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野良猫アニキの自由研究

どうすればショアから大型青物(70cm~1m)を釣れるのか?そのためのタックル選びやポイント探しのコツをテーマにした自由研究です。

【インプレ】 シマノの4ピース パックロッド ルアーマチック MB S96M-4 をベンチマークテストしてみた!

 

 (≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。

 

 本来であれば釣行記事を書くはずだったのですが、結果から先に言うと先月末の一泊二日プチ遠征にて私野良猫アニキはこれまでにないくらい完敗を喫しました。

 

 (≡_ω_) チーン

 

 アタリすらなかったのと新規開拓の地磯は5か所全て、まともに目的地までたどり着けずじまい。

 

 後日、ダメ元で行った炎天下の堤防ライトショアジギングにて、なんとかヤズを一匹釣ったのでその時のことは近日中に書こうと思います。

 プチ遠征で何があったかについてもその時にちょこっとお話しします。

 

 今回はその時ライトショアジギングで使用したパックロッド、シマノ ルアーマチック MB S96M-4のスペック紹介とベンチマークテストの結果について書こうと思います。

 

 

20ルアーマチック MB

 

【メーカーの説明】

飛び出せ! フィールドへ。軽量性に優れたエントリーモバイルロッド。

 人気のルアーマチックシリーズに、モバイルタイプのルアーマチックMBが新登場。

 最大の特長は約62~78cmのコンパクトな仕舞寸法。自転車、電車、飛行機、車とあらゆる釣行スタイルで活躍します。

 普及価格帯の常識を覆す高性能ブランクスを採用することで、ダルさやブレを極力排除。

 マルチピースロッドにありがちな不快な曲がりではなく、スムーズで綺麗な曲がりを実現しました。

 一般的には継数が多くなるほど重量が増しますが、同クラスのセンターカット2ピースロッドと比べても、継数を忘れるほどの軽量化を達成しています。

 幅広いシーンに対応する6アイテムを用意。メバル、アジといったショアのライトルアーゲーム、シーバスやエギング、ロックフィッシュやショアジギング、淡水でのバス、トラウトゲームまでカバー。

 自社工場生産によるシマノ基準の高品質、万全のアフター体制などの安心感はそのままに、いままで以上の手軽さでルアーゲームを楽しめるモバイルロッドシリーズです。

 

出展:シマノ

 

 

 

S96M-4

 

 

・全長:9.6ft
・継数:4本
・仕舞寸法:77.8cm
・標準自重:166g
・ルアーウェイト:8-45g
・PEライン:0.8-2号
・ガイドサイズ:6-7-7-7-8-10-16-25
・フロントグリップ長:約10.0cm
・リール取付位置:約38.7cm
・重量バランス:リール取付位置中心より上へ約40.7cm
・竿尻:EVA

 

 ベンチマーク

 ティップ:34.0cm

 バット:6.78cm

 

 

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ベンチマーク(表)

 

 ベンチマークテストの結果を表にしてみました。

 

 

ベンチマークテストの説明

 

 ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。

 ※元々は測量で使われる言葉らしい。

 

 ベンチマークの測定方法は以下の通り。

 

f:id:necoaniki:20200612034952j:plain

 

 【測定方法】

 1、ロッドの先端に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 2、バット部分に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。

 

 

 通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。

 

 これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?

 僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。

 

 ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。

 

 ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。

 

ベンチマークテストに関する注意点】

 このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。

 測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。

 また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。

 ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。

 使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。

 やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究

 

ベンチマークテストの目的】

 測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。

 一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。

 対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。

 魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。

 ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。

 

 

測定結果

 

 ※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。 

 

  

  ※ロッド名、自重、ルアーウエイトを書き込むため文字を小さく、しかも英文字にしたら読みにくくなりました。

 ※特にスマホの方は申し訳ありませんが、画像を拡大(タップ)して見てください。

 

  参考のため今までにベンチマークテストしたロッドのうちなるべく近い物としてゴチュールダイワメジャークラフトの一部のロッドを入れてみた。

 

 

 

どんなロッド?

 

 野良猫アニキのベンチマークテスト史上初、あまりにもバットが柔らかすぎて枠外になってしまいました。

 ※急遽枠を延長したのでX軸の端の数値が-2になっています。

 

 そうなると心配なのはキャスト時、ファイト時のロッドの反発力とパワーなのだが...

