■2021/05/4 グランデージXD 100Mを追加
■2021/03/25 アピア グランデージ アトラスの速報記事をアップしました。
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(≡ΦωΦ≡)こんにちは、猫のアニキです。
今回は何の記事について書くか迷った結果、アピア グランデージXDにします。
既に手放したロッドなので過去を振り返って書きます。
といっても完全に記憶だけに頼るのではなく、手放す前にきちんとデータ収集はしておきました。
(≡bΦωΦ≡)ヌカリナシ
- グランデージXDが使いやすかったのはなぜか?
- 開発担当者、フィールドテスター、監修による違い
- グランデージXDの主なスペック
- 十分なガイドサイズとグリップ長!
- 他ではありえない!? グランデージXDの特異な味付け
- まとめ
- 今後の記事について
話を進める前にグランデージXDを手放したのはなぜかを先に言っておくと、1番の理由は経済的な問題です。
(≡ΦωΦ≡;) リアルデスミマセン
基本的に僕のメインロッドは3ピース(現在のメインロッドはGAME AR-C S1006MH)なのでそれ以外の使用頻度の低いロッドを手元に残す余裕が無く、なるべく釣行の費用に充てたいこと、またブログのネタや検証する新しいロッドの購入資金に回したいためです。
なので決してグランデージXDが飽きたとか、気に入らなかったということではなく、今でも高く評価しているおすすめロッドです。
グランデージXDが使いやすかったのはなぜか?
まず、グランデージXDにたどり着くまでの経緯を簡単にお話しすると、
初めてアピアのロッドを購入した時期は7、8年前。
アピアのショアジギングロッドの中ではエントリーモデルとなる風神 ブラックライン 96MHと99Hです。
このロッドはデータ取りしていないので過去の記憶になるけれど、メジャークラフトのLSJよりはパワーがあり、同社のショアジギングロッド(KGエボリューション)よりややマイルドで使いやすかった。
風神 ブラックライン 96MH
全長:9.6ft
自重:250g
適合ルアー(MAX):80g
適合ライン(MAX):#3
竿尻:ラバー
風神 ブラックライン 99H
全長:9.9ft
自重:265g
適合ルアー(MAX):100g
適合ライン(MAX):#4
竿尻:ラバー
僕にとっての問題点はフロントグリップの形状と長さが好みではなかったことくらい。
かなり使いやすかったので置いておくか手放すか迷ったけれど結局手放しました。
その後何を買ったかというと、
当時、アピアのショアジギングロッドのフラッグシップモデル。
しかも一番ヘビーなクワトロブラック シーゴリラ 105HH。
風神 クワトロブラック シーゴリラ 105HH
全長:105ft
自重:392g
適合ルアー(MAX):150g
適合ライン(MAX):#6
ガイドサイズ:12-12-12-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約21.6cm
リール取付位置:約53.7cm
パワーナンバー:15相当 ※メーカーに確認済
竿尻:ラバー
※フロントグリップ長とリール取付位置の詳しい説明は当記事内に説明イラストがあります。
※パワーナンバーとはアピアのHPにある魚種別表に書かれたパワーを表す数値。数が大きいほどパワーが高い。
なぜこのロッドにしたかというと、ブラックラインよりグリップ長が長いことと、パワーがあること。
ただし、パワーがあると言ってもMH→Hときたら次はHHでしょ!くらいの浅い考えです。
ブラックライン 96MH
↓
ブラックライン 99H
↓
クワトロブラック シーゴリラ 105HH
ブラックラインが2本とも使いやすかったのでシーゴリラも大丈夫だとおもっていたんだけど、実際使ってみたら、
ダメでした。
(ヾノ ΦωΦ≡)ミリミリ
当時の僕ではロッドを曲げることができず、ルアーの飛距離が出せない。
そしてロッドが曲がらないため逆テコでエソ相手でもポンピングw
それを見た周りのアングラーに笑われないか?っていつも不安でした。
なぜ同じメーカーの同じジャンルのロッドなのにこうもロッドの性格が異なるのか不思議でした。
(その後、シマノ コルトスナイパーエクスチューンを初めて購入した時も同じ気分を味わったけどね)
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開発担当者、フィールドテスター、監修による違い
詳しく調べたわけではないので多少間違っているかもしれないけれど、ブラックラインの開発者に松本太郎という方がいます。
※Youtubeで松本太郎さんがブラックラインの説明動画上げていたので間違いないと思います。
この方は、もともとダイコーという会社でタイドマークシリーズを手掛けていたそうです。
ダイコーのタイドマークシリーズと言えば超有名なロッド。
その後ダイコーを退社されてアピアに移籍。
移籍後すぐロッド設計に携われたかはわかりませんが、少なくともアピアロッドには松本太郎さんの息が吹き込まれたはず。
で、当時の松本太郎さんのブログにこのようなことが書かれてありました。
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■ブラックライン エクストリームの開発、テストに関する記事の要約
「体躯に自信の無い自分でも、ドラグを締めてファイトができるロッドに仕上がった」
※エクストリームはブラックライン(無印)よりパワーがあり、クワトロブラックよりマイルドな味付けのロッド。
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そして、このロッドのフィールドテスターの中には同じくダイコーからアピアに移籍された長谷川泰孝さんがいます。
長谷川さんも体力や腕力には自信が無いということをよくYouTube(8000ch)などで仰られている方です。
※8000chの動画には松本太郎さんも出演しています。
これに対して、風神クワトロブラックに関与された方を見ると、監修に橋本健二さんがいます。
実はこの方、愛媛県で格闘技をされていました。
巨漢でかなり恵まれた体格をしています。
※現在も格闘技をされているかは未確認。現在はK&Mというメーカーでルアーの製作、ロッド開発をされているみたい。
これでピンときたかな?
同じメーカー、同じジャンルのロッドでも設計やテストに携わった方の影響で異なる性質のロッドが生まれるということ。
※市場の動向、ユーザーの意見、フィールドの違いやターゲットの変化ももちろん影響するけどね。
格闘技をされていた橋本さんが監修、且つその中でも一番ヘビーなクワトロブラック シーゴリラ105HHをヒョロヒョロ体型の僕がまともに使えるわけがない。
※クワトロブラックでもシーゴリラではなくややマイルドなワイルドシングにしておけばもう少し扱えたかも。
そして、グランデージXDを設計したのは誰かというと、お察しの通り松本太郎さん。
※設計に携わった方は松本さん以外にも複数人いらっしゃるかもしれません。
※風神ブラックラインエクストリームは使ったことがないけれど、もしかしたらすごく使いやすいロッドだったのかもしれない。
そのため新しいロッドを選ぶ時はその開発者やフィールドテスターがブログなどで書いていることを参考にするのはとても良いことだと思います。
逆に宣伝広告要素の高いキャッチコピーはインパクトが強い割に詳細な説明が少ないのであまり鵜呑みし過ぎないほうがいいかもしれない。
グランデージXDの主なスペック
過去に僕が使ったことのあるグランデージXDはこの3本。
グランデージXD 100H
全長:10ft
自重:325g
適合ルアー:40-100g
最大ドラグ:7kg
適合ライン:#3-5
ガイドサイズ:12-12-12-12-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約28.3cm
リール取付位置:約48.3cm
パワーナンバー:12
竿尻:ラバー
グランデージXD 100XH
全長:10ft
自重:375g
適合ルアー:60-150g
最大ドラグ:8kg
適合ライン:#4-6
ガイドサイズ:12-12-12-12-12-16-20-25-40
フロントグリップ長:約28.3cm
リール取付位置:約50.3cm
パワーナンバー:13
竿尻:ラバー
グランデージXD 100EX
全長:10ft
自重:445g
適合ルアー:90-180g
最大ドラグ:15kg
適合ライン:#6-10
ガイドサイズ:16-16-16-16-20-25-30-40
フロントグリップ長:約35cm
リール取付位置:約50.3cm
パワーナンバー:16
竿尻:ラバー
※2021/05/4追加
★NEW★グランデージXD 100M
全長:10ft
自重:300g
適合ルアー:30-80g
最大ドラグ:5kg
適合ライン:#1.5-3
ガイドサイズ:10-10-10-10-10-12-16-20-30
フロントグリップ長:約24.1cm
リール取付位置:約48.5cm
パワーナンバー:10
竿尻:ラバー
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十分なガイドサイズとグリップ長!
僕がロッドの良し悪しを語るときよく言っているのがガイドサイズとフロントグリップの長さ。
地磯で大物をターゲットにするタックルならなるべくガイドは大きく、グリップは長いほうが良い。
グランデージXDはガイドサイズもフロントグリップの長さも十分だからライン抜けもいいし大物がヒットしてもガチファイトしやすい。
ちなみに価格的にライバルになるであろうシマノ コルトスナイパーXRはフロントグリップがグランデージXDと比べ8~10cm(こぶし1個弱)短い。
また、トップ~ティップのガイドサイズがMHは8、Hは10、XHは12となっており、特にMHとHはパワーの割にガイドがやや小さい印象を受ける。
それが影響したのかロッド自重はコルトスナイパーの方が若干軽いのでこの辺りがグランデージXDにするかコルトスナイパーXRにするかの判断に影響するかな。
※コルトスナイパーXRは3ピースモデルがあるというのも大きな加点要素。
さて、ここから先の話はグランデージXD(アピアロッド?)の不思議な特性について触れてみます。
まぁ、僕の記事では恒例となりつつある若干グレーゾーン的なお話しです。
他ではありえない!? グランデージXDの特異な味付け
僕はグランデージXD 100Hと100XHの間にはカタログスペックほどの差は無いと思っているけれどメーカーはこの意見に否定的です。
※僕とメーカーが口論しているわけではないよw
なのでこれから書くことは完全に僕個人の意見です。
100Hと100XHがほぼ同じと感じる根拠はコレだ!
ベンチマークテストしてみた!
(≡vΦωΦ≡) デタ!
久々にベンチマークテスト。
過去の記事ではコルトスナイパーXRで紹介したけれど、グランデージXDもやったよ。
ベンチマークテストの説明
ベンチマークテストってパソコンのCPUとかGPUの比較でよく聞くと思うんだけど、ロッドの比較という観点から勝手にベンチマークテストと名付けました。
※元々は測量で使われる言葉らしい。
ベンチマークの測定方法は以下の通り。
【測定方法】
1、ロッドの先端①に300gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Aの部分が何センチ曲がるかを測定。
2、バット部分②に5000gのウエイトを直接ぶら下げた場合、Bの部分が何センチ曲がるかを測定。
通常のベントカーブはロッドを全体の曲がり方を見るけれど、それでは数値化したときにティップとバットを個々に比較しづらいため2つに分けました。
これってベリー部分を測定しないから正確に測定できないのでは?って普通思うよね!?
僕もそこが不安だったんだけど、実際にこの測定で近い数値が出たロッド同士を何本か実釣で比較したところ、キャストフィールや操作性は許容範囲と思えるくらいの誤差でした。
ティップに関しては仮に同じ数値だったとしても調子の違いで若干操作性が異なる場合があるけれど、何も情報が無いよりはマシくらいに思ってください。
ただ、全長や自重、重量バランス、リール取付位置が大きく異なるとキャストフィールや操作感も大きく変わってしまうので比較するにはある程度の条件が付きます。
【ベンチマークテストに関する注意点】
このベンチマークテストは素人のブログ主が趣味の一環で行ったものです。
測定に関する専門知識はなく、DIYで制作した簡易な装置を使っての測定のため数値に誤差が生じる可能性があります。
また、使用したロッドのほとんどが中古品であるため新品時とは異なる可能性があります。
ベンチマークテストの測定結果、数値は予告なく修正・変更する場合があります。
使用ソフトは2021/02までイラストレーター、2021/03以降はインクスケープを使用しており、新旧の表を見比べる場合は注意事項があります。詳細は下の記事をご覧ください。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
【ベンチマークテストの目的】
測定したのはロッドの「硬さ」であり、「パワー」とは異なります。
一般的にロッドのパワーとはロッドが曲がることによって発生する反発力のこと。
対してロッドの硬さとは負荷に対して曲がらず真っすぐでいようとする抵抗力のようなものです。
魚を寄せたり浮かせるために必要なのはパワーと言われていますが、硬さを測定することでキャストフィールやルアーの操作感を比較・予想するのに役立つと思っています。
ただしベンチマークの数値が近いロッド同士でも調子の違い、ガイド、重量、ロッドの持つ復元スピードの違いにより実際の操作感が異なるケースがあります。
★NEW★測定結果
※縦軸のアルファベットと横軸の数字は表内で位置を把握しやすくするために打ったナンバーです。
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【重要!】下のベンチマーク表は新しいソフト(インクスケープ)で作成しました。
やっと完成!新しいベンチマークテスト表についてお知らせ - 野良猫アニキの自由研究
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クワトロブラック シーゴリラ 105HHとグランデージXD 100EXがかなり離れちゃったね。
(≡ΦωΦ≡;)
ということは、それだけ違う味付けのロッドってことになります。
測定結果の具体的な数値をいうと、
グランデージXD 100H
①ティップ:12.4cm
②バット:1.7cm (9.5kg:3.22cm、10kg:3.36cm)
グランデージXD 100XH
①ティップ:12cm
②バット:1.85cm (9.5kg:3.49cm、10kg:3.63cm)
グランデージXD 100EX
①ティップ:9.5cm
②バット:2.08cm (9.5kg負荷時:3.96cm ※10kg未測定)
クワトロブラック シーゴリラ 105HH
①ティップ:8.5cm
②バット:1.57cm
※2021/05/4追加
グランデージXD 100M
①ティップ:21.7cm
②バット:2.86cm
パワーがMHではなくMなので他と差が開くとは思っていたけれど、まさかここまで硬さの違うロッドとは驚き。
なんと、バットに関しては100XHよりも100EXの方が曲がると判明。
グランデージXDの3本中で一番バットが硬かったのは一番ライトな100H。
ただし100XHとの差は僅差。
ティップの硬さはパワー表記通りになったんだけど、それでも100Hと100XHは僅差だった。
もしかしたら100XHが不良品なんじゃないか?と思い、念のためメーカーに送って今回の経緯や事情を説明して調べてもらったんだけど、検査の結果は異常無し。設計通りの強度が出ているとのこと。
また、ロッドの硬さがどうあれ100Hよりも100XHの方がパワーがあるロッドと言われた。
では、100XHの方が100Hよりパワーが上であることを簡単に調べることはできないか?
という質問をしたところ、
「5kgウエイトを直接ぶら下げただけ(野良猫アニキのやり方)では差が出にくいと思われる。実際にリールを装着し、ドラグを7~8kgに設定してロッドを立てた状態でラインを誰かに引っ張ってもらえばわかる」
というアドバイスをいただいた。
※逆にそんだけ負荷をかけなきゃ差が出ないの?と思ったことはナイショ。
ウエイトが5kgじゃ少ないって言うから試しに約10kgまで増やして再度測定してみたんだけど、100Hが一番硬いという結果は変わらなかったんだよね。
※測定結果で②バット:(9.5kg、10kg:●●cm)というのがそれです。
面倒だけど屋外ロケするしかないか...
(≡ΦωΦ≡) ヤレヤレ
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メーカーの指示通りにやってみたが
友人に(渋々)手伝ってもらって言われた通りにやってみたよ。
今回のロケにかかった時間は約5時間。
自宅に帰って動画から画像に変換したものを並べて比較するにはさらに約2時間を費やした。
その結果どうだったかというと、
全然わかんない。
(≡_ω_)チーン...
ロケ中はもちろんのこと、画像で見比べても全く分からない。
分かったことと言えば特別参加のクワトロブラック シーゴリラ 105HHを曲げるのはやはり大変だったってことくらい。
過去の実釣では70cm台後半のハマチを余裕でブッコ抜いたからね。
上の画像はモザイクをかけたから余計わかりにくいかもしれないけど、一番下のシーゴリラ105HHはロッドが硬すぎてドラグ7kgだと僕がのされ気味です。
僕が前傾姿勢の割にロッドは曲がっていないでしょ?(わかりづらいかな?)
逆にグランデージXD 100EXは意外と曲がってるんだよね。
結局ベンチマークテストとほぼ同じ結果のように思いました。
もうこれで終わろうと思ったんだけど、僕のやり方が悪い可能性もあるので日を改めてもう一度やることにしました。
(もちろん、前回よりさらに激シブの友人を呼びだしてまた手伝ってもらったことは言うまでもないw)
ただし、同じ轍は踏みたくないので2回目はやり方を変えてみた。
何をしたかというと、鉄パイプ付きのスタンドを間に立てることでロッドの角度をなるべく45度に保持。
ただし鉄パイプにロッドを付けてしまっては正しいベントカーブが測れないので1センチほど浮かせています。
ちなみにリールから出たPEラインは鉄パイプの真下をくぐらせてからガイドに通しています。
で、なるべく同じ負荷をかけるためと、微妙なベントカーブの違いを視覚的に分かりやすくするため2本同時に測定することにした。
※画像は分かりづらいけど、左右の手に1本ずつロッドを持っています。
同じ負荷をかけるもう1つの工夫として、2本のロッドのリールから出たPEラインを友人が手に持っている滑車を経由して1本につないでいます。
滑車を使うと遊動式になるので2本の竿により均等な負荷をかけることができる。
以上の方法で、今回もクワトロブラック シーゴリラ 105HHを含めた計4本を測定してみました。
測定結果と結論
その結果を以下に発表します。硬くて曲がらなかった方から順に
1位:クワトロブラック シーゴリラ 105HH
2位:グランデージXD 100EX
3位:グランデージXD 100XH
4位:グランデージXD 100H
となりました。
前回と比べれば違和感のない順位と言えるんだけど、
100XHと100Hは誤差ではないか?と思えるくらい僅差であることは変わらなかった。
※100EXもスペックから想像するほどの差は出なかった。
僕的な結論なんだけど、グランデージXD 100Hと100XHは実釣でパワーの差を感じることはかなり難しいのではないかと思う。
そして、他のロッドでは到底考えられないこの不思議な味付けこそがグランデージXDの最大の特徴なのかもしれない。
もう1つ付け加えると、YouTube(8000chのライブ)で松本太郎さんが言っていた視聴者への回答、
「(100g前後のルアーを使う場合おすすめするのは)グランデージXD 100Hかなぁ...」
断言こそしなかったものの、ふつうメーカーの立場的に適合ルアーウエイトギリギリのロッドをおすすめはしないよね?
※というか「100g前後のルアー」だからやや重量オーバー?
にも関わらず100Hをおすすめした(しかけた)ということはそれだけロッドの硬さと強度があるってことなんじゃないのかな?
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■2020/11/10 追記
なんと、松本太郎さんがこの記事を見てツイートしてくれていたみたい。
それでね、補足のコメントを読むと、
グランデージXDのHとXHの使い分けについては「ルアー重量ではなく、アプローチする場所とターゲットの相違」とのこと。
そういえばライブで言ってたなぁ... (≡ΦωΦ≡;)
ちなみにPS1とPS2においてもティップ硬度の低いPS1の方が元径が大きかったりします
— 𝐓𝐚𝐫𝐨 𝐌𝐚𝐭𝐬𝐮𝐦𝐨𝐭𝐨 ™️ (@xxtaroxx1975) 2020年10月7日
HとXHの使い分けの要素はルアー重量ではなく、アプローチする場所とターゲットの相違ってのが自身のコンセプトだったりします
この辺はどっちを選んだら良いか、直接お答えさせていただいたお客様はご存知の通りです
松本太郎さん、わざわざ回答いただきありがとうございました。
そこからこの記事を見に来てくれた方、リツイートしてくれた方もありがとうございます。
ところであらためて考えてみたら、使うルアーの大きさの違いが必ずしも狙うターゲットの大きさではないし、ルアーの大小によって魚種が限定されるわけでもない。
※ただし完全に無関係という意味ではなく、時にはルアーの大きさ(≒重さ)がターゲットを選ぶ要素の1つになることはあるけどね。
一般的に「何キロの青物を釣るために何グラムのルアーを使いたい。それに合ったロッドは?」というロッド選びが多いけれど、時にはこれが失敗する要素にもなりかねないのかな?
同じ重量のブリとヒラマサでは難易度やファイトスタイルが全く異なるし、おそらくGTやマグロも異なると思う。
でもルアーだけは同じだったりするよね?
逆にターゲットが同じでも釣る場所、季節、状況によって使うルアーの種類が(もちろん重量も)異なることだってよくある。
こういったシチュエーションの違いによってグランデージXDのパワーを選ぶ(使い分ける)必要があるってことなのかな?
それにしても、僕もそろそろスマホに変えてツイッターのアカウント取ろうかなぁ...
(ガラケーかよ!)
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ただ、誤解があるといけないのは、
「100Hと100XHの硬さがほとんど同じなら大物相手に100Hを使ったり、許容範囲をあきらかに超える重量のルアーを100Hでキャストしてもよいのか?」
というとそれは違う。
この100Hと100XHはリール取付位置が異なるため重いルアーのキャスト性は100XHの方が上であり、自重(=ブランクの厚み)が異なるため破断強度も100XHの方が上。
それを踏まえて僕としては、この2本をどう使い分けるかというと、
グランデージXD 100H
ルアーの重量100gまで。100XHよりリール取付位置がやや低いため操作性を重視する場合におすすめ。
グランデージXD 100XH
ルアーの重量150gまで。操作性よりも大型ルアーのキャストや大物とのファイトを少しでも楽にしたい場合におすすめ。
って感じかな。
※ただし硬さが近いロッドとは言え40gなどの軽いルアーはロッドを素早く振り抜くスイングスピードが重要になると思うので少しでもロッドの自重が軽くて細く、リール取付位置の低い100Hの方が振り抜きやすい分飛距離も出やすいと思う。
グランデージXD 100EX
このロッドは、パワーの割に曲がる竿なんだけど、トップ~ティップのガイドサイズが16、ティップの張りは強め且つ太いブランクなのでGTロッド的な味付けです。
実釣で使ったけれど100Hや100XHとは使用感が大きく異なりました。
僕が使うラインはせいぜいPE2~3号、ルアーはMAX120gなので(ガイドの大きさが仇となったのか)100EXは反応の鈍さが感じられ、少々使い辛かった。
これは過去にガイドサイズが同じ16であるテイルウォーク オキナワマンビカ 100SXHを使った時の印象にも似ている気がする。
え?クワトロブラックはどんな場合におすすめか?
風神 クワトロブラック シーゴリラ 105HH
足元がブレイクしている場所でカンパチなどを狙う場合はリーチの長さが有効。
そのようなフィールドでは良くも悪くも曲げるのが難しいこのロッドの特性が生きると思う。
逆にロッドが長くてもその分曲がってしまうとリーチが長いとは言えないからね。
ただし曲がらない分アングラーの負担も大きいのでギンバルは必須です。
リール取付位置がグランデージXD 100XH、100EXよりも高いのでリールからティップまでは意外と長くない。
なのでヘビージグをしゃくるは思ったよりも楽だったりします。
プラグも一応操作できたよ。
実はクワトロブラックのHPがまだ残っていたりする。
もしかしてまだ生産しているのかな?
グランデージXDはわざとスパインを出していないらしい
グランデージXDにまつわる不思議な話は他にもある。
ロッドのスパインって聞いたことあるかな?
スパインというのはカーボンのシート(プリプレグ)を金属棒に巻き付けてロッドの形に成型する際、カーボンの巻き始めと巻き終わりを同じ位置にすることでその部分のブランクの積層(厚み)が増し、ロッドに沿って1本の堅い筋が通ったような状態になること。
※上の図はカーボンシート1枚を巻いた場合だけど、実際は何種類ものカーボンシートが複雑に巻かれている。
一般的には一番積層の厚い部分に沿ってガイドを配置することでさらにロッドの反発力やパワーが増す。
ところが、アピアのグランデージXDの場合それを微妙にズラシてスパインが強く出ないようにしているらしい。
その状態でロッドのパワーや反発力が設計通りになるよう調整しているんだってさ。
まぁ、その方が一旦焼き入れ成型してしまえば後のガイド位置などのシビアな調整が必要なくなるのかもしれない。
もしそうだとしたら生産性が上がることでコストパフォーマンス向上にも影響しているのだと思う。
※聞いたのはグランデージXDであり、グランデージSTD.やグランデージLITEのスパインについてはわかりません。
今までロッドにはスパインが出ているのが当たり前だと勝手に思っていたけれど、スパインをうまく利用することで反発力やパワーを上げられる反面、複雑なロッドアクションやパワーファイトをした場合、ロッドを動かす方向によってはロッドの張りやパワーの出方にムラが発生してしまうことになる。
だとすれば僕のような素人が使う場合はむしろスパインが出ていないほうがクセの無い扱いやすいロッドと言えるのかもしれない。
結局のところ、スパインが出ていようと出てなかろうと、ロッドの硬さがどうあろうと実際使ってみて自分に合っているかどうかが重要なので僕のグランデージXDに対する評価が高いことは変わらない。
まとめ
グランデージXDは僕が大好きなロッドのひとつなのでもっと長い記事になるかと思いきや、意外と簡単に終わってしまった。
ひょっとしたら「これといって悪いところが見当たらない」のでその分短い記事になってしまったのかもしれない。
強いて残念なところをあげるとすればグランデージXDに3ピースモデルが無いことかな。
今後ぜひ3ピースモデルを出してほしいところだけど、松本太郎さんが最近アピアを退社されてがまかつに行っちゃったんだよね。
なので今後アピアの新しいショアジギングロッドがどう味付けされていくのかは全く予想が付きません。
とりあえず現時点でグランデージXDはとても完成度が高いので、大物狙い且つ僕のような体力に自信の無い方にはおすすめです。
地磯のおすすめタックルについてはこちらの記事もご覧ください。
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今後の記事について
前回もお話ししたことなんだけど、今後ロッドのインプレ記事のスタイルを変えようと思っています。
ただし今までのような実釣を伴うインプレ記事が無くなるわけではないけどね。
まだ模索中なので詳しいことは改めてご報告記事を書こうと思います。
それと、ずっと以前に言っていた釣れる場所探しの記事もそろそろ書きたいと思っています。
釣れる場所が分かる裏技紹介のような記事ではなく、足蹴く通う的な地道な話が中心だけどねw
よかったらまた読んでください。
今日の記事はここまで。
(≡ΦωΦ≡)ノシ ダスビダーニャ