■2024/06/30 21スフェロスSW 6000のボールベアリング化に追記しました
■2024/06/22 23BG SW 6000D-Hの一部の情報、画像を追加しました
■2024/06/16 21スフェロスSW 8000のボールベアリング化を追記しました
(≡ΦωΦ≡) こんにちは、猫のアニキです。
4月中にアップすると言っておきながら大変遅くなりました。
すみません。
昨年から何度も中断して引き伸ばしていたリール分解記事をようやく書き終えました。
(≡ΦωΦ≡)σ リールのおすすめランキング的な内容ではなく、どちらかというと分解、検証の備忘録です
今回の記事を読んでいただくにあたっても毎度のことで恐縮ですが、記事に書いてある内容はメーカーに確認を取っていない推測や考察も含まれます。
記事の内容が間違っていても責任が負えませんのでリール選びの参考、メンテナンスや改造をする場合はあくまでも自己責任でお願いします。
ちなみにこの文言は何度も出てきますが、記事の一部のみを読まれる方へ向けたものなので煩わしいと思いますがこの点もご容赦ください。
じゃ、行ってみよ!(≡ΦωΦ≡)/
- ダイワ(DAIWA)
- シマノ(SHIMANO)
- ペンリール(PENN)
- テイルウォーク(tailwalk)
- ①今回分解したリールのまとめ ※現行モデルのみ
- ②ボディの比較(外観)
- ③ボディの比較(内部構造)
- ④リールフットの大きさ比較
- ⑤スプール、ドラグノブ、ドラグワッシャーの比較
- ⑥ローターデザイン、重量などの比較
- ⑦ドライブギアの比較
- ⑧ピニオンギアの比較
- ⑨メインシャフト、ベアリング位置、各支持部の違い
- ⑩ワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)、ボールベアリングの装着方法の比較
- ⑪メインシャフト支持用低摩擦ブッシュ、樹脂カラーの比較
- ⑫防水性
- ⑬ハンドル、ハンドルノブの比較
- ⑭摺動子(オシレーティング)ギアの軸受け比較
- ⑮ラインローラーのベアリング(軸受け)比較
- ⑯リール巻上げ力の比較
- ⑰16BG(16ブラスト含む)の4500、4500H、5000Hはタフデジギア化、リニアシャフト化できるか?
- ⑱2024年の野良猫アニキのメインリールはこれに決定
- まとめと今後の記事について
ダイワ(DAIWA)
まずは今回比較検証したリールを紹介します。
新旧比較のためダイワリールは廃盤モデルも改めて分解しました。
16ブラスト5000H(廃盤)
【16ブラスト5000Hの主なスペック】
自重:630g
ギア比:5.7:1
最大ドラグ:15kg
巻取長さ:120cm
ハンドル長:75mm
PE糸巻量(号-m):4-400、5-300
ベアリング(ボール/ローラー):6/1
23BG SW 14000-H
【23BG SW 14000-Hの主なスペック】
自重:620g
ギア比:5.7:1
最大ドラグ:15kg
巻取長さ:122cm
ハンドル長:75mm
PE糸巻量(号-m):5-400、6-300
ベアリング(ボール/ローラー):5/1
23BG SW 6000D-H
自重:385g
ギア比:5.7:1
最大ドラグ:12kg
巻取長さ:101cm
ハンドル長:65mm
PE糸巻量(号-m):3-300、4-220
ベアリング(ボール/ローラー):5/1
16BG 4500、5000H(廃盤)
【16BG5000Hの主なスペック】
自重:625g
ギア比:5.7:1
最大ドラグ:10kg
巻取長さ:120cm
ハンドル長:75mm
PE糸巻量(号-m):4-400、5-300
ベアリング(ボール/ローラー):6/1
【16BG4500の主なスペック】
自重:610g
ギア比:4.9:1
最大ドラグ:10kg
巻取長さ:94cm
ハンドル長:75mm
PE糸巻量(号-m):3-400、4-300
ベアリング(ボール/ローラー):6/1
16BG 3500(廃盤)
【BG3500の主なスペック】
自重:400g
ギア比:4.9:1
最大ドラグ:8kg
巻取長さ:83cm
ハンドル長:65mm
PE糸巻量(号-m):2-300、3-200
ベアリング(ボール/ローラー):6/1
【BG3500Hの主なスペック】
自重:400g
ギア比:5.7:1
最大ドラグ:8kg
巻取長さ:97cm
ハンドル長:65mm
PE糸巻量(号-m):2-300、3-200
ベアリング(ボール/ローラー):6/1
シマノ(SHIMANO)
お次はシマノリール。
21スフェロスSW 8000HG
【21スフェロスSW 8000HGの主なスペック】
自重:665g
ギア比:5.6:1
実用ドラグ:5kg
最大ドラグ:13kg
巻取長さ:107cm
ハンドル長:75mm
PE糸巻量(号-m):3-410、4-300、5-250
ベアリング(ボール/ローラー):4/1
21スフェロスSW 6000HG
【21スフェロスSW 6000HGの主なスペック】
自重:450g
ギア比:5.7:1
実用ドラグ:5kg
最大ドラグ:10kg
巻取長さ:103cm
ハンドル長:65mm
PE糸巻量(号-m):2-440、3-300、4-210
ベアリング(ボール/ローラー):4/1
ペンリール(PENN)
お次は久しぶり登場のペンリールです。
フィアース4 6000
【フィアース4 6000の主なスペック】
自重:607g
ギア比:5.6:1
最大ドラグ:11kg
巻取長さ:104cm
ハンドル長:70mm ※実測値
PE糸巻量(号-m):5-250
ベアリング(ボール/ローラー):4/1
テイルウォーク(tailwalk)
最後に、こちらも久しぶり登場のテイルウォーク。
リールについてはテイルウォークとオクマの共同開発で製造は基本的にオクマが行っているみたい。
ステルス 14000
【ステルス 14000の主なスペック】
自重:725g
ギア比:4.7:1
最大ドラグ:20kg
巻取長さ:114cm
ハンドル長:90mm ※実測値
PE糸巻量(号-m):6-300
ベアリング(ボール/ローラー):7/1
ステルス 8000
【ステルス 8000の主なスペック】
自重:535g
ギア比:5.6:1
最大ドラグ:11kg
巻取長さ:114cm
ハンドル長:75mm ※実測値
PE糸巻量(号-m):4-300
ベアリング(ボール/ローラー):7/1
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①今回分解したリールのまとめ ※現行モデルのみ
記事がめっちゃ長いので、先にまとめから行きます!
今回分解したリールのうち、現行モデルの5機種について簡潔にまとめると、
ダイワ 23BG SW
技術特性、剛性、巻き上げの軽さ、防水性、メンテナンス性、パーツの流用性など、今回検証したリールの中でもっともバランスが良いと思う。
巻き感や軽さを追求したためか、ライバルと比べてベイルアーム、ローターの堅牢性がやや低く、ベイルを戻すスプリングの力がやや弱いところは好みが分かれるかもしれないけれど、その点を除けば総合的に見ておすすめの1台。
シマノ 21スフェロスSW
技術特性てんこ盛りリール。
優れた巻上力と高い防水力が特徴。
地磯に泳いでアプローチする必要があったり、オフショアなどで高濃度の海水を頻繁に浴びるような状況下であればこのリール一択と言っても過言ではないと思う。
間違いなく高性能・ハイコスパリールではあるが、今回検証したリールの中では唯一の半分樹脂ボディ。
ボディの外殻は十分な肉厚が設けられ、半分樹脂とは思えないレベルの剛性を感じるけれど、ボディ内部や一部のパーツは強度・耐久性の面で繊細さを感じる所もある。
ほぼ全てのパーツが単体購入可能だが、パーツ点数が多いことから分解メンテナンスにはやや時間がかかる。
ペン フィアース4
パーツ数が少なくシンプルな造りのおかげで非常に剛性が高い。
防水性はやや低いけれど、仮に水没してもドライバー2本とメガネレンチ1本で簡単に分解メンテナンスが可能。
流用可能パーツが非常に少なく、買った状態で使うことが前提になりそう。
海外メーカーのため消耗しそうなパーツや分解時に紛失しそうなネジパーツなどは早い段階で購入しておいたほうが良いかもしれない。
※メーカー(販売代理店ピュアフィッシングジャパン)の話ではネジなどの紛失しやすいパーツ、注文の多いパーツは多めにストックしているらしいけどね
リールフットがやや大きいため一部のロッドは取付不可能なことがある。
テイルウォーク ステルス
フィアース4に次いで非常にシンプルな構造のためメンテナンス性が高い。分解に必要な工具はドライバー2本とメガネレンチ1本。
軽さと剛性を高い次元で両立。
また、ラインローラーにボールベアリング標準搭載で巻きも軽い。
8000番と6000番は共通ボディなのでパーツ流用ができるものの、他のリールのパーツ流用ができるかは不明。フィアース4と同じく、基本的には買ったままの状態で使うものと割り切った方がよいと思います。
防水性は今回検証した中で最も低く、水没時はもちろんのこと、大雨レベルですら簡易なOH(水分拭き取り、注油、グリスアップ)が必要かもしれない。
パーツ購入はペンリールほどシビアに考えなくて良いとは思うけれど、製造が海外メーカー(オクマ)なので無くしそうなパーツは予め購入しておいた方が安心かもしれない。
リールフットがペンリールの6000番クラス相当に大きいため一部のロッドは取付不可能なことがある。
また、8000番(6000番含む)のハンドルシャフトのネジ山について、左ハンドル時は強度面での安心感があるものの、右ハンドル時はやや不安を感じた。
※詳しくはこの記事の「ハンドル、ハンドルノブの比較」をご覧ください。
僕の頭の中のイメージを視覚化すると、
大雑把に言うとこんな感じかな。
ちなみに巻きの軽さはラインローラーをボールベアリング化していない無改造時のイメージです。
で、なぜこのようなイメージを持ったか?
その理由や根拠に関わるお話しをしていきます。
②ボディの比較(外観)
まずはボディの大きさ比較から。
【ダイワの新旧番手の違い】
・新6000番→旧3500~4000番と同サイズ
・新8000~14000番→旧4500~5000番と同サイズ
・新18000番→旧6500番と同サイズ
【16BG 5000Hと23BG SW 14000-H】
サイズもデザインもほぼ同じだけど、23BG SWの金色の方が高級感を感じる。
【21スフェロスSW 8000HGと23BG SW 14000-H】
【21スフェロスSW 6000HGと16BG 3500】
フィアース4 6000とステルス14000
フィアース4 6000のボディサイズはステルス14000、ダイワの8000~14000番(旧4500~5000番)とほぼ同じ。
フィアース4 6000とステルス8000
この2つ、スプール径はほぼ同じだけどボディサイズはフィアース4 6000の方が一回り大きい。
【ステルス14000と8000】
※ステルス8000はPEラインを巻いた状態です。
※ちなみにステルス 6000は8000と共通ボディ
ステルスのサイズ感やスペックを簡単に言うなら、
ダイワやシマノの6000番のコンパクトなボディに8000番のパーツを詰め込んで、6000番のスプールを付けたのがステルス 6000。
8000番のスプールを付けたのがステルス 8000。
ダイワやシマノの8000番のボディにダイワの18000番、シマノの14000番のパーツを詰め込んだのがステルス 14000って感じ。
【ステルス14000と16ブラスト5000H】
【ステルス8000と16ブラスト5000H】
※ステルス8000はPEラインを巻いた状態です。
【21スフェロスSW 6000HGとステルス 8000】
※ステルス8000はPEラインを巻いた状態です。
ボディサイズはほぼ同じなんだけど、ステルスの方がフット、ローター、スプールサイズが一回り大きい。
ボディサイズの比較は以上です。
リールフットの中心からハンドル取付位置までの配置と距離
リールフットの中心から真下に線を引いた場合、ハンドル取付位置からどのくらい離れているかを見てみます。
ダイワ 8000~14000 (旧4500~5000)
一番特徴的なのはダイワの14000-H(8000~10000番、旧4500~5000番を含む)。
リールフットの中心から真下に伸ばした線と、ハンドル取付位置(=メインギアの中心)が4cm弱離れている。
これはリールの重心をなるべくボディの真ん中に近付けるためだと思うんだけど、そのメリットとしては操作性(特にリールを中心軸として回転させようとする動き。モーメント)の向上。
※重心=重さの中心
ダイワの小型汎用スピニングリールの一部のモデルは重量バランスをより追及するためエアドライブデザインが採用されている。
【メーカーHPより抜粋】
重量バランスの向上
フロントユニットを軽量化したことでロッド装着時に頭下がりにならない持ち重り感の軽減を実現。
これによりキャスト動作やロッドアクション時においての操作性がさらに高まった。
------------------------------------------------------------
これを見るとダイワが重量バランスに非常にこだわっているのが伺える。
2024年4月時点では大型SW用リールにエアドライブデザインは採用されていないけれど、その設計思想が全く無視されているわけではないことも感じました。
エアドライブデザインの詳細についてはまた後ほど
副次的な効果かもしれないけれど、このデザインのおかげでワンピッチジャークする際、ロッドを無理にしゃくり上げなくてもリーリングの力の反動で(リールフットを中心に)ロッドが跳ね上がりやすい。
上の図で説明すると、ワンピッチジャークの際、ハンドルの位置が①(赤矢印)の辺りに来るとリールが②(緑矢印)の方向に跳ね上がろうとするってこと。
これは他のリールでも発生する動きなんだけど、特にダイワの大型番手はこれが顕著です。
(≡ΦωΦ≡)σこれは大型番手の話で、6000番(旧3500~4000番)は他のメーカーとほぼ同じ (下の画像参照)。6000番はこれでバランスが取れているんだと思います。
ちなみにこの跳ね上がる動きをさせたくない場合はジャークやリトリーブ時にハンドルノブに込める力のメリハリを無くす(一定の力で巻く)か、メリハリを付けたいなら手の力を込めるタイミングを少し遅くすると跳ね上がりを抑えられます。
言葉で説明すると難しいけれど、実際は無意識でもできるくらい簡単なので気になる方は実機で試してみてください。
シマノ 8000~10000
21スフェロスSW 8000の場合はダイワの大型番手と比べてハンドル取付位置が中心に近く、重心はやや前寄りになる。
先ほどダイワ大型番手はワンピッチジャークがやりやすいという話をしたけれど、21スフェロスSW 8000の場合は軽めのジャークだと跳ね上がるような動きはほとんど見せない。
ところが、ジャークに強弱のメリハリを付けていくと重たいローターから受ける反動が大きくなるのでダイワ並みにロッドが跳ね上がるようになる。
どちらがいいかはアングラーの好みです。
フィアース4 6000
フィアース4 6000も21スフェロスSW 8000とほぼ同じ。
ステルス 8000
ステルス 8000も21スフェロスSW 8000やフィアース4 6000とほぼ同じ。
ただ、ローターが金属にも関わらず軽量なので21スフェロスSW 8000やフィアース4 6000と比べリーリング、ジャーキングともに反動が少ない。
ローターの重量はまた後ほどお話しします。
③ボディの比較(内部構造)
【16ブラスト 5000H】
【16BG 4500H】
【23BG SW 14000-H】
過去の記事で、16ブラストと16BGの同番手が同じボディの色違いだろうというお話をしたけれど、23BG SWも基本的に同じボディみたい。
※16BGの構成パーツにはハンドルキャップが存在しないのでボディにそれ用のネジが切られていないといった小さな違いはあります(記事後半に画像あり)。
試しにそれぞれのボディへボディカバーやパーツをスワップしてみたけれど違和感なく装着できました。
【16BG 3500】
16BGの3500、4000番は試していないけれど、おそらく16ブラストの同番手、23BG SWの6000番と共通ボディなんじゃないかな?
それにしてもダイワは番手に関わらずピニオンギアやシャフトを支えている部分をかなり補強しているのが分かる。
【21スフェロスSW 8000HG】と【21スフェロスSW 6000HG】
21スフェロスSWはご存じの方も多いと思うけれど、フット側(画像上)は金属、ギアやシャフト収納側(画像下)は樹脂。
普通は樹脂だと強度が落ちるんだけど、リールフットを含めたボディの肉厚を大幅に増やすことで補強している感じ。
(≡ΦωΦ≡)σ 肉厚があることで防水シール(赤いやつ)を装着することが可能にもなっている
6000番の構造も基本的に8000番と同じみたい。
やはりボディの肉厚を増すことで強度を出しているみたいなんだけど、個人的に強度が不足しているように感じるのがピニオンギア後端のボールベアリング(+低摩擦ブッシュ)を支えている所。
この部分って強度が必要だと思うんだけど、指で強く押すとたわむんだよね。
過去、13バイオマスターSWや10アセレーションSWの時ですらここが壊れたことは無いんだけど、大物をズリ上げる時みたいな高負荷時はやや心配。
【フィアース4 6000】
基本構造は一般的なスピニングリールだけど、細かい点では国内リールと異なる。
驚いたのはピニオンギア後端が支えられておらず、代わりにメインシャフトがボディで直接支持されていること(下の画像〇丸部分)。
これ、頑丈な金属ボディだから成せる業なんだろうね。
でも、大きな負荷がかかった時、ちょっとでもボディがたわんだり、ピニオンギアを支えているボールベアリングがヘタって来たら急に摩擦が増えるんじゃないかなぁ?
まぁ、分解が簡単なのでボールベアリングがヘタったら交換すればいいんだけどね。
そういうのを楽しめるリールとも言えるのかw
【ステルス 8000】
最初はボディが小さいぶん剛性面がちょっと心配だったんだけど、各パーツがコンパクトに収納されているのであって単純なミニチュア化ではないみたい。
見た目もかなり頑丈そうで安心しました。
過去に紹介したテイルウォーク クロシオに似ているのかな?と思ったんだけど全然違ってました。
④リールフットの大きさ比較
リールフット(リールシートと接触する部分)の大きさ比較です。
上のイラストはペンリール(販売代理店:ピュアフィッシングジャパン)の商品ページによく掲載されているなんだけど、これを参考に各リールのフットのサイズを測定してみました。
【16ブラスト&16BG 4500~5000番、23BG SW 8000~14000番】
L:67.9mm
W:15.3mm
【16BG 3500~4000番、23BG SW 6000D-H】
L:67.8mm
W:15.2mm
【21スフェロスSW 8000HG】
L:66.7mm
W:14.8mm
【21スフェロスSW 6000HG】
L:62mm
W:14.7mm
【ステルス 6000~8000】
L:71.6mm
W:16.2mm
【フィアース4 6000】※カタログ値
L:72mm
W:16mm
メーカー(ペン?ピュアフィッシングジャパン?)調べによるとフィアース4 6000の場合、取り付け可能な最小のFujiリールシートサイズがDPS18となっている。
DPS18というと比較的ライトショアジギングロッド、ショアジギングロッドのMに多いかな。
一般的なショアジギングロッドであればワンサイズ上のDPS20が付いていることが多い。
ステルス(オクマリール)とペン フィアース4はダイワやシマノと比べてリールフットの全長(L)が長いことから組み合わせるロッドのリールシート(フード)がその長さまで開閉可能かどうか事前に確認したほうがよいかもしれない。
また、メーカーオリジナルのリールシートや、仮に富士工業だったとしてもDPSリールシート以外の特殊な形状だとうまく装着できないかもしれないので注意してください。
今回検証中にステルス 8000とフィアース4 6000が装着できなかったロッドは無かったので、割と多くのロッドに装着は出来ると思います。
過去ペンリールを初めて購入するときにロッドへ装着できるかすごく心配だったんだけど、ペンリールの6500番までであれば富士工業のDPSといった一般的なリールシートへの装着が可能とわかった。
ただ、国産リールと比べてどのくらい違うのか気になったので簡単に比較してみました。
実際に富士工業のリールシートに装着し、リールシートのフードに覆われていない露出部分に白いマスキングテープを貼りました。
16BG、23BG SW、スフェロスSW 8000HG、フィアース4 6000、ステルス 8000をそれぞれ富士工業のDPS20とDPS18の両方試してみた結果がこちら。
その結果、一番深く装着できたのは16BG、23BG SW。
※16ブラスト含む
次が21スフェロスSWなんだけど、フィアース4やステルスとの差は意外にもわずかでした。
ちなみにテイルウォークのHPにあるステルスの画像と比べても今回の検証結果と酷似している。
※検証はアップロックで行いましたがテイルウォークHPの画像はリールシートが上下逆(ダウンロック)になっているためフードの被さり具合も逆になっています。
もう一つ驚いたのはリールシート(DPS20とDPS18)による差もわずかだったこと。
画像を見比べても正直なところ差がわからないでしょ?
それにしても、リールって割と狭い範囲でロッドに固定されているんだなと思いました。
⑤スプール、ドラグノブ、ドラグワッシャーの比較
次はスプール、ドラグノブ、ドラグワッシャーの比較です。
画像内の数字(①~⑧)と機種は以下のとおり。
■ダイワ
①16ブラスト 5000H
②23BG SW 14000-H
③16BG 4500H
④16BG 3500
■シマノ
⑦21スフェロスSW 8000HG
⑧21スフェロスSW 6000HG
■ペン
⑥フィアース4 6000
■テイルウォーク
⑤ステルス 8000
23BG SW 14000-Hのドラグノブがダントツでデカイのが分かりますw
もちろん操作性は抜群。
ただ、ドラグノブって頻繁には触らないから操作性がネックになることは滅多に無いけどね。
2回聞いてみたんだけどメーカーの回答は、
ダイワ:「16BGと23BG SWのスプールに互換性はありません」
ということでした。
実際に試してみたところ、
16BG 4500、5000のスプールは23BG SW 14000-H(8000、10000含む)に装着可能でした。
※もちろん逆も可能
ラインも問題無く巻くことができ、ドラグも異常無さそうでした。
(≡ΦωΦ≡)σ ダイワさん!話が違うよ!?
しかし、16BG3500(4000含む)のスプールは23BG SW 6000D-Hに装着できませんでした。
(;≡ΦωΦ≡) …
改めて新旧の形状を見比べると、23BG SWはLC-ABS搭載なのでスプールエッジの厚みが増しているんだけど、流用するにあたり気にする必要は無いみたい。
万が一スプールのラインが片寄る場合でもスプール受けのスペーサー(スプールワッシャー)の枚数で調整可能な範囲です。
23BG SW 14000-Hの方が若干スカート部が長いけれど、見た目上の違いであって問題無し。
ただしドラグノブはサイズが異なるので、それぞれスプールとセットで使う必要があります。
スプールの内側は塗装がやや異なるけれど、スプール受け、シャフトと接する部分の寸法、そこからドラグノブまでの距離は基本的に同じ。
続いて、下の画像は16BG 3500と23BG SW 6000D-Hのスプール。
こちらは大型番手と異なり、新旧の間に互換性が無いことが分かる。
23BG SW 6000のスプール受けが大型番手と同じ形状になったことが原因みたいなんだけど、スプール内に収まるメインシャフトの太さ、ネジピッチもほんの少し大きくなっていました。
あくまでもメーカーの回答は「互換性無し」なので、大型番手のスプールを流用する場合でも念のため自己責任でお願いします。
下の画像はドラグワッシャーです。
一般的にこのクラスのドラグワッシャーは3枚というのが多い。
■ダイワ
①16ブラスト 5000H×3枚
②23BG SW 14000-H×5枚
③16BG 4500H×3枚
④16BG 3500×3枚
⑨23BG SW 6000D-H×3枚
※23BG SW 8000~10000のドラグワッシャーは①、③と同じです。
※②と⑨は同じサイズでした。(おそらく同じ物だと思います)
■シマノ
⑦21スフェロスSW 8000HG×3枚
⑧21スフェロスSW 6000HG×3枚
■ペン
⑥フィアース4 6000×3枚
■テイルウォーク
⑤ステルス 8000×3枚
これを見る通り、③23BG SW 14000-Hだけドラグワッシャーが5枚になっていました。
その理由はスプール内部のドラグワッシャーを納めるスペースの問題でドラグワッシャーの径が(8000番や10000番より)小さくなったのを枚数を増やすことで補ったんだって。
ドラグワッシャーの枚数増加に合わせて座金の数も増えたので数値上では放熱性と耐久性も若干向上しているらしい。
ただし体感できるほどの差ではないらしいです。
ちなみに23BG SWでドラグワッシャーが5枚なのは14000-Hと18000のみで、4000~8000は3枚。
最近のドラグワッシャー(特にカーボンドラグワッシャー)ってメチャクチャ高耐久なので滅多に交換しなくて良いのだけど、もし交換することになった場合ダイワは気を付けてね。
なぜかというと、ドラグワッシャーの価格がシマノやテイルウォークより遥かに高額だから。
高っか!
上の価格は23BG SW 14000-H(5枚入り)なんだけど、23BG SW 8000-H(3枚入り)の場合は¥2,970で、どちらも1枚当たりの単価が約¥1,000。
(≡ΦωΦ≡) もしかしたらワッシャーに塗られたATDグリスが価格を引き上げている?
じゃあ、21スフェロスSW 8000HGやステルス 8000はいくらなのかというと、
安っす!
ダイワの見た後だとシマノやテイルウォークの価格が逆に心配になるレベルw
適正価格が分からないし、材質や製法が同じかどうかも分からないので単純比較してはいけないのかもだけど、それでもダイワのは高いなぁ。
ドラグワッシャーの容量問題は21スフェロスSWにとっても無関係ではないみたいで、6000番よりも8000番の方がドラグワッシャーが小さい。
目の錯覚かもしれないと思って念のためワッシャー面積も計算してみたんだけど、やはり8000番の方が微妙に小さかった。
そもそもこの価格帯のリールで狙うターゲットであれば十分なのかもしれないけれど、できれば23BG SWのようなドラグワッシャー枚数を増やすなどのフォローが欲しいところ。
(≡ΦωΦ≡)σ 21スフェロスSWと同じドラグワッシャーを使っている20ストラディックSWがモデルチェンジしたんだけど、新しい24ストラディックSWはドラグが強化されてるんだよね...
今までドラグノブを壊したことは一度もないんだけど、ネット上ではドラグを締め過ぎてノブが壊れたというのを見かけます。
ドラグノブの中にはナットのようなネジパーツが入っているんだけど、分解が面倒だったので諦めて、メインシャフトに切ってあるネジ山のほうを見てみます。
やはりというか、予想したとおりフィアース4のネジ山(軸径、ネジピッチ)が一番強度がありそう。
(≡ΦωΦ≡)σ フィアース4はスプールサポートスリーブを使用することでメインシャフトを平たく削る必要がないところもネジ山強度に好影響していると思います
その次がステルス 8000かな。
逆に心配なのは21スフェロスSW 8000HG。
ネジピッチはなぜか21スフェロスSW 6000HG(0.75mm)より小さく0.6mmでした。
ネジピッチが小さいということはノブの回転が軽かったり、繊細なドラグ調整ができるなどのメリットがありますが、一気にドラグを締めたい場合はたくさんノブを回さなければならなかったり、強く締めた際ネジ山をなめやすくなります。
どのリールを使うにしてもドラグノブの締め過ぎには注意が必要だけど、21スフェロスSW 8000は特にこの点を留意したほうがよいかもしれません。
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⑥ローターデザイン、重量などの比較
ローター重量は以下の通り。※ベイル、ラインローラー含む
■ダイワ
①16ブラスト 5000H:102g
②23BG SW 14000-H:97g
③16BG 4500H:97g
④16BG 3500:67g
■シマノ
⑦21スフェロスSW 8000HG:130g
⑧21スフェロスSW 6000HG:80g
■ペン
⑥フィアース4 6000:130g
■テイルウォーク
⑤ステルス 8000:107g
やはりダイワのエアローター(強化樹脂)は軽い。
しかし、驚いたのはステルス 8000の金属ローター。
ステルス 8000のローターはダイワと比べてわずか5~10g増に抑えられており、見た目も金属版エアローターか?と思うほど肉抜きされている。
21スフェロスSW 8000HGとフィアース4 6000のローターはズッシリしていて剛性感があるけれど、そのぶん巻きの初動は重く感じる。
※スフェロスSWは樹脂ローター。フィアース4もおそらく樹脂ローター。
あまり意識していない方もいるかもしれないけれど、使用感の違いに影響するオートベールリターン(⇔マニュアルリターン)とローターブレーキについてお話します。
オートベールリターンとは、ベールを起こした状態からハンドルを回すと勝手にベールを倒してくれる機構。
ローターブレーキとは、ベールを起こした際、ローターが簡単に回転しないようブレーキをかけてくれる機構。
※それぞれの呼び方はメーカーによって異なります
下の画像は16BG 3500のローターブレーキ機構がON(上)とOFF(下)の状態を撮影したものです。
21スフェロスSW 6000HGのローターブレーキが↓こちら。
メーカーによる性能差はほぼ体感できないため、そこは気にしなくて良いのですが、付いているか、いないかは気にしたほうがよいかもしれません。
というのも、普段この機構(特にローターブレーキ)が付いているリールに慣れてしまっていると、それが付いていないリールに買い替えた際、しばらくの間はとても使いづらいと感じるからです。
各リールのオートベールリターンとローターブレーキの有無は以下の通り。
【ダイワ 23BG SW】
・4000~6000番はオートベールリターン
・8000~18000番はマニュアルリターン
・ローターブレーキあり
【シマノ 21スフェロスSW】
・マニュアルリターン
・ローターブレーキあり
【ペン フィアース4】
・オートベールリターン
・ローターブレーキなし
【テイルウォーク ステルス】
・6000~8000番はオートベールリターン
・14000番はマニュアルリターン
・ローターブレーキなし
⑦ドライブギアの比較
ここからはギア関連の話。
【ドライブギア径】
■ダイワ
16ブラスト 4500~5000:Φ46mm
23BG SW 8000~14000:Φ46mm
16BG 4500~5000:Φ46mm
16BG 3500~4000:Φ36.2mm
■シマノ
21スフェロスSW 8000HG:Φ44.5mm
21スフェロスSW 6000HG:Φ35.2mm
■ペン
フィアース4 6000:Φ36.8mm
■テイルウォーク
ステルス 8000:Φ36.2mm
(≡ΦωΦ≡)σ 後に単独で測定したステルス 14000のドライブギア径はΦ38.5mmでした
ドライブギアのデカさは16ブラスト、BGシリーズの大型番手が圧勝。
23BG SWのドライブギアはタフデジギアになったけれど見た目は16ブラスト、16BGのデジギアⅡと変わらない。
ギアの素材は16ブラストとBGの デジギアⅡは亜鉛。
23BG SWのタフデジギアも亜鉛。
シマノのドライブギアはハガネギア(冷間鍛造)で黒く表面処理されていて独特の存在感がある。
21スフェロスSWのハガネギア(冷間鍛造)は超々ジュラルミン。
ペンとテイルウォーク(オクマ)は微妙にサイズ、形状が異なるもののパッと見はOEMか?と思ってしまうくらい酷似。
フィアース4のドライブギアは亜鉛でボディサイズの割にギアが小振りなんだけど、ペンリールの6000番台は割とこの大きさが多いイメージ。
ステルスのドライブギアはステンレス。
素材ごとの標準的な硬さ順に並べると
ステンレス ≧ 超々ジュラルミン(ハガネギア) > 真鍮 ≧ 亜鉛
となります。
ダイワのドライブギア(亜鉛)とシマノのドライブギア(超々ジュラルミン)って、ギア素材としてはシマノの方が優れていると思うんだけど、寿命はシマノの方が短いかもしれません。
というのも、ダイワのドライブギアが使えないレベルまで摩耗したことは過去に一度も無いのに対して、シマノのドライブギアは2回交換したことがある。
また、外したドライブギアとピニオンを見ると、硬いはずのドライブギア(超々ジュラルミン)の方が削れていて、ピニオン(真鍮)の方は目立った変化を感じない。
※2回とも同じ結果
これって、もしかすると超々ジュラルミンが硬いからこそ起こる現象ではないか?と思っています。
なにぶん専門知識が無いので詳しく語ることは控えますが、包丁や刃物が好きな方だったら、
「硬く切れ味の鋭い鋼(はがね)の包丁は砥石で簡単に研げるが、切れ味が劣るステンレスの包丁は柔らかいためなかなか研げない」
っていう話、聞いたことないかな?
これがリールのギアにも当てはまるのだとしたら、素材の硬さと寿命の長さは必ずしも一致しないのかもしれません。
また、画像を見て気付いたと思うんだけど、シマノの冷間鍛造ギアが黒いのって素材の色ではなく表面処理※の色なのね。
※メーカーの話ではギアの強度を保ち、摩擦を軽減し、耐摩耗性を上げるための保護被膜とのこと
この黒い被膜が生きているうちは非常に高いパフォーマンスを発揮するんだろうけど、過度な負荷や衝撃によって被膜に亀裂が入ったり剥離してしまうと、そこから先の寿命は(ライバル機種の亜鉛ギアに比べ)短くなってしまうのかもしれません。
(≡ΦωΦ≡)σ高い性能を求めるほど短命になるというのはレースの世界でもよく聞く話
ちなみにハガネギア(冷間鍛造ギア)の表面被膜は簡単に剥離はしないけれど、長く性能を維持したい場合はなるべく丁寧に扱った方が良いと思うし、オフシーズン中にグリスアップなどのメンテナンスは欠かさない方が良いと思います。
もし、表面被膜が剥がれて超々ジュラルミンの銀色の部分が見えてもフィーリングの悪化や不都合を感じないかぎりそのまま使ってOKとのこと。(メーカーへ確認済み)
ただし明らかに巻きが重い状態で長く使っていると他のパーツにも負担が増えるので無理な使い過ぎにはご注意ください。
⑧ピニオンギアの比較
下の画像はピニオンギアを正面と側面から見た様子なんだけど、側面の画像はボールベアリングも装着しています。
※上の画僧はフロントのボールベアリング搭載位置を揃えて並べました
ピニオンギアの素材はステルスだけステンレス。
それ以外は真鍮。
ボールベアリングの数、大きさ、装着位置は回転の滑らかさ、高負荷時の回転の軽さ、強度に影響することから各メーカーの工夫が凝らされているみたい。
たまたまオクマリールの商品説明にピニオンギアの形状とボールベアリングの装着位置について簡単な説明があったので紹介します。
【オクマ テソロ】
フリクションレスメインシャフトデザイン
メインシャフトとピニオンギア内部の接触を減らすことにより高負荷時の摩擦抵抗が減少。
従来のメインシャフトの支持を変更することなく、スムースな巻き上げを実現。
(≡ΦωΦ≡)σ 今回は詳しく触れないけれど、インフィニティドライブのような低摩擦ブッシュを搭載していない機種(16ブラスト、16BG、フィアース4、ステルス)でもピニオンギアの内部は極力摩擦抵抗を減らすために凹凸や段差を設けるなど何かしらの工夫がされていました。
ギアリングスタビリゼーションデザイン
ピニオンギヤの負荷が集中する歯面の両端をボールベアリングで支持することにより、スムースな巻き上げと耐久性が向上した。
(≡ΦωΦ≡)σ これは国内リールの多くが採用している手法
【オクマ アゾレス】
アゾレスのピニオンギヤは前後二ヵ所をボールベアリングで補強しており、スムーズな可動を実現しました。
高負荷がかかった場合においても、精密なギアの噛み合わせにより、軽快なリーリングを保持します。
(≡ΦωΦ≡)σ これはペンリールの多くが採用している手法。ステルスもこれね
(≡ΦωΦ≡)σ 実釣でどれだけ体感できるかは分からないけれど、おそらくテソロの手法(=ダイワ、シマノと同じ)は強度と回転の滑らかさ、巻きの軽さの両立という点で優れており、対してアゾレスの手法(=ステルス)は支持点数が実質1つ増えることになるので強度に優れると思う。
フィアース4はどちらかといえばテソロに酷似しているんだけど、大きな違いはピニオンギアの片端(アゾレスの小さい方のボールベアリングが付いている部分)が無いこと。(下の画像参照)
また、見比べて気付いたのはピニオンギアの肉厚に意外と差があるのと、ボールベアリングのサイズと装着位置もメーカーごとに異なる。
■ダイワ
①16ブラスト 5000H (16BG4500H、23BG SW14000-H)
④ダイワ 16BG 3500
■シマノ
⑦21スフェロスSW 8000HG
⑧21スフェロスSW 6000HG
■ペン
⑥フィアース4 6000
■テイルウォーク
⑤ステルス 8000
ピニオンギアの切削された(平面になっている)部分の肉厚を見ると、ダイワは番手に関わらず肉厚があり、ステルス 8000もダイワ並みに肉厚。
フィアース4 6000と21スフェロスSW 8000HGはそれより薄くなっており、21スフェロスSW 6000HGは肉厚も薄いしピニオン径も小ぶり。
それがリールの性能にどれくらいの影響もたらすかは分からないけれど、負荷のかかるメインシャフトを直接、(ブッシュを介して)間接的に支えているパーツなので丈夫であることに越したことは無い。
⑨メインシャフト、ベアリング位置、各支持部の違い
下の画像はメインシャフトにピニオンギアとベアリングを装着した画像です。
※メインシャフトが一番押し出された位置で撮影
メインシャフトの太さはどの機種も極端な差はありませんでした。
スプールが装着される部分は若干細くなっているけれど、メインとなるシャフト径は以下の通り。
【メインシャフトの軸径】
■ダイワ
16ブラスト 5000H:Φ5mm
23BG SW 14000-H:Φ5mm
16BG 4500H:Φ5mm
16BG 3500:Φ5mm
■シマノ
21スフェロスSW 8000HG:Φ5.5mm
21スフェロスSW 6000HG:Φ4.5mm
■ペン
フィアース4 6000:Φ5.5mm
■テイルウォーク
ステルス 8000:Φ5.5mm
21スフェロスSW 6000HGがやや細いものの、他は大差無し。
負荷のかかる所、支える所を比較
スプール越しにかかる負荷やローターを介してかかる負荷の位置とそれを支える位置を比較してみました。
画像内の矢印が表すのは次の通り。
➡:スプールを介して負荷のかかる所(スプールがメインシャフトと接触する範囲)
➡:ローターを介して負荷のかかる所
➡:メインシャフトおよびピニオンギアにかかる負荷を支える所①
➡:メインシャフトおよびピニオンギアにかかる負荷を支える所②
➡:メインシャフトおよびピニオンギアにかかる負荷を支える所③
※フィアース4 6000の➡はメインシャフトをボディで直接支持しています
※各矢印(➡)は負荷のかかる位置であり、負荷のかかる向きではありません
大雑把に言うと、リールの負担を軽くするには負荷(➡、➡)の発生する位置をなるべく狭い範囲に収め、且つ負荷を支える所(➡、➡、➡)に近いことが望ましい。
また、支える所(➡、➡、➡)同士は集中せず、適度に分散配置していることが望ましい。
リールの総合評価ではなく、あえてこの部分だけに注目してみるとステルス 8000が優秀に思える。
フィアース4 6000がそれに次ぐのかな。
ただ、繰り返しになるけれどフィアース4 6000はピニオンギアより後ろ(➡)の部分をボールベアリングや樹脂カラーを介さず直にボディでメインシャフトを支えている。
これって大きな負荷がかかったり、ボールベアリングがヘタったりすると他のリール以上に巻き重りするんじゃないかちょっと心配だけど、実際どうなんだろう?
ダイワとシマノは各パーツの配置だけ見ると若干シマノが良さそう。
ダイワ(大型番手)のベアリングのデカさはちょっとした安心感があるけどね。
⑩ワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)、ボールベアリングの装着方法の比較
なるべく分解してみたんだけど、ダイワのワンウェイクラッチはガッチリ固定されていて無理に分解すると破損しそうだったので諦めました。
一番お金がかかってそうに見えるのはシマノ。
逆に一番シンプルなのはペンとテイルウォーク。
シマノのワンウェイクラッチは分解した状態でうっかり床に落っことしてしまうと高い確率でパーツを無くしそうw
上の画像はステルス8000のワンウェイクラッチなんだけど、フィアース4 6000もほぼ同じ形状。
構造がとてもシンプルなので自分でメンテナンスする時は助かります。
ただ、ステルス、フィアース4ともボディ側の精度の問題でワンウェイクラッチの外周に硬めのグリスを塗らないとリーリング時にカタカタ音がします。
僕はウレア系グリスを使っているんだけど詳しくは過去の記事をご覧ください。
メーカーによってワンウェイクラッチの形状がこれだけ違うと使用感や性能も違うのかな?って思ったんだけど、今のところ大きな性能差は感じない。
(≡ΦωΦ≡)σ2013年頃までのダイワのワンウェイクラッチはトラブルが起こりやすかったけれど、現在は改善されています
次にボールベアリング、ワンウェイクラッチがどのようにボディにマウントされているか、装着方法の違い等を見てみます。
まずはダイワ 16ブラスト、BG、BG SWから。
ワンウェイクラッチにプレートがはまり込む構造。
ちなみにこのプレートの正式名称はピニオンベアリングプレート。
ワンウェイクラッチの奥にあるボールベアリングを固定するのとワンウェイクラッチを支えるのを両方兼ねているみたい。
装着するときはピニオンベアリングプレートを先に本体へねじ止め。
※下の画像はボールベアリング無しの状態です
その上にワンウェイクラッチをかぶせて固定。
ワンウェイクラッチの周辺は驚くほど隙間だらけ。
ちなみに同じダイワリールでも12キャタリナ 5000のワンウェイクラッチはこんな感じ。
全然ちがうねw
BG(16ブラスト含む)のほうは見ただけだと強度面に不安を感じるけれど、今までトラブルは発生していない。
シマノ 21スフェロスSWの場合はネジ止め+ボディのわずかな凹凸に差し込んで固定する。
隙間だらけのダイワより見た目の安心感はあるものの、差込む凹凸もネジ穴も樹脂なので強度面の不安は感じるのと、ネジを締める時は締め付けトルクに注意が必要。
実際ネジを締めるときに力を入れすぎて、過去に1回だけ14スフェロスSWのネジ穴をナメてしまったことがありました。
ダイワと同様、実釣でのトラブルは無いけどね。
最後はフィアース4とステルス。
ダイワのキャタリナと同じく金属ボディにすっぽり収まる構造。
ワンウェイクラッチとボディのクリアランスに若干難は感じるものの、強度面での安心感はこれが一番高い。
また、これだけガッチリしているとローターの逆転防止という本来の目的以外にピニオンギアを介してメインシャフトを支える効果も期待できそう。
ローターの逆転防止対策は基本的にワンウェイクラッチが担っているんだけど、今回分解した機種で言うとダイワの8000番~(旧4500番~)とペン フィアース4は補助機能も付いている。
補助機能にお世話になるということはワンウェイクラッチのトラブルを意味するので滅多にないことなんだけど、ずっと以前に1回だけダイワリールでブリを掛けた時にお世話になったことがありました。
普段は無くても困らないけれど、あればあったで安心感は増す。
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⑪メインシャフト支持用低摩擦ブッシュ、樹脂カラーの比較
次はメインシャフトをピニオンギアで支えている(=ピニオンへ接触)のか、あるいは低摩擦ブッシュ、樹脂カラーで支えている(=非接触)のかを見ていきます。
上から順に説明すると、
■ダイワ
16ブラスト 5000H:(前)ピニオン接触+(後)樹脂カラー(非接触)
16BG 4500H:(前)ピニオン接触+(後)樹脂カラー(非接触)
23BG SW 14000-H:(前)樹脂カラー(非接触)+(後)樹脂カラー(非接触)
※リニアシャフト
■シマノ
21スフェロスSW 8000HG:(前)樹脂カラー(非接触)+(後)樹脂カラー(非接触)
※インフィニティドライブ
21スフェロスSW 6000HG:(前)樹脂カラー(非接触)+(後)樹脂カラー(非接触)
※インフィニティドライブ
■ペン
フィアース4 6000:(前)樹脂カラー(非接触)+(後)ピニオン接触+ボディ接触
■テイルウォーク
ステルス 8000:(前)ピニオン接触+(後)ピニオン接触 ※樹脂カラー無し
※ステルスは画像に写っていません
ということでした。
実際どれが良いのかについてはここでは触れず、インフィニティドライブやリニアシャフトとは何か?についてお話しします。
シマノ インフィニティドライブ
【メーカーHPより抜粋】
これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを非接触化し、特殊低摩擦ブッシュで支持することでメインシャフトの摺動抵抗を大幅に軽減。
加えてメインシャフト自体に特殊表面処理を施し、さらなる低摩擦化に成功しました。
回転トルクを従来比約30%低減※し、高負荷時でも積極的に巻き上げられるパワフルなリールへと進化しました。
※当社比較テストによる
(≡ΦωΦ≡)σ シマノ 23ヴァンキッシュなどに搭載されているメインシャフトとピニオンギアが接触するタイプのインフィニティドライブについては今回触れません。
ダイワ リニアシャフト
一方、ダイワのリニアシャフトも低摩擦の樹脂カラーを使用してメインシャフトとピニオンギアを非接触にする技術。
上の図の【A】【B】はどちらもリニアシャフトなんだけど、年式や機種によって樹脂カラーとボールベアリングを併用している【A】と、樹脂カラーのみの【B】がある。
今回比較したダイワリール中でリニアシャフトを搭載している23BG SW 14000-H(8000~18000を含む)は樹脂カラーとボールベアリングを併用している【A】です。
(≡ΦωΦ≡)σ 21スフェロスSWのインフィニティドライブも【A】ね
ダイワにはリニアシャフトと似た技術特性としてエアドライブシャフトがある。
エアドライブシャフトについてメーカーの説明が以下の通り。
------------------------------------------------------------
【メーカーHPより抜粋】
エアドライブシャフト搭載モデルにおけるピニオンとメインシャフトの断面図。
メインシャフトをカラー(①、②)で支持し、ピニオンと非接触にすることで摩擦抵抗をゼロにしている。
この構造自体は従来のリニアシャフトと同様だが、エアドライブシャフトではそのカラーをより高精度化。
これにより滑らかで静寂な回転性能を生み出している。
さらに、ピニオンの両端をボールベアリング(③、④)で支持することでパワフルな巻き取り性能を実現した。
※画像はイメージです。
------------------------------------------------------------
この説明を見ると、リニアシャフトの樹脂カラーを高精度化したのがエアドライブシャフトということなのかな?と思ったんだけど、メーカーに問い合わせてみたらもっと複雑な説明がありました。
エアドライブシャフトを語る上ですごく重要になるのが先にも紹介したエアドライブデザイン。
上のページ内では、
「エアドライブデザインは釣り人が求める意のままにルアーを操作することを追求した次世代スピニングリールの設計思想」
(≡ΦωΦ≡)σ技術特性ではなく設計思想
という説明があり、エアドライブデザインは最大4つのテクノロジー(技術特性)で構成される。
4つのテクノロジーとは、
①エアドライブローター
②エアドライブベール
③エアドライブスプール
④エアドライブシャフト
上記のうち、エアドライブデザインの最低条件は①エアドライブローターと②エアドライブベールの2つを搭載していること。
現行モデルで①と②のみを搭載し、エアドライブデザインとされているリールは23レグザと23レガリスの2機種のみ。 ※2024/04現在 ※2024/07 24レブロスが追加
23ソルティガの小型番手は①エアドライブローターと②エアドライブベールを搭載しているんだけど残念ながらエアドライブデザインではないらしい。
この理由についてもメーカーに聞いてみました。
(≡ΦωΦ≡):23ソルティガの小型番手がエアドライブデザインじゃないのはなぜ?
ダイワ:エアドライブデザインは巻き感と巻き精度を重要視しており、これを高次元で満たしたものを指します
(≡ΦωΦ≡):ふむふむ
ダイワ:23ソルティガに限らず強度や耐久性を重要視する対大物用SWリールはエアドライブデザインのコンセプトとは相反する要素を含むため、先に述べた最低条件を満たしていたとしてもエアドライブデザインではありません
技術特性だけではなく、重量や精度からくる巻き感、操作感などがダイワの定める基準をクリアしなかぎりエアドライブデザインとは呼べないらしく、エアドライブデザインが設計思想であることを改めて知りました。
また、エアドライブシャフトはエアドライブデザインの一端を担うものであり、単体で採用する予定は今のところ無いとのこと。 ※2024/04時点
ペン フィアース4の樹脂カラーついてはメーカーHPに説明はありませんでしたが、主な目的は回転精度向上と摩擦抵抗・ノイズ軽減だと思います。
⑫防水性
防水性について明らかにライバルと一線を画すのは21スフェロスSW。
【メーカーHPより抜粋】
ボディ・フタ合わせ面、スプール・ドラグノブ接触部をはじめ、随所に強力なシーリングを施し、水の浸入経路を遮断。
過酷な条件下で繰り広げられるSWゲームにおいて、高い信頼性、耐久性を確保します。
【メーカーHPより抜粋】
より高い防水性能が求められる大型スピニングリールには接触式の防水構造を採用しています。
低摺動タイプのシール部材で海水の進入経路を物理的に断つことで、回転抵抗を押さえつつ高い防水性能を実現しました。
ボディのいたるところに防水パッキンやオーリングでシールされている。
この内容で価格をほぼ据え置き販売しているのはお見事としか言いようがない。
(≡ΦωΦ≡)σ さすがシマノ
ただし、パーツ数が多いぶん分解するのは手間がかかるけどねw
対してダイワ 16ブラスト、16BG、23BG SWの防水性はSWリールとしては普通レベル。
多少の雨や飛沫程度なら問題無いけれど、思いっきり海水をかぶったり水没したらその日の釣行後、即分解して注油とグリスの塗り直しが必要なレベル。
16ブラストはマグシールドが搭載された所、またローターナット防水パッキンがある周辺(主にローター中心部~ワンウェイクラッチ周辺にかけて)の防水性は高いかもしれないけれど、それ以外はBGとほとんど変わらない。
23BG SWはローターナットに樹脂カラーが追加されたのでこれが防水パッキンに近い効果を生んでいそう。
フィアース4の防水性はBGよりも下がる印象。
中でも気になるのはスプールに開いている穴からメインシャフトが見えること。
これ、何のために開けた穴なんだろう?
(≡ΦωΦ≡) デザイン?
防水性の観点から言えばこの穴はいらない。
しかし、最も防水性が低そうなのはステルス。
飛沫や雨水ですらまともに当たると十分に遮断はできないと思う。
↑ ↓ ローターの肉抜きされた部分にはこれといった防水対策は見当たらず
ローターを外すとメインシャフト、ピニオンを支持しているベアリング周辺がむき出しに近い状態になっている。
(下の画像はベアリングを固定するリテーナーカバーが3本のネジで固定されている様子)
これはオーナーがグリスをふんだんに使って防水するしかないね。
(≡ΦωΦ≡)σ 防水処理はセルフでお願いします
せめてラビリンス構造で水の侵入を防いでほしいと感じてしまう。
※ラビリンス構造:非接触の仕切りを凸凹状に設け、素材の撥水性や水の表面張力などを利用した防水機構。パーツ同士が非接触のため摩擦抵抗が生じないのがメリット。その代わり完全な水遮断はできない
ちなみに21スフェロスSWはもちろんのこと、16ブラスト、16BG、23BG SWのローター裏にもラビリンス構造が搭載されている。
低摩擦ブッシュ(インフィニティドライブ)といい、ラビリンス構造(ラビリンスシール)といい、「ウチのリールはこれだけのことやってますよ!」と主張してくるシマノに対し、言わないけれどしれっとやってるダイワ。
どっちもすごいw
⑬ハンドル、ハンドルノブの比較
お次はハンドル、ハンドルノブの比較。
特に気になっているのはハンドル長とシャフトのネジサイズ。
【ハンドル長】
■ダイワ
16ブラスト 5000H:75mm
23BG SW 14000-H:75mm
16BG 4500H:75mm
23BG SW 6000D-H:65mm
16BG 3500:65mm
■シマノ
21スフェロスSW 8000HG:75mm
21スフェロスSW 6000HG:65mm
■ペン
フィアース4 6000:70mm
■テイルウォーク
ステルス 14000:90mm
ステルス 8000:75mm ※6000番も同じ
ハンドル長は巻きの重さ、軽さに影響するのはもちろんのこと、ルアーアクションやロッドアクション、巻きのテンポにも影響するし、フローティングベスト装着時などは体にハンドルが干渉する、しないなどの違いが操作性にも影響します。
ちなみに僕の場合は75mmが一番好みです。
そのためステルス 14000のハンドル長90mmは、巻き上げトルクはすごいものの僕には長すぎました。
ハンドル長以外に僕が気にしているのはシャフトの太さやネジ長、ネジピッチ。
苦い経験として過去2回くらい、ファイト時やゴミを掛けた時にハンドルを強く回し過ぎてネジをなめたことがある。
それ以来ゴリ巻きは慎重に、なるべくポンピングを併用するようにしていますが、リールを選ぶ時にシャフトの太さやネジのピッチを見るようにもしています。
シャフト径は21スフェロスSWが8000HG、6000HG共にΦ5~Φ6mm。
フィアース4はΦ6~Φ7mmで他のリールよりもやや太く、ネジピッチも粗目(1mm)でいかにも頑丈そう。
ステルスの14000(Φ6~Φ7mm)はフィアース4並みに頑丈そうなんだけど、ステルス 8000(Φ5~Φ6mm)の右ハンドル時のネジ切り部の長さ(ネジ山のある範囲)が微妙に短いのが気になる。
ダイワのねじ込み式(16ブラスト、23BG SW)はネジの雄雌が他メーカーと逆なんだけど、シャフト径がΦ6~Φ7mmと太め。
ただしネジピッチはやや小さめの0.75mm。
また、16ブラスト 5000Hと23BG SW 14000-Hのハンドルを見比べていて気付いたんだけど、雌ネジ部の肉厚が全然違う。
(≡ΦωΦ≡)σ 23BG SW 6000D-Hも同じ厚み(約1.5mm)がありました
これって強度に差がでるんじゃないか気になったのでメーカーに聞いてみたんだけど、明確な回答はありませんでしたw
僕の予想だけど負荷がかかった時の素材の伸び、ひずみ強度は21BG SWのハンドルの方が高い(多少なりともネジのなめにくさに影響する)と思います。
(;≡ΦωΦ≡) まさか素材が違うってことは無いと思うけど...
一番強度が高いのは意外と16BG(供回り式)かもしれないけどね。
コレ↑がなめることは、そうないでしょう?
ただしハンドルシャフトがなめるより先にハンドル折り畳みの継ぎ目にガタが出ると思うけどね。
折り畳み式ハンドルの継ぎ目の弱さについては16BGに限らず21スフェロスSW、ステルス、フィアース4も同様なので過度な負荷をかけないよう注意したほうが良いと思います。
次にハンドルノブの形状について。
個人的に16BGのT字ノブはルアーフィッシングするには少々使いづらいところがあるけれど、他の機種についてはこれといった問題を感じず、どれを選ぶかはアングラーの好みだと思います。
注意点という程でも無いけれど、フィアース4のノブは軸部分が短めなので、他のリールから乗り換えた時は少し違和感を感じるかもしれない。
ハンドル、ハンドルノブについては以上です。
⑭摺動子(オシレーティング)ギアの軸受け比較
普段あまり比較することが無いかもしれないけれど、摺動子ギアの軸受け部分を見てみます。
16ブラスト、16BG、23BG SWはボールベアリング搭載。
それに対して21スフェロスSWは8000番、6000番とも真鍮カラーが装着されている。
ステルスは一見何も付いていないように見えるんだけど、摺動子ギアの裏側にボールベアリングが格納されている。
フィアース4はボールベアリングもカラーも無く直付け。
最初見た時は「これっていいの?」と思ったけれど、グリスさえきちんと塗られていれば問題はないのかもしれない。
各モデルの摺動子ギアを直接手で回した感触はスフェロスSWとフィアース4はほぼ同じで、やはりボールベアリング搭載が一番スムーズでした。
(≡ΦωΦ≡) あたりまえか
⑮ラインローラーのベアリング(軸受け)比較
ラインローラーに標準でボールベアリングが搭載されているのはテイルウォーク ステルスのみ。
しかもステルスの凄いところはボールベアリングを2個搭載しているところ。
なぜすごいのかというと、大型SWリールでラインローラーにボールベアリングが2個搭載している機種って意外と少なく、僕が知っている範囲で言うと、
【ダイワ】
20-23ソルティガ
21セルテートSW 5000-6000
【シマノ】
19-22ステラSW 5000-30000
21ツインパワーSW 5000-14000
【ペンリール】
※2024/04時点、現行モデルのみ抜粋
どれも実売価格が4万円後半~のリールばかり。
そもそも一般的なステンレス性ボールベアリング(シールド付)って300円~800円くらいと低価格※。
※シマノ純正の高防錆処理されたS-ARBやダイワのマグシールドボールベアリングは一般的なものより高額
ということは製造コストより各グレードの差別化の意味が強いのかな?
あるいはラインローラーの防水処理が甘い低、中価格帯リールにボールベアリングを搭載すると錆びによる回転不良などにつながるだろうからトラブルを未然に防ぐというのもあるかもしれない。
※ボールベアリング非搭載でもメンテナンスしないとラインローラー自体が腐食するので注意が必要です
※21スフェロスSWのラインローラー内部バーツには金属カラーが含まれるため樹脂よりは錆びます
⑯リール巻上げ力の比較
これ、気になる人多いんじゃないかな?
ただし、実釣とは異なる条件で測定した結果なので、実釣で感じる印象とは異なるかもしれないことを予めご了承ください。
まず測定方法の説明です。
【測定方法】
①測定するリールをロッドに装着
②スプールに巻かれたPEラインの端をバットガイドを経由し2kgのウエイトに結ぶ
③リールのハンドルを回して2kgのウエイトが動き始める時のハンドルを回している手の力が何キロかをデジタル秤で測定
(≡ΦωΦ≡)σ 本当はきちんとロッドを繋いで全てのガイドにラインを通したかったんだけど、測定精度が見れたもんじゃないほどブレるので諦めました
【測定の補足】
ハンドル1回転の巻上長が異なると比較にならないため、スプールのライン量を調整し、巻上長を110cmと90cmの2種類にしました。
(≡ΦωΦ≡)σ 2種類にした理由はプラグ操作を想定して110cmで計測したかったけれど、21スフェロスSW 6000HGはスプールに目一杯ラインを巻いても最大巻取量が110cmに届かないため
負荷の測定には(予算を抑えるため)魚の重さ計測用に買ったデジタル秤を使用しました。
さらに条件を揃えるため、使用するロッドやPEラインを同じにするのはもちろんのこと、測定時のハンドル位置やスプールの位置※も極力同じになるようにしました。
(≡ΦωΦ≡)σ メインシャフトおよびスプールの位置は、一番縮む下死点からターンした直後のところで測定しました。
各リール、十数回~二十回程度測定していますが、そのなかで極端にバラついたものは除き、比較的信用度の高いと思われる数値の中から5つをピックアップしてグラフ化しました。
(≡ΦωΦ≡) 気になる結果はこちら!
110cmの方はステルス8000が巻きの軽さでやや突出した結果。
面白いのは16BG 5000Hとフィアース4 6000。
わずかな差だけど110cm時と90cm時で巻きの軽さが逆転している。
フィアース4は高負荷な時ほど本領を発揮しやすいってことなのか?
(≡ΦωΦ≡)σ フィアース4のボディ剛性の高さがここで発揮された?
21スフェロスSW 6000HGは残念な結果だけど、これは性能というより単純にハンドル長の短さが数値として現れたんだと思う。
一番興味のあったスフェロスSW 8000HG(インフィニティドライブ)と23BG SW 14000-H(リニアシャフト)の対決は明確な差が見られずドロー。
また、負荷が下がる(ハンドル1回転90cmになる)と23BG SW 14000-H(リニアシャフト)と16BG 5000H(リニアシャフト非搭載)の差もほとんどなくなったのが面白い。
ラインローラーにボールベアリングを追加して再測定してみた!
先の測定ではインフィニティドライブやリニアシャフトといった技術を搭載していないステルス 8000が優秀だった。
(≡ΦωΦ≡) なぜ?
ステルスにあって他のリールたちに無い物、それは...
ラインローラーのボールベアリング!
(≡ΦωΦ≡)/◠...◎◎コロコロコロ
そこで、16BG 5000H、23BG SW 14000-H、21スフェロスSW 8000HG、6000HGのラインローラーにボールベアリングを追加し、再測定してみました!
結果はこちら!
なんと軒並み巻きの軽さがアップ!
Σ(ノΦωΦ≡;)ノ スゴッ!!
なにぶん大雑把な測定なので詳細な比較はできないけれど、ボールベアリングを追加したことで16BG 5000Hと23BG SW 14000-Hの差が縮まったのはなぜだろう?
16BG 5000Hのラインローラー内部(樹脂カラー)が劣化していた可能性も否定はできないけれど...
※念のため全機種測定前にラインローラー内部を洗浄、注油しています
もしかすると、ボールベアリングを追加したことで、
ラインローラーの摩擦抵抗が減った➡ラインローラーからローターを介してメインシャフトやピニオン周辺にかかる負荷も軽くなった➡リニアシャフトやインフィニティドライブの効果が薄れたということなのかな?
仮にラインローラー装着によってリール中心部への負荷も下がり、リニアシャフトやインフィニティドライブの効果が薄れるのだとしたら気になることがある。
それは何かというと、
14スフェロスSWのラインローラーにはボールベアリングが搭載されていたってこと。
21スフェロスSWにモデルチェンジした時、ラインローラーのボールベアリングが金属カラーに変更された(→摩擦が増える)んだけど、これじゃインフィニティドライブ(→摩擦を軽減)が搭載されても正常進化したとは言えないんじゃないかな?
(;≡ΦωΦ≡)σ プラマイゼロじゃない?
過去の記事(地磯ショアジギタックル紹介)の中で21スフェロスSW 6000HGの印象について、
「14スフェロスSW 6000HGより21スフェロスSW 6000HGの方が巻きが軽い」
って言いましたが、
実はこの時、21スフェロスSW 6000HGのラインローラーをボールベアリング化していました。
当時はボールベアリング装着するだけで巻きが軽くなるなんて思っていなかったもんだからね。
本当にすみませんでした。
また、同じく過去記事で21スフェロスSW 8000HGの印象について書いた際、
「(予想していたより)巻きが少し重い」
って言ったんだけど、
2023年1月~3月の釣果報告記事。地磯で81cmのブリと堤防で72cmのエ〇。 - 野良猫アニキの自由研究
この時は21スフェロスSW 8000HGのラインローラーはボールベアリング化していませんでした。※純正のまま無改造
なので、ラインローラーにボールベアリング標準搭載の14スフェロスSWとボールベアリング非搭載の21スフェロスSWの巻きの重さ(軽さ)は意外と大差がないかもしれません。
なぜシマノがこのような選択をしたのか?
可能性の一つとして考えられるのは防錆の問題。
ストラディックSW以上のモデルにはラインローラーにもXプロテクト(防水機構)が採用されている。
これがされていないスフェロスSWのラインローラーにボールベアリングを入れると新品時はよくても日頃のメンテナンスを怠った場合、内部から錆が発生して逆効果になる可能性もある。
※21スフェロスSWはボールベアリングの代わりにステンレスのカラーが入っているけれど、同じ金属でもボールベアリングよりシンプル(=表面積が小さい)なカラーの方が錆びには強いと思います。ただしメンテナンスをしないといずれは錆びるので注意が必要です。
他には製造コスト削減や上位モデルとの差別化の可能性もあるけれど、いずれも推測の域を超えないのと記事が一向に進まないのでこれ以上の深掘りはしませんw
ラインローラーのボールベアリング化
検証で使用したボールベアリング(社外品)を以下にまとめたのでご参考に。
ただしチューニングは自己責任でお願いします。
16ブラスト(16BG含む)4500~5000、23BG SW 8000~14000
【A】2個
ボールベアリングを装着するとラインローラーの上下のブレが少し増えます。
これは純正の樹脂カラーよりボールベアリングの方が若干薄いからなんだけど、もし気になる場合はシム(ワッシャー)で調整してください。
調整する場合はラインローラー内の上端と下端に0.1~0.2mm厚のシムをそれぞれ1枚はさむと良いと思います。
※下のシムは厚さ0.1、0.2、0.3mm各10個セットなので1つ買えばOK
16BG 3500~4000、23BG SW 6000
【B】1個
【C】2枚
※下のシムは10個セットなので1つ買えばOK
【D】1枚
※下のシムは厚さ0.1、0.2、0.3mm各10個セットなので1つ買えばOK
僕の持っている16BGは製造時の極わずかな誤差なのか、ステンレスシム【C】2枚ではラインローラーがうまく回転しないケースがありました。
そこでステンレスシム【D】の0.1mm厚を1枚追加したら解決。
※別途試した新品の23BG SW 6000は【D】のシムを使用せずに済みました
この誤差は試してみるまでわからないので最初からステンレスシムの【C】を買わずに【D】のみ購入し、厚さ0.1~0.3mmを数枚組み合わせて調整するのもありかもしれません。
ただ、シムの枚数はあまり増やし過ぎないようにね。
★追記★21スフェロスSW 8000
ここで言う純正とは21スフェロスSWではなく14スフェロスSWのことです。
【14スフェロスSW 8000ラインローラーカラー】
番号14、S Part No.:10CZT (税込165円)
【E】2個
【G】0.2mm×2枚
※下のシムは厚さ0.1、0.2、0.3mm各10個セットなので1つ買えばOK
最初は14スフェロスSW 8000の14番(ラインローラーカラー)と19番(ラインローラーカラー(B))を追加して1ボールベアリングのバージョンを試してみたんだけど、ラインローラーのブレが気になるのでやめました。
次にボールベアリング2個バージョンを試してみたけれど、やはりラインローラーのブレが気になったので【G】のシム(0.2mm×2枚)を追加して解決しました。
(≡ΦωΦ≡)σ ブレを気にしなければ使えると思うけどね
★追記★21スフェロスSW 6000
【F】1個
上の画像内の左から3番目のパーツ(ラインローラーブッシュ)に【F】のボールベアリングをきっちり奥まで挿入してください。
奥まで挿入せず隙間があるとラインローラーがうまく回転しません。
【H】0.1mm×1枚
※下のシムは厚さ0.1、0.2、0.3mm各10個セットなので1つ買えばOK
■2024/06/30 巻上力の実験はボールベアリング1個のみ交換で問題無かったんだけど、チューニングパーツメーカーのBB化キットを見たところ、シム(0.1mm)が1枚追加されているみたいなので情報共有の意味も含めて追記しました。
フィアース4 6000
フィアース4 6000に合うサイズのボールベアリングは残念ながら見つけることができませんでした。
各リールの巻上力比較、ラインローラーのボールベアリング化については以上です。
⑰16BG(16ブラスト含む)の4500、4500H、5000Hはタフデジギア化、リニアシャフト化できるか?
記事の趣旨からはちょっと脱線しますが、16BG、16ブラストのタフデジギア化、リニアシャフト化は可能でした。
ただ、16BGはハンドル(税込9,680円)の交換が必須なので費用対効果は低いです。
なので16ブラスト4500~5000のタフデジギア化とリニアシャフト化をメインにお話しします。
タフデジギア化に必要パーツは、
ピニオンギアとドライブギア。
リニアシャフト化に必要なパーツは、
ローターナットとローターナットカラー。
16ブラスト 5000Hの分解図で言うと、
【タフデジギア化の場合】
50、68:ピニオン+ドライブギアセット
【リニアシャフト化の場合】
16:ローターナットパッキン
17:ローターナット
上記のパーツを下(23BG SW 8000~14000)の、
【タフデジギア化の場合】
46:ピニオン+ドライブギアセット (税込¥4,730)
【リニアシャフト化の場合】
15:ローターナット (税込¥660)
73:ローターナットカラー (税込¥660)
※2024/05時点の価格です
に交換します。
※今回は16ブラスト5000Hを23 BG SW 14000-Hのパーツで検証しましたが、16ブラスト4500、4500Hもやり方は同じです。また、23BG SW 14000-Hと8000-P、8000-H、10000-Hはスプール以外は基本的に同じなので流用できます。ただし、ドライブギアとピニオンは必ず同じギア比のものをセットで使用する必要があり、例えばノーマルギアのピニオンにハイギアのドライブギア(あるいはその逆)を組み合わせることはできないので注意してください。
タフデジギア化の場合、ドライブギア周りの小さなパーツ(〇緑丸)は流用しなければならないんだけど、消耗していたら新しい物に交換しても良いかもしれません。
61:ストッパーSP (税込¥220)
62:ドライブギアOリング (税込¥110)
63:ドライブW (税込¥110)
※2024/05時点の価格です
まぁ、必要に迫られてから購入したのでもよいけどね。
実際に組み立ててスプールにラインを巻くところまでは試して問題なかったので大丈夫だと思うけれど、実釣では試していないので念のため自己責任でお願いします。
また、外したパーツは念のため捨てずに保管しておくことをお勧めします。
何らかのことでメーカーのサポートを受けたい場合はパーツを戻さないとサービスが受けられないことがあるのでこの点も注意してください。
試したのは16ブラスト、16BGのいずれも大型の4500、5000番だけど、もしかすると3500、4000番も同じ方法でタフデジギア化できるかもしれません。
ちなみに16ブラストの3500、4000番と16BGの3500、4000番はピニオンギア後端がメインシャフトと接触しているのでローターナットカラーを装着できたとしても残念ながらリニアシャフトにはなりません。
16BGのボディに23BG SWのドライブギアを組み込む時の注意点
繰り返しになりますが、16BGに23BG SWのドライブギアを組み込む場合の注意点として、
①68:ハンドル(税込¥9,680)も交換が必須!
②72:ハンドルキャップ(税込¥1,760)、71:ハンドルキャップOリング(税込¥110)を装着したい場合、左ハンドルで使用する方は50:ボディ(税込¥4,070)、右ハンドルで使用する方は65:ボディカバー(税込¥1,870)のいずれかの交換が必要になります。
②のハンドルキャップ、ハンドルキャップOリングとはハンドルの反対側に装着する銀色のキャップとキャップの内側に装着するOリングのこと。(下の画像)
水の侵入を防ぐキャップなので、無くてもリールとして使えるんだけど、このキャップを付けるためのネジ山が16BGには付いていません。
このことから16BGと23BG SWは共通パーツが非常に多いにも関わらず、タフデジギア化するには思いのほか費用がかさみます。
⑱2024年の野良猫アニキのメインリールはこれに決定
いろいろ使ってみた結果、2024年のメインリールを決めました。
それは...
(≡ΦωΦ≡)σ ステルス 8000
ステルス 8000を選んだ理由をお話しする前に、僕の理想とするリール像(と昔話)を言いますね。
僕が地磯ショアジギングデビューした頃に使っていたリールが10バイオマスターSWなんだけど、6000番と8000番はボディが共通で、ボディサイズは現行モデルの8000番と同じ。
PE2号~4号を使う僕にとって6000番と8000番が同じボディで使えて、しかもタフな大型ボディなのがすごくありがたかった。
※10、13バイオマスターSWの頃は8000番ボディでもハンドル長が70mmでした。13バイオマスターSW発売当初は8000番が残され、それから3年後の2016年にボディをワンサイズダウンした6000番(16バイオマスタSW)が追加ラインナップされました。
そして昨年、21スフェロスSW 6000HGを検証した時に感じたことが、
「ハンドル長が75mmだったらもっと良かったな...」
以上の出来事を踏まえ、改めてステルス 8000を見てみると、
・ショアジギングロッドMH(ジグMAX60gくらい)~XH(ジグMAX150gくらい)まで幅広く及第点で使えた。シマノのリールで言うなら6000番~8000番をこれ1台でカバーできた。
・ハンドル長がダイワ、シマノの現行8000番クラスと同じ75mm。
・スプール内のライン量の微調整だけで自分が求めているハンドル1回転の巻上長(実巻上長95cm~105cm)が実現可能だった。
※シマノ6000HG~8000HGの巻上長と同等
・高負荷時の巻きの軽さ、巻上力も十分で、今のところパーツ類の強度不足も感じない。
・防水性が低いが、もともと定期的に分解、注油するので問題なし。しかも分解はダイワBG以上に簡単。
・シンプルデザインなのでどのロッドと合わせても違和感が少ない。
・最初違和感のあったオートベールリターン有り、ローターブレーキ無しについては数回使っているうちに慣れました。
(≡vΦωΦ≡)σこれは僕が求めていたリール像にドンピシャでしょ!!
ステルス 8000のスプール受けにある樹脂カラーはボールベアリングに変更可能
ステルス 8000のスプール受けにある樹脂カラー(パーツ表にはNo.14 SLEEVEと書かれてある)がボールベアリングに変更可能です。
やり方はワッシャーと純正カラーを抜いてボールベアリングと差し替えるだけなのでとても簡単。
これで急な負荷が発生したときに少しでもドラグがマイルドに働くといいな。
過去の記事で、一部のリールの実際のドラグ値はカタログ値を大幅に超えていたり、カタログ値よりやや低かったりしたことを書きました。
※ダイワ キャタリナ、16ブラスト、16BG、シマノ 14スフェロスSWの実際のドラグ値に付いては過去記事をご覧下さい
今回検証したリールのほとんどは十分なドラグ値が出ていそうなんだけど、ステルス 8000はドラグを締めた状態でスプールを回してみるとやや緩い印象。
念のためドラグチェッカーで測定してみると、
カタログ値11kgに対し、ドフラグノブを割と強めに締め込んだ状態で7~8kg。
もっと強めに締めると10kg。
さらに強く締めると12kgでした。 ←実用ドラグ値を明らかに超えている感触あり
これ以上はネジ山をナメてしまうのが怖かったのでやめました。
僕の場合、せいぜい7kg前後までしか使わないので10kgも出れば十分なんだけど、ガチ勢の方の中にはさらに高いドラグ値を求める方もいると思うので、そのような方がステルス8000(6000含む)を検討する際はご注意ください。
フィアース4 6000のカタログ値はステルス 8000と同じ11kgなんだけど、実際はそれを超えていそうでした。
(≡ΦωΦ≡)σ手で回した印象だとフィアース4 6000は13~15kgくらい出ていそう
ちなみに全てのリールに言えることですが、ドラグを締め過ぎるとリールの各パーツ、ロッドに負担がかかることでタックル全体の寿命を縮めたり破損リスクが高まるのと、大物がヒットした際は落水の危険性も高くなるので十分ご注意ください。
僕の場合はいろいろなルアーやロッドで検証することからラインキャパに少し余裕を持たせて8000番を購入したんだけど、ハンドル1回転の巻上長の観点からプラグの使用頻度が高い方は8000番、ジグの使用頻度が高い方は6000番が使いやすいと思います。
ステルス6000の巻上長(カタログ値104cm)って、実は今まで僕が愛用していた16BG 5000のノーマルギア仕様(キャタリナ 5000ノーマルギア相当)と同じだったりします。
(≡ΦωΦ≡)σめちゃ使いやすいよ
ただ、6000番のラインキャパはPE3号-300m(4号だと約220m)なので太いラインを使う人にはちょっと小さいかも。
\(≡ΦωΦ≡)/ 以上です!
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まとめと今後の記事について
予定を大幅に遅れ、しかも長い記事なのにここまで読んでいただきありがとうございます。
(≡ΦωΦ≡)σ 一部だけ読んでたまたまここにたどり着いた方もありがとうございます
当初は21スフェロスSWのインプレ記事にするつもりだったのが、23BG SWの発売により比較インプレに変更。
比較記事を作成中にステルスが加わり、ダメ押しでフィアース4が加わり、一部のリールは初期不良でメーカー送りになったりもしたことで、実際に書こうと思ってから完成までに約1年かかりました。
1機種1記事にすればもっと早く完成したんだけど、そうするとライバル同士の比較がやりにくくなるので1記事にまとめました。
(≡_ω_) でも、さすがにこれほど時間がかかるなら分けてアップすべきだったのかなぁ...
さて、次回についてですが、タックル関連で簡単な紹介記事を書いた後、昨年後半の釣果報告(ダイジェスト版)を考えています。
いずれも短い記事なので、できれば今月中にアップしたいと思っています。(あくまでも予定ですが...)
また時間のある時に是非読んでください。
今日はここまで!
(≡ΦωΦ≡)ノシ マタネー