 

 ※釣行記事はこちらをご覧ください

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

 

適合ルアーウェイトの上から下まで使えるロッド

 

 実際に使ってみると意外にも下は10gのプラグ、上は40gのメタルジグまで(予想していたより)無難にキャスト、操作可能でした。

 

 

 (≡ΦωΦ≡) まじです

 

 メタルジグのスイートスポットは20~30gあたりだけどバットが曲がってくれるので10gの軽いプラグでも過去に試したメジャークラフトのLSJやゴチュールのエクシード1004M-Sより使いやすかった。

 

 また、バットは曲がるんだけど適合ルアーウエイトMAX付近の40gのメタルジグのキャストでも反発力を十分保ってる(=飛距離がきちんと出る)んだよね。

 

 (謳い文句である「普及価格帯の常識を覆す高性能ブランクスを採用」というのはハッタリではなさそうw)

 

 加えてリールシート位置が低いことにより取り回しが非常に良いのでスイングスピードが上げやすく、ロッドを大きくしゃくるのも比較的簡単というのが幅広く使えるカラクリだと思います。

 

 ただ、試してはいないけれど空気抵抗の大きな重めのプラグをキャスト、細かな操作するのはさすがにしんどい気がする。

 

 ※40g以上のルアーキャスト、操作性は明らかにメジャークラフトのLSJに軍配が上がる。

 

 僕が組み合わせたリールは13バイオマスターSW4000XG(自重310g、ハンドル長60cm、ハンドル1回転巻取長99cm)。

 

 全く問題ないというかむしろ相性は良いと感じました。

 もっと軽いリールとの相性も良いと思うけれど逆に重いリールやハンドルの長いリールを組み合わせた場合、ロッドの自重はもちろんリール取付位置を考えると操作性が失われそうな印象です。

 

 ジョイントもしっかりしていて使用中に緩んだりスッポ抜けたことは一度も無し。

 もしかしたら個体差があるかもしれないけれど僕が使ったルアーマチックは固着もほぼ無く抜くのが容易で低価格ロッドにも関わらずすごく丁寧に作られている感じでした。

 

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良くない所をあげるとすれば...

 

 シマノの4ピースロッドが実売価格およそ1万円(2022/07/22時点のAmazon価格)であることを考えればある程度ところは目をつぶらなければならないと思うけれど、僕なりに良くないかもと感じた点も言います。

 

 まず1つ目はデザイン。

 

 

 時代を感じさせそうな色使いは好みが分かれるかも。

 

 ただしスレッドは複数色丁寧に巻かれており、手抜きは全く感じられない。

 意識してこのデザインにしている印象を受けました。

 

 

 2つ目は竿尻。

 柔らかめのEVA製の竿尻がフルキャストの際、若干指がめり込む感じがしてキャストフィールを悪くしています。

 

 同じEVA製でもコルトスナイパーシリーズはやや膨らんだラウンド形状をしているためかそれほど悪くないんだけどね。

 

 ちなみに似たような形状のEVA竿尻を採用したロッドが全てそうなのではなく、EVAの硬さは複数あるのでめり込む感じがほとんどしないロッドもたくさんあります。

 

 

 3つ目はリールシートのスクリューナット。

 

 

 見ての通りロック機構が全く無く、ナットの長さもノーマルなのでロック機構付きのナットやロングタイプのナットと比べれば緩みやすい。

 

 僕はゼナックのリールストップラバーを持っているので緩み防止に装着していました。

 

 

 まぁ無くても大きな問題にはならないけどね。

 

 

 4つ目。

 これは良くない点というよりこの竿の特性になるけれど、先にも述べたように良く曲がるので重めのルアー、引き抵抗の大きなルアーを激しくアクションさせるにはロッドのベントを考慮した上で動かす必要がある。

 

 また、堤防でも沈み根が複数存在する場所で潜るタイプの魚(いいサイズの根魚や40cm以上のカンパチなど)を狙う場合、パワーの立ち上がりはどうしてもワンテンポ遅れるので注意が必要。

 50cmのヤズクラスなら好敵手でした。

 

 想像していたよりもロッドパワーがあるのでランカーサイズのシーバスを狙うのにもいいんじゃないかな?

 

 あくまでも低価格ロッドであることを踏まえてだけど、良くないかもな点は以上です。

 

 

■同じカテゴリーの最新記事はこちら

necoaniken9.hatenablog.jp

 

 

 

今後の記事について

 

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 最近ひと月に書く記事数が激減しているので今月は何とかもう1つ記事をアップしたいと思っています。

 といってもこの記事の冒頭で既にネタバレしているプチ遠征の失敗話とライトショアジギングの釣果報告だけどねw

 

 よかったらお時間のある時に読んでください。

 

 今日はここまで。

 

 (≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー