いロッドの方が疲れないというのはあくまでもアングラーやルアーとの相性に焦点を当てた話です。例えばヘビールアーのキャスト、ヒット後のファイトにおいては硬いロッドほどアングラーへの負担が増えるのであくまでもバランスが重要です。

 

 残念ながらこのロッドは2回使っただけで釣果も60cm弱のヤズだったので大物相手の使用感は不明。

 もちろんヤズ程度であれば危なげなく浮かせることができるよ。

 

 細かい点を見ると使用ガイドは上半分がKガイド、下半分がオーシャンガイド、リールシートには富士の緩み防止機構があり、竿尻はラバーキャップということで一見ロックショアロッドの雰囲気は漂いそうなんだけどブランクがやや細めでバットガイドのサイズも30とやや小さ目なので使用感も含めてガチロッドという印象はない。

 

 

 しなやかさのおかげでルアーの重さをバットに乗せやすく、キャスト時のリリースポイントは広いので初心者でもミスは少ないと思います。

 普段使用しているPE2号、スペーサー3号、リーダー80Lb(→ややアンバランスなラインシステム)でもライントラブルはほぼ発生しなかった。

 

 パームスの沼田さんはこのロッドで巧みにジグを操るけれど、僕の腕と体力だったらジグよりはミノーやシンキングプラグを中心とした巻きの釣りでMHロッド的に使う方がこのロッドの良さを生かせそうでした。

 

 ちなみに新しいショアガンエボルブ(2021年モデルのコルクグリップ)はやや張りが増しているらしい。

 

 

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necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

次回の記事について

 

 短い記事であまり参考になる話ではなかったと思いますが最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 梅雨入りしてカンパチリベンジは諦めかけていたんだけど、意外にも雨が降らないので空き時間を何とか作って釣りに行こうと計画中です。

 雨より熱中症の心配しなきゃいけないかも。

 

 (≡ΦωΦ≡;) 暑過ぎる...

 

 もし釣りに行けたとしても記事にできるのは来月月初になるかもしれませんが、良かったらお時間のあるときに読んでください。

 

 今日はここまで。

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